小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

セイタカアワダチソウ

2006-10-31 | ガーデニング
写真のセイダカアワダチソウは、我が家の前の空き地から撮ったものですが、確か昨年は咲いていなかったような気がします。空き地となっているこの宅地造成地、家が建たないまま秋になるとススキの原になり、そして今秋あたりからはセイタカアワダチソウが侵入しつつあります。この悪名高き花、秋の麒麟草にも似てなかなか美しいと思うのですが、あまり声だかには言えない気もします。もともとはアメリカからの帰化植物で、その旺盛な繁殖力で日本の空き地を占拠してしまったことが嫌われるひとつなのかも知れません。また、花粉がアレルギーの元凶のようにも言われているし(実際には虫に花粉を運ばせる虫媒花なので花粉症の元ではないらしいのですが)、さらに地下茎に毒を持ってそれが周りの植生を枯らし自らは繁殖していくという、これがまた、こうも嫌われてしまう理由なのでしょう。とは言ってもすっかり日本で市民権を持ってしまったセイタカアワダチソウ。日本の秋には欠かせない風景でもあります。なんとか共生を図っていきたいものと友好的なことをいっていますが、来秋、我が家の前は一面のセイタカアワダチソウの野原に化してしまっているのではと考えるとやはり複雑な気持ちになるのも確かです。
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チェリーセージ

2006-10-29 | ガーデニング
小さな庭も広く感じるこの季節、葉を落とし始めた植物が多い中で、かえってその存在をアピールしている「チェリーセージ」。成長はいつも旺盛で、咲き終わった花穂を切り戻しておくと、まず冬以外はいつでも咲いています。ほとんど季節感を感じることのない花ですが、色はやさしい赤色とでもいうのでしょうか。名前からさくらんぼをイメージできるようなそんな赤い色をしています。根元は木化して太く、茎が古木のようにゴツゴツとして、成熟さと未熟さが同居したようなおもしろい姿だと思います。セージの仲間なので葉も花もほのかな甘い香りがあり、ポプリや香草としても使えるようです(試していませんが)。押し花にするときれいな赤い色が残ります。もうチェリーセージは観賞用の花を越えていろいろな楽しみ方を私たちに提供しているようです。
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思い込み寄せ植え

2006-10-25 | ガーデニング
秋たけなわ、日本の代表的な秋の花と言えば、やはりそれは菊でしょうか。先日、小菊の寄せ植えを作ってみました。白と黄色の小菊、それに段菊といって小菊より少し背が高く、青紫色の花が段々上に咲きあがっていく少し珍しい菊(と、その時はてっきり菊の仲間と思っていました)の寄せ植えです。なかなか可愛くできあがりました。ところが、先日園芸誌を読んでいたらこの段菊は、実は菊の仲間ではなく節に鞠状に重なって花をつけるところから段菊と呼ばれているとありました。確かに菊とは、花も葉も香りも似ても似つかないものでした。なんと、菊というだけで、よく見ず菊と思い込んだ私の失敗!自称「花好き」と言いながら、「どこ見ているの」とそんな声が聞こえてきそう。でも寄せ植えした3種類の小花たちはこの同居にとってもしっくりしていっているように見えますが。
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雪割橋(福島県西の郷)の紅葉

2006-10-23 | 小さな旅
今日は冷たい雨の一日でした。10月もTシャツ一枚で過ごす日があって紅葉前線も例年より遅く感じていましたが、今日のような気温の低い日があるとこれから山は一段と紅葉が鮮やかになるのでしょう。
先週末、那須にいる友人を訪ねた折、阿武隈川に架かる雪割橋から、色づき始めた紅葉を観るチャンスに恵まれました。福島県西の郷地区にかかるアーチ型の雪割橋の上から直下を除くと、阿武隈川を挟むように、垂直に切り立った岩が深い渓谷の紅葉した木々に見え隠れしていました。その谷底をぞっとしながらも、岸壁と紅葉のみごとなコントラストに思わず息を呑むほどでした。これから日増しにナラ、ブナ、モミジなどがさらに色づき鮮やかさを増していくことでしょう。そして、冬を迎える頃、雪割橋から阿武隈川が雪に覆われた渓谷を2つに割って流れる様子が浮かんできたのでした。
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秋明菊

2006-10-20 | ガーデニング
好きな花はいっぱいあるのですが、「どの花がいちばん」と言われたら、迷わず私は秋明菊をあげるでしょう。強烈な印象を受けたのは、奥多摩(御岳山頂上近く)の旅館の庭先。山は紅葉にはまだ少し早く、深い緑の静寂の中、長く伸ばした茎の先に真っ白い秋明菊が咲いていたことを忘れることができません。
他にピンク色もあるようですが、白い秋明菊の苗を買ってきて庭に植えてみました。春の間はこんもり葉を茂らせ、秋の開花の期待が持てるのですが、夏に思ったより花の咲く茎が伸びず、それでもこの秋、何本か咲いてくれました。この真っ白い花びらに見えるのは萼(ガク)であって、花びらは退化してしまったという長い歴史を持つ花。古く中国から渡来したそうです。少し寂しげで、でもその姿は凛として、秋明菊は私の中でとても魅力的な花のひとつです。
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コスモス(秋桜)

