小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

甲州街道第6回目(小原~上野原)

2023-09-29 | 街道歩き

秋分の日を境に急に秋らしくなったかと思われた先週末、酷暑で行けなかった街道歩きがやっとできると、甲州街道ウォークを再開することにしました。(ところが、この2,3日また暑さがぶり返しました)

甲州街道は江戸以前から甲州古道と呼び、地域の人々の生活や交流の場として使用されていました。江戸時代に幕府が甲州古道を五街道のひとつとして整備し発達しましたが、途中、山間僻地の通行が多いので、旅人は比較的少なかったそうです。
参勤交代した大名は、諏訪高島藩(3万石)、伊那高遠藩、伊那飯田藩の三藩でした。

確かに今まで歩いた東海道や中山道と違うのは、見附が残っておらず宿場と宿場の区切りが分かりづらいなと思いました。

6時50分 自宅をスタート
9:35 JR相模湖駅到着、前回(7月10日)の到達点

与瀬宿の坂本本陣は石垣と築山のみで、「明治天皇興瀬御小休止跡」碑のみが残っていました

10:05 慈眼寺(虫封じの寺)そのとなりに興瀬神社

 大きな鳥居があり、神社はその奥鳥居の長い急な階段の先にありました。体力温存のため入口まで

10:15 与瀬の一里塚跡あたり(日本橋から16里目)

旧道を進んで、高速ガード下を潜ると国道20号線と合流します
本来の旧道がカーブしているようでしたが、草が覆い茂り不明でした

10:30 石碑群

首の欠けた地蔵尊像など庚申等などがありました

10:40 甲州古道標柱「子の入り」あたり
 急坂の上にガイドブックの「回り込む」の表記にまどわされ、迷った挙句に高速を下にみながら橋を渡ります

11:15 椚戸旧道江戸口―甲州古道赤坂標柱

 迷いに迷って山道に人家あったので、行き会った土地の人らしき人に聞くと、この先は行き止まりだと言われ
その人は竹林の細い道を下りていきました。
少し先に行くと「観福寺」に通りかかりました。この道で間違いないと思い、先へ進むとやはり行き止まりでした 
庭先にいた人にもう一度聞くと、先ほど道を尋ねた人と同じ竹林の細道を行くと吉野宿にでるとのことでした やれやれです

11:40 吉野橋(小猿橋)

大月の猿橋と構造も工法も同じで、規模の小さいところから「小猿橋」呼ばれていたそうです
橋げたを立てることができず、両側からせり出した橋木によってかけられていたそうです
(現在はコンクリート)

11:30 吉野本陣跡

吉野宿は歩道のない交通量の多い20号線
旅館「ふじや」跡は資料館としてかたちを残しています

11:50 関野の一里塚 津久井の銘木「エノキ」 江戸日本橋より17里目

12:00 藤野駅前 ランチ(12:50まで)

13:10 関野本陣跡 説明版のみ

13:18増珠寺

 大相撲の「追手風」のゆかりのあるお寺 「関野宿講中」と刻まれた庚申塔

13:40 名倉入口
 甲州古道標柱に従って細い道を登っていき、結局また道に迷うことに
 13:45 境沢橋

 相模と甲斐の国境に架かる橋で、神奈川県から山梨県に入ります

14:00 諏訪関所跡
武田氏が設置した「甲斐国二十四関のひとつ

14:45 諏訪神社(古都神社)境内に芭蕉の句が残っている

5本の大きな杉が並び、ヒガンバナの赤色が緑の境内に点在して、とても雰囲気がよかったので小休止

塚場の一里塚(不明)
14:40 疱瘡神社

 水疱瘡や皮膚病にご利益がある


塚場の旧道沿い

15:00 牛倉神社

旧上野原村の鎮守 

15:10 若松屋脇本陣跡(現ホテルルートイン)
 
現上野原の街並み このあたりに本陣や脇本陣

このあたりからしばらくJRと街道は離れていくので、最寄り駅(JR上野原駅)に
比較的近いといっても25分の地点でこの日の甲州道を終了としました
(歩数:29354歩 距離:17.6キロ)

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仙台を駆け足で街散歩

2023-09-23 | ウォーキング

今日は秋分の日「暑さ寒さも彼岸まで」今朝外に出るとひんやりとした空気を感じました。やっと暑さが収まり、本格的な秋の訪れとなっていくのでしょうか。

彼岸の頃に咲くヒガンバナ、あちこちで見られるようになりました
しかし、我が家に咲くはずの赤い彼岸花はついに今年は顔を見せず
白色が一輪だけ姿を現しました


忘れていたヤブランの花も咲き出しました
葉が常緑性のために一年中、同じ姿で、いつもの場所に・・・
紫色の小さな花を連ねるように咲かせます

 

