小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

いよいよおばあちゃんの原宿に

2015-01-27 | 小さな旅

先週末、東京駒込方面に出向いた折に、一度は「おばあちゃんの原宿」と呼ばれている
巣鴨とげぬき地蔵尊に足を運んでみたいと思っていました。
もう、私もおばあちゃんと言われるのには十分な年頃、この聖地にいよいよ踏み入る時がやって来ました。

巣鴨の駅に下り立って5分も歩くと、巣鴨地蔵商店街の入り口になります。
またこの商店街通りは旧中仙道でもあり、その昔から1番目の立場として当時から賑わっていたようです。
商店街の入口にある「眞性寺」には3メートルほどのお地蔵があり、
江戸六地蔵尊のひとつに数えられています。

商店街の入り口からまっすぐ歩いて行くと、都電荒川線の庚申塚駅に着きます。その長さは800メートル、
その間を巣鴨地蔵通り商店街と呼んで、たくさんのお店がほとんど隙間なく並んでいます。

個人の商店街が厳しい状況下の中で、なんと活気ある街でしょうか。

この商店街に入ってまもなく「とげぬき地蔵尊」と呼ばれている高岩寺があります。


境内の観音様には長蛇の列!「洗い観音」とも呼ばれて病気や痛いところを洗うと効き目が
あると言われています。
一代目の観音様は、たわしでゴシゴシ洗われて磨滅してしまい、現在のニ代目は白い布で洗うように
なっているようです。


そして、なんといってもとげぬき地蔵尊にお参りした後の楽しみはこの商店街! 
お年寄りにとって魅力的な商品が山積み、それにお店の人はとっても気さく、「店内のトイレはご自由にお使いください」
なんて出ているし、商品の値段が安い、と三拍子揃っています。

巣鴨商店街のシンボル的な赤パンツのお店、これを履くのはなかなか勇気が入りそう。
果たして誰がいったい買うんでしょうか。

ところが、5分も歩いて気が付きました。あまりおばあさんが目立つほどいないのです。
お年寄りと言うのにはまだ間のある人たちが、この通りを占拠しているほど、食べ物の人気店の前には長い列だし・・・。

きっと、ほんとのおばあちゃんは、こんな混んでいる週末の寒い日なんかには来ないのでしょうと、
観光客のひとりである私は考えました。

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期待大の讃岐うどん

2015-01-18 | 旅行

香川県の玄関口高松空港に下りるとこんなポスター「うどん県 それだけじゃない 香川県」が飛び込んできて、
思わずほくそ笑んでしまったけれど、またそれだけ「うどん県」をアピールしているような・・・
いえいえ、私は、うどんを食べるのに気合を入れてきました。

朝晩はホテル食なので、昼はうどんを食べようと、しかも早お昼とおやつにもうどんをと、3日間で計6回は
食べられるはずでした。
ところが土地に精通した人ならいざ知らず、一介の観光客はまずどのお店に入ったらいいのか、
お店によっては注文したうどんが、座っていれば出てくるわけではなく


直島で入ったうどん屋さん、ここはセルフ店でまずうどんのスタイル(、かけ、ぶっかけ、しょうゆ、釜揚げ)を
対面の厨房から声を掛けられ、後ろにも列を作っているので即答!で、構わず「しょう油」、
次に丼に入った麺を受け取り、うどんの上に載せる天ぷらを選ぶのですが、竹輪の天ぷらは大1本、天ぷらは
どれも揚げたてで美味しそうだけれど大きくて、茹で卵の天ぷらまであって、迷いに迷って結局馴染みの
油揚げを乗せ、次にレジに進んで支払い、ねぎやしょうがの薬味を乗せて完成、席について卓上のしょう油を
掛けて食べ始めます。
すでにスタートを切っていた夫はもう終盤。
量は少なめで、値段は大体300円前後と言っても、結局うどん屋さんのはしごとはなりませんでした。
写真下は、窯揚げうどんと揚げ入りうどん

