小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

彼岸花

2008-09-30 | 野の草花
天候が不順であっても、必ずお彼岸頃には咲き出すと言われている彼岸花。少し時期を逸してしまいましたが、近くの田んぼまで見に行ってみました。燃えるような赤い色こそ過ぎていましたが、まだ田んぼの土手を赤く染めていました。
「彼岸花」またの名を「曼珠沙華」、ほかにもこの花ほどたくさんの異名を持つ花もないそうです。球根に毒性を持つところから鼠避けにと、お墓のあるところに植えられた昔、不吉、死、霊などを連想した名前、また燃えるような赤から火事や花火を連想し、多くの名前が生まれたのでしょう。
先の尖った雌しべが円を描くように天に伸び、この花のもつ造形美にしばし見惚れてしまいました。田んぼでは重く頭を垂れた稲が収穫の準備に入っていました。
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小さな向日葵

2008-09-25 | ガーデニング
園芸店で見る花たちがどれも小粒になってしまったのではと先日も書いたのですが、この春、友人より「背が高くならない向日葵」の種をもらいました。「これはわが家にピッタリ」とさっそく撒いたところ、盛夏を避けるように腰ほどの高さで小さな向日葵の花が咲き始めました。確かに茎の長い向日葵と違って、小粒な可愛い向日葵です。
小さな庭にしょせん向日葵は不向きだということはわかっていても、向日葵も咲かせてみたいと思ってしまうのは欲張りなのかも知れません。
ただ、小さな空間にコンパクトに収まるように改良された園芸種を育てながら、豊かな自然を身近な植物にも感じていきたいなとも思っています。
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昨今の花の傾向?

2008-09-19 | ガーデニング
昔、ダリアの花は夏の代表的な花で、灼熱の太陽のもとでも息の長い花だったように思います。
この春、球根から植えたダリアは虫にことごとくやられて、花は惨めなものでした。園芸店で蕾をもったダリアも買ってみました。夏の暑さでほとんど咲かず、このままかなと思っていたら、涼しくなってやっと咲き出しました。それは、昔のあの頑強なダリアではなく、まったく別物のようです。私の育て方に問題ありとしても、あの植物本来の持つ自然な姿のダリアは失われてしまったのでしょうか。そう言えば、最近園芸店でみる花たちは、どれも小粒で可愛いらしい種類が多いように思います。
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初秋の朝顔

2008-09-12 | ガーデニング
朝の空気はひんやりと心地よく、夕暮れには虫の音が一層高く鳴きだし、いつの間にか秋を感じるようになりました。
庭の花たちも元気を取り戻してきました。夏の盛りに比べると花こそ小さいのですが、花の色は濃くなり空気が澄んでいることを感じます。
計算違いのグリーンカーテンには、ニガウリの蔓の間から純白の大輪の朝顔が顔を覗かせています。その花弁は柔らかく、ふんわりと、強い陽射しでは痛んでしまいそうです。庭の花たちも季節が巡ってきたことを伝えているかのようです。
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ウィーン美術史美術館所蔵より「青い花瓶の花束」

2008-09-07 | 小さな旅
昨日、国立新美術館に「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」を観に行ってきました。静物画といったジャンルは、「静かな物」の存在を意味しているようにも思っていたのですが、ヤン・ブリューゲル(父)の「青い花瓶の花束」を目の前にしたとき、ただ現実を写し出しただけではない迫力を感じました。異なった季節の花が何種類も花瓶に盛られ、真っ赤なチューリップ、精細に描き出されたアイリスの花、黒い背景に浮かび上がる散りばめられた小花たち、そして、こぼれ落ちた花弁に、羽を休めるコオロギやテントウムシ。
花をただ美しいと見る私に、この絵は生と死に挑戦しているかのようでした。
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メドーセージの花

2008-09-03 | ガーデニング
酷暑や豪雨に振り回された今年の夏、空の高さと青い空に浮かぶ雲に秋の気配をなんとなく感じるものの、日中の残暑は厳しいものがあります。荒れた庭におりると、やぶ蚊の集中攻撃を受けます。なんとか、この状況を打開しなければと思いながら、やっぱり今日も庭仕事はできませんでした。庭の花は随分傷んだり、弱ってしまったり、蕾がつきながら、咲かずに朽ちてしまうものもあります。そんな中で、メドーセージの冴えた濃いブルーの花が、庭を少し元気にしているように見えます。
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