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百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

田植え

2009-05-30 21:02:25 | 環境
一昨日と今日は彦根の小池先生の田んぼの田植えのお手伝いに!
圃場は2.4ha、無農薬・化学肥料栽培を始めて三年目、田んぼにはたくさんの生きもの達が戻ってきている。どじょうもいっぱい、先日はヘラサギが舞い降りたという(※ヘラサギといっても、鷺ではなく、実は朱鷺の仲間。口がヘラのようになっている特徴があり、基本的には日本の本土には上陸しないという)。
生物多様性が唱えられてしばらくなるが、本当にこのように自然の力の凄さを身体で感じると人間の力の無さ(良い意味で!!)に喜びを感じる。
もっともっと謙虚に生きるべきなのではないか、そんなことを考えながら圃場で抑草目的に酵素オカラのペレットを撒き、汗した2日間でした。

ツバメの巣

2009-05-10 23:47:10 | 環境
五日程前から、事務所の玄関の内側の壁に、ツバメが巣づくりをしています。
昔から、ツバメは田んぼの虫を捕食してくれることから百姓からは大切にされ、ツバメの巣のある家は縁起が良いといわれ、なんだかひとりウキウキする日々を過ごさせていただいています。
全国各地で
ツバメが巣をかける家は縁起が良い。
ツバメが巣をかける家は吉事がある。
ツバメが巣をかける家は病人が出ない。
ツバメの巣が多いほど、その家は繁昌する。
ツバメが家の中や座敷に巣をかけると最高にめでたい。
ツバメは衰える家には巣をつくらない。
ツバメは火事を出す家には巣づくりしない
ツバメは田の神様を負うてくる。
ツバメが家の軒に巣をかけると豊作。
と口々にいわれ、
福島県ではツバメが巣をつくるとアズキ飯を炊いて祝ったり、 新潟県南魚沼郡ではツバメは大神宮様のお使い、つまり穀神のお使いだと考えられていたといわれると、ホント、“幸せ”を感じます、単純に!!!

ミツバチ

2009-05-09 20:28:58 | 環境
最近ちまたで交配用のミツバチが激減しているという。
2006年秋、米国の養蜂家を恐ろしい災厄が襲ったという。かつては600万箱あったミツバチの巣箱が200万箱を切った、学者達はこの現象を蜂群崩壊症候群(CCD)という。以降、ヨーロッパの養蜂家においても、スイス、ドイツ、他にもベルギー、フランス、オランダ、ポーランド、ギリシア、イタリア、ポルトガル、スペインにおいて同様の現象がおこった。
原因は未解明のままだが、栄養失調説、電磁波説、殺虫剤説、環境ストレス説、過労働説、等様々な憶測がされている。
国内では、果物や野菜の授粉に使われるミツバチが農薬やダニの被害で不足し、農作物の収量低下への懸念が拡大している。これから果菜や果樹などへの授粉作業が多くなる農業現場は困惑気味。

冨江家

2009-05-08 20:27:03 | 環境
『かつて・いま・これからの住まいと暮らし』と題して
現在滋賀県琵琶湖博物館に展示されている冨江家(彦根市)の「かつて」と「いま」のエネルギーの使用量・二酸化炭素排出量を算出し、比較、そして2030年の姿を見出してみたいという活動がおこっている。
実は、現在博物館に展示されている常設展示の「農村のくらし」コーナーの冨江家は昭和39年5月10日の再現空間であり、ちょうどその45年後が明後日の10日ということになる。そこで「かつて」と「いま」の生活をその当時使用していた機器や道具からどういうエネルギーをどういう用途に使っていたかについて割り出し、整理し、将来「これから」をどうありたいか、考えてみたいという。
例えば、さまざまな機器を、電気・ガス・灯油・石炭・薪・太陽熱・ガソリン・軽油・他と用途と動力源別に捉え直してみると・・・
昔は、未来の生活というと一様に“快適な”“楽チンな”“なにもしなくっていい”って感じだったように思うが、これからの暮らしは“楽しい”“活き活きとした”“共に生きる”みたいな感じになるのかなぁ、あまり環境に負荷をかけずに、持続可能な社会って。
5月10日には、そんなことを少し考えてみたい。

シンプル

2009-05-05 23:48:52 | 環境
ものごとは、そもそもシンプルである
ニュートンは『自然は極めてシンプルで、自らと調和している』といっており、
近代科学の基本となる考え方だという
『なぜ』『どうして』を繰り返し問いかけてみると、実は、複雑化するのではなく、核心に向かって収束化し、シンプルになる
・・・なるほど・・・
「The Choice(ダイヤモンド社・出版)」より