うどんはもっちりのシコシコ、かけそばのつゆは薄いけれど、よく出汁がきき、どれも美味しく食べることが
できました。
写真下は、じゃこ天と温泉卵のかけうどん

ただ、関東育ちの私は、濃いたっぷりの出汁も好きだなーとあらためて思いました。

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瀬戸内海の島へ 「小豆島」

2015-01-14 | 旅行

あっという間に1月も半ば、昨暮に旅行した四国高松の旅行記を年明けにと思っていましたが
すっかり遅くなってしまい、なんとか忘却の彼方にならないうちに・・・。

私にとって小豆島と言えば、オリーブ畑の広がる温暖な気候をイメージしていましたが、
12月22日宿泊した高松市内は冷たいアラレ混じりの夜でした。
明けてフェリーで小豆島に近づくと道路の脇は薄っすらと白く、前夜は雪が降った模様でした。
これにはちょっと驚きました。


直島と違って小豆島は、瀬戸内では淡路島に続く2番目に大きな島。山地が多く、高い山が海岸にまでせまった
変化の富んだ地形にレンタルサイクルという訳にもいかず、レンタカーで回ってみることにしました。


島出身の作家、壷井栄の書いた二十四の瞳の作品が舞台となった映画「二十四の瞳」のオープンセットを
改築した「岬の分教場」にまず行ってみました。
昔はこの映画の主人公大石先生に憧れて先生を志した人も多かったと聞いたことがありますが、
若い人に壷井栄って知っていると聞いたら「知らない!」と言われてしまいました。

この舞台となった島の分教場へは、車でも海岸線に沿うように岬の先端までだいぶ走ります。

当時、対岸の村から通った若い女性教師とそこで受け持った12人の子供たちが過ごした木造校舎は、
私の世代ではとても懐かしく、教壇、机といす、海風に絶えず廊下のガラス窓がガタガタ鳴って、
教室に入り込んだ午後の陽までが、子供の頃の空気そのままに思い出されるような場所でした。


小豆島は素麺やお醤油などの生産地として知られていますが、オリーブは国内栽培の発祥の地として
知られるところです。


高台にあるオリーブ公園からは、穏やかな瀬戸内海の風景をみることができます。
小豆島と姉妹島提携を結んだギリシャ・ミロス島との友好の証として建設された白い風車は、
瀬戸内海の海と青い空によく映えていました。


キラキラ光るオリーブ畑でゆっくり過ごしているうちに、時刻は午後4時を回り、ホテルで聞いていた、
この日の干潮時刻を大幅に回ろうとしていました。

島の南西部に位置する海岸の沖にエンジェルロードがあり、1日に2回、干潮時に海の中から現れる
砂の道を歩いて沖の島に歩いていくことができます。

大切な人と手をつないで渡ると、砂州の真ん中で天使が舞いおりてきて、願いをかなえてくれると言われている
「恋人の聖地」で、約束の丘展望台では「幸せの鐘」を鳴らすこともできるのだそうです。

日暮れの迫った海の風は、強く冷たく早々に引き揚げましたが、ただ日没と重なった海は素晴らしく、
しばらく寒さを忘れて見とれてしまいました。

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瀬戸内海の島へ「直島」

2015-01-10 | 旅行

 瀬戸内海に浮かぶ直島は島のいたるところにアートがあり、国際アートフェスティバルも行われた島、
一度是非行ってみたいと思っていました。

高松からフェリーでほぼ1時間、ただ直島は住民およそ3200人の小さな島、宿泊施設があまりなく、
(もっとも美術館とホテルが一体となったベネッセアートサイトには宿泊施設もあるのですが、とても高くて・・・)
それで、高松にホテルを取り、島をフェリーで往復することになりました。


島に上陸したら、すぐにレンタルサイクルの手続きをとり、電動自転車とママチャリと選択肢があったのですが、
ここは風を切って自力で爽快なサイクリングをと、1日300円のママチャリに決めて出発。
(いずれ、電動自転車を選ばなかったことが悔やまれることになるのですが)

