百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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この本は早稲田大学と農山村との交流を綴った記録だが、農村の持つ多面的な機能について再確認させられる。また他者に対して開かれた農家は、近代社会が忘れ去った「人のやさしさや濃いネットワーク」の大切さを学生達に伝え、学生達は田舎の農家と生活を共にするなかで調査票を作成し、田舎の未来について学生なりの提言を残すという、単純な援農ではなく、共に与え与えられるという関係性にも興味深いものを感じる。『書を捨てよ、町に出よう』と言った寺山修司から40年を経て、今まさに書を持って村に戻ってくる若者達をどう農村は迎え、彼ら彼女達は何を得るのか、『公』と『私』との間にある『共』の部分を如何に大切にするか、大きなヒントとなりそうだ。
堀口先生、ありがとうございました。

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