小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

短い秋

2013-10-31 | ガーデニング


庭には、初秋の七草のひとつ「フジバカマ」がまだ咲いています。 一方で菊の花が咲きだしました。

10月も今日で終わり、台風が次々と襲来した10月、大きな被害を伊豆大島にもたらした台風26号・・・。
長い暑い夏が過ぎ、天候不順のまま秋を迎え、やっといい季節にと、この季節をどんなに楽しみにしていたことか、
それなのにこの一番いい季節を楽しむ間もなく10月が終わってしまいます。

それにしてもこの10月は記録的な高温だったそうで、平均気温が平年より2度以上も高い所が多く見られたとは・・・。
日本の四季は、春夏秋冬と4部に分かれ、暑い夏も寒い冬も乗り切れば、一番過ごしやすい春と秋があり、
この季節に私たちは植物を育み、秋には散る草花を惜しむことができると思っていたのですが、

近年、この季節のなんと短いことでしょうか。
この様子だと、冬は駆け足でやって来て、季節は一気に進むのではないかと思います。

10月最終日、小春日和の秋の一日でした。久しぶりに友人と一緒に、鎌倉でランチをする約束をしました。
鎌倉はたくさんの人でごった返し、人の少ない妙本寺を少し歩きました。
楓の紅葉も色付くのにはまだ間があり、紅く染まるのはまだ少し先のようでした。
この陽気に海棠が狂い咲いていました。

穏やかな秋が一日も長く続きます様に・・・。

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大山街道ウィーク第9回(本厚木~伊勢原)

2013-10-26 | 街道歩き

伊豆大島を襲った豪雨から1週間、お天気は前日まで災害が心配されるような大雨でしたが、翌月曜日(10月21日)
は青空も覗き、気持ちのいい秋晴れの中、第9回目の大山街道ウォーキングを進めることができました。

大山を中心に丹沢山系が広がり、いよいよ裾野に入ってきた感じがしましたが、肝心の大山は雲が多く、
この日は見ることはできませんでした。残念!
朝9時30分小田急線本厚木に下り立ち、大山街道である県道601号線を相模川沿いに南下します。
上下一車線の道は交通量も多く、最勝寺、熊野神社などがあり、かっては村の鎮守を果たした大きな樹木があり、
村の中心だったことを物語っています。

バス通りには「岡田一本杉」というバス停も残り、一本杉そのものは残っていませんでしたが、厚木宿が
この辺りまで賑わいを見せていたのでしょう。現在ではソニーの近代的な社屋が続いています。

東名高速道路の高架下をくぐると、浄土真宗の長徳寺があり、手入れも行き届いた、とても立派な庭園でした。
ここで私たちも休憩を取りました。
その先、法徳寺の大王松もりっぱでした。この大きさの大王松は始めてみるような気がします。

街道を歩いていると時に、街道の目印が古い石塔や石仏だったりすることがありますが、字は風化し苔むして、
さっぱり読むことができないことがあります。
ただ、石仏の表情はどれも柔らかく、街道を行き交う旅人を見守ってきたのではとほっと感じたりします。
厚木市内、国道129号線を横断する手前角に薬師堂があり、酒井寅薬師と言って、薬師如来は12年に
一度寅年に開帳され、何百年も伝承される無形文化財であると案内板に説明がありました。
固く閉ざされ中を見ることはできませんでしたが。

この薬師堂の前にある「酒井の道標」は、かってここ酒井村が大山街道や八王子道の追分であり、道標の4面には
それぞれ東西南北への地名が記されていたらしいのですが、判明できるものではありませんでした。

私も車ではよく利用する国道129号線を横切ります。
朝は青空だった空も、すっかり雲が覆い、大山も今回は雲の中、少し残念でした。

厚木を過ぎて愛甲の宿場に入ってきますが、なぜか信号は「愛甲宿」ではなく「宿愛甲」
街道は小田急線愛甲石田駅前を通ります。時間もコースタイム通りの正午、ランチタイムとなりました。
賑やかに和食の御膳を近くのレストランで囲みました。午前中消費したカロリーは、すでにオーバーした模様・・・。

午後は国道246号線沿いにある浄心寺、本尊は南北朝時代作の阿弥陀如来像、萱葺き屋根の山門で、
交通量の激しい246号線沿いとは思えないほど静寂なお寺でした。

246号線を横断後、小田急線沿いにしばらく歩きます。成瀬小学校の角にある白金地蔵、大山街道と荻野道との
三差路に位置しています。大山道はすっかり畑や田んぼの中、小さい道が続きます。

大山の頂きこそ雲の中ですが、すっかり丹沢山系が連なりもう大山の裾野にやってきたようです。
伊勢原市の粕谷宿に入りました。ここは立派な門構えと広い庭、道路に当時の名残りが感じられます。
少し先の普済寺は、境内に市内最大の多宝塔があり、ここからの大山はその姿が美しいと言われているのですが、
もちろん雲の中、多宝塔も頭部が落ち、少し残念な姿でした。

