小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

ヒメツルソバの使命

2009-10-28 | ガーデニング
台風20号が太平洋岸を通過して、冷たい雨が降りましたが、また秋空が戻ってきました。
今年も、ヒメツルソバの季節がやってきました。


子供の頃、このヒメツルソバは、あまり馴染みがなかったように思いますが、ここ近年、花壇、公園、畑または道路のコンクリートの隙間と、いろいろなところで見かけるようになりました。そして、それは一株なんていうケチなことではなく、ほとんどが群生しています。
 

園芸店では、「ポリゴナム」という名前で、グランドカバープランツとして売られています。
タデ科の多年草で、明治の中期に日本にやってきた外来種らしいのですが、往々にして外来種はその地に根付くための本能なのでしょうか。その繁殖力は強靭です。
同じ外来種のセイタカアワダチソウと比べて、ヒメツルソバは小さく、花も可憐なところから、あまり邪魔にもされずにいつのまにか、その陣地を広げています。
まるで、ヒメツルソバの使命は、仲間を増やすこと、とせっせと仲間作りに精を出している、そんなふうにも見えますが。

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秋に冴える ポーチュラカ

2009-10-24 | ガーデニング
衣替えの季節と思いながら、すでに10月も下旬。ところが、まだ夏のTシャツも活躍していることに、うっかり季節の巡りを置き去りにしそう、と思ってしまうほどです。
一方、庭の植物たちは、来たるべき季節の準備を着実に進めているように見えます。1年草は、花を咲き終え、枝が枯れ、木の葉は落ち、山茶花の蕾が膨らみ始めました。
ひと夏、咲き続けた夏バテ知らずのポーチュラカの花ですが、こちらは今もキュートな花を咲かせています。ただ、秋の深まりとともに、一層小粒に、秋の澄んだ空気に花の色は冴えわたり、秋にもなお咲き続けるこの花の持つ生命力の強さを感じることができます。
暖かさに油断している我が身を少し律しなければ・・・。
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地味でいて華やかな花 ホトトギス

2009-10-19 | ガーデニング
秋晴れが続いています。天は高く、空の青さが日に日に深まり、少しずつですが、木々も色づいてきました。
裏庭のホトトギスに今年は花がいっぱい付きました。例年ですと、夏の水枯れで、葉が黄ばんでしまい、秋になると、いまひとつ元気がないのですが、今年は見事に咲いてくれました。
ホトトギスの花は、薄紫色の6枚の細長い花弁に、不揃いな紫紅色の斑点が無数についています。それはびっしりと、熟練した職人さんの持つ絵筆によって描かれた巧妙な模様のようです。鳥の杜鵑の胸の斑点に似ているところから、「ホトトギス」と名前がついたとか。
地味なホトトギスの花の色は、深まり行く日本の秋に風情をもたらしてくれますが、一方で咲き揃ったホトトギスを見つめていると、斑点の賑やかさが際立ち、秋の陽射しを柔らかいものにしているようにも感じます。
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秋の大山ハイク

2009-10-12 | 小さな旅
秦野市と伊勢原市の境にある丹沢山塊の一つ「大山」は、子供達が小さかった頃、家族でよく登った山です。幼稚園生だった子供の手を引きながら、そのうち小学生になった子供に先を越されながら、フウフウ言いながら登った大山でしたが、快晴に恵まれた連休に久し振りに夫と登って来ました。
霊峰「大山」、別名「雨降山」は、農業の神、雨乞いの神とも言われて、江戸の時代から落語の「大山詣」でも親しまれてきた山です。

四季を問わずたくさんのハイカーで賑わっています。


標高1252メートルからは、遠く相模湾を眺望することができました。


鹿が出没するのでしょう。無残に木肌がむき出しになっている木も目立ち、鹿避けようのネットで苗木は保護されていました。


ポツリポツリと色づいた木々もありましたが、紅葉には少し早いのでしょう。山々は豊かな深緑に包まれていました。


台風18号の被害を心配していましたが、倒木などはなく、強風に引きちぎられたモミや杉、ブナやヒノキの枝や葉っぱが登山道にだいぶ落ちていました。一枝香りを楽しむつもりが、気がつけば両手いっぱいになり、自宅に持ち帰って「台風18号置き土産リース」の完成となりました。

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庭にも台風の爪あと

2009-10-08 | ガーデニング
昨日、台風18号が本土を縦断というニュースに、外が穏やかなうちにと、植木鉢を大方家の中に非難させました。テレビでもりんご農家の方が台風でもぎ取られない前に、少しでも多くのとりんごを、と収穫している様子が映し出されていました。
夜半から窓を打つ風雨は激しくなり、横殴りの風雨に大きく木々が揺れていました。昨夕、植木鉢を入れたことをほっとしました。過ぎてみれば、各地に大きな爪あとを残した台風18号でした。
夕方庭の後片付けと出た庭は、引きちぎれた木々の葉っぱが散乱し、シュウメイギクの花が無残な姿になっていました。今秋やっと咲いたところだったので、切花にしてしまうのは、なにか惜しい気がして庭に残したのですが、やはり細く長く伸びた茎に楚々と咲いた白い花は見る影もなく、すっかり傷ついていました。抵抗するすべもない草木に、昨日テレビでみた取り残されたりんごは無事だったのだろうかと思いました。
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秋風に酔芙蓉

2009-10-04 | ガーデニング
枝を摘めても摘めても、上へ上へと伸び、天を仰ぐように咲き続ける酔芙蓉、下からではカメラに収められないので、2階のベランダから身を乗り出して撮影しました。
明け方に白い花を開き、午後には頬を染めたようにピンクがかり、夕方には閉じてしまう一日花。
ただ、今夏の天候不順によるものでしょうか。今年は秋風と共に花の数が増えてきました。また、この秋風では酔いも回らないのか、色づいたまま一晩を酔い明かしている花も多く見られます。
昨晩の中秋の名月を愛でながら、月見酒も十分に堪能した様子でした。
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