小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

紅葉の見収め

2012-11-30 | 小さな旅

各地から初氷や初霜の便りが聞かれるようになりました。
秋も深まり、各地の紅葉も南下し、山肌の錦色も色あせて見えるようになりました。

少し紅葉のさかりも過ぎたかなと思われた一昨日、東京の紅葉のメッカ「高尾山」に、仲間と行ってきました。
高尾山は、599メートルの山頂に行くのに、いろいろなコースがあります。
私たちが選んだのは高尾山の南東に延びる尾根を歩く稲城山コースです。

ケーブルカーの清滝駅のモミジがちょうど見頃でした。お天気が曇り空だったのが少し残念でしたが、それでも色鮮やかな
紅葉を楽しむことができました。


そのケーブルカーの駅左側から、長い階段の登山道がはじまります。厚く積もった落葉を踏みしめ、頭上の紅葉のトンネルを
潜りながら歩く山は、この季節の醍醐味でしょうか。
遠くの山並みは、赤、黄、緑の絵の具を混ぜ合わせたように煙って見えました。

里の紅葉と違って、山の紅葉は少し控えめ、陽が届いたところから色付き、今が盛りと黄葉したものもハラハラと散り急いで
いるものも目に付きます。

頂上はいろいろなコースで登ってきた人たちでごった返していました。
さすがに紅葉は足元に吹き寄せられているものが多かったのですが、それでも真っ赤に色付いたモミジの鮮やかさは、
満開の花のようでもあり、その紅葉の主役であるモミジの鮮やかさに圧倒されました。

こうして、冬の到来を目の当たりにしながら、鮮やかに色付いてまもなく散る、この季節の巡りに、人は気持ちが高揚する
のかも知れません。

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紅葉の大山を歩いて

2012-11-23 | 小さな旅


一昨日、教室の仲間と久しぶりに紅葉の丹沢大山を訪れました。
大山は伊勢原市にあり、この地は子育てをした懐かしい町でもあります。まだおむつも外れない子供を夫が背負い、幼い子供
の手を私が引き、大山山頂を目指したこともありました。その後、幼稚園児になった息子には「僕はタクシーの運転手さんにな
るから、もう山には登らない」なんて言われたり、そのうち小学生になった子供達は親よりはるか先に登頂したりと、大山には
いろいろな思い出があります。
快晴に恵まれたこの朝、ピラミッド型の大山が山頂までくっきり見えた時、懐かしさでいっぱいになりました。

今回は、伊勢原駅からバスで麓まで行き、江戸時代から大山詣で栄えた参道をケーブル駅まで歩き、ケーブルに乗って、
阿夫利神社下社をまず詣で、その後、見晴台を往復して、女坂を下りながら、関東三大不動尊ひとつ大山寺に寄って、
お豆腐料理を食べて帰るというコースでした。


ケーブル駅までのコマ参道は全363段の階段が続きます。踊り場ごとにタイルのコマで何段目かがわかるようになっていま
す。(大きい駒は10段、小さい駒は3段)
やはり熊も出没することがあるのでしょう。どこかで熊もこのすばらしい紅葉を愛でているのかも知れませんが・・・。


阿夫利神社下社は平日でしたが、たいへんな賑わいでした。


見晴台へ、モミの原生林の気持ちのいい山道を歩きます。
途中にあるニ重の滝は落差15メートル、深い森の中も黄葉が始まっていました。

あらためて、この山の奥深さと、霊山としての大きさを知った、晩秋の一日でした。

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雑木林も 秋深まって

2012-11-18 | 野の草花

昨日の冷たい雨があがり、今朝の青空がいっそう高く澄んで感じたのは、また一歩、秋が深まったからでしょうか。

関東地方の紅葉は今が一番の見頃。この日、お天気だったらどこか紅葉狩りにと予定を空けていたのですが、ちょっと疲れて
いたこともあって、遠出をする元気がもうひとつなく、でも好天にどこか出かけてみたくもあり、車で20分ほどの横浜舞岡公園
にでかけてみました。
家から近くであるにも関わらず、今まで数回しか行ったことがなく、しかもこの季節に訪れるのははじめてでした。


雑木林に覆われた広大な敷地は赤や黄色の紅葉には欠けますが、、池が点在し、野鳥が飛び交い、雑木林の中では実だく
さんの秋を見つけることもできました。



また、谷戸の地形をそのまま生かした公園は農的自然が豊かに育まれ、田んぼや畑などの「田園体験区域」もあって、
市民のボランティアの方々による畑作業や雑木林の間伐などがおこなわれていました。