さらに進むと、巨木が何本もある森の中に高部屋神社があり、ここは「延喜式神名帳」に記載されている相模国13座の
1座で、茅葺きの拝殿、彫刻が施された本堂、銅鐘も神奈川県指定重要文化財と、どれも風格のある総鎮守でした。


街道は国道246号線でぶつかり、粕谷宿の終点となります。
この下粕谷信号を渡ると目の前に東海大学医学部付属病院の大きな建物が迫り、9回目のゴールとなりました。
バスで伊勢原駅に出て、小田急線伊勢原駅より帰路につきました。

次回は紅葉の頃、大山登山道に入っていく予定です。

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富士山に初冠雪

2013-10-20 | ガーデニング

夏の猛暑、台風26号とダメージを受けた小さな庭も、秋の光りに彩りを増してきたように見えます。


昨日、御殿場方面に用事がありでかけました。
お天気は下り坂、災害のあった伊豆大島地方の豪雨が心配されていました。御殿場は雨がぱらついたと思ったら、時に青空が
覗いたり、不安定ながら秋が深まる気配を感じることができました。
運よく富士山がすそ野まで開け、世界遺産に登録されちょっと騒々しかった夏が過ぎ、静寂を取り戻したかのようにそびえる
富士山を久々に目の当たりにしました。
しかもこの朝、平年より19日も遅い初冠雪を記録したとか、ほぼ中腹まで薄っすらと雪化粧の富士山を眺めることができました。


時間が少しあったので、秩父宮記念公園にも寄ってみました。
手入れの行き届き広々とした庭に、シュウメイギク、白蝶草など、どの花も控えめながら、秋の空気に色濃く、鮮やかに
みえました。

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伊勢志摩へ(2) 安乗崎灯台へ 

2013-10-15 | 旅行

3日間を義妹の家で過ごさせてもらいました。
自宅は伊勢志摩国立公園内、志摩市の内陸ほぼ中央に位置して、さらに少し高台に上ると英虞湾が一望に見渡すことが
できます。鏡のようなリアス式海岸に大小の島々が浮かび、その入江には牡蠣や真珠の養殖の筏が浮かんでいます。

やはり東日本震災以降でしょうか。移動するところどころに、現在地の海抜を示す標識があり、南海トラフ巨大地震の津波を
想定して、警戒体制が進んでいることを感じとることができました。
最近は高い場所への引越や新築が目立つようになったとも言っていました。


上から横山展望台(阿児町)から英虞湾
登茂山公園から賢島方面
渡鹿野大橋から的矢湾

「喜びも悲しみも幾歳月」という映画は、私の記憶では家族で始めて見た映画ではないかと記憶しています。
母がとても感激していつまでもこの映画の話をしていました。私も断片的に灯台守夫婦の話や白い灯台を憶えています。
その舞台の一つ安乗崎(あのりさき)灯台が近くにあり、なにかとてもなつかしい風景に出合ったような思いでした。
もちろん今は、灯台は無人となっていますが、展望台まで登っていくことができます。
荒々しい太平洋の波と、反対側は牡蠣養殖で有名な的矢湾の静かな海、ここからはその対照的な海を見ることができました。


全国的にも珍しい四角い灯台 安乗崎灯台(あのりさきとうだい)

忙しい日常を過ごすなかで、ゆったりとした時間が流れた3日間をプレゼントしてくれた義妹夫婦に感謝!。

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伊勢志摩へ(1)  伊勢神宮(式年遷宮)

2013-10-12 | 旅行

義妹が、連れのリタイアを機に夫の郷里である三重県志摩市に引っ越しました。
落ち着いたので伊勢神宮の式年遷宮に寄りながらいかが?とのお誘いに、早速出かけることになりました。

伊勢神宮を訪れたのは、内宮遷宮の翌日、そして外宮遷宮の前日にあたる10月4日で、運よくどちらも制限なく
参拝することができました。
神宮参拝の順路は、多くの場合外宮からというのが古来からのならわしということで、私たちも外宮参拝からスタート。
案内役は義妹夫妻です。

外宮(正宮)には、天照大御神のお告げによって、丹波国からお迎えした「豊受大御神」をお祀りしています。
正殿は撮影禁止です。


訪れた翌日に遷宮が予定されている外宮の境内は、リハーサルがおこなわれ、列席者の席など準備が整っていました。
翌日は一般参拝は制限されてしまうようでした。


内宮は、外宮から5キロほど離れているので私たちは車で移動します。
総氏神である内宮は天照大御神をお祀りしています。


日常の世界から神聖なる世界への架け橋といわれている宇治橋
神聖な川として知られる五十鈴川

内宮の先には、4重の御垣に囲まれた正殿があり、現在は新旧隣り合わして鎮座しています。
(この先へは進むことはできません。もちろん撮影禁止)


