小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

野鳥からの贈り物

2006-11-29 | ガーデニング
今年も万両の実が色づき始めました。まるでさくらんぼのようなつややかな輝きをもって、庭の一隅に紅赤色を彩っています。野鳥が我が家の小さな庭を見落とすことなく種を落としてくれたおかげです。しかも十両や百両、いや千両でもない万両というビックなプレゼントを・・・。もともと万両と千両の名前の違いは、千両は葉の上に実をつけるのに比べ、万両は葉の下に実をつけるので、千両に比べ万両が重いところからこの名前がついたとか。じつは、南天も玄関の脇にいつのころからか育っています。こちらはまだ実がつくほど大きくはないのですが、来年は期待できそうです。
色が乏しくなった晩秋の庭では、これらの赤い実はきっと鳥たちにとっても突かずにはいられないほど魅力的なのでしょう。
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ひっつきむし(アメリカセンダングサ)

2006-11-27 | 野の草花
犬の散歩から戻ってくると、三四郎(犬)の足や胸元にひっつきむし(雑草の種)が刺さっていることがよくあります。ひっつきむしに要注意などと注意を払うことなく、帰ってくると刺さっているのです。私の足元にも刺さっていることもあり、このひっつきむしの先端が皮膚に当たると痛痒くなります。
秋も深まった茂みの中にまだ青々としたひっつきむしの花を発見しました。
この種にあたる形状はいかにも動物の毛や衣類にくっつきやすいかたちで、たんぽぽの綿毛みたいに風に運ばせることなく、動物や人に運ばせてしっかり子孫を絶やさないなんて、なんて賢く効率のいい方法なんでしょう。そう言えば今朝もなにげなく、三四郎の足についたひっつきむしを取って、その辺りにばら撒き、繁殖に貢献したところでした。
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頑張る!千日紅(草)と千日小坊

2006-11-24 | ガーデニング
「花の命は短くて・・・」と一瞬の輝きを見せてやがて散る花のはかなさは、花の代名詞でもありますが、もともと欲張りな私は、花にも一日でも長く咲いてくれることを期待してしまいます。なので、千日草、百日草、日々草とこの手の花も大好きです。
千日紅(草)は夏から晩秋まで、長い期間変わらない紅色の花を楽しませてくれます。
千日小坊は9月頃からやはり初冬まで赤紫色の小さい花を次々に咲かせます。この2つはまったく別種な植物なのですが、この丸くて愛らしい形に魅せられて一緒に植えて楽しんでいます。空気がピーンと張りつめたように冷え込んだ今朝の庭で、私は千日紅から元気な声を掛けられたようなそんな気配を感じたのでした。
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クリスマス・カクタス(シャコバサボテン)

2006-11-22 | ガーデニング
今年も咲きました。クリスマス・カクタス! 去年より半月ほど早く開花したようです。庭においてあった鉢を、蕾が膨らんだところで居間に移しました。この花は急激に環境が変わると蕾を落としてしまうことがありますが、なんとか持ちこたえたようです。花の咲き方は、鉢にまんべんなく花穂を垂れて咲くというより、一方だけが伸びて花が垂れ下がり、片方は僅かに咲いているのみで、少し茎が伸びすぎてだらしなくなってしまいました。多分、鉢の置き場所、水加減、花後の手入れなどが影響しているのでしょう。
丹精を込めて育てられ見事に咲いた花には、育てた人の花への深い愛情を思い感動しますが、季節が巡って咲いてくれる花にもまた、違った感動を覚えます。まぁ、ただの怠けということもありますが・・・。
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猫ジャラシ(エノコログサ)

2006-11-19 | 野の草花
暖を取りたくなるような冷たい雨の一日でした。こんな日はじっとしているのがまた心地よいものと、もともと怠惰な私などは思ってしまいます。
朝の散歩の道端で見かけた猫ジャラシもすっかり枯葉色になっていました。歩きながらついこの猫ジャラシの穂先を触ってしまいたくなるのは、子供の頃若草色の毛の生えた花穂を、よくちぎってはくすぐりっこをした遊びを体が憶えているからなのでしょう。いずれにしても、昔から私たちの身近なところにいた猫や犬からこの草は命名されたことがよくわかります。「猫ジャラシ」は猫の首に近づけてじゃらして遊ぶところから、別名「狗尾草(エノコログサ)」は子犬の尻尾に似ているところから。今朝見た猫ジャラシは、もう遊び相手がいなくなってしまった、そんな寂しげな表情をしていました。季節は確実に冬に向かっているようです。
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イソギク(磯菊)

