小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

ねじ花の不思議

2009-06-27 | ガーデニング
梅雨の合間に覗く太陽のなんという強さ、そして雨が降ればゲリラ豪雨と、空の上でどんな駆け引きが行われているのかと思うほど、最近の天候は過激です。
ただこの繰り返しに、緑がすっかり庭を覆い、植物はひとまわりもふたまわりも大きくなった感じがします。(庭が一層狭くなった感じがします、かな)
そんな中で、足元に小さなねじ花が顔を出していました。もともとは芝生から顔をだすことが多いのですが、我家には芝生はないので種が飛んできたのでしょう。
ねじ花は、花茎にピンク色の花をらせん状に巻きながら、下から上に順に咲いていきます。花茎を巻くリズムは一定で、この巻き方が崩れたら、この花茎は傾いてしまうのではと思うほど、見事ならせん状を描いています。このよくできた作品に思わず時間を忘れて見入ってしまいます。
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梅ジャムは成るか

2009-06-22 | ガーデニング
“イヌ友”とは、イヌの散歩中に飼い犬を通して挨拶をするうちに、親しくなった友達の輪です。長生きしてくれた三四郎のお陰で、近所にイヌ友がたくさんできました。その一人、柴犬のトムくん(去年没)のお父さんに、先日久しぶりにお会いしました。散歩するイヌはいなくなってしまったけど、今は農園での野菜づくりとお料理に夢中とか・・・その方に、ネットでいろいろ梅ジャムのレシピを比べたけど、と言って、これは絶品という梅ジャムの作り方を教えていただきました。
「梅1キロに・・・」と聞き、では早速、我が家の梅で作ってみようと、雨の中、庭に下りて見ました。梅酒を作ったこともあった庭の梅ですが、なんと今年は梅の実が十数個しかついていません。1瓶できるかどうか、まぼろしの梅ジャムとなるのか、庭の梅の実は女あるじのこの選択に、少し困っているようにも見えました。

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ツリフネソウ

2009-06-19 | ガーデニング
子供の頃、「ツリフネソウ」は少し山野に入るとよくありました。花は、心許なく枝先にぶら下がって、風が吹いても吹かなくても、人が近づくだけでも、ゆらゆらしていました。
園芸店の山野草には、我家に連れてきても、環境が違いすぎて育てるのは無理だろうと手を出さないのですが、あまりにも懐かしくてついに手に入れてしまいました。
深く澄んだ赤みかかった紫色の花、帆をかけた小さな釣り舟が吊るさがっているように咲いています。その釣り舟の様子は微妙にバランスがとれていて、どんな拍子に、この花は落ちてしまうんだろうかとツリフネソウを見ていると、静けさの中に誘い込まれたような不思議な気持ちになります。
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横浜三渓園 蛍の鑑賞会は

2009-06-15 | Weblog
梅雨の合間の先週末、横浜三渓園内で羽化した蛍を、開園時間を延長して公開しているという情報に、蛍を見た記憶があるような?ないような?気がして、いいチャンスと夕方三渓園まで出かけてみました。
園内のどこから見ても絵になる三重塔は、お天気さえよければ、夕闇にすばらしいシルエットが浮かぶはずでしたが、梅雨空では諦めざるを得ませんでした。


蛍の鑑賞会は、午後7時30分頃からということで、園内を散策しながら待つこと1時間。大輪のアジサイが、深い緑の静寂の中に浮かび上がっていました。


大池や三重塔、鶴翔閣がライトアップされる頃、外苑奥の散策路を奥へと進み、水源近いところに陣取りました。振り返れば、あっという間に水路にはいくつもの人垣が・・・これでは蛍も出るに出れないのではと思っていると、草むらで一匹、2匹と光りだしました。その光は「ピカッ」でも「チカチカ」でもなく、少し心もとなく実に神秘的なのでした。そのうち、水際から木々の間をぬうように蛍の光りが舞い上がってきました。それは、「乱舞」とか「飛び交う」といった今までの蛍のイメージをはるかに超えたやさしい光りの軌跡で、まるで空気の中を漂っているようでした。
それにしても、蛍の光を追うギャラリーの多さとその喧噪に、蛍の観賞というよりは、蛍を見たという確証だけで、取りあえず納得して早々と引き上げました。
8時を過ぎた園内は、これから見ようとする長蛇の列がまだまだ続いていたのでした。

