小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

クロッカスの花

2010-03-25 | ガーデニング
ほとんどの花が雨の風情をまた楽しませてくれるなかで、桜だけはその花の咲き誇りと散り際の潔さに、桜の開花と同時に降る雨は、非情なほど残念な思いがします。
しかし、かえって桜の開花期間を延ばし、今週末あたりにお花見を計画していた人は満開になるのを期待しているのではないでしょうか。私などはさらに来週の火曜日をお花見に予定しているので、なんとかそこまで満開を引き延ばしてほしいと勝手なことを思っていますが・・・。
梅の花、それに続く桃や桜に、視線はどうしても頭上になりがちですが、足元でもかわいい春の訪れがあります。
我が家では晩生のクロッカスが咲きだしました。松葉のように尖った細い葉と、春の暖かい陽をすっぽり包みこんだような花、黒い土中からいきなり顔を出したその表情に思わずこちらの顔もほころんでしまいます。このアンバランスさがこの花の可愛さをいっそう引き立てているように思います。
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白木蓮とコブシ

2010-03-19 | ガーデニング
桜の開花予報は、年々早くなっているようです。確か、満開の桜は、入学式をいっそう華やかに演出するものであったはずが、いつの間にか卒業の門出を祝う花となり、今年はちょうどお彼岸あたりが開花と聞いています。
梅の花が終わり、桜が咲きだす、ちょうどその狭間に辛夷(コブシ)の真っ白い花が山里に咲く風景を、遠い記憶としてあるのですが、その花暦が崩れつつあるのはやはり近年の温暖化によるものでしょうか。
この早春の花コブシと桜の頃に咲く白木蓮がいつの間にか、一緒に咲いているように思うのですが・・・
少し遠くから見ると、白い小鳥の群れのように樹上を覆って見えるのは、果たして白木蓮なのか、コブシなのか、近寄ってみると少し肉厚でふっくらしているので、これは白木蓮? コブシは花の下に一枚の若葉が付いているということなので、写真に収めたのは若葉に見えても、これはガクなのか。
結局、山里で見つけたらコブシ、人里で見つけたら白木蓮と勝手に納得したところですが、やはり釈然としません。
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春の嵐と大イチョウ

2010-03-15 | ガーデニング

先週吹き荒れた春の嵐で、鎌倉鶴岡八幡宮の樹齢1000年という大イチョウまでが根こそぎ倒れたというニュースには驚きました。
明け方に、雷が落ちるような大きな音がして倒れたのだそうです。誰もいない明け方に倒れたのは、けが人も出さずいかにも神木らしいと思いました。
自然界の脅威に、木がなぎ倒されたりすることはよくあり、ましてや古木であればなおのこと、自然界の摂理に、なすすべはないことと思うのですが、樹木はなぜか人の一生とも重なり、このニュースにはどこかさみしい思いがしました。横たわった大イチョウの記事の写真に、どうしてもお別れをしたいと思い、昨日鎌倉鶴岡八幡宮に出かけてみました。


すでに、周辺は白い幕で覆われて、その現場は見ることができませんでした。脇の大石段も通行禁止となって、舞殿手前が拝礼場所となっていました。倒れた根や幹がすでにうず高く積まれているように見えました。
ただ、この県指定の天然記念物は研究者の総力をかけて、倒れた幹部分を移植して再生をはかることができるそうです。それにしても大いちょうの再現の姿には、気の遠くなる年月が必要なのでしょう。
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ミスミソウ(三角草)

2010-03-10 | ガーデニング
昨日の雪には驚きました。仕事帰り、駅の周辺はまだみぞれまじりだったのですが、バスから降りたら、どこの家の屋根も真っ白、もうお彼岸も近いと言うのに、こんなこともあるのですね。
今年はほんとに春が待ち遠しく感じます。雪にほとんど縁のない私でもそう思うのですから、雪国の人たちはどんなに雪解けを心待ちにしているでしょう。
北国に、ユキワリソウの花が咲きだすのは、雪の雫に春の陽が光る雪解けの頃でしょうか。
我が家のミスミソウ(園芸名ではユキワリソウ)に、肉厚の3枚の葉の間に蕾を見つけたのは1か月前でした。
そして1週間ほど前、雪を割って黒い土から顔をのぞかせたという情景には無理がありますが、可愛い花が開きました。
春の訪れをこのユキワリソウに託し、そしてこの春の使者が咲きだすと、もう春はすぐそこまでと告げているようです。
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馬酔木の花咲く

2010-03-04 | 野の草花
2月に本来の冬の寒さが続いたことで、春を待ち遠しく感じていたところでしたが、やはり今冬も暖冬だったとか、平均気温が0.?度、高かったそうです。(ラジオからの聞き覚えですが)
アセビの花があちこちで咲き出しました。この花は枝葉に有毒な成分をもっていて、馬などの家畜が食べると酔っぱらったように足がしびれるところから「足しびれ」から「アシビ」にそして「アセビ」と呼ばれるようになったそうです。漢字で「馬酔木」と書くのはここから由来しているのでしょう。昔、山道を歩く時、馬酔木の枝を腰に挿して歩くと狼などに襲われないという昔の人の知恵を、本で読んだことがあります。
アセビは、私が子供の頃、春先に野山に分け入ると、まだ芽も吹かない、色のない野山にひっそりと咲いていたように思います。この地味な花は、昔から今と変わらぬ姿で、人の生活と関わり深いところで咲いていたのでしょう。
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3月は「去る月」

2010-03-01 | Weblog
2月は「逃げ月」とは、よく言ったもので、あっという間に3月になってしまいました。3月は「去る月」うかうかしてはいられません。
桃の節句は明後日。子供が小さかったころは、急かされるように出したお雛様も、今では、段飾りは省略し、なんとか内裏様とお雛様、三人官女を押し入れの奥からだして、赤い毛氈の上にやっと並べました。昔は、お雛様を飾ると、部屋が華やいだように感じたものですが、今年はお雛様の髪も乱れ気味、少しくたびれたように見えるのは、女あるじの気持ちの持ち方にもあるのでしょう。
ただお雛様を飾ると、私のなかでは思い出がいくつも重なります。たぶん、3月は子供たちの、受験やら卒業、就職とほんとにいろいろなことがあって、毎年お雛様を飾りながら一喜一憂していたように思います。だからこそ、「去る月」はお雛様とは切り離せない思い出深い3月なのでしょう。
子供たちが自立していったことをお雛様に感謝し、来年はちゃんと勢ぞろいさせてあげようと思いました。
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