小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

パック旅行はお得か(その4) 好天に恵まれて

2011-02-27 | 旅行

2日目、朝起きて外の様子を伺うと、山間から青空が覗いています。

830分に宿の玄関には昨日と同じバスガイドさんが迎えに来ていて「新穂高ロープウェイの山頂駅は快晴だそうです」と、アルプスの眺望は期待できそうです。さぁ、出発です。

ロープウェイは2つのロープウェイを乗り継いで一気に1000メートルを昇りつめます。

1ロープウェイの新穂高駅は標高1117メートル、10分ほどで中間点の鍋平高原駅に着き、さらにここから2階建てゴンドラに乗り換えて20分ほどで、山頂の西穂高口駅に着きました。ロープウェイの待ち時間は30分ほどありましたが、順調に山頂駅に到着しました。

 

 

 

そこに開けたのは、真っ青な空と白銀の世界、3000メートル級のアルプスの山々が目の前に迫る大パノラマ、息をのむほどの大迫力です。

この 360°の眺望は、  The Panoramic View  (パノラマの景観) として、  ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン  に、「日本アルプス」 「上高地」 と並ぶ二つ星 (★★)で掲載されているそうです。

 

この雲上の別世界を短時間でも体感できたことは、この旅行の大きな収穫でした。添乗員さんの集合を知らせる大きな掛け声に、展望台での滞在時間は約20分。2日目ともなると、タイムリミットまでの過ごし方にも要領を得てきました。

 

添乗員さんによると「年に何十回もロープウェイに乗っているが、こんないいお天気に恵まれるのは年に何回もない」と、今回のツアーの運の良さを多いに強調し、また我々もこの幸運を誰彼となく感謝したい気持になりました。

旅行は個人旅行、パック旅行に限らず、この好天に恵まれることも、旅行の充実度を上げる大きな要因のひとつだと思いました。

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パック旅行はお得か(その3)  温泉に入りたい!

2011-02-25 | 旅行

 

夕方5時過ぎに今宵の宿、奥飛騨温泉郷の平湯温泉につきました。ここは露天風呂の数では日本一と言われているほど、旅館内だけでも10数か所あるということで、とても楽しみにしていました。

ところがここで、添乗員から「待った!」がかかりました。夕食後は、近隣の樹林帯のライトアップの見学があるので、夜は零下10度にも冷え込むので温泉には(絶対!)入らないようにと忠告が。これがツアーでなければ多分、即座に予定を変更して露天風呂のはしごでもしてしまうのでしょうが、そこは団体行動、夕食時の楽しみでもあったお酒も飲まずに食事を急いで取ることとなりました。

夜7時過ぎ、またバスに乗り、奥飛騨の樹林帯に向かいます。岸壁から落ちる滝も結氷し、木々を覆った氷のオブジェがこの時期ライトアップされ、凍えるようなシンシンとした山間に幻想的に浮きあがっています。

足元から痺れるような寒さが突き上がってくるようです。バスに戻った頃、空を見上げれば雲の合間から月が見え隠れし、明日はお天気になりそう!

 

        

結局この日は、宿に戻ってから温泉に入ったのですが、温泉を楽しむというのには、少し時間が足りなかったようです。

 

 

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パック旅行はお得か(その2) 白川郷

2011-02-24 | 旅行

名古屋から乗り継いだ特急「ワイドビューひだ」では、10時過ぎなのに、お弁当とお茶が配られました。お弁当の中身に興味津々、今朝から座っているだけなのに、なぜか腹時計はお昼にセットされて、ついつい食べてしまいました。

 

12時過ぎに、高山駅で地元の観光バスに乗り、丁寧なバスガイドさんの説明を聞きながら、バスの中の暖かさといっぱいなお腹に、まるでその声は子守唄のよう。一時間ほどで白川郷につきました。

すっかりまわりは雪景色、雪も降っています。

 

添乗員から、雪に不慣れな我々にくれぐれも雪道で滑って転ばないように注意を受け、ここで1時間ほどの自由時間となりました。バスの中で合掌造りの集落地図が配られ、いくつかのポイントがマーカーで印されています。まず公開されている代表的な合掌造りの家屋を2軒見学しました。

集落のほとんどが切妻合掌造りで、重く多い積雪を滑らす工夫が、合掌造りの急勾配な屋根から伺えます。

 

 

見学した家屋は5階建て合掌造りで、11メートルの一本柱が屋根の上から下まで貫いています。また、建物との接合には金属の釘やかすがいが一切使われておらず、木製のくさびやまんさくなどの枝が使われていて、年月とともに強度を増すというのですから驚きです。

 

思ったより、2軒の家屋を見学しても時間に余裕がありました。ぶらぶらと雪の集落の中を歩きながら、この風土に生きた先人の知恵によって、今もなお人々の生活が息づいていることを感じることができました。

 

バスに戻ったらガイドさんから、こんな静かな白川郷は珍しく、シーズンには、この地区に入るのにも車が渋滞し、さらに夏の暑さもたいへんなものであることを聞き、この偉大な文化遺産を守っていく地元の人たちのご苦労を思いました。

 

バスはこの日の宿泊場所である奥飛騨温泉郷に向かって走り出しました。車窓はすっかり雪の中、だいぶ激しく降りだしていました。

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パック旅行はお得か(その1)

