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この国の政府に苦労させられる日本人

この国の政府に苦労させられる日本人

144回

◎月15日から20日にかけて、後藤が組織した「憚りながら支援者後援 G―RISE日本」が被災地に届けた支援物資は水約20トン、コメや乾燥めん、果物などの食料約12トン、毛布4000枚、下着などの衣類約4トン、タオルやトイレットペーパーなどの生活必需品約2トン、さらには灯油ドラム缶4本(800リットル)に及んだ。◎ 

ただ俺はこの救援活動で、日本もまだまだ捨てたものじゃないと思ったね。今回「G―RISE日本」のメンバーとして被災地に救援物資を運んだのは、運転手を含めてみんなカタギの若者たちだった。

 それが被災地に救援物資を運ぶ回数を重ねるごとに5人、10人、15人と志願者が増えていったんだよ。当時はまだ大きな余震が続いていたし、下手すりゃ、被曝する危険があったにも関わらずだ。

 それで救援活動が終わった後。その子たちが皆、夏井や徐の所へ来て「ありがとうございます。本当にいい経験ができました」ってお礼を言って行ったと言うんだな。

 「次も被災地に行かれる時は必ず声をかけてください」って。日本にもこういう今城のある若いやつがいるんだなと感心したよ。というか、この先行き暗い日本で彼らの存在だけが“救い”だな。

 それに引き替え、この国の政府や民主党のグダグダぶりはなんなんだよ。福島の事故や、被災地への対応も後手後手、自衛隊や消防が文字通り、命がけで立ち向かっていると言うのに、肝心の首相が引きこもっていたんじゃ話にならんわ。

 地震や津波は天災だからしょうがないよ。だけどあの原発事故は明らかに「人災」だろう。単に東電の被害想定が甘かっただけじゃねえか。事故後の場当たり的な対応を見ていると、あの殿様企業にはそもそも「危機管理」なんて発想がなかったことが俺だって分かるよ。

 それで何千人、何万人の住民を避難生活に追い込んどいて、社長は「過労で入院」かよ。この国は政治のトップも、企業のトップもピンチになりゃひきこもるんだな。

 あの福島原発事故では最終的に自衛隊の消防車や東京消防庁のハイパーレスキュー隊がそれこそ体を張って放水してくれたから良かったものの、政府は当初、自衛隊のヘリに、でかいバケツ(水嚢=すいのう)で3号機の上空から水をかけさせていただろ(3月17日)。

 外国からは「蝉のションベン見たいだ」と笑われたけど、政府も国民の「最後の頼みの綱」である自衛隊を、あんな情けないやり方で危険に曝(さら)すんじゃないよって思ったな・・・続く

 

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