小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

近くて遠い地・・・

2011-01-31 | 小さな旅

20045月に、東京日本橋を出発し、京都三条大橋までの492キロにわたる東海道五十三次の街道を完歩したのは、20086月でした。

それ以来、京都まで出かけることはあまりなかったのですが、昨年10月に亡くなった母の納骨のために、久々に新幹線で京都に行きました。新横浜~京都間は2時間あまり、足で確かめた相模、駿河、近江の国はあっという間に通過してしまいました。

この近くて遠い地、関西に私の父母は終の棲家をもとめて移り、20年前に亡くなった父が一人、この地に眠っています。父亡き後、母は私の近くに住んでいたのですが、「みんなと遠く離れても、父の眠る場所に入れてほしい」という母のたっての希望どおり、20年ぶりに父のもとに届けることになりました。

墓前に広がる大きな空と遠くに連なる山並み、この風景を脳裏にしっかり留め、しばしの別れを惜しみました。

帰りの新幹線は、雪景色の米原を通過する頃雪が激しく舞い、静岡の富士川あたりからは見事な夕映えの富士山を眺め、その移り変わる車窓にあらためて両親が眠る関西との距離を感じたのでした。

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬来たりなば春遠からじ

2011-01-23 | ガーデニング

今年の大寒は120日でした。この日から数えて15日後が立春。

「冬来たりなば春遠からじ」、春の気配を感じる日も、これからは少しずつ増えてくるのでしょう。

夫が、週の1日だけ仕事の関係で5時半に起床します。すると私の体内時計は、その時刻に合わせるように23日は早起きになってしまうのですが、この時計の狂いに、得したような、損したような・・・心境です。

仕方ないので、今朝も日の出前にウォーキングにでかけることにしました。最近では、日の出は日毎に1分ずつ早くなっているのだそうです。確かに7時にはすっかり明るくなります。ただ寒さは厳しく、身体はしばらく歩くと暖かくなるのですが、顔や耳は空気の冷たさに射すような痛さを感じます。

「早起きは三文の得」だとするならば、それは朱色に染まった雲が黄金色に変わり、木々の一枝一枝に朝日が届き、神社の手水受けに薄い氷が張り、キャベツ畑にうっすらと霜が降りと、陽が明るく射す頃には何事もなかったように消えてしまう、こんな儚い一時の景色にめぐり合うことなのかも知れません。

 

 

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一輪また一輪

2011-01-20 | ガーデニング

相変わらず、関東ではカラカラのお天気が続いています。もう20日以上も雨が降っていないとか、冬の間は、庭の水撒きはほとんどすることがないのですが、寒さで身を縮めているのかなと思っている草花が、実は水枯れで慌てることがあります。ほんとはひと雨(ひと雪)ほしいところですが・・・。

23日前、わが家の紅梅が一輪二輪と咲き始めました。どこも今年は梅の開花が早いようで、梅祭りを待たずに満開になってしまうところもあるようです。

暖冬と言われて久しく、それでも今冬の寒さは厳しいと思っているのですが、どうやら梅の開花は、12月の気温によるものだそうで、12月に暖かい気温が続くと、この時期に咲く準備が整って、開花となるようです。

やはり梅の咲き方は「ほころぶ」というのがぴったりなのでしょう。桜が春の陽気にパッと開くのと違い、じっと寒さに耐えながら、まぁるい蕾を膨らませて、一輪また一輪と咲き出す様子はやはり「梅ほころぶ」なのでしょう。

この様は、どんなに寒くても一歩一歩春に近付いている証なのだとも思います。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉢半分のシンビジウム

2011-01-16 | ガーデニング

     

洋ランなどのような豪華な花とは、ほとんど無縁なわが家は、時にギフトとしていただいても、次の年に咲かせた試しがなく、この種の子育ては諦めているのですが。

数年前に知人から株分けしていただいたシンビジウムは、小粒な花で支柱を立てるのではなく、花茎が垂れ下がるタイプ。冬の間だけは室内で、暖かくなると庭に出し、ほかの植物と一緒に過ごしています。

今冬は花芽を14個もったので、これは期待できそうと早速室内に取り込みました。お正月が過ぎたことから、花茎をのばし舟形の可愛い花が咲き出しました。

 