コアラのウンコ

2009-04-17 23:49:59 | 環境
コアラは、赤ちゃんに自分のウンコを食べさせるといいます。それも生まれると、すぐにおこなう行為のようです。理由は、母親のウンコの中にいる細菌類を赤ちゃんコアラのお腹の中に先ずは入れないと、主食であるユーカリの葉を無毒化できないからだそうです。そうです、ユーカリは有毒なのです。
パンダも生まれるとすぐお母さんのウンコを食べるようです。お母さんパンダのウンコの中の細菌類が、あの硬い笹の葉を消化して体内に吸収しやすくしているからのようです。
このように細菌はいろいろなところで生活する生き物を支えてくれているのです。
ヒトの場合も同様で、腸の中には一人当たり100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息しておいるようです。ウンコのうち、約半分が腸内細菌またはその死骸であるといわれています。

決断力

2009-03-20 23:51:17 | 環境
決断力というか、判断力になると思うが、羽生義治氏は「決断力」(角川oneテーマ21)の中で、「ひとつの局面に八十通りぐらいの指し手の可能性がある」と話す。その中から、二つか三つに絞込み、三つの手にまた三つの手が候補とあがり九つになり、それがまた枝葉となり増えていく・・・つまりすぐに三百、四百手になるそうだ。
そういえば、あの柔道のヤワラちゃんも、奥襟を持つと瞬間に二百通りの技が頭を過ぎるという。
たくさんある材料の中から、何かの基準で判断し、立ち向かっていく。
あくまでもどこまで想定できるか、どこまで仮説が持てるかということに尽きるのだろうか。経験が大切なのか、知恵が必要なのか。まだまだわからない。

プロバイオティクス

2009-03-14 23:54:34 | 環境
腸内細菌は人の健康にとってとても大切な働きをしているといわれています。それは、消化を助けてくれるだけではなく、ビタミンをつくってくれたり、免疫力をたかめてくれるともいわれており、もしかすると腸内細菌がコントロールできるともっと健康になれるのではと思われていたりするのです。
そのような発想から、近年、ヨーロッパを中心に、予防医学の重要性の認識と抗生物質療法の限界を背景として、人間が本来持っている抵抗力(特に腸内フローラをコントロールして健康に寄与させる)を見直そうと、プロバイオティクスという考え方が生まれたのです。
プロバイオティクス(probiotics)は抗生物質(antibiotics)に対比される言葉で、生物間の共生関係(probiosis)を意味する生態学的用語を起源としています。プロバイオティクスとは、「腸内フローラのバランスを改善することにより、宿主(人など)に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義されているのです。
現在プロバイオティクスの中心は乳酸菌といわれていますが、他にも様々な菌が可能性を持っているといえます。

菌と暮らすということ

2009-03-08 19:49:21 | 環境
菌には、有益なものと有害なものに大別されるといわれている。でも、これは人間の側からの見方であり、この見方は個人的にはあまり好ましく思えない。また、有益にも有害にもなる、ご都合主義の菌もあることからすると、みんなが仲良くそれなりに共存共栄関係にあることが望ましいように思える。
意識的に有益菌を増やす努力をすることも大切かもしれないが、有益菌を増やすために腸内環境を整えるべくヨーグルトを食べる等、理論的には可能だが、1日の摂取量や食物繊維と共に取る必要があること等を考慮すると、結局最も望ましい食事は玄米+昆布や豆、そして発酵食品(味噌や醤油、納豆や漬物等)ということになる。
菌と暮らすということは、難しいことではなく、共に生きること共に育つことを指し、最適な食事は古来から伝わる“和食”ということになる。なんともわかりやすい結論に達する。

2009 ‘こめフォーラム’

2009-02-14 22:40:50 | 環境
今日、地産地消推進協議会とコープしがの主催で『2009 ‘こめフォーラム’』が開催された。
その中で小池先生は「お米の未来」についてヨーロッパのワイン文化が新しい成熟への道を歩みだしているたとえを例に
「文化の進展は異質の文化をとりこむ同化力の旺盛さに負うている。西洋料理(①)がワイン(②)なしで食べられるようになった後には、西洋料理(①)がもっとも美味しく食べられるワイン(②)が登場するのであろう。」( 麻井宇介『ブドウ畑と食卓のあいだ』中央文庫p43)の①に食事、②にお米もしくはごはんを入れてみると少し未来が見えてくるかもしれないと話された。
なるほど、お米文化がそろそろ成熟に向かうと考えると、少し未来は明るくみえてくる。