小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

サルスベリ(百日紅)そしてキョウチクトウ(夾竹桃)

2011-07-30 | ガーデニング

例年より2週間近くも早い梅雨明けに、梅雨明けと共に鳴き出す蝉も戸惑ってしまったのか、なかなか鳴き声が聞こえてこなかったのですが、やっとミンミン蝉が、夕方にはヒグラシも聞こえてくるようになりました。

ところが、このところ梅雨が戻ったような、はっきりしない日が続いています。ほんとに草木や生きものも、この天候に翻弄されているようです。

サルスベリ(百日紅)が今満開です。そしてこの木の下に、小さな花弁がたくさん落ちるようになりました。

頭上の白い花の房と、地面に落ちる小さな花弁、この光景はしばらく続きます。

サルスベリを「百日紅」と書くように、夏の間、咲いては散って、散ってはまた咲いてを繰り返し、その花のボリュームは夏の間あまり変わらずに、長い間咲き続けます。

サルスベリは、真夏を代表する花ですが、昔から同じように夏を飾っていた夾竹桃の花を最近みかけていないように思います。

以前は夾竹桃が光化学スモッグに強いということで、街路樹などにたくさん植えられていたように思いますが、少し空気もきれいになって、夾竹桃の役目も終わったということでしょうか。

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ルドベキア・チェリーブランデー

2011-07-26 | ガーデニング

にわか雨や雷雨が心配された一日でした。

みるみる黒い雲が覆って、いざ雨かと思うとまた重い雲は去ってと、庭の水撒きをにわか雨に期待したものの、結局降らずしまいでした。

日課の水撒きは一仕事で、陽射しがないのでと思ってサボってしまうと、鉢ものはあっという間に水切れで枯れてしまいます。

一方、乾燥に強い花もあります。

 

   

 

       

もう2週間ぐらい咲き続けているルドベキアは、水遣りを忘れてしまっても、いつも元気で暑さに強い花です。

ルドベキアは種類も多く、1年草から2年草、多年草といろいろな育て方もあるようですが、わが家にあるのは、ルドベキア・チェリーブランデー、多年草です。

花らしい色(?)からは少しかけ離れた色はなんとも個性的で、この花が真夏の太陽に向かって咲きだすと、強い陽射しに焦げてしまったかなとそんな気さえします。

丸く開いた花弁と大きな花芯、まるで真っ黒に日焼けした夏休みの子供のよう。そんな子供たちも見かけなくなって久しいように思います。夏休みなのですが・・・。

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熊野古道 熊野那智大社から大門坂へ

2011-07-21 | 旅行

熊野三山の一つ「熊野那智大社」の参道は、のぼりの階段が467段も続き、その先に朱色の社が見えてきます。

滝を神とする自然崇拝からおこった社で、那智原生林に抱えられるように佇んでいました。

 

日本の神話の中で、神武天皇の一行を熊野の海岸から導いたとされている三本足の八咫烏(やたがらす)が、この那智大社ではシンボルとなって柱や絵馬などに多くみられました。またこの八咫烏(やたがらす)のモチーフは、JFA(日本サッカー協会)のシンボルマークとしても用いられています。

この少しユーモラスなキャラクターは、山や森に宿る神仏を祈りとする社に、少しこの神々しい空気を和らげているように思えました。

 

現在、最も熊野古道の面影を色濃くしていると言われている全長500メートルの石畳、大門坂を歩きました。

 

       

 

苔むした石段の両側に樹齢800年もの杉木立が続き、原始の自然がそのまま息づいていることに、強い印象を受けました。

 

  

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熊野古道 那智大滝へ

2011-07-20 | 旅行

大型で強い台風6号は、四国に上陸、三重県の熊野灘を東に進み、東海関東地方も暴風雨に巻き込み、大荒れが続いています。

 

テレビでは和歌山の熊野川が増水し、溢れるほどの勢いで流れている様子を映し出していました。この連休に熊野古道を訪れ、夕闇の中でみた熊野川の穏やかな流れとのあまりの違いに、ただただ、自然の脅威に驚きました。

伊勢から熊野を結ぶ「熊野古道」を歩いてみたい思いが現実的になるのは、まだ先の話ですが、今回機会あって、那智大社、那智の滝と熊野大門坂を歩いてきました。

 

那智の大滝は「日本三大名瀑」のひとつ、その日本一の落差133mは迫力がありました。

遥か昔より姿を変えずに、この滝が形成されていたことも驚きですが、神武天皇が熊野灘から那智の海岸に上陸した時に那智の山に光が輝くのを見て、この那智の滝を探り当てて神として崇めたという神話は、今でもとても納得のいくものだと思いました。

 