2006-11-15 | ガーデニング
今が盛りと咲いている菊ですが、色も種類も多く、また咲いている期間も長いのでほんとに目を楽しませてくれています。その菊の仲間に「磯菊」というのがあって名前のとおり、海岸でよく見られるそうです。葉先が白く縁どられ、花は花弁がほとんど開かない状態で満開を迎え、花の色は黄色というより黄金色をしています。潮風の吹く厳しい環境で育つからでしょうか。背丈は低く、花も寄せ合うように小ぶりな花をいっぱいつけて咲きます。我が家に咲いているのは、園芸店で買い求めたものですが、株を増やしながら毎年咲いてくれます。「磯菊」としては、海から遠く離れた地では本望ではないかも知れませんが、我が家を終の棲家として来年も元気に咲いてほしいものです。
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ツワブキ(石蕗)

2006-11-12 | ガーデニング
横浜でも木々がだいぶ色づいてきました。晩秋の日差しは柔らかく、この季節を惜しむようにやさしく感じます。晩秋の花と言えば「ツワブキ」でしょうか。この花の深い黄色は、秋の日差しのもとでは暖かさを感じる色だと思います。
庭のサボり管理人である三四郎(犬)も、夏の暑い日ざしのもとでは、ほとんど日陰で微動だにしていなかったのに、最近は私が庭の手入れをしているとよく顔を出します。枝を払っていると鼻を突き出し、土に肥料入れをしていると、土に鼻を突っ込んで掘り返し、庭の落ち葉を掃けば、落ち葉の上に座り込み、どれをとっても邪魔をしているとしか思えないのですが、きっとどこかで冬の足音を感じているのかも知れません。
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アカマンマ(イヌタデ)

2006-11-10 | ガーデニング
秋になって、このアカマンマが田んぼの畦道などを一面に赤く染める風景は、今では少し郊外にでも行かないとお目にかかれないのでしょうか。犬蓼(イヌタデ)と呼ぶより、アカマンマと呼んだほうが、子供の頃の情景が目に浮かんできます。子供のままごとで、赤い米粒、それをお赤飯として見立て、いつのころから「アカマンマ」と呼ぶようになったということです。確かに昔はままごとの食材が庭先にたくさんあったように思います。果たして今の子供達が、ままごと遊びでハンバーガーやエビフライを作るとしたら、庭先や野原でどんな植物をままごとに使うのだろうなどと、思いを膨らましているうちに、まず庭先でままごと遊びをする子を見かけなくなっていることに少し寂しい気持ちになりました。
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ど根性ユリ

2006-11-08 | ガーデニング
歩道のアスファルトの隙間に生えて一躍有名になった「ど根性大根」、その後何者かに地上部を持ち去られてしまい、そのど根性大根の再生を願ってクローン大根まで作ったなんていうニュースがあったかと思いますが、我が家では駐車場のコンクリートの隙間に、「ど根性ユリ」(多分隣家よりこぼれ種)が今育っています。なにがど根性かと言うと車の出し入れ時にタイヤがほぼスレスレの状態でユリと接触してしまいます。接触している反対側も譲歩できるギリギリ状態。毎日、車庫入れの時は祈るような気持ちでユリの無事を祈っています。ユリもきっとヒヤヒヤしているに違いありません。花が咲いたら早速切花にして、苗は早々に植え替えをと思っていますが、あともう少し。
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姫蔓蕎麦(またはハナツルソバ)

2006-11-06 | ガーデニング
その形状の面白さに、こうも目と鼻を近づける花はそう多くはないと思います。地を這った細い茎の先に、薄紅色の小さな花が、直径5mmほどの球形状にいっぱいつけます。地面にピンクの金平糖をばら撒いたようにびっしり咲く様子は花ひとつひとつが小さいだけに壮観です。春と秋に咲いていることが多いようですが、特に今の季節は葉っぱが赤く紅葉して、薄紅色の花がいっそう映えます。我が家でも茎をもらって、土に差しておいたところ根付き、今では庭からはみ出し、石垣を這い降り、雨水の側溝の隙間に根を落とさんとしています。小粒が故に地面を花で覆うその力強さにもう脱帽です。
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