我が家の植物の中では古カブの月下美人、決まって6月と9月に、夜の9時頃芳醇な香りとともに花が開きます。
6月には咲いたのを気づかずに翌朝萎んだ花の姿を目にした時は申し訳ないことをしたと思いました。
一昨日蕾を確認したので、今度は忘れまいと当日はカーテンを閉めずに待ちました。
香りが部屋に漂い始めた頃、記念撮影となりました。間に合ってよかった!
馴染みのなかったシルバーウィークという名称でしたが、次回のシルバーウィーク5連休は11年後とか。
秋の空が広がり風は清々しく、どこもたいへんな人出だったようです。
我が家もお墓参りや、家族が集まったりしましたが、そのうちの1日はハイキングに出かけました。
渋滞が予想されている東名や中央道に乗らずにドライブできる場所はと思い、
我が家からは比較的利用しやすい圏央道を利用して神奈川と山梨の県境藤野町方面に行くことにしました。
ところが、この考えが大いに甘かったのに気がついたのは、走り出して1時間ほどしてから。
中央道への乗り換えインター八王子JCTを目指す車の渋滞にはまりました。
運よく高尾ICが目前だったので、県道で行こうと下りたら、一般道も車でいっぱい、しかも相模湖ICに向かう車と、
高尾山ハイキングの車で大渋滞。読みの甘かったとぼやいてみても後の祭り。
急遽、反対方向の車線に入って、行き先を津久井湖方面にしました。すでに、お昼近く。
戦国時代の山城「津久井城」跡である城山を3時間ほど歩きました。
足元には彼岸花が、正確ともいえるほど、彼岸の頃を間違えることなく、咲き揃っていました。
紅葉には早いものの、食用キノコか毒キノコか、その姿かたちは個性派揃い。
植物の種類が比較的少ない時期ですが、山の中でしか出会えない花「キバナアキギリ」。
花の色も姿も地味なのに、長く突き出ている雌しべがこの花の存在を主張しているよう。
キバナアキギリは日本サルビアで、万葉の時代から姿を変えずに生息していることに深い感銘を覚えます。
真っ赤なサルビアや青いセージは外国産でこちらのほうがすでに一般的ですが。
キバナアキギリ 可憐なヤマホトトギス
針金のような細い花序をまっすぐ立ち、先が細く、段状に真白い花をつける「イヌショウマ」、
この花も最近は希少植物でしょうか。フワフワ感がたまりません。
目的地変更ではあったけれど、山の中でひっそりと咲く花に出合えたことは、私にとっては大きな収穫でした。