熊野の山奥の原生林に覆われた那智原始林は、その生命の根源である熊野の自然を今もなお育くんでいることを感じました。

深い緑が幾重にも重なる山奥に、那智の滝は落ちていました。

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いざ、灼熱の鎌倉へ

2011-07-13 | 小さな旅

突然の梅雨明けから5日目

連日、最高気温を更新するほどの猛暑に、まだまだ夏は始まったばかりと、今年の夏の長さに、今から思いやられてしまいます。

まっしろい入道雲が視界に入ったとしても、あとは真っ青な空、まるで目が眩みそう!まさしく夏の空が続いています。

 

    

 んなギラギラ太陽のもと、昨日は、教室の仲間と鎌倉にでかけました。

まず、竹林で有名な報国寺へ、カンカン日照りの中を歩いても、この竹の庭に一歩足を踏み入れると別世界に踏み込んだよう!

竹林の中は、あの強い陽射しを遮り、笹の乾いた葉すれの音が、汗さえもぬぐい去ってしまうほどでした。

 

  

 

       

竹林を抜けると岩肌に掘られた「やぐら」を見ることができ、足利一族の墓ともいわれています。深い谷戸から鶯の鳴き声も聞こえ、原色のノウゼンカズラの花が灼熱の太陽に向かって咲き誇っていました。

 

 

次に、金沢街道の道路を隔てた先にある杉本寺にも寄りました。仁王門の仁王様がきりりと、まるで周りの空気も張りつめたようです。ここの水辺のハンゲショウは葉の色と白のバランスのコントラストがよく、とても清涼感のあるものでした。

 

本堂には、3体の十一面観音が本尊として安置されています。杉本寺参道から本堂まで、「十一面杉本観音」の白い旗が揺れている様は、いかにも鎌倉最古の寺らしい素朴さと、小さな寺ここにあり!とその存在を表しているようにもみえました。

 

   

       

午後は、歩いて安国論寺まで足をのばしました。日蓮上人がこの寺の山腹にある岩窟を道場にして「立正安国論」を書いたと伝えられているお寺です。山の懐に抱かれるようにある境内は、深い木々の中を巡礼路としてひと巡りしてくることができます。尾根まであがると富士見台という小高い山があり、富士山もみることができるようです。眼下に市内が遠くには相模湾をみることができました。

 

       

暑い暑いと言いながら歩いた鎌倉の一日でしたが、陽射しは強くても、風は心地よく、熱中症にもならずに、夏の鎌倉を歩き通した一日でした。

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チコリの花

2011-07-07 | ガーデニング

          

今日は77日、残念なことに厚い雲のかかった七夕でしたが、無事に織姫と彦星は会うことができたのでしょうか。

この春、友人から「とにかく、花が可愛いので育ててみて」と言われて、チコリの苗をもらいました。

あのフレンチの前菜によく出る、白い舟形のような野菜はどのようにして収獲できるものなのか、想像もつかないまま、プランターに植えました。

サラダ菜を一回り大きくしたような、少し肉厚な葉っぱが折り重なるように、それはりっぱな青菜に育ちました。そのうち花茎もぐんぐんと伸びてきました。

いよいよチコリの正体が分からなくなったので、ネットで調べたところ、チコリは晩秋に葉を落とした根株を容器に詰めて、1か月ほど置いたものを野菜として利用する軟白栽培だということがわかりました。

 

       

背丈は1.5メートルほどにもなり、花茎の先に次々と薄紫色の小花が咲きだしました。朝に咲き、お昼頃には花を閉じてしまう一日花なので、いっせいに咲き揃うということはありませんが、いかにも野菜の花らしく、控えめな可愛さが、かえって印象を強いものにしています。花言葉は「節約」「質素」だそうです。

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紫陽花ブルーに寄せて

2011-07-01 | ガーデニング

雨にしっとり濡れて、なおその鮮やかさが際立つアジサイの花、今年は梅雨入りが早かったにもかかわらず、真夏のような気温の高さと陽射しの強さで、アジサイの花も少し元気がないように見えます。

アジサイが咲きだす頃、毎年決まってわが家では、ある和菓子屋さんの練りきり「紫陽花」という和菓子を、まるで連想ゲームのように思い出し、話に上ります。

それは、透き通る小さいサイコロ状の青い寒天が白あんの上に散りばめられて、まるで巧妙にできたアジサイの細工もののようでした。少し遠いこの和菓子屋さんに久しぶりに和菓子を買いに行ったのですが、なんとこのアジサイの和菓子は寒天の形状も変わってピンク色のアジサイに変わっていました。

確かにアジサイの花は、藍一色でないにしても、あぁー、あの練りきりの和菓子だけは、紫陽花ブルーであってほしかったと、夫共々とても残念に思いました。

迷宮入りした和菓子を偲んで、庭に咲いたアジサイブルーを集めてみました。

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