小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

京都の旅 おまけ

2015-11-28 | 旅行

11月も下旬になると、届けられる喪中はがきが日を追って目立つようになりました。

義姉のお母さんも百歳を超えて今年亡くなりましたが、生前お元気だったころ、
よくお地蔵さんのよだれかけを作っていました。
何枚かをいただいたことがあり、持って出かける機会を忘れてしまっていたのですが、
今回の旅行でお地蔵さんに出合ったら、義姉のお母さんの冥福を祈りながら、
お地蔵さんに掛けて来ようと思っていました。そして、ついに今回の京都旅行で願いが叶いました。

 

先日のNHKの朝ドラ「あさが来た」を見ていたら、あるシーンで見覚えのある場所が・・・。

そうそう、滋賀の日吉大社の苔むしたあの石橋、何をロケしていたのかはわからなかったけれど、
カメラや撮影の小道具がでていて物々しかったのを憶えていました。
昨日の朝ドラを見ていて「ココ!ココ!」と、「あさが来た」の撮影だったのですね。
だったら、もう少しギャラリーを決め込めばよかった。

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京都への旅 ~ 三千院・寂光院 ~

2015-11-23 | 旅行

JR東海のキャッチコピー「そうだ!京都へ行こう」の写真は真っ赤に燃える京都の紅葉を映していますが。
私たちが京都を訪れたのは1週間前。やっと色づき始めた頃で、燃えるような真っ赤ではなかったけれど、
かえってこの紅葉を引き立たせるような黄色や山や苔の緑があって、これもまた京都らしかったと思いました。

それを特に感じたのが、洛北・大原でした。

この日はすでに天気予報では午後は雨マーク。朝は高い薄曇りでしたので、地下鉄とバスを乗り継いで、
まず三千院に向かいました。
念仏聖による浄土信仰の聖地として、大原の地は千有余年前より今もなおその静寂な空気は変わらず
息づいているように思いました。


三千院は、平安末期に皇族が住職を務めた天台宗三門跡のひとつで、極楽院には本尊の薬師如来のほかに、
国宝阿弥陀三尊が祀られています。

客殿から池泉鑑賞式庭園を望みます。

何といっても、だれもが惹きつけられるのは杉木立の庭園「有清園」。
境内を彩る紅葉と青々とした杉苔のコントラストに目を奪われます。どこを切り取っても、絵として
収まってしまうのは、整った庭園の美しさでしょうか。



苔の中から顔を出す、わらべ地蔵には、安らぎを覚えます。

大原の地は、大原女のゆかりの地でもあります。


三千院から歩いて3~40分、平清盛の娘・建礼門院が平家一門の菩提を弔うために終生を過ごした
尼寺「寂光院」があります。

のどかな風景を眺めながら、大好きなBS番組「猫の手とかえるのしっぽ」のベネシアさんの住まいも
このあたりかしらなどと思いながら、大原らしい風景を楽しみながら歩きました。

寂光院まで足を伸ばす人は少ないのでしょうか。三千院と比べ訪れる人もぐっと少ないように思いました。

2000年の火災で焼失し、再建された本堂。 紅葉に包み込まれたような隠れ里、去りがたい感じがします。

御神木である千年姫小松、樹齢数百年になる松でしたが、被災して現在は御神木として祀ってあります。
悲劇のヒロイン、建礼門院御庵遺跡


周りの木は大きく、寂光院が人里離れた山深いところにあることがわかります。

なんとか、雨にも降られず過ごした一日でしたが、今回の京都旅行で感じたのは、とても若い女性の
一人旅が多いことでした。
一人旅でこそ味わえる身も心も凛とする、そんな空気が京都の秋にはあるのでしょうか。

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京都の旅 ~比叡山延暦寺~

2015-11-20 | 旅行

比叡山 延暦寺へ

天台宗の総本山である比叡山延暦寺は、最澄が開山してから1200年、日本仏教の母山とも言われています。
比叡山の大きな懐500万坪の寺域に約150もの堂塔が点在している大寺院群。

