小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

小さな黄葉と最後の紅葉

2013-11-30 | 小さな旅

小春日和のお天気が続きます。ただ、秋の日はつるべ落とし、午後の陽はあっという間に陰り、気温も急降下。
朝夕の冷え込みにいよいよ師走を肌で感じるようになりました。明日からは12月、2013年も押し迫ってきました。

小さな庭の小さなイチョウ、2年前、近所の神社で拾った銀杏の実は、我家で芽を出し、
二度目の黄葉を迎えました。


高尾山の紅葉の盛りは過ぎている頃と思いながら、やっぱり今年もでかけてみました。
今年はJR高尾からバスで小仏まで入り、小仏峠経由、城山から高尾山を歩いてみました。
空は快晴、どこにも雲が見当たりません。さすが、朝晩の山の気温はだいぶ低いのでしょう。
山の北斜面にはもう霜が降りていました。


小仏峠から富士山を望む、下に見えるのは相模湖


一丁平から見た富士山と丹沢山塊
一番左が大山街道ゴール地点「大山」

高尾山へは、四季を問わず何回か登ったことはありますが、展望台からこれほど見事な眺望ははじめてです。
それにしても周りの山並みからまるで計算されたようにぴったり収まる富士の雄姿、その存在感の大きさに
圧倒されます。

富士山の左側は丹沢大室山

高尾山山頂の紅葉は、ほとんどが終わってしまっていましたが、山の紅葉は、まだまだ鮮やかで、
間もなく色を落とす山々に色を添えていました。

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大山街道ウォーク第10回 (伊勢原東海大学付属病院前~大山ケーブルバス停)

2013-11-23 | 街道歩き

今週はお天気が安定し、毎日「晴れのち晴れ」の気持ちのいい秋空が続いています。
どこも紅葉が見頃を迎えていることでしょう。

大山街道ウォークも第10回目を迎えました。
この回を最終回にすることは、少し無理をすればできないわけではなかったのですが、
最後はゆっくり、みんな元気に到達したいということで、もちろんお豆腐料理も楽しみたいし・・・と、
ゴールにあたる大山阿夫利神社までの行程を2回にわけました。

朝10時30分、小田急線伊勢原駅に下りました。先回のゴール地点「東海大学付属病院前」まで歩きます。
快晴です。どこからでも大山がくっきり見えます。しかも山腹の阿夫利神社付近、それに山頂の建物も見えるほどです。
可愛いお地蔵さん「咳止地蔵」が明るい畑の一角にありました。
初めに泥のお団子を供え、咳が止まったときに、本物のお団子でお礼参りをしたといういわれに、このお地蔵さんは
昔から痰咳平癒の心強い守護仏だったのでしょう。


この先で、旧道は広い道路に分断されますが横断して、旧道に入ります。細い農道を進みます。
やがて峰岸団地入口の交差点から団地の中を抜けて行くと、東名高速道路につきあたります。
この高速道路のガードを潜ると、東〆引きの道標があり、
ここには「いいやまみち ひなたみち 七五三引村(しめひき)」と書かれているようです。
いよいよ大山が間近に迫ってきました。山肌がわずかに色付いて、今年1月の寒い朝に東京赤坂御門を出発した
大山街道ウォークが、大山が色付き始めた頃ゴールができることに感慨深いものがあります。


先には、上杉家の祈願所となっている洞昌院があり、隣に「大田道灌公霊地」と石標が建っていました。
暗殺された後、亡骸は荼毘に付され、この地に埋められたようです。
ただ、大田道灌の墓と記されているものは、ほかにも何か所かあるようです。
その近くにある上粕谷神社は、創建が天平年間と古く、とても風格のある神社でした。
正面に大山が見える1本道をひたすら歩きます。道もゆるやかな勾配になってきました。

左上:上粕屋神社
右下:比々多神社

三の鳥居から、いよいよ阿夫利神社の参道に入ります。道も急勾配、大山の懐にぐんぐん引き寄せられているようです。
大山門前町の道の両側には、御師の宿坊が並び、当時は大変な賑わいだったことと思いを馳せることができます。
山より湧き出る鈴川には、いくつもの滝が落ち、かって参拝者は滝で身を清めてから山頂を目指したと言われています。


旧道豆腐坂を登りきると、第10回目のゴール「大山ケーブル」のバス停につきました。
もちろん、この日は名物お豆腐料理を堪能して帰宅しました。

次回はいよいよ最終回、「阿夫利神社下社」を目指します。

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ゆく秋を惜しむ

2013-11-16 | 小さな旅

今日は久しぶりに快晴、陽射しも暖かく、まさに小春日和、気持ちのいい一日でした。庭の菊も色付き、冬枯れが
始まった庭を少し明るく彩っています。街の木々も紅葉、黄葉が進み、どこも見頃を迎えている頃でしょうか。


先日、奥多摩の御岳山に紅葉狩りに行ってきました。
天気予報は晴れの予報でしたが、出かける時は雲も厚く天候が危ぶまれたのですが、御岳のケーブルカーを下りる頃には
雲が切れ、目の前に見事に色付いた山並みが開けていました。


