百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

AMAP

2010-02-09 00:00:53 | 農業
サンチョク、テイケイ、CSA、そしてAMAP。
食の問題は、社会や文化に深く根差しており、最近では環境問題とも大きく関係してきている。
「サンチョク」は産直、「テイケイ」は提携(日本でいう生活協同組合)、CSAは、Community Supported Agriculture の略で、一般には「地域で支える農業」という意味ですが、最近では広く、消費者や販売者などが、生産者と連携あるいは生産者を支援し、自分たちの食糧生産に自分たちも積極的にかかわる、という形の農業のことをいう。
そしてAMAPとは、フランスで一人の生産者とグループの消費者が契約を交わすアマップという農産物の産直システムのことで、家族経営の農業を守る会の略称でアマップと呼ばれている。『アマップ・AMAP ・Associations pourle Maintien d'une Agriculture Paysanne』
世界各地でさまざまなカタチで食と農、地域の連携が模索されているが、決してまだ答えが見えたわけではなく、お互いがお互いの立場に立ち将来を見据えた中で結論を導き出したい。

雪の日

2010-02-06 21:46:52 | 季節
最近いろいろと昔の本を読み返している。
読めば読むほど、味わいのある本や、改めて内容の理解が深まった本、「なーんだ・・こんな本だったっけ」と少し元気でなくなる本などさまざまだが、少し少し変わってきている自分が認識出来てすこし嬉しい。
人間として成長したいが、何をしたから成長が認められるのか、自分でどう認識できるのかを考えると、こういう座標軸のようなものを本の中に見出すという方法があることに気付く。
池波正太郎は「男の作法」の中で「男のみがきどき」は「苦境に立たされた時こそ男の真価が問われる」と書いているという。かっこよく生きる生き方、誰しもが「見事ッ!!」と拍手してくれるような生き方はなかなか難しいが、苦しい時こそ、真の姿が現れるというか、苦しい時こそ明るく元気でありたいものだ。背筋をピンとはって!!

牛の飼料

2010-02-05 22:39:46 | 農業
今年のテーマのひとつに牛の飼料の開発がある。
たんぱく質を酵素を用いて分解し、酵素の活動できる温度帯で加温し、乾燥させた肥料を作っているが、今年はこの方法で飼料を製造したいと思っている。
肥料も飼料もほぼ8割を海外からの輸入に頼っている日本の農業の実態から危惧することは、円安や気候変動、国際的な需給の逼迫で、従来の農業がある日突然、全く機能しなくなることだ。
本来、農家は肥料も飼料も自らがコツコツつくることが重要視されていたが、飼料代を安く、肥料代を安くしようといくら農家が志向しても農協はその指導をしない。それは単純に自分の配合飼料や肥料が売れなくなるからであり、彼らは競争がないから改善しようとしない。
逆にアメリカなどでは配合飼料への依存は少なく、コーンなどの収穫跡地を利用した放牧がよく行われるという。牛糞は肥料として畑に還元され、さらに豚を混牧することで徹底した資源の再活用もなされ、コストダウンに取り組んでいる。日本よりも、はるかにエコロジカルである。
日本でも放牧により牛を飼っている人もいる。でも、不思議なことにその方法では農協からは補助金は出ないし融資も出ない。「子牛が高いのは、人手をかけすぎることと、購入飼料を食わせるからです。産地や草地を利用した放牧で自然繁殖させれば、一頭十万円ぐらいまで下がって牛肉も豚肉並みにすることが出来る。」と言い切る人もいる。
「いま充分に活用されていない公営牧場が日本に15万ヘクタール、国は草地造成をしたところが40万ヘクタール、その他、里山、国有林などで林間放牧可能なところは全国に無数にある。国のやる気一つで安い子牛は出来るんです。国も、農協も農民も、そのやる気を出さない。そこに問題があるんです。」 ということを聞くと、国の援助や支援なしに誰かがしっかり成り立つ構図を見せることが先ずは大切なことになっているのではないかと思う。


さっぽろ雪まつり

2010-02-05 06:31:02 | 季節
今日から札幌では雪まつり。
今や、200万人の観光客が訪れるビッグイベント。
雪まつりが始って、61年。
雪まつりのきっかけは、雪捨て場の有効活用だったという。
今は北海道札幌市内の3つの会場(大通公園、すすきの、札幌コミュニティドーム(つどーむ))での開催となっているが、以前は自衛隊の協力を得て真駒内に大きな会場を持っていた。
何がきっかけに、なるかわからないが、邪魔な雪捨て場を楽しい空間に、そして真冬の大イベントに進化させた札幌、北海道のみなさんに拍手、拍手!!