ハラハラと枯れ葉が舞い、カサカサと風立つ音は心地よく、まもなくこの雑木林にも冬が下りてくる気配を感じながら、つかの
間の小春日和の秋を楽しみました。

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2つの建築文化財

2012-11-12 | 小さな旅

5年かけて復原工事が進められていた東京駅丸の内駅舎が完成したのが10月、100年の時を超えて開業当時の姿に
復原されたのですから、機会があったら早く見たいと楽しみにしていました。
東京・四ツ谷にある迎賓館赤坂離宮の前庭一般公開が11月1日から3日までと聞いていたので、この2か所の建築文化財
を合わせて見てきました。



出かけたのが遅かったので、すでに秋の午後の陽は低く射し、建物を撮るのには少し陰影がはっきりしてしまい残念でしたが、
レトロなその赤レンガの駅舎は、周りを高層ビルに囲まれながら、東京の新しいランドマークとして十分にその存在感のあるものでした。
駅前の丸ビル5階のテラスからは、駅舎や駅前広場が見渡せ、まるで箱庭のようです。

ドーム内の天井にはレリーフや彫刻がちりばめられています。

陽が落ちないうちにと、四ツ谷駅に向かいました。駅からまもなく白亜に金の飾りのついた迎賓館の正門が見えてきます。
普段は門越しにネオバロック様式の宮殿を石畳の先に垣間見るのですが、3日間だけは、正門から建物の前まで入ることが
できます。(建物の内部は年に一度だけ一般公開され、こちらは事前申し込み)
迎賓館赤坂離宮は国のレセプションや晩餐会などが行われる迎賓施設で、国宝に指定されています。


緑青の屋根と、花崗岩の外壁を持つ宮殿

手入れの行き届いた松と、和洋折衷のコントラスト

端正な迎賓館の建物を見てからもう一度、東京駅に戻りました。
赤いレンガの駅舎の中は、たくさんの人々が行き交っていました。旅の始まりであり、終着駅でもある東京駅、たくさんの人々の
ドラマがあり、そこはなにかほっとするような暖かい空間でした。

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宮古諸島への旅③ ・・・ 宮古島の自然

2012-11-05 | 旅行

宮古島は川を持たない島なので、それだけに海がきれいだと言われています。
マングローブは川が海に注ぎ込む河口域に生える植物群落の総称ですが、今回訪れた宮古島の島尻マングローブ林は、
河川のない地域で群生を発達させた貴重な場所なのだそうです。



このマングローブ林は、約1kmの入江に発達し、干潟にはいろいろな種類のカニを観察することができるのだそうです。



よく見ると林の下の泥土に赤い色の小さなカニ「シオマネキ」がいっぱい動いていました。赤い身体に黒い爪を持ち、
まるで泥土から飛び上がるように微妙な動きをしていました。
白鷺は宮古島でよくみかけるそうです。(ところで、カラスはめったにみかけないとか、偶然見かけたカラスも本土より
一回り小さいような気がしました。)

 たった3日間だけの旅でしたが、宮古島は年間を通してたくさんの観光客が訪れる、美しいサンゴ礁の海に囲まれた
島です。



島の人々の生活は、山や川がないことで雨水を無駄にすることなく地下水として蓄えてサトウキビ畑を潤し、
また風力発電の再生可能エネルギー計画がすすめられ、この大自然の循環の中に人々の生活が成り立っていることを、
今回の旅行で知り、私たち観光客は決してこの自然を汚してはならないことを強く感じました。

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宮古諸島への旅② ・・・ 宮古島で出合った植物たち

2012-11-02 | 旅行

宮古島はサンゴ礁が隆起してできた島なので、その地質はサンゴ礁が発達してできた琉球石灰岩がほとんどだ
と聞いています。
浜辺の植物もまた岩礁の植物も、亜熱帯の暑さと海岸の強風に耐えられるように、背丈は低く根を張り、葉は厚く、
その自然環境に順応して生育していることがよくわかる姿を形づくっていました。

アダンという植物が、海岸沿いにたくさん植えられてました。細い固い葉は、その昔この葉で草履などを編んでいたそうです。

形はパイナップルに似ていましたが、落ちていた実に鼻を近付けてみましたがほとんど香りはありませんでした。
果物とは程遠い感じでしたが・・・多分食べられないと思います。

サトウキビは島の基幹農作物で、どこも一面のサトウキビ畑でした。

南国の代表花ハイビスカスも見られましたが、宮古島では道沿いや家の庭に咲いている小粒のハイビスカスは、
ブッソウゲ(仏桑花)と呼ばれ、お墓などの添え花として植えられているそうです。

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