伊勢神宮には、内宮、別宮のほかに125社神社が伊勢の森に点在し、順次新しく建て替えられるようです。
参道は深い森に包まれ、静かに流れる空気を感じ取ることができます。


内宮の参道の街並みをおはらい町通りと呼んで、たくさんの観光客で賑わっていました。

伊勢うどん:うどんの柔らかさと絡めた甘いたまり醤油(私の印象では、みたらし団子のうどん風)、
        これはちょっとびっくり!ただ、伊勢うどんには神宮と密接にかかわった長い歴史があるそうです。
赤福ぜんざい:おもちの焼き加減が香ばしい

日暮れが迫っていたのですが、神宮の奥の院とも言われる「朝熊(あさま)岳金剛證寺」にも寄ってみました。
ここは「お伊勢参りは朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われるほど、当時伊勢参りには
伊勢神宮と朝熊参詣はセットだったようです。天照大神をお祀りする神仏習合の古刹なお寺でした。

伊勢スカイラインの山頂付近にあり、すでに灯りの灯った伊勢市内を眼下にみることができました。

日本人のこころのふるさとと言われている伊勢神宮、
社殿や神宝類の全てを古式のままに一新する、20年に一度のこの伝統祭典、遷宮というビッグイベントに訪れることができ、
伝統や信仰の心など、わずかながらふれることができたようにも思い、記念すべき伊勢参りとなりました。

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日光街道第5回 野木宿 ~ 小金井宿

2013-10-03 | 街道歩き

9月29日、ほぼ2カ月ぶりに日光街道を歩いてきました。

名残りのヒガンバナが街道筋を飾り、コスモスの花が秋の空に映え、民家の垣根越しにザクロや柿の実がぶら下がり、
実りの秋を実感できる街道歩きとなりました。





野木宿~間々田宿
朝9時、湘南新宿ラインの通る宇都宮線「野木駅」に下り立ち、先回のゴール地点まで15分程歩き、スタートしました。

しばらく歩くと、街道は小山市にはいります。
日光街道である国道4号線はほぼまっすぐ、交通量は比較的少なく感じました。(もっとも日曜日でしたが)ところどころ、
国道から外れた旧日光街道が地図には載っているのですが、住宅街に入りほとんど旧道は消滅しているようでした。

間々田宿は、ほぼ日光街道の中間に位置して、近くを流れる恩川の河岸には東照宮造営の資材が陸揚げされるなど
重要な宿場だったと記されていますが、本陣も旗本陣も高札場も当時の面影は残っていませんでした。
ただ、街並みは古く、落ち着いた雰囲気が残っていました。


逢いの榎(江戸と日光のちょうど中間、どちらからも18里 72キロ)
乙女河岸で肥料問屋を営んでいた豪商小川家の蔵 国登録文化財
泉龍寺乙女不動堂 赤い山門にある鐘

粟宮地区に入り徳川幕府の昔から今も日本酒を造りつづけている、造り酒屋が何軒かありました。

小山市に入ってからお昼を小山市の駅前でと思ったのですが、思ったより距離があり、お腹がすいていたこともあって、
参道の長い安房神社は遠くからの撮影となりました。先を急ぎます。

小山宿~新田宿
小山駅はほとんど日光街道沿いにあり、全国展開しているチェーン店も多く賑やかな通りでした。
このあたりに本陣、脇本陣、高札場跡が集まっているようでしたが、やはりここでも当時の面影はありません。


849年創建と言われている古刹 興法寺があり、県指定の文化財も多くとても雰囲気のある境内でした。
戊申戦争時の弾痕の窪みが残る地蔵尊
十三層塔


興法寺の向かい側、日光街道を挟んで愛宕神社にも寄ってみました。
市内最古と言われる狛犬は長年の風雨に耐え、その表情は慈愛に満ちたものでした。

奥州街道第一踏切である両毛線を越えます。

ケヤキの大木が幅3メートルの参道を覆う先には日枝神社があり、このケヤキは樹齢400年以上と言われています。

喜沢の追分は、その昔日光道中と壬生道が分岐するところで、現在は三差路の複雑な交差点となり、旧道は右斜めの
住宅地へ入る道で、車一台がやっと通れる細い道となりました。

しばらくいくと雑木林の中に江戸から21番目の一里塚である喜沢の一里塚があり、わずかに盛土が残っていました。

                             旧道は、東北新幹線のわきをひたすら歩きます。

国道4号線と合流したあたりから新田宿に入ります。街道はどこまでも平坦な道が続いていますが、その昔はこの辺りから
日光山や赤城山が望めたようです。

夕方5時を回ったので、今回の街道歩きはここまで。最寄りの駅は宇都宮線の小金井駅、
帰路は湘南新宿ラインで乗り換えなしで2時間15分、いつもながら、一日歩き通した帰りの電車の旅の快適な事!

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