2006-10-18 | ガーデニング
安定したお天気が続いています。10日ほど前の強い雨風に横倒しになっていた近所のコスモスも、澄んだ秋の天空を仰ぐように秋風にゆらゆら揺れて咲いています。近年は休耕地などを利用して一面に咲かせているところをよく見かけます。コスモスには広い秋の空がとてもよく似合っています。残念ですが、我が家の小さい庭では気の毒で、コスモスは植えないことにしています。
コスモスを「秋桜」とはよく言ったものですね。あの薄いピンクはやはり秋の桜なのでしょう。先週BSで観た「フーテンの寅さん」でも、寅さんがマドンナ(大原麗子さんでした)を「薄紫色のコスモスのよう」と例えていました。花言葉は「乙女の真心」でした。
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杜鵑草(ホトトギス)

2006-10-15 | ガーデニング
秋晴れが続くと、朝晩の空気は一層冴えてきます。そんな空気の中にぴったりの花「杜鵑草(ほととぎす)」、あまり日光を好まず、半日陰でも十分に株を増やして咲いてくれます。我が家でも1週間前あたりから次々咲き出しました。ホトトギスの花の色はなんとも不思議です。私は渋くてとても好きなのですが、なにかグロテスクという人もいます(うちの夫です)。花にある赤紫色の斑点は、鳥のホトトギスの胸にある斑点模様と似ているところから、ホトトギスと名付けられたということですから、花のイメージからかけ離れてしまうのかも知れません。こうなると鳥のホトトギスも是非見てみたいと思いますが、こちらは野鳥ですから、なかなか見ることはできないのでしょう。
この花は生け花の心得のない私にも、土ものの花器や籐の籠に差すとなんとも落ち着いた風情を感じさせてくれます。
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現代版旧東海道見聞記

2006-10-13 | 旧東海道歩き
旧東海道を歩いていると、どこも町は一様にきれいで、それぞれの佇まいは、都会とはまた違った暖かい印象を受けました。それは多分、街道を歩いていると、隣人のような生活が玄関先や庭の様子から感じ取ることができるからでしょうか。
今回も街道筋にあるゴミの収集方法を撮って見ました。浜松市新居町はビンの色別収集、ビンの色によって再利用の方法が違うのですね。

少し前の話になりますが、袋井市の場合はこんなにたくさんの分別になっていました。その徹底ぶりには感心しました。
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見付宿(磐田)~浜松宿~舞坂宿

2006-10-10 | 旧東海道歩き
見付宿(磐田)~浜松宿~舞坂宿
東海道五十三次歩きもなんと4ヶ月ぶり、梅雨時や暑い夏を避け、台風が来ればリタイアし、当時の旅人から比べるとなんと軟弱な・・・とそんな声も聞こえて来そうですが、やっと秋晴れに恵まれたこの連休にJRの磐田駅を降りたって旧東海道を京都に向かって繋ぐことができました。
「あばれ天竜」と呼ばれた当時の天竜川は、洪水を繰り返していたようですが、今では水量も少なくグリーンベルトがどこまでも広がっていました。

この季節はどこを歩いても「村の鎮守の神様の~」と笛や太鼓に合わせて素朴な秋祭りが催されていました。舞坂近くの神社では、直径1メートルほどもあるかと思われる太鼓を若い衆が代わる代わる敲く様はなかなか勇壮でした。

舞坂の松並木は排気ガスの汚染を免れているのでしょうか。整備されてとても気持ちのいい街道でした。当時はこんな松並木がどの街道にも続いていたのでしょう。夏は強い日差しを遮ぎ、雨風を松の木の下で凌いだのかも知れないと当時が偲ばれました。

舞坂宿を抜けるといよいよ浜名湖、対岸の新居への船渡しの遺構である雁木(がんき)が浜名湖に面して残されていました。湖は秋の陽光にキラキラと輝いていました。

浜名湖を右に進みながら、2日間に渡る今回の旧東海道歩きは新居宿まで。京都三条大橋にまた一歩近づいたことになりますが、さて後何年かかることになるのでしょうか。
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紫式部

2006-10-06 | ガーデニング
花が咲いているときはほとんど気づかず、秋になって宝石のような実をつける「紫式部」。この花木がどんな経緯で我が家にやってきたのか忘れてしまったのですが、小さい庭の中では古い住人だと思います。なぜか、この艶やかな小さな実が紫色に色づくと「実をつけた」というよりは「花が咲いた」と勘違いするほど、この実は花のような美しさがあってみごとです。本来は紫色の実をびっしり付けるところから紫重実(むらさきしきみ)と呼ばれていたものが、いつのころからか源氏物語を連想して紫式部と呼ぶようになったそうです。やはりこの実は平安貴族の香りが漂うかのような優雅さをもっているのでしょうか。
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