まず、島を横断するように家プロジェクトのある本村地区に向かいます。
家プロジェクトとは、古い家屋を改修し、アーティストが家の空間そのものを作品化したプロジェクトです。
建物の中は撮影ができなかったのが残念でしたが、中も外も丸ごとアートになっていて、これらを芸術品と
理解するのは、私には難解で「おもしろい!」「変わっている」?・?・?ただ、日常を離れた不思議な空間でした。

もとは歯医者さんだった建物、錆びたトタンなどあらゆるものがスクラップされています。廃墟を意味している?
うぅーん、わからない!足元にかわいいタイルが敷き詰められていました。なにか、なつかしぃー


建物の中は一筋の光もない、真っ暗で直角な家「南寺」。
光を知覚する人間の作用に着目した、アメリカの現代美術家ジェームス・タレルの作品。
真っ暗闇に10分ほども佇んでいるとある方向から紫色の光のスクリーンが見えてくるという不思議な体験。


光りと影のアート空間「地中美術館」は、建築家安藤忠雄氏の設計によるもので、建物の大半が地下に埋没された
美術館です。


ここではクロード・モネの絵画「睡蓮」シリーズ5点を自然光のみで観賞することができます。
長い時間をここで費やすことはできませんでしたが、1日を通して、作品の表情が変わっていくのを
もう少し体感してみたいと思いました。

島全体が現代美術による直島は、島を循環するバスを利用して観賞することもできるのですが、
私達は自転車が便利だろうと思い、レンタルサイクルにしたのですが、小刻みのアップダウンが多いこと、
この日は風も強く私はほとんどを、自転車を引きながら歩くことになってしまいました。

街並みはここだけ時間が止まってしまったような、とても静かな島でした。


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新年のご挨拶

2015-01-05 | 日常

新年あけましておめでとうございます!

わずかな時間でしたが小雪の舞う寒い元旦でした。
夫の母から孫まで4世代揃う、賑やかな2015年のお正月を迎えました。揃って健康なお正月を今年も迎えら
れたことに感謝し、今年も元気に過ごしていきたいと思います。

久しぶりにお正月3日に初詣に行きました。
まず、横浜市最古のお寺と言われる弘明寺、地下鉄「弘明寺駅」を出たところから弘明寺商店街のアーケード
がはじまり、そのつきあたりに 瑞應山 蓮華院弘明寺があります。
本堂にある本尊十一面観世音菩薩立像は国の重要文化財に指定され、仁王門も重厚でなかなか趣のある
お寺でした。

ただここで引いたおみくじは「末小吉」、こんな細かい区分のおみくじを引いたのは始めて。
「凶」一歩手前の凶に最も近く、なんとか吉にぶら下がっていると理解すればいいのかと、 うぅん今年は
なかなか手ごわい一年になりそうと気持ちを引き締め、次は鎌倉鶴岡八幡宮に向かいました。
ここ数年3が日に初詣をしていなかったので、お正月の鎌倉の人出の多さにびっくり、最後尾列は赤い大鳥居、
もうこの段階で鶴岡八幡宮への初詣は諦め、今年も孫の合格祈願に、荏柄天神社へ行き先を変更しました。
こちらは、人出はさほどでもなくゆっくりお参りすることができました。
本殿脇にある紅梅の固い蕾から、1輪の梅の花が咲いていました。


毎年お正月恒例の「男子が握るお寿司」は、娘の家族が元旦に帰省することもあって、大晦日に握ることになりました。
男子二人厨房に入り、たくさんのお寿司を握りました。
食べざかりの孫には海鮮丼もつけて忘年会を、そしてそのまま新年会となりました。


NYの長男家族からも、長男の握ったお寿司が送られてきました。お寿司のネタがいかにもアメリカっぽい、
サーモンがおいしいのでしょう。1歳になった孫にもミニしらす納豆巻きが振る舞われたそうです。

どうぞ、今年も気まぐれ不定期なブログをよろしくお願いいたします。

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