百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

てんとう虫

2012-05-22 22:42:07 | Weblog
「てんとう虫がくっつくと幸せになる!」というひとがいた。
調べてみると、古くからヨーロッパでは“てんとう虫が身体にとまると幸せがやって来る”という言い伝えがあるそうだ。
そんなことで“幸せ ”になるのなら、僕はいつも幸せなはずなのだが・・・。
英語のladybird(又はladybug)のladyは聖母マリア様を示し、イギリスでは『聖母マリアのお使い』と呼ばれていたり、オーストリアでは、てんとう虫にお願いすると良い天気になるとか、てんとう虫は世界各地で幸せのシンボルになっているという。
農薬を使わない圃場では、少し気温が上がってくるとたくさんのてんとう虫達が元気に動き出す。
てんとう虫との共生の中の“農”は、なんとも“幸せ”な農なのだろう。
大地の中に抱かれて、農に勤しめる日々はなんとも“幸せ”!! 
確かに『幸せがやって来ている!!』。


CSAの課題

2012-05-22 01:59:18 | Weblog
今日は数名の立場の異なる方々と日本における『CSA』の可能性についてブレストする機会を得た。
日本での普及における問題点は
・食の安全、安心を目的化するのではなく、地域の自然環境や社会環境づくり、つまり文化の再生が目的となりうるか
・前金を払い、圃場もしくは「ピッキング・ポイント」まで取りに行くという意識改革が図れるか
になるのではないだろうか(blog2008.10.27)と常々考えていたが、
今後は更に
・安定して質の良いモノを定期的に低価格で提供して欲しい
・一方的な思想、理念の押し付けでは、決して文化の再生には繋がらない
という問題等も同時に解決を図らないといけないことが良くわかった。
私たちは、『質の良いものは、お金のある人にしか手に入らない』のではなく、農と食の重要性、新しい“豊かさ”の価値観を共有できるコミュニティの形成を目的にして今一度どういうシステムを導入するか検討しなければならない。
ちなみに、フランスではAMAPという産直の仕組みもあるが、こちらは日本でも個人の農家がネットを通じて個々の生活者と結びついている事例と類似している。
今後の鍵は
・SNSの活用
・都市部と顧客の取り込み
・新規就農者の支援
・他の産業との連携 等 にあるのではないか。
※CSAはCommunity Supported Agriculture の略で、一般には「地域で支える農業」という意味。最近では広く、消費者や販売者などが、栽培者と連携あるいは栽培者を支援し、自分たちの食糧栽培に自分たちも積極的にかかわる、という形の農業を意味するケースも多い。具体的には、地域の消費者が、地域の農家から、自家消費用の農産物を、代金前払いで、直接、定期購入するシステムで、購入される農産物は、有機栽培であることが多い。
※AMAPとは、フランスで一人の生産者とグループの消費者が契約を交わすアマップという農産物の産直システムのことで、家族経営の農業を守る会の略称でアマップと呼ばれている。ちなみにアマップ・AMAP ・Associations pourle Maintien d'une Agriculture Paysanneのこと