     

ところがこれが不思議なことに、花茎は株の半分だけに偏ってしまっています。多分、屋外での置き場所とその管理に問題があったのかもしれません。

仕方ないので株の形に合わせて、壁側に鉢をつけて置きました。まるで、ボリューム感たっぷりのように見えますが・・・。

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブロッコリーの収穫は・・・

2011-01-10 | ガーデニング

冬型の気圧配置が強まり、寒さの厳しい一日でした。

それでも梅のつぼみは膨らみ、球根の芽もわずかに顔を出し、寒さに耐えながらも少しずつ春を待ち侘びている様子が冬の庭にも伺えます。

一方、ベランダ菜園ではブロッコリーの葉が縦横に広がり、一見豊かな野菜菜園をと、思うのですが、肝心なブロッコリーの花蕾は、まるでこのりっぱな葉に守られるように小さく、いつ収穫時なのかわからないまま年を越してしまいました。12月の初旬までは順調に花蕾も育っていたのですが、この1カ月は、ほとんど大きさに変化がありません。

私はこのブロッコリーが茎ともに大好物で、いつ収穫できるのか、まるで獲物を狙っている猫のように、熱い視線をこのブロッコリーに注いでいるのですが・・・。

スーパーの野菜売り場では、今が旬とばかりに立派なのが1100円前後で売られています。プロの野菜生産者の見事なブロッコリーを見るたびに、野菜作りの難しさを実感してしまいます。いずれにしてももう少し収穫は待ってみることにします。

コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も男子が握るお寿司

2011-01-06 | 日常

わが家のお正月恒例「男子が握るお寿司」は、赤貝の解体(?)から始まりました。

        

 

夫・長男・次男の3人が作る人、一方ギャラリーは昨夏生まれた孫が一人増えて3世代6人です。ただ、孫は男の子なので男子方にしては将来有望な仲間が増えたわけですが。

 

軍艦巻きは要領を得たのか、どんどん量産されていきます。後はスプーンで中味を入れるだけ      

        

 

もう待ちきれなくなった孫娘は食事を終えてしまいました。

        

 

乾杯のあと、毒味の際に食べた赤貝の毒に中り、主人公(木村拓哉)が失明してしまうという映画「武士の一分」はまだみんなの記憶に新しく、さて誰が一番先に赤貝のお寿司に手をつけるのか問答があったのですが、長男がひとくち「こりこりしておいしい!」の一声で、一斉に箸が伸び、3人がかりで作ったお寿司も、あっという間にみんなの胃袋におさまってしまいました。

というわけで、今年も無事、お正月最大のイベントを終えることができました。もちろん何事もなく・・・。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011年のスタート

2011-01-04 | 日常

新しい年2011年がスタートしました。

本年もよろしくお願いいたします。

それにしても一年の経つのがなんと早いことでしょう。ついこの間、お正月を過ごしたばかりと思っていたのですが・・・。

昨年一年だけでもいろいろなことがあったはずなのに、すでにおぼろげで、それらの出来事はもう過去ひとまとめとなって、遠くに押しやられてしまったような感じさえします。

それは、年齢のせいでもあるのでしょうか。日々の雑ごとをこなすことに精魂使い、子供の頃や若かったころ、心を揺り動かした出来事も、今ではただ平穏に過ぎることだけを願っていることが、時をおぼろげにしているのかも知れません。

 

昨日、鎌倉鶴岡八幡宮に初詣に行ってきました。すでに陽も傾き始めた午後4時、人の波は峠を越したかと思いきや、もう大鳥居からぎっしり人の波、考えが甘かったと反省しつつ、すでに参拝する人の列の中にはまってしまいました。

境内2か所ほどロープ規制があり、肝心な祈願場所に到着しても人の波に押されながら、早々に退散する始末、それでもご利益にすがる人、人、人。もちろん私もその中の一人ではあるのですが。

と何はともあれ、どうぞ今年も「小さな庭」にお付き合いください。

 

     

     すでに道路にも段蔓にも人が溢れています。

 

       

     本宮は遥か先、人で埋め尽くされています。

 

     

     大石段を登る人数はロープで規制されています。

 

     

     大石段から振り向けば、人の波は蛇行して

                              

          

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする