小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

晩秋の上野

2016-11-27 | ガーデニング

今、上野の国立西洋美術館で展示中のクラーナハの作品を、先日BS放送で阿川佐和子が
とても興味深く解説していたので是非観てみたいと思い、昨日上野公園のイチョウの黄葉
もちょうど見頃かと、絵画を観がてら出かけてきました。

休日の午後、どんなに美術館は混んでいるかと思ったのですが、人垣が邪魔にならないほどで、
ゆっくりクラーナハの世界を堪能することができました。

上野公園のイチョウの黄葉もちょうど見ごろでした。
常緑樹やすでに残り少なくなった桜の枝葉から覗くイチョウの黄葉は、はっとするほど陽に
輝いてそのまっすぐな姿がとても美しく感じました。


陽の当たり方によって黄葉と緑葉の織りなすグラデーションが見事な季節の移ろいを感じさせ
ていました。

大木のイチョウの木の下はすでに黄金色の絨毯が敷き詰められているところもあり、
晩秋の陽を背中に浴びながら、人々は思い思いの休日の午後を過ごしているようでした。


満開の10月桜は、少し黄葉の鮮やかさに押され気味でしたが。

ところで、庭に捨てたギンナンの種から芽を出した我が家のイチョウですが、
今秋で3年目、私の腰ほどの高さになりました。一人前の黄葉を見せてくれています。

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黒ほうずきの実

2016-11-24 | ガーデニング

なんと11月東京都心では54年ぶりの初雪が・・・。
横浜でも早朝から降り始めてうっすらと積雪しました。驚きました。

庭も冬支度する間もなく、ほとんどの植木鉢が雪帽子をかぶってしまいました。

明日は高尾山に紅葉狩りの予定でしたが、中止せざるをえません。残念です。
紅葉と初雪見てみたい気もしますが・・・。

今秋は鮮やかな紅葉をあまり見ないまま、冬を迎えることになるのでしょうか。
街路樹のプラタナスが葉をほとんど落として、枝がむき出しになってしまうと冬がぐっと
近づいてきた気がします。

ただ庭には、最後まで実を落とさないものもあります。
夏の間青紫色の可愛い花をつけていた黒ほうずき、秋に紫色の実をつけます・


                      やがて茶色に色づき

今はすっかりレース状で網目黒ほうずきになっています。黒ほうずきの実は
黒色ではなく茶色だったんです。

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ヒメツルソバの繁殖力

2016-11-15 | ガーデニング

秋の紅葉は、花の華やかさにも勝るものと思いますが、秋にこれほど満開になる花も
少ないのではと思うのが、「ヒメツルソバ」の花。

花は金平糖のお菓子の突起をさらに細かくしたようなまん丸の小花で、これがびっしり
地面一面に覆った様は見事としか言いようがありません。
茎は横に這うようにして広がり、なんと1株で直径50センチほど広がるというのですか
ら驚きです。

開花直後は濃いピンク色ですが、長い開花期間が終わるころには白っぽい色に変化して
いきます。
花も可愛いのですが、葉は秋が深まってくると赤く紅葉してやがて冬には枯れてしまい
ます。けれど春にはまた新芽を出して、一層陣取りに精をだしはじめます。

特にコンクリートの隙間が好みのようで、我が家はマンホールの蓋の隙間から這い出し
ました。その生命力に圧倒されます。

 ほとんど、野生化したヒメツルソバですが、先日行った鎌倉の建長寺はこれがグランド
カバーとなって、一面ピンク色に地面が色づいていました。

半増坊の登り口に咲くヒメツルソバ

古都鎌倉にヒメツルソバの花が風情があるかと言うと、少し違和感があるものの、
その繁殖力にあっぱれと、この場所を譲るしかないかなとも思います。
 

川の護岸にもヒメツルソバは伸びる、伸びる。

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秘境・赤沢宿

2016-11-09 | 小さな旅

我が家のツワブキはなかなか気難しくて、咲いても1,2輪の年が多かったのですが、
今秋は葉を間引いたところ、少しだけ多く花が咲くようになりました。

 今週月曜日、友人夫妻と4人で新幹線の新富士駅よりレンタカーで、かって日蓮宗の総本山
「身延山」と修験霊山「七面山」を結ぶ宿場町として栄えた「赤沢宿」を訪れました。

