小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

黒ほおずき

2012-09-26 | ガーデニング

あの厳しい暑さはいつのことだったのでしょう。
人は(私ですが)、寒さになにか羽織りたくなると、急に暖かいものが恋しくなり、あの暑かった夏さえ、
懐かしくなるものなのですね。

夏の間、よく咲いてくれた黒ほおずき、紫色の可愛い花をたくさんつけたのに、その一番華やかな時には、
どうしても暑くて写真を撮る気になれず、残すところ、あと2つ3つの花になってから、やっと黒ほおずきの
写真撮影となりました。


黒ほおずき
ほおずきの仲間ではなく、ナス科の植物。花は一日花ですが、次から次へと花が咲き、
ほおずきのような実がつきます。茎が少し紫がかっています。
実の中には、黒い種ではなく、茶色い種が出来上がっています。

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多摩川を歩く JR奥多摩駅 ~ 奥多摩湖へ

2012-09-18 | 旅行

昨年の11月からスタートした「源流に向かって歩く多摩川ウォーク」も、暑い夏を避けて2カ月ぶりの再開となり
ました。

今回はJR奥多摩駅から奥多摩湖まで歩きました。このおよそ9キロの旧青梅街道は「おくたまむかしみち」と
名付けられて、ハイキングコースとして整備されています。

アップダウンの続く山間の道は、あふれるような緑が迫り、ここがわずか都心から2時間ほどの東京都であることが
不思議なほどです。ただ、多摩川はすでに幅の狭い渓流となりはるか眼下の谷間にみえます。

林道は昔、新宿と甲州を結ぶ交易として人や牛馬が行き交ったのでしょう。馬頭観音や馬の水飲み場の名残りが
あり、昔の面影が今なお残っていました。


がんどうの馬頭様
昔、険しく細い道だったため、谷底へ落ちて死んだ数多くの馬を供養するため、所々に馬頭尊が残されていました。

また、小河内ダム建設時のすでに廃線となった資材運搬用のレールも、林道から見え隠れしていました。
紅葉はまだ先の話ですが、その楓の多さは、紅葉シーズンはどんなに見事なことかと思います。

渓谷を渡るつり橋も2か所ほどあり、揺れる足元から覗く渓谷は、スリル満点、その渓谷美は息も飲むほどで、
深い谷底に吸い込まれそうでした。




弁慶の腕ぬき岩
弁慶が抜いたとされる、腕が入るほどの穴のある自然石

9月半ばとは言え、午後の太陽は灼熱と化し、体力がだいぶ消耗したころ、ダムの則壁が目前に見え、間もなく、
奥多摩湖が眼下に現れました。





今回の行程はここまで、
この先、奥多摩湖の先にある山梨県甲州市笠取山の水干(みずひ)、最初の一滴に行きつくのには、多摩川は
どんな姿に変わっていくのでしょうか。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になったハスのこと (その2)

2012-09-12 | ガーデニング

9月も半ば、空は高く、すっかり秋の空なのに、この日中の陽射しの強さはいったいいつまで続くのでしょうか。
今朝は富士山に初冠雪があり、季節は秋に向かっているはずなのですが。

前回、ハスの果托の向きが同じなのを不思議に思って記事にしたのですが、
ある方から「ハスの花は仏教と深いかかわりがあるので、ハスの実が熟して重くなると次第に、阿弥陀如来の
西方極楽浄土の西に向かって頭(こうべ)を垂れるという話を聞いたことがある」と教えてもらいました。
そんな神秘的な話ってあるんでしょうか。


もう一度確かめてみようと、わが家から近くの大船植物園のハスの様子を見にいってみました。
すでにハスの季節は終わり、葉はゆうに背丈を超え、果托もほとんど見かけませんでしたが、数少ない果托を
よく見ると、確かに西の方角に向いている・・・、中には天を仰ぐようにまっすぐなものもありましたが。

西方浄土に咲く花として、寺院の境内などで、よくハス池を見かけるところから、果托の向きが西を向くのも
納得できますが・・・、また来年にでも気を付けて見てみたいものです。

こんなことでもないと、この残暑厳しい中、植物園に足を運ぶことも考えなかったのですが、開園と同時の
植物園はとても爽やかでした。

夏の名残りの百日紅、カンナやダリアも少し色あせて見えました。

パンパグラスの若い穂が勢いをつけ、オミナエシに蝶が飛び交い、コスモスの蕾が膨らみ、秋が近いことも
感じることもできました。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少し気になったハスのこと

2012-09-04 | ガーデニング

この間、ハス池の近くを通って、ギクッとしたことがありました。
すっかり咲き終えたハスの花托が揃って私のほうに視線をむけているような気がしたものですから・・・。
厳しい残暑の中、ハスの葉は花が咲いていた頃より一層背が高く、緑を増し、勢いがついてきたように
みえました。
花は、天をあおぐようにすっと上を向いて咲いていたはずが・・・。
花弁を落とすと、ハスの果実は首をかしげたように同じ方向を向くものなのでしょうか。

家の近くの植物園でも、ハスが咲くころは、花の開花時間に合わせて開園は早朝5時ごろに繰り上がります。
ゆっくりゆっくり一片ひとひら花弁を開き、時間をかけて固い蕾からおわん型になり、そしてお皿のように開く、
その神秘さと鮮やかさに誰の目もハスの花に釘づけになってしまうほどなのですが・・・。
思うに、きっと散る時も、見るものの目を捉えて離さないドラマがあるのではと・・・、
そして、やがて茶色い果托へと変り、土へと帰っていくのでしょう。

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする