ほとんど雲のない秋の空がよく続きました。
思ったより用事が早く済んだ一昨日、思い切ってそのまま行き先を箱根方面にとりました。
ちょうど今、見頃の仙石原のススキを見に行こうと思い立ったからでした。
さすが平日、車はとても順調でお昼前には仙石原に着きました。
広大な草原は一面ススキの原が続き、秋の陽にススキの穂は輝き、銀色の絨毯のようでした。
一歩ススキの原に足を踏み入れると、すでに取り残されたような虫の音が、かすかに足もとで聞こえていました。
わずかな風にも、ススキの波はしなやかに揺れ、時に高原の風にさざ波のように押し寄せてくる様でした。
この台ケ岳の山裾にある、近くの箱根湿生花園にも寄ってみました。夏や秋にあんなに賑やかだった花たちもすでに姿を消し、もみじや楓が少し色づき、りんどうや野菊がひっそりと咲いて、園内は冬支度がすすんでいるようにみえました。
湿生花園からは、仙石原のススキの原もみえます。