今回は御岳山のロックガーデン(岩石園)を散策しました。
3時間ほどのハイキングコースには、大小さまざまな奇岩、苔むした岩肌、まるで深山の趣です。
沢の飛び石を渡りながら、山の清流が落ちる滝に紅葉が映り、赤、黄色に色付いた山の中を歩きました。
山は、すでに落葉も積り、ゆく秋を惜しみました。


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日光街道第6回 小金井宿~雀宮宿

2013-11-07 | 街道歩き

日光の紅葉は最盛期に入り、ちょうど見頃を迎えているころでしょうか。
この3連休はお天気がもうひとつはっきりせず、残念な紅葉スポットもあったかと思います。

連休の最終日、空模様を気にしながら日光街道を栃木県下野市小金井から宇都宮市雀宮まで歩いてきました。
朝、雨が降っていたのですが「午前中には曇りから薄日が射し夕方から雨」という天気予報を信じて出発、
このピンポイント天気予報はほぼ正確にあたり、JR宇都宮線小金井駅に下りた頃には雨も止んでいました。

小金井宿
この日の街道歩きは、ほぼ国道4号線(現在の日光街道)をまっすぐひたすら歩くことになっていました。
小金井は、奈良時代には下野国の国分寺が置かれていたほど古くから開けた地で、4号線沿いの街並みも
旧家の趣が残っている雰囲気がありました。

小金井一里塚は、日光街道中旧道の両側に塚が残り、ほぞ完存していることから唯一日光街道で国の史跡に
指定されている一里塚です。榎とくぬぎの大木が当時を物語っています。


街道には歴代将軍が日光社参詣時に休憩した格式のある古刹も多く見受けられました。
慈眼寺の境内と、高さ11メートルに彫刻も施されている鐘楼、灯篭には葵の御門も入っていました。


金井神社(写真上):小金井宿の鎮守には七五三参りの旗がはためいて、神社も着飾っているように見えました。
薬師堂:歴代の住僧の卵塔や地蔵などが残る
(写真下)当時の門が残されている本陣跡と旧家

小金井宿を抜けると、街道の右側に自治医大の大きな建物が見えてきました。
ただ旧街道は4号線の西側に残され、住宅と畑の中をまっすぐ農道の中を進みます。コスモスが咲き乱れ、
農家の庭先の柿はたわわに実り、白菜の収獲が始まり、牧歌的な風景が広がっていました。
2キロほど続く旧街道はやがて林に阻まれ、再び現日光街道に入ります。


石橋宿
国道352号線の高架下に10体の夕顔橋の石仏群があり、崩れそうな石仏群は屋根をつけた個所に集められ、
風雨から守られていました。夕顔という名前からも、ここ石橋がかんぴょうの特産地であることがわかります。
道路の標識に宇都宮の名前がでてきました。


このあたりから日光道中15番目の宿場石橋宿に入ります。ちょうどお昼になって、石橋駅にも近かったので
駅前のお蕎麦屋さんに入りました。知らない土地の駅前の食堂に入るのはとても楽しみの一つで、
遠い地に来た感じがします。
私が卵あんかけそば、夫は鴨南蛮そば、2品ともこの量で、お蕎麦は太麺、私は食べても食べてもその量が
減らず、蕎麦大好きの夫でさえ、最後を残すと言う、その盛りの多さにギブアップでした。


昼食後は満腹なお腹を抱えて、国道に戻ります。本陣跡、脇本陣跡はここ石橋駅の近くにあったようです。


愛宕神社(写真上):石橋宿の産土神で759年に創建、境内には天照大神、八坂大神、スサノオノミコト、
熊野大伸の4社が祀られています。
開運寺(写真下):かって将軍家の日光社参時の休息所にもなったお寺で、塀に丸や四角の穴が開けてあるのは、
銃眼や矢狭間といって、その警備のためのものだったそうです。

街道筋の家に、大谷石を使った塀や蔵が目立ってきました。軽く、耐火性に優れ、採掘量を誇る宇都宮市大谷町に
近くこのあたりから建築にたくさん使われているようでした。


北関東自動車道の下を潜ると、日本橋より24番目の下古山一里塚があるようですが見付けることはできませんでした。

雀宮宿
宇都宮市に入りました。16番目の宿場・雀宮宿に入ります。天気予報通り雲行きが妖しくなってきました。
左側に広大な場所の陸上自衛隊の宇都宮駐屯所を通り過ぎます。日本橋から99キロ地点を通過します。
JR宇都宮線雀宮駅近くに雀宮本陣跡、道路右側に脇本陣跡を確認して、雨も降り出したので、第6回目の街道歩きは
ここまでとなりました。

来月は木枯らしも吹く季節、果たして寒風の中歩くことができるのか、
多分、現代の街道旅は来年の春に持ち越しとなることでしょう。

コメント (8)
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