小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

第5回 中山道ウォーク(北鴻巣~籠原)

2019-02-22 | 街道歩き

2月17日(日曜日)お天気優先で歩くことにしている中山道ウォークですが、今回もほぼ晴天の予
報のもとかけました。今回のスタートはJR上野東京ライン高崎線の北鴻巣駅から。駅に着いたのは
午前8時49分、気持ちのいいスタートでしたが、北風が強くまだまだ春の訪れは先なのかなと思い
ました。
県道365号線を熊谷宿に向かって歩くのですが、何せ北風が強く久しぶりに「ヒューヒュー」とい
う風の音を聞いたような気がしました。思えばここは上州からっ風で有名な関東平野、この気象条件
をすっかり忘れていました。まだ私は毛糸の帽子を被っていたので、耳は保護されていたのですが、
夫はむき出し、すでに耳は真っ赤になっていました。
その耐えがたい寒さと風の強さに、とにかくコンビニを探してマスクとホッカイロとできれば帽子を
買おうと思ったのですが、都会であれば少し歩けばぶつかるコンビニが見つからない、1時間ほども
歩いて、やっと某コンビニを見つけた時は何かに救われたような気持にもなりました。帽子はなかっ
たものの、マスクとホッカイロを買い、取り敢えず顔を覆うことができました。

間もなくJR吹上駅を左方面に見て吹上宿を通ります。標石には「熊谷宿へ二里二十二町」と刻まれて
いました。

吹上の地名はこの冬から春先にかけてのからっ風が砂塵を噴き上げる様から由来しているというぐらい
ですから、この日の天候がまさにその通りなのではと納得しました。
JR高崎線を横断して「中山道間の宿吹上」に向かいます。吹上は鴻巣宿と熊谷宿間が長かったために
間の宿として発展したそうです。

まもなく、吹上の鎮守吹上神社がありました。

ここは暴れ神輿が有名で、鎮座している五台の神輿は強風から守られているよう!

のぼりが強風にはためいていました。

中山道の道標には「榎戸村」と刻まれて、元荒川の起点でもあり昔は風光明媚な場所として知られてい
たようです。


街道を進むと荒川の土手に突き当たりますが、その手前に歌舞伎の鈴ヶ森に登場する白井権八にちなん
だ権八延命地蔵尊が祀られています。
地図では、この地蔵堂を回り込んで、荒川沿いに堤道を進むといよいよ熊谷市に入るのですが、これが
わかりづらく目標の建物も河川敷なので無くすっかり迷ってしまいました。

京方面から来ると、案内の矢印はわかるのですが・・・
ガイドブックには「土手下の集落に向かってY字路右の下り坂を進む」とあって、これがY字路と首を
かしげながら進み、まったくの荒野(?)に入り、なんとか出合った男性に道を聞いて、反対方向に
歩いてきたことに気が付きました。

このロス時間30分、気を取り直してまた熊谷市行田に向かって荒川堤を歩きますが、実はここの強風
の中を歩いた時がこの日で一番つらかったように思います。荒川の広大な風景が広がります。

堤道を外れ、集落に入ると久下小学校の隣に久下神社があり、この一帯は荒川の氾濫で川筋の改修が行
われ、その後江戸との船運河として発達したそうです。

久下の渡し冠水橋跡碑 ここに荒川の舟渡があったそうです。

その先の権八地蔵堂にはたくさんのお地蔵さんが並べられていて、その昔は多くの旅人を見守ったこと
でしょう。

民家の塀の中に「みかりや跡」忍藩の殿様が鷹狩の際に休息したところ

                         八丁の一里塚跡 江戸日本橋より16里目

秩父鉄道、上越新幹線ガード、JR高崎線の踏切を渡ると熊谷の中心街に入っていきます。
ここで、やっとランチをとりました。この日はじめてゆっくり休憩をとったような気がしました。

秩父鉄道のカラフルな車両

その後、国道17号線に合流して、熊谷宿に入ります。
この先で、旧中山道はなんと八木橋デパートのなかに入ります。

つまり館内が旧中山道跡ということで、入口と出口にも旧中山道跡碑が残っていました。
ここで、熊谷名物五家宝をお土産に買い求めました。

さらに旧道から17号線に戻ります。街道はまた旧道に入り、新島の一里塚にでました。

樹齢300年のケヤキで、その姿を留めているのは痛々しい感じさえしました。春の新芽が待ち遠しい
ところです。

しばらく旧街道を進み17号線に突き当たり、この17号線を横断すると県道264号線沿いに旧道は
進んでいきます。
この日のゴールはJR高崎線の籠原駅午後4時を過ぎていました。北風に向かいながら過酷な(大袈裟!)
この日の歩数は4万歩を超えていました。もうしばらく歩かなくてもいい気持ちです。
帰りはJR上野ラインで乗り換えなしで帰ってくることができます。
グリーン車を奮発して2時間、コーヒーを飲みながら少し疲れも取れたような・・・。

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春の香り

2019-02-13 | ウォーキング

あっという間に2月もほぼ半ば、立春を迎えても強い寒気に覆われていて寒さの出口がなかなか見つ
からないようですが、と言っても、もう少しでしょうか。

庭に下りれば、少しだけ春を感じることもできます。紅梅がほぼ咲き揃いました。枝には丸い蕾がぎ
っしりと並び、今年も梅干しが期待できそうです。

とつい「花より団子」で、裏のフキノトウのふっくらとした蕾を見ても、春の香りをまず食卓にと天
ぷらにするのを楽しみにしてしまいました。今年は5つほどフキノトウが顔を出したのですが、残念
なことに庭に資材を運ぶ時に踏んでしまい、なんとか3つを天ぷらにすることができました。
フキノトウの春の香りは、厳しい冬を地中で耐えた苦みなのでしょうか。ほのかな早春の香りと一緒
に味わいました。


先週は、ちょっと遅い教室の新年会でした。ランチの前に鎌倉の荏柄天神社に揃って初詣。
学問の神様「藤原道真公」を祀ってある本殿には、季節柄合格祈願が書かれた絵馬がびっしりと並ん
でいました。「もうすぐ受験生にも春を」と手を合わせました。

また道真にちなんで境内には梅の木も多く、早咲きの梅がちょうど見頃を迎えていました。
肌寒い一日でしたが、鎌倉駅から荏柄天神社の往復は、快適なウォーキングとなりました。

コメント (5)
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青空と富士山と菜の花

2019-02-04 | ウォーキング

インフルエンザは5日を経過し順調に回復しました。食欲が落ちたというよりは、食事の傾向に変化が
と思ったのも2,3日のこと。今はすっかり元通り!
外出ができるというのは、こんなにも自由なことかと、改めて健康に感謝です。

一昨日は雲一つない快晴、家から富士山もよく見えたのでこれは二宮の吾妻山から菜の花越しに富士
山が見えるのではと、インフルエンザ後の足慣らしにと出かけてみました。

吾妻山公園山頂までは、二宮の駅前からよく整備された階段を30分ぐらい登ると136メートルの
山頂につくことができます。

青い空と白い富士山と菜の花の黄色!
この見事なコントラストは、冬の空気の澄んだこの季節だけの景色ではないかと思います。


早咲きの菜の花は今が見頃


山頂は360度の大パノラマ、眼下に相模湾と遠くは伊豆半島


なだらかな斜面は黄色い絨毯


柔らかな菜の花を見ていると「・・・春遠からじ」、今日は立春でした。

 

コメント (8)
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