百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

牛の飼料

2010-02-05 22:39:46 | 農業
今年のテーマのひとつに牛の飼料の開発がある。
たんぱく質を酵素を用いて分解し、酵素の活動できる温度帯で加温し、乾燥させた肥料を作っているが、今年はこの方法で飼料を製造したいと思っている。
肥料も飼料もほぼ8割を海外からの輸入に頼っている日本の農業の実態から危惧することは、円安や気候変動、国際的な需給の逼迫で、従来の農業がある日突然、全く機能しなくなることだ。
本来、農家は肥料も飼料も自らがコツコツつくることが重要視されていたが、飼料代を安く、肥料代を安くしようといくら農家が志向しても農協はその指導をしない。それは単純に自分の配合飼料や肥料が売れなくなるからであり、彼らは競争がないから改善しようとしない。
逆にアメリカなどでは配合飼料への依存は少なく、コーンなどの収穫跡地を利用した放牧がよく行われるという。牛糞は肥料として畑に還元され、さらに豚を混牧することで徹底した資源の再活用もなされ、コストダウンに取り組んでいる。日本よりも、はるかにエコロジカルである。
日本でも放牧により牛を飼っている人もいる。でも、不思議なことにその方法では農協からは補助金は出ないし融資も出ない。「子牛が高いのは、人手をかけすぎることと、購入飼料を食わせるからです。産地や草地を利用した放牧で自然繁殖させれば、一頭十万円ぐらいまで下がって牛肉も豚肉並みにすることが出来る。」と言い切る人もいる。
「いま充分に活用されていない公営牧場が日本に15万ヘクタール、国は草地造成をしたところが40万ヘクタール、その他、里山、国有林などで林間放牧可能なところは全国に無数にある。国のやる気一つで安い子牛は出来るんです。国も、農協も農民も、そのやる気を出さない。そこに問題があるんです。」 ということを聞くと、国の援助や支援なしに誰かがしっかり成り立つ構図を見せることが先ずは大切なことになっているのではないかと思う。


さっぽろ雪まつり

2010-02-05 06:31:02 | 季節
今日から札幌では雪まつり。
今や、200万人の観光客が訪れるビッグイベント。
雪まつりが始って、61年。
雪まつりのきっかけは、雪捨て場の有効活用だったという。
今は北海道札幌市内の3つの会場(大通公園、すすきの、札幌コミュニティドーム(つどーむ))での開催となっているが、以前は自衛隊の協力を得て真駒内に大きな会場を持っていた。
何がきっかけに、なるかわからないが、邪魔な雪捨て場を楽しい空間に、そして真冬の大イベントに進化させた札幌、北海道のみなさんに拍手、拍手!!