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百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

麦畑を焼く

2010-06-29 22:28:27 | 農業
畑を焼く、いわゆる焼畑である。
除草や滅菌や施肥(窒素は期待出来ないが)効果を期待してのことだが、焼かれた後の圃場にはカリウムやミネラル分は残るがそれほどの栄養分があるとは思えない。
灰はアルカリ性であり、ケイサンも含む、そのあたりに答えが潜んでいるのかもしれないが、灰は、土中の窒素を逃がすともいわれている。
新潟や山形では焼畑栽培て蕪を育てる山間部があるが、何故昔からそういう農法が継続されているのか、まだまだわからないことも多い。

椎茸

2010-06-28 21:15:16 | 農業
今日はある方にご紹介頂き、椎茸の栽培をされている組合さんを訪問させて頂いた。
栽培後の棄てるホダ木を何か有効に活用出来ないかなぁと素朴に考えていて、・堆肥化 ・土壌改良剤化 ・飼料化 等々の枠からすこし出て頭を捻りたいと思っている。
椎茸業界は、エリンギやマイタケほど価格的には大幅に下がってはいないが、栽培工程はほぼ手仕事であり人海戦術がベースになっており、また椎茸はキノコの中では珍しく等級があるため選別には効率化の追求も難しい。そして他の地方では大きな規模での参入がいくつかみられるため、今後厳しい市場での競争が予測され、また技術としては周年栽培が可能になってはいるものの、一年通しての椎茸の需要が一定ではなく、ムラがあるため更なる需要の創造も重要になってくる。
農業の弱点の縮図がここにもあったように思うが、森林とキノコと畑と土の関係をうまく活用すると何か答えがあるようなそんな気がする。

cool japan

2010-06-27 01:45:51 | 農業
日本の文化が国際的に評価されているという。
この6月8日にはついに経済産業省に「クール・ジャパン室」が設定された。その目的は「日本の戦略産業分野である文化産業(=クリエイティブ産業:デザイン、アニメ、ファッション、映画など)の海外進出促進、国内外への発信や人材育成等の政府横断的施策の企画立案及び推進を行う」という。
コンテンツがそのまま事業に繋がる。そして人材の育成や各分野とのコラボレーションでさらにその内容が充実する。
農業もそういう視点から見ると、コンテンツ産業にならないか。
六次産業化が、そのコンテンツだけで事業化できないか。
その中でも人材の育成や他の分野との連携は最も大切なポイントになってくるような気がする。

バクテリアと微生物

2010-06-21 22:22:47 | 農業
最近よくバクテリアと農業との関連、微生物と農業の関係についてご質問をいただく。
バクテリアとはいわゆる細菌のことでおそらく真正細菌を指し、一般には大腸菌、枯草菌、シアノバクテリアなどを含む生物群のことで、それは、古細菌、真核生物とともに、全生物界を三分している。
微生物とは真正細菌、古細菌のみならず、真核生物(藻類、原生生物、菌類、粘菌)や、ワムシのようなごく小型の動物も含まれるといわれ、菌類などでは肉眼的なコロニーを作るものであっても、カビのように、その体の構成単位が顕微鏡的大きさであるものは、微生物として扱われる。
近代農業が農薬や化学肥料に頼っていたため、比較的微生物がどのように農業と関わっているか語られることは少なくなったように思われるが、微生物は我々の生活に深く関わっており、農業においても日常ごくあたりまえのようにそれぞれが役割を発揮している。
例えば、様々な物質が分解する際には様々な微生物がそのプロセスに介在し、様々な微生物が介在することはそのもの自体が生物の多様性を意味する。バクテリアの不思議な点は、存在することにその意味合いを必ず持っているということであり、存在理由がない場所には姿をみせないことである。


乳酸菌

2010-06-19 23:05:02 | 農業
乳酸菌を自らが作り、希釈して植物に養分として施肥したり、防虫効果を期待して葉面散布しているが、本当にどう効果があるのか。本当は、もう少し科学してみる必要がある。
というのは、乳酸菌が直接、肥料成分となったり、防虫効果を持ったりしているとは思えないが、栽培上でしっかり効果が確認できるのは何故か。
乳酸菌が良いのではなく乳酸菌が生み出す酵母、そして酵母が作り出す酵素が生理活性を促進しているのでは、と考えている人がいる。
乳酸菌による嫌気性の発酵は酵母を生み、酵素を作り出し、この酵素には乳酸菌の死滅分解した滋養豊富な有機酸類(乳酸・コハク酸・酢酸等)及び必須アミノ酸・グルタミン酸・微量要素が生成・濃縮されている。これらは稙物に散布された時、栄養吸収が良く、生理活性に大いに役立つとその方は述べておられるが、もう少し私自身も勉強が必要だ。