連休中に思いもかけないことから、日帰りで仙台に行くことになりました。時間もあまりなかったのですが、駆け足で街歩きを楽しんできました。

仙台駅

薄曇りでしたが、東京や横浜と変わらない蒸し暑い一日でした

伊達政宗公の霊屋である瑞鳳殿に向かいます

仙台市内を流れる広瀬川に架かる霊屋橋(おたまやばし)を渡ります

長い参道の石段を登ります 両側の杉は樹齢380年ほど


 煩悩を取り払った悟りの境地になると言う「涅槃門」
樹齢数百年の青森ヒバを用いた豪華な飾り彫刻

入って振り返ったところから「涅槃門」

瑞鳳殿

1636年に70歳で生涯を閉じた伊達政宗公の遺命によって造営された霊屋
桃山文化の遺風を伝える江戸時代初期の豪華絢爛な廟建築

同じ境内に、二代藩主伊達忠宗公の霊屋「感仙殿」

            三代藩主伊達網宗公の霊屋「善応殿」ともに国宝

連休中でしたので、青葉城址周辺は道路に車がいっぱい、とても混んでいました

杜の都仙台の総鎮守「大崎八幡宮」に向かいます
伊達政宗公はじめ歴代藩公が祀られています

 国宝に指定されている社殿(現存している最古の桃山建築物)
この日は9月の例大祭でした

巡行される神輿は江戸中期の制作と言われています。六角形の鳳輦型(ほうれん型)

その後、「定禅寺通り」に向かいます

杜の都と言われる仙台を象徴する道路で4列のケヤキ並木が続きます

駆け足の仙台でしたが、見過ごしてしまったところもたくさん!
また七夕の頃、冬のイルミネーションの頃、訪れてみたいと思います

 

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やっと秋の気配が?ほんの少し

2023-09-13 | ウォーキング

2か月で1枚綴りのカレンダーが残すところ、あと2枚となりました。
暑い暑いと言っていた夏も、朝晩吹く風に秋への季節の移ろいを感じるようにもなり、同時にやっと少し遠くへ外出する気にもなってきました。
そこで、すでに展覧会の終了も間近になっていた、東京近代美術館の「ガウディとサグラダファミリア展」を先日観てきました。

ユニークな建築家で知られているアントニ・ガウディの建築思想と想像の源泉であるサグラダファミリア、未完の聖堂と言われていましたが、いよいよ2026年には完成をみることができるということです。
私は世界を震撼とさせたコロナが蔓延する前の年2019年に、ドイツに赴任していた息子たち家族と、バロセロナのサグラダファミリアを観てきていたのでした。
4年前には完成していた2つのファサード(生誕の門と受難の門)でしたが栄光の門も完成間近、鐘塔もすでにマリアの塔が完成し、一番高いイエスの塔が現在着工されているとのことでした。


4年前の鐘塔群と 現在の完成したマリアの塔・建設中のイエスの塔(中央)パンフより

聖堂内のステンドグラスの色彩豊かな光は、日の傾きによって一日を通して変化していくとのこと、ガウディの発想の源泉である「歴史」「自然」「幾何学」から、あらためてサグラダファミリアの壮大な建造物を思い出しました。


レインボーシャワーを注ぐステンドグラス(2019年)

展覧会ではガウディの製作過程の多くの図面、模型、写真、資料などが展示されていました。
それにしても久しぶりの美術館、とても疲れました。

久しぶりに近くの公園に散歩に出かけたら夏草が覆い茂り
人もあまり訪れていないのでしょうか。
あらためて、この夏の猛暑のすごさを思い起こしました。


ミソハギが枯れた水辺に咲いていました


センニンソウ
別名「馬食わず」毒があることがわかっている馬はこの植物は食べないとのこと
蔓性で白いかわいい花なのですが・・・

コメント (2)
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「2023セイジ・オザワ 松本フェスティバル」

2023-09-03 | 旅行

先週、松本で開催されている「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に行ってきました。
昨年で30周年を迎えたこのフェスティバルは、毎年長野県松本市で行われている音楽祭。母体は指揮者小澤征爾氏、世界で活躍する演奏家が一堂に会するオーケストラです。
現在小澤氏は、体調不良で自ら指揮をとることはできないのですが、小沢氏が指揮をしていた頃はほとんどチケットを入手することが難しかったようです。このフェスティバルをセットにした1泊2日のツアーがあったので、早速申し込み、珠玉の音色を楽しんできました。

翌日は松本市美術館で松本市出身の前衛芸術家「草間彌生」の作品を観てきました

水玉模様が原点
幻覚や幻聴に悩まされた幼少期、そんな苦悩の日々から生まれた「水玉」

 自らに襲い掛かってくる幻覚や幻聴から自分を守るため
水玉模様で埋め尽くす儀式であるとされています

長野県北志賀高原にあるロープウェイ竜王で標高1770mの「ソラテラス」へ

運が良ければ雲海をみることができるということですが、山の上はこの日も夏日
ただ、秋の花が咲き乱れ、秋の訪れを感じることができました

マツムシソウ

   オミナエシ                  フジバカマ

吾亦紅                ノコギリソウ?

       トリカブト             アキノキリンソウ

リンドウ                   コスモス

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