一度、時間をかけて比叡山延暦寺に行ってみたいと思っていました。
海抜848メートルの比叡山山頂までは、ケーブルカーで難なく運んでくれますが、そのあと、東塔・西塔・横川の
3塔の地域に分けられた寺域を見て回るのは、比叡山内を巡回しているシャトルバスを使うこともできます。
ただ、山中も歩いてみたいと思い、今回は東塔と西塔にしぼって歩いてみました。

行きは京都側から叡山電鉄、ケーブル、ロープウェイに乗り継ぎながら比叡山頂へ、
帰りはケーブル延暦寺駅から、滋賀県の坂本に下りるコースを選んでみました。
空気もひんやり、すでに紅葉は落ち葉が目立つほどで晩秋の気配を感じさせていました。


山はどんなに昔の修行僧に思いを馳せても、現在は気持ちのよいハイキングコース。
まず西塔方面に向かいます。

アップダウンを繰り返しながら、長い階段を下りた先に、人の気配も感じられないほど静かな浄土院に着きました。
ここは伝教大師(最澄)廟があることで有名なのですが、正面からは入ることができず、脇の小さな入口から入って
いいものなのか躊躇しながらも、あまりの庭園の素晴らしさに思わず足を踏み入れてしまいました。
深い山間に射し込んだ朝日が庭園の白い壁を照らしていました。

西塔の本堂にあたる釈迦堂が見えてきます。延暦寺に現存する建築中最古のものだそうです。
大きな御堂なのでしょうが、その大きさをあまり感じないのは、深い杉木立に囲まれているからでしょうか。


すでに落ち葉となった紅葉が敷き詰められていました。
西塔には、この釈迦堂を中心に椿堂やにない堂が近くに点在しています。

一方、東塔地域は明るく、広大に開け、大講堂や法華総寺院東塔の伽藍の屋根が青空にくっきり映えていました。


紅葉も盛りで、山は針葉樹も多いせいでしょうか。色づいた木はまるでスポットライトが当たっているようにもみえました。

国宝の根本中堂
比叡山延暦寺の総本堂で、伝教大師最澄が延暦寺を開いた場所でもあります。
堂の中には1200年間、一度も消えることなく輝き続けている最澄の灯した不滅の法灯と呼ばれている灯火が
あるということですが、この長い仏教の歴史をほとんどわかっていないことに、日本人としてもう少し勉強
しなければと、手を合わせながら、少し殊勝な気持ちにもなりました。

帰りは日本一長いケーブルカーで、車窓から眼下の琵琶湖を眺めながら、滋賀県大津市坂本に下りました。

日吉大社
ケーブル坂本駅の近くに、全国に3800余ある日吉神社・日枝神社の総本宮である日吉大社があり、
日暮も迫っていましたが寄ってみました。

鳥居は神仏習合の信仰を表す「合掌鳥居」と呼ばれている独特のかたちでした。

この大社の神様のお使いである「神猿(まさる)」は、楼門の軒下で屋根を支える木彫りの「棟持ち猿」として、
なんともかわいらい姿で頑張って支えていました。

また、「猿柿」というご神木もあり、つい私は「さるかに合戦」の柿を思い出してしまいましたが、
やっぱり猿は柿が好物なのかなとも思いました。

JR「比叡山坂本駅」から京都駅に向かう車窓から盆地の山に沈む陽を眺め、長い一日だったことに
やっと気がついたのでした。

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京都の旅 ~洛東~

2015-11-17 | 旅行

京都旅行から戻って3日目。京都市内のカエデはほんのり色づき、真っ赤に色づくのはやはり
11月下旬でしょうか。でも、おかげで比較的静かな京都を訪れることができました。

帰って、写真を整理始めたら数百枚、景色も建造物もそして紅葉もすばらしかったので、つい・・・と
いうことになりますが、その出来栄えはまた別で、取りすぎに返って取捨選択に手間取ってしまいます。
写真の整理がてら、またお付き合い申し訳ありません。

京都 洛東へ

毘沙門堂門跡

山科最北端の山腹に佇む鄙びた天台宗の寺院ですが、秋深い自然の中にあって風情のある古刹と
いった趣でした。


天上界へ向かうと言われるほど急な石段を登ります。本堂も堂内の襖絵も高い寺格を忍ばせていました。

山寺の庭は、自然と一体化したすばらしい紅葉でした。
 

随心院

小野小町の邸宅跡とも伝わり本堂は寝殿造で、境内には小町ゆかりの史跡が残っています。


庭園は美しい苔寺で、別名「洛巽(らくそん・都の東南)の苔寺」とも呼ばれています。

 