立春

2010-02-04 21:10:04 | 季節
今日は立春、つまり旧暦でいうところのお正月、ということで、今日からすべてがまた改めて始まると思うと、心もまた引き締まるものです。
今日は幻の柑橘、邪払(ジャバラ)の話を少し・・・。最近、邪払の果汁が花粉症に良いといわれ、大変注目されているようだ。昨年の春にTV等で全国に紹介され、一躍メジャーに!
邪払(ジャバラ)は、和歌山県北山村産の香酸柑橘です。この地方に江戸時代から分布していた柚子と九年母(クネンボ)、紀州みかんなどが交雑し、寒さに強い個体が定着したものといわれている。
柚子よりも果汁が豊富で、種がなく風味に独特のものがあり、地元では昔からお正月の料理に珍重されていたようだが、今年は大阪の浴場組合がその名も“2/6(風呂の日)”の日に柚子風呂ならず邪払(ジャバラ)風呂を実施。大阪府下の全銭湯で展開されるようだ。
名前の由来はまさに「邪気を払う」からつけられたという。邪気を払て、今年も頑張りましょう、精一杯!!

節分

2010-02-03 20:40:33 | 季節
今日が節分、ということは明日は立春。
春に一歩ずつ確実に近づいているわけだが、まだまだ寒い。
話は違うが、昨年末からTwitterがブームになり、これからはUstremが面白くなりそうだという。いろいろなツールが出てくることは歓迎だが、少し億劫になると疎遠になるので、出来るだけ最初から馴染んでいきたい。
アメリカの新聞は、世界的な印刷媒体の出稿量・発行部数の低下にともない、無料のインターネットニュースに読者を奪われて、かって機能していた新聞のビジネスモデルはもはや成立しなくなってるといわれている。ともとも駅売り等(日本は自宅への配達が基本だが)が中心だったのがその要因のようだが、新聞とネットの棲み分け、TVとUstremの棲み分け等、今後は必ず時間の有効な活用方法が問われてくると思われる、しかしそこで今一度、好き嫌いにあまり左右されずに様々な情報を観たり聞いたりすることも反面重要になることを忘れてはならない。好物ばかり食べていると栄養が偏るように、好みの情報しか取り入れないようになると物の見方や考え方に偏りが生じるように思われる。

あじない

2010-02-02 21:51:05 | 季節
今朝の朝日新聞に武庫川女子大学の調査では、『関西人の60歳代以上のほぼ半数かそれ以上が子どもの頃に使っていた「なんば」「ごんぼ」「関東炊き」「ばらずし・五目ずし」という単語が、それぞれ「トウモロコシ」「ゴボウ」「おでん」「ちらしずし」に変わっていた。学生は、これら四つの関西ことばを使う割合が1割に満たなかった。』と記されていた。『「まずい」「美味しくない」という意味の「あじない」という言葉はほぼ絶滅寸前だ。』という。
全国で同じ言葉を使い地域色がなくなる、それはまた町の外観も同じことで、どこの町にも全国展開するコンビニと居酒屋とレストランが並び、それぞれ地域色のある商店が消えていく。90年以降地方の商店街はさびれ、郊外には全国展開している巨大モールが乱立する。
我々の求めているものは、そういう『豊かさ』だったのだろうか。地域の文化や歴史、地域の風土や暮らしぶりは、膨大化する情報化社会にかき消され、いつの間にか無味乾燥なものに変貌してしまうのではないか。今一度、何を大切にしたいのか、何に拘りたいのか、東京と地方のあり方を整理しておく必要がありそうだ。

味噌煮込みうどん

2010-02-01 20:45:32 | 料理
寒い冬のお昼食には、やはり温かいおうどんは欠かせない。
鍋焼きうどんもいいが、名古屋に来れば“味噌煮込みうどん”がなんとも美味しい。
その土地土地の独特の麺、独特の味、独特の具には歴史と文化を感じる。
うどんといえば、香川の讃岐うどんが有名だが、讃岐の歴史はそんなに古くないようだ。しかし、香川県のうどんの生産量は全国ではダントツであり、ゆでうどん・生うどん・乾燥うどんの3種類すべてで生産量が1位となっている。2004年11月「香川県産小麦100%」をうたって香川県農協が販売した讃岐うどんに、オーストラリア産小麦が80%使われていたことがニュースになった。その後、県は汚名返上を期し、「さぬきの夢2000」というオリジナルの小麦品種を何とか作り上げ、そして昨年11月その後継品種として「香育21号」のデビューにこぎつけた。みんなの努力が、食文化を創り上げ、それをまた継承する。決して、輸入が悪いわけではないが、食は地産地消に限る。