この宿場は山梨県南巨摩郡早川町に位置しているので、まず身延山久遠寺に寄ることにしました。
52号線をひたすら上ります。

まず、久遠寺の玄関総門を潜ります。この後、三門まで長い門前町が続くのですが、車でスルー
してしまいます。時間に余裕さえあればぜひ歩いてみたいと思いました。


三門、唯々でかい!その全容をカメラに入れるのには夫が我々3人を残してだいぶ後ずさり!、
なんとか入りました。
三門とは山門(?)と思ってしまうのですが、これは「空・無想・無願」の仏教の教えに
ならっているのだそうです。

それに菩提梯287段が続きます。車だとここを迂回するように本堂脇の駐車場に向かいます。
帰りは歩いて下りたのですが、膝は悲鳴を上げていました。


身延山久遠寺本堂と身延山山頂・奥之院を結ぶロープウェイは、全長1665メートル
標高差は763メートル。
歩くと2時間半、日蓮上人は毎日風雨も厭わず登られたとか。
私たちは、身延山に生息して天然記念物にもなっているブッポウソウ(仏法僧)を
ロープウェイの中で録音された鳴き声を聞きながら難なく山頂(標高1153メートル)に
到着しました。
ここからの眺望は素晴らしく東には富士山の姿が。

        
眼下には富士川が蛇行して見えます。

北側にはお天気も良かったので南アルプスの山並みも眺めることができました。

身延山久遠寺の懐の深さ、大きさに驚きました。

身延山を後にして車を走らせること3,40分。赤沢宿を目指しました。

明治・大正期には1000人ほども宿泊したと言われている講中宿はすでに数件が往時の
面影を残しているのみですが、現在は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

集落は山の斜面にへばりつく様に石垣の上に家並みがあり、石畳の細い道が続きます。
ひと一人出合いません。限界集落となっているようにさえ思われました。

                            軒下に並ぶ講中札。


深い山がかさなり、風の音さえも山間に吸い込まれそうな静寂さがありました。

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江の島岩屋ウォーク

2016-11-01 | ウォーキング

今日から11月。
昨日のハローウィン騒ぎから今度は、街はクリスマスムードへと切り替わっていくのでしょうね。
また今年も年末がやってきて(当たり前ですが)年末へ急加速となることでしょう。

花も葉っぱも丸くて可愛いミセバヤが咲きだしました。ほっといても咲いてくれる花ですが、
そろそろ庭にも秋植えのパンジーがほしくなりました。

鎌倉在住の友人に以前に勧められていた、藤沢駅から徒歩で江の島岩屋を目指すという
ウォーキングコースを週末歩いてみました。

藤沢駅から、まず20分ほど歩いて緑深い藤沢市新林(しんばやし)公園に向かいます。
公園内からちょっと登ると、尾根伝いに気持ちの良い散策路が続きます。

すでに花の季節は終わっていますが、花木の名前が記された表札もあり、苗も大切に踏み込まれ
ないように保護されている様子など、よく整備されている公園だなと思いました。

公園を抜けて、腰越に向かいます。青空も時々覗きますが、晴天とまではいかないけれど、
暑くも寒くもなくウォーキング日和。

腰越の海岸から江の島に向かう穏やかな海にはサーファーの姿が・・・
あの夏の湘南海岸の賑わいから、今は静かな湘南の海を感じます。
ところが、江の島の弁天橋を渡ると、狭い参道は人、人、人!
やっぱりここは観光地なんだと改めて感心します。参道の左側の階段から岩屋を目指します。


磯に自生するイソギクは、わが場所とばかり、島の岩にへばりつく様に咲いていました。

ツワブキも荒い海風に必死に咲いているようにみえました。

急な階段を下りながら岩陰からみえるヨットや釣舟が、まるで絵に描いたように穏やかに見えます。

長い年月を経て波の浸食でできた岩屋は、入洞料を500円払うと、ろうそくを手渡され、
第一岩屋と第二岩屋の奥深く入っていくことができます。
一番奥には日蓮上人の寝姿石もあり、さらに深く「富士へ通じる」との言い伝えが記されて
いました。

岩肌から沁みてくる水滴の音は、一時の異空間を感じることができます。


岩屋から突き出た海は荒く、岩にぶつかる白い波しぶきにしばし疲れを忘れて眺めていました。
が、急な階段を下りてきたら当然帰りは登らなければならず、さすがに江の島を後にした時は、
へとへとになりました。

コメント (10)
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