化学肥料

2010-06-18 21:52:56 | 農業
化学肥料の歴史は、1840年、リービヒが植物は無機栄養で生育することを明らかにし、化学肥料使用の基礎を作ったコトから始まる。イギリスのローズは過リン酸石灰を1843年に生産を開始。20世紀に入って石灰窒素、硝酸塩肥料などが生産を開始、そして1913年のドイツのハーバーとボッシュによるアンモニア合成工業の成功が大きな転機となる。
人口の増加と共に如何に食糧を増産すればよいか大きな命題になりつつある世界にとって、人類は魔法の杖を手に入れたかのようにこの化学肥料を多用するようになる。
石油精製のプロセスで発生する物質を化学会社が窒素肥料の原料として活用していることはよく知られており、ここにも石油に頼った成長経済の終焉が読みとれる。

農村六起( ノウロク) とは

2010-06-17 23:58:14 | 農業
NPO法人100万人のふるさと回帰・循環運動推進・支援センターはタイトルになっている「農村の6次産業起業人材育成プロジェクト農村六起」を立ち上げた。農村で6次産業の起業を希望する人材・プランを募集し、優秀なプランには支援金を、2年間で100名を起業家に!!
同プロジェクトは
▽農林漁業の生産・加工・流通などの「地域複合アグリビジネス」
▽都市住民が農山漁村へ移り住むための基盤整備をする「ふるさと回帰産業」
▽農村での新しいレジャーサービスを提供する「次世代ツーリズム」
の3つのテーマで、コンペを通じた優れた起業プランの支援と、生産現場などでの実地研修(インターンシップ)斡旋を行う。
地域の、そしてそれぞれの胎動が全国的な大きな流れになってくるとなんとも面白そう!!!

学校給食

2010-06-10 22:37:50 | 農業
学校給食に地元の野菜を使うことが、最もわかりやすい地産地消であり、地域農業の活性化促進策なのではないだろうかと思う。本来のやさいの味を追求して、無農薬・無化学肥料の農作物の栽培をしている我々にとって、地元の子供たちに食していただける機会を持たせていただけることは、何とも願ったり、叶ったりで、一度子供たちに食していただければ我々のこだわっている栽培の特徴がわかっていただける自信はある。
しかし、最近の学校給食では、平成8年の「腸管出血性大腸菌O157」による集団食中毒の発生以降、小中学校の給食での生野菜や果物(皮付きみかんなどは除く)の使用を中止していたという。また、平成9年には文部科学省により学校給食における衛生管理の徹底を図るための「学校給食衛生管理の基準」が制定されたことから、野菜は小中学校で全て加熱調理を実施することになった。
野菜の加熱処理は、栄養価を下げること(調理方法にもよるが)になったり、酵素を変性することに繋がり、単純に過熱殺菌することが正しいわけではない。
我々は児童や生徒に地元の文化や歴史を伝えるのと同じように地元の食文化や農業と地域のあり方を学校給食に地場産の生野菜や果物を使用することで、価値伝承し食育の充実を図るべきなのでは。


生協

2010-06-09 22:03:46 | 農業
生活協同組合の歴史は古い。
いわゆる生協は、昭和23年の生協法(消費生活協同組合法)に基づき、全国各地で一般市民の生活レベルの向上を目的に結成された。
しかし高度経済成長を終え、消費者運動の低下と流通形態の進化並びに個人のライフスタイルの変貌により現在組合員数は減少傾向にあるという。
生活レベルの維持や向上ではなく、食文化や健康、エコな暮らしをkeywordにした時に現代社会にマッチした生協の新しいカタチはどうあるべきか! 少し個人的には考えたい。
小さな繋がりの中で、農消資本市場“ファームシート”の実現性を検討してみたい。

農業

2010-06-02 20:57:21 | 農業
ご褒美のような陽気に、穏やかな一日を過ごす。
政局はまた混迷を極める様相を呈しているが、政界引退後は「農業をやりたい」と総理が言ったとか言わなかったとか・・・。
そういえば現在、湯河原で陶芸と農業と読書の毎日を送っておられる元総理もおられるが、農業について、日本の農業についてもう少し真剣に考えて欲しい・・・というのが素朴な思い・・・なのは私だけか・・。