醍醐寺

真言宗醍醐派の総本山、醍醐山全体を寺域とする、世界遺産にも登録されている大寺院。

京都最古の木造建築とされる五重塔。その昔の建築技術にはただただ驚きます。

また、五重塔近くにあった、1本ののっぽの松の木。この木もまた同じ歴史を刻んできたのだろうと思い、
感慨深いものがありました。

醍醐寺中心のお堂である金堂(国宝)、豊臣秀吉の命により紀州より移築されたと言われています。

西国三十三観音霊場大11番札所である観音堂。
西に傾き始めた午後の陽が、紅葉の葉を通して観音堂を赤く染めているようでした。

水鏡となった弁天池に色づいた木々が写り込む美しさは、今回の旅行で特に印象に残ったひとコマでした。

他にも建造物の大半が国宝や重要文化財となっている三宝院と、秀吉設計の庭園なども巡りました。
撮影は禁止されていましたが、この京都の歴史文化の深さと壮大さを改めて認識するものでした。

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京都最終日 今日の紅葉

2015-11-14 | 旅行

小雨模様!今日は土曜日、京都駅は観光客でごった返していました。
最終日は、京都国立博物館に俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を見るためにやってきました。

この博物館の近くにある養源院にも寄って、宗達筆の襖も見てきました。。
雨に赤く色づいたカエデがしっとり濡れていました。

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京都3日目 今日の紅葉

2015-11-13 | 旅行
何とか雨も降られずに、一日大原を歩きました。
すっかり紅葉を落として、緑の苔の上を赤く染めたカエデもあり、そのコントラストは見事でした。
三千院、寂光院と山裾の隠れ里に、秋の深まりを感じました。
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京都2日目 今日の紅葉

2015-11-12 | 旅行
比叡山延暦寺にやって来ました。
山頂は848メートル、平地より一足早く境内は、赤く染まっていました。
朱色の塔に、燃えるような紅葉が映えていました。
晴天は今日まで、どうも明日から下り坂のようです。
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京都へ 今日の紅葉

2015-11-11 | 旅行
今日から、4日間京都に来ています。お天気も回復し、汗ばむほど。
山科から、醍醐寺を歩いてみました。
紅葉はカエデがグリーンから赤色に変わりかけたグラデーション。
醍醐寺の弁天池の水鏡は今が見頃でしょうか。
息を飲むほど素晴らしかったです。


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秋の陽気に誘われて

2015-11-04 | 野の草花

秋が一段と深まり、冬を思わせるような冷たい雨の日もありましたが、長続きせず晴天がまた戻ってきました。
朝晩は冷え込みますが、日中は秋の心地よい陽気に、つい足が外に向かいます。

近くの舞岡公園の紅葉の様子をとでかけましたが、こちらの森が彩るのはまだ少し先かなと思われました。
しかし、秋はまた進み、ススキの穂がすっかり銀色に輝いていました。

道端で、この「ひっつきむし(名前はコセンダングサ)」の実に出合うと、その愛きょうのある姿に
つい微笑んでしまいます。

植物には子孫を残すためにいろいろな工夫をしていて、タンポポのように風に乗って遠くまで飛んでいくもの、
はじけて飛び散るもの、鳥に食べられフンとして落としてもらうものなどなど・・・
ひっつきむしの場合は丸くかたどった先に数えられないほど張り出した鋭い刺で人の服や動物の身体に
くっつけて、運んでもらうという知恵。
洋服についた刺をとろうとすると、抵抗するかのような強い粘着力。
すぐに取り払わずに、なるべく遠くまで持って行ってと言っているよう。

今の子供たちがそんな遊びをするのかどうかはわかりませんが、学校帰りの子供たちが、この実をとっては、
友達の背中めがけて飛ばして遊んだそんな記憶が
このひっつきむしを見ると微笑ましく思ってしまうのかも知れません。

おい、おい、ひっつきむしくん!まだまだたくさん残っているよ!

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