夕闇せまる大池
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孔雀サボテン、花開く

2009-06-12 | ガーデニング
我が家の場合、草花の子育ては丹精込めて育てるというよりは、ほぼ自然児状態、または、我流子育て、園芸についてはほとんど不勉強で、肥料の内容や剪定方法もその時々で違い・・・当然、不作に終わることも多いのですが。
今年は孔雀サボテンが、葉という葉の先に尖った蕾をたくさんつけたかと思ったら、一斉に咲き出しました。毎年数輪は咲くのですが、今年ほどたくさん咲いたのは初めてです。何が功を奏したのか、わからないところですが、少し厳しい環境と、不足気味な水が、咲き急いでいるのかと心配にもなります。
それにしても拍手喝采! 梅雨空に花火が上がったように華やかさです。
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雨の函館

2009-06-08 | Weblog
北海道には何回か訪れましたが、函館に行ったことがなかったので、少し前から予定を入れていました。まだ、介護中だった三四郎(犬)を病院に預けてから行くつもりだったので、羽田発午後の便で、2泊してから帰りも午前の便を予定していました。結局、そんな手配をすることもなくなってしまったのですが・・・
それにしても3日間ともみごとに雨に的中しました。温泉に入ってゆっくりしていればいいところを、雨の中、函館の街を市電に乗り継ぎながら歩きました。
幕末期に造られた様式城郭「五稜郭」、藤の花が見事に藤棚を飾り、星形の城郭は桜の季節も終わり、白いツツジが清楚な北の大地を印象づけていました。


雨の中、立待岬を目指しました。晴れていれば津軽半島を目の当たりにできたはずですが、ハマナスの咲く岬は荒涼と、眼下には荒々しい波が白く海岸線を縁取っていました。


函館山の裾野には、幾筋もの坂道が函館港に続き、雨に煙る先に船を見ることもできました。明治末期に建てられた教会や洋館が多くあって、観光ポイントとしては外せないところでしたが、雨足が強く全部をみることはできませんでした。

「函館ハリストス正教会」や「カトリック元町教会」は、異国情緒漂い、今回の旅行で大きな印象となった場所でした。
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優しい花 「シレネ ユニフローラ」

2009-06-04 | ガーデニング
入梅を予測するかのように、空が厚い雲に覆われている日が続いています。
「シレネ ユニフローラ」が2年目に入り、当初はこのシルバーグリーンと斑の入った葉が気に入って寄せ植えにしていたのですが、今年は花をつけました。真っ白いかわいい5弁の花で、ふっくらと膨らんでいるところが萼になります。花の横顔はちょうど膨らんだほっぺのようで、和名では「ホテイマンテマ」、布袋さまのお腹から連想しての名前なのでしょう。ナデシコ科の多年草で咲き終わると、この萼のなかに種ができ、垂れ下がった葉を揺らすとカラカラと微かな音をたてます。
シレネ属の中には、子供の頃、道ばたで摘んでは、茎のネバネバを指先でもてあそんだ「虫取ナデシコ」も、同じ仲間だったことを最近知りました。そう言えば、花の下に萼が付いていたような、遠い記憶ですが・・・。
淡い思い出を甦らせるのは、このシレネが優しい雰囲気の花だからなのでしょうか。
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薔薇は薔薇でもミニバラは

2009-06-01 | ガーデニング
カレンダーの前で、毎月繰り返される言葉「えっ、もう6月!」過ぎ去る日々を惜しみながらも、残されたカレンダーの枚数に、月日のたつあまりの速さに唖然としてしまいます。庭の草花はと言えば、毎年変わらぬ笑みで、そしていつも新鮮にみえます・・・。
芳しい香りと幾重にも花弁を重なり合わせたバラは、ほとんどがその大輪の花を崩し、バラの季節は終わったかのように告げています。そして今、ミニバラが盛んに咲いています。こちらは、バラのようなゴージャスさはないけれど、仲のいい女学生のグループのように、揃ってつぼみを膨らませて、みんなと一緒がうれしくて仕方がないと咲き出しました。「薔薇のただのミニチュアではないのよ。」と言いたげで、ミニバラはなかなかカジュアルで楽しげな花です。
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