2011-02-21 | 旅行

旅の楽しみは、日常から離れて、宿泊場所から交通手段、食事からトイレの場所までも全部自分で探して決めていく、そこにはいろいろな出会いがあって、時にはハプニングもあり、そんなワクワク感はやはり旅ならではの醍醐味だと思い、旅行は今まで、個人旅行(と言っても、夫と二人)を心がけてきました。トラブルやアクシデントも数多く、またそれも忘れられない思い出でとなっているのですが・・・

最近、関西にある両親のお墓参りを機に、少しでも安く行く方法はないかと探していく中で、新幹線利用のJR会員向けサービスに入会してみました。

最近送られてきた会報誌には12日で新横浜から名古屋まで新幹線利用、在来線の特急に乗り換えて高山駅で下車、その後は貸し切りバスで白川郷を見学、奥飛騨郷の温泉に泊まり、夜は氷結した樹林や滝のライトアップ見学、2日目は新穂高ロープウェーに乗ってアルプスの眺望、高山市を散策して帰るというツアー、さらに食事が5回ついて一人32000円、こんな欲張った旅行はなかなか個人では行けないのでということで、思い切って申し込んでみました。

楽ちんなことこの上ない、黙っていてもバスは目的地に連れて行ってくれるし、添乗員さんのテキパキしたナビゲートにすっかり身を任し、気を付けなければならないのは集合時間ぐらい、バスガイドさんは実に話上手で、車窓からの細かいガイドから、その土地ならではのお得情報まで、旅行前にガイドブックで事前に調べていてもこうはいかない・・・。感心することしかり。

パックツアーに参加しての満足度80%、残りの20%はと言えば、行った場所の印象が思ったより薄いのは駆け足で巡ったせい?(つづく)

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ミニバラ咲く

2011-02-17 | ガーデニング

冬型の気圧配置も最近は陰りが見えて、今朝は曇り空、夕方以降は雨が降り始めました。気温は高めということですが、お日様が出ない分、体感温度は低く寒く感じます。

だからやっぱり、家の中の暖房の設定温度は真冬並みだし、相変わらず厚いコートででかけています。

こういう生活をしていると、どうしても植物たちにも過保護で、ついつい過剰な霜よけをしてしまったり、耐寒性があると聞いても家の中に入れたりと、まるでおせっかいなおばさんのように余計な世話を焼き、結局鉢をダメにしてしまうことが多々あります。

そんなわが家の庭の片隅に、厳しい寒さの中でずっと固い蕾のままのミニバラが一輪あります。身を固くじっと寒さに耐えているようで、きっと咲くこともなく蕾のままなのだろうと思っていたのですが、一昨日の積雪のあった朝、ついに花開きました。その生命力にただただ驚きました。そしてその生命力を信じて植物は育てていかなければと、このミニバラから教えられた思いです。

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余寒の候

2011-02-11 | ガーデニング

立春を過ぎ、秋植えた球根の芽が少しずつ顔を出し始めて、季節は春に一歩近づいてきたかと思っていたのですが、今朝は雪まで降りだして真冬に逆戻りという感があります。

ここ横浜でも午後には、薄っすらと辺りは墨絵のような景色になり、この降りかたから行くと明日は銀世界!かと、戸惑いが・・・。

子供の頃朝起きて、窓の外に広がる銀世界に心弾んだものですが、大人になってからは、止んだ後の生活の不便さが先に立って、なるべく早く雪跡も消えてほしいと思ってしまうのは少し寂しい気持ちがします。

ほんとうならそんな不便さも自然の一部と、もっと楽しんでもいいと思うのですが・・・。ただ、今冬は豪雪の中で暮らす方々の生活の困難さを思うと、銀世界をただ楽しめない気持ちがどうも、先立ちます。

立春過ぎても、まだ残る「余寒」、春は遠のいてしまったのでしょうか。

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「姫足長虫取りスミレ」って

2011-02-05 | ガーデニング

太陽が霞んだ空を透かすように暖かい陽光が降り注いだ立春、暦どおりに春の気配を感じるようになりました。でも空気は相変わらずカラカラですが。

こんな春めいた日、しばらくご無沙汰していた、私が住んでいるあたりでは一番大きな園芸センターにでかけてみました。

もうセンター内は、春の花でいっぱい。今冬は寒さも厳しく、庭はまだ春の準備もしていないので、新しい花を買うのはやめようと「見るだけ、覗くだけ!」と、固く心に誓い・・・でも、どの花も私に手招きをしているよう。

まぁ、小さな鉢ならと手にしたのが「姫足長虫取りスミレ」。このアンバランスな単語の組み合わせに、「見るだけ覗くだけ」のつもりが、やっぱり家に連れて帰ってきてしまいました。

ほんの4,5センチほどの背丈で、葉っぱは、見かけは多肉植物だけど葉の表面からネバネバの液を出して小さな虫を捕まえる、れきっとした食虫植物。そして花は可憐なスミレのようだけれどスミレの仲間ではなく、不必要なほど長く伸びた花径が足長の由来かと思ったら、花弁の付け根の長い突起部分が「足長」と呼ばれているらしい。

この不思議な植物が、虫をどんな具合にキャッチするのか、いずれお手並み拝見といきましょうか。

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