小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

希少植物に出合えて

2015-09-24 | ガーデニング

我が家の植物の中では古カブの月下美人、決まって6月と9月に、夜の9時頃芳醇な香りとともに花が開きます。
6月には咲いたのを気づかずに翌朝萎んだ花の姿を目にした時は申し訳ないことをしたと思いました。
一昨日蕾を確認したので、今度は忘れまいと当日はカーテンを閉めずに待ちました。
香りが部屋に漂い始めた頃、記念撮影となりました。間に合ってよかった!

馴染みのなかったシルバーウィークという名称でしたが、次回のシルバーウィーク5連休は11年後とか。
秋の空が広がり風は清々しく、どこもたいへんな人出だったようです。
我が家もお墓参りや、家族が集まったりしましたが、そのうちの1日はハイキングに出かけました。

渋滞が予想されている東名や中央道に乗らずにドライブできる場所はと思い、
我が家からは比較的利用しやすい圏央道を利用して神奈川と山梨の県境藤野町方面に行くことにしました。

ところが、この考えが大いに甘かったのに気がついたのは、走り出して1時間ほどしてから。
中央道への乗り換えインター八王子JCTを目指す車の渋滞にはまりました。
運よく高尾ICが目前だったので、県道で行こうと下りたら、一般道も車でいっぱい、しかも相模湖ICに向かう車と、
高尾山ハイキングの車で大渋滞。読みの甘かったとぼやいてみても後の祭り。
急遽、反対方向の車線に入って、行き先を津久井湖方面にしました。すでに、お昼近く。

戦国時代の山城「津久井城」跡である城山を3時間ほど歩きました。
足元には彼岸花が、正確ともいえるほど、彼岸の頃を間違えることなく、咲き揃っていました。


紅葉には早いものの、食用キノコか毒キノコか、その姿かたちは個性派揃い。

植物の種類が比較的少ない時期ですが、山の中でしか出会えない花「キバナアキギリ」。
花の色も姿も地味なのに、長く突き出ている雌しべがこの花の存在を主張しているよう。
キバナアキギリは日本サルビアで、万葉の時代から姿を変えずに生息していることに深い感銘を覚えます。
真っ赤なサルビアや青いセージは外国産でこちらのほうがすでに一般的ですが。

キバナアキギリ                                     可憐なヤマホトトギス

針金のような細い花序をまっすぐ立ち、先が細く、段状に真白い花をつける「イヌショウマ」、
この花も最近は希少植物でしょうか。フワフワ感がたまりません。

目的地変更ではあったけれど、山の中でひっそりと咲く花に出合えたことは、私にとっては大きな収穫でした。

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玉川上水を歩く 第2回目 それが・・・

2015-09-15 | ガーデニング

先週の鬼怒川堤防の決壊、甚大な被害に合われた被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
今年の春、奥羽街道を歩いた時に見たあの清流な鬼怒川が、堤防が決壊してしまうほどの勢いを
持った川に変貌してしまうとは自然の脅威にほんとに驚かされました。

やっと、秋の空が顔を出し、夕焼けが空を染め、こんな穏やかな日が続きますようにと祈らずにはいられません。


タカノハススキに、若い穂が出そろいました。

先週末、月1回のペースで歩いているウォーキング仲間と、
第2回目の玉川上水を西武立川駅から西武国分寺線の鷹の台駅まで歩いてきました。

多摩川も今回の大雨で水位が上昇し、地域によっては土砂災害の危険もあったかと思います。
玉川上水もまた濁流となって、前回訪れた時の川底まで澄んだ川の面影がありませんでした。

白く濁った玉川上水 

                                      木漏れ日の気持ちのいい緑道で・・・

ところが歩きだしてまもなく、私は雨上がりの濡れた川フチの緑道で思いっきり尻もちをつき、
その拍子に右手人差し指を捻挫してしまいました。
なんとその後の写真を撮ることができなくなってしまい、残念なことに今回の写真は数枚になってしまいました。

指のほうは、痛みと腫れでペンが持てず、パソコンのマウスも操作できなかったのですが、日毎に回復し、
ほぼ指は不自由なく使えるようになりました。
いろいろ悔やまれますが、まぁ骨折を免れたことはラッキーだったと言えるでしょう。

小平市にある東京都薬用植物園にも寄ってみました。

オミナエシと彼岸花

オオベンケイソウとオオケダテ

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おもしろいツリフネソウの花

2015-09-09 | ガーデニング

秋雨前線と台風の影響でここ数日間、大雨の日が続いています。

運よく、晴れ間のあった先週末、甥っ子の結婚式が八ヶ岳の麓でありました。
親族がそれぞれ北は茨城から南は岡山まで散らばっているので、前夜は近くのペンションを借り切り、
勝手に前夜祭の大盛り上がりとなりました。

結婚式は最近の傾向でしょうか。人前式のあとに限られた友人たちが集まり、
形式にこだわらないパーティに、心から若い二人に拍手を送りました。

この森に囲まれた八ヶ岳山麓の懐に、ツリガネソウがはっとするような鮮やかな花を咲かせていました。
茎の先端にまるで船を吊り下げたような筒状の花をぶら下げています。


花の形もユニークですが、花の後ろ側のくるっと巻いた部分には、甘い蜜が入っていて、実はここには
器用な潜り方のできるトラマルハナバチだけが、もぐりこんで吸いやすいような仕組みになっているの
だそうです。
そして蜜を吸ったトラマルハナバチは、この狭い花の中にもぐりこんだときにうまく背中についた花粉を、
他の花へ運ぶようになっているとは、ツリフネソウのなんという賢い作戦か、感心してしまいます。

コメント (9)
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