百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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アメリカにおいて20世紀の100年間でほとんど姿が消えた職業とは何か?
その答えは『農業』
一方、ずっと変わらないものもいくつかある。そのひとつが依然アメリカは世界一の食糧生産国だという事実

そう言われると一世紀の間になくなった職業も多々ある。
その職業が世の中から必要なくなったのかというと、そういう職業と効率化・拡大化・集中化されることで従事者が極端に減った職業や自国ではなく他国に従事者が移った職業にわかれる。
馬車が車に取って代わり車夫はいなくなった。われわれの地元ではうどん屋さんや豆腐屋さんはなくなったが、大きな企業がうどんや豆腐を大量に製造しそれらはスーパーに並べられるのが常識となった。製造業の下請けの多くは海外にその生産拠点を移し、現地人がその業務を担うこととなった。

日本でも農業人口は極端に減少しアメリカと同じような経緯をたどっている、一方で耕作放棄地は増加の一途を辿っている。
このままではアメリカのような生産量の維持は不可能だろう。アメリカは生産量を維持することで95年には農作物の輸出量を輸入量のほぼ2倍にした。
自国の食糧を賄えない先進国では少々将来に不安感を持たざるを得ない。
アメリカは128%、フランスは122%、ドイツ84%、イギリス70%の自給率(2003年)に対して日本は39%と何とも淋しい。
その昔(1961年)日本では現在のほぼ倍の78%の自給率を保持していた、その当時フランス99%、ドイツは67%、イギリスは42% 、それぞれの先進国は自国の自給率を高めるために政策的に努力してきたことが伺えるのに対して日本はどういう政策を採ってきたのか…今後はどう考えているのか。
将来を見据えていない政策の数々になんとも残念だが、逆に保護されない農業の中から強い農業が生まれてくるのではないかと熱く期待する思いも強い。

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