小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

枇杷の花

2012-12-18 | ガーデニング

庭の草花はすっかり枯れ果て、苗から育てたパンジー、ストックなどがわずかに色を添えるのみ、狭い庭が
広く見えるのもこの季節だからでしょうか。

しかし、この季節、満開を迎える花もあるのですね。枇杷の花です。青々と茂る大きな葉の間に、地味ですが、
小花が密集してひとつの房のようになって、ボリューム感があります。
この枇杷の木は我家のものではなく、隣家の庭にあるものですが、我家と隣とは4メートルほどの段差があり、
10年ほど前小さかった苗がグングン背を伸ばし、我家から見ると、ちょうど私の目線の高さに花が咲き、実を
付けるようになりました。(当然、隣家からは手の届かぬ遥か先)
豊作も不作もわが家の出来事のようであり、つい力が入ってしまいます。

そして、こんな寒い季節に、ハチたちだけが、この枇杷の花の甘い蜜の在りかを知っているかのようにそっと
吸いにやってきます。
師走の慌ただしさからは別世界ような静けさがあり、不思議に心を落ち着かせてくれます。

コメント (4)
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一年かけて歩いた多摩川

2012-12-12 | 小さな旅

気が付けば暦はもう12月も半ば、あれもこれも年末に片づけなければ、さらに今年読むのを挫折した本まで読み終えて
しまわねばなんて、もともと無理なことまで予定に押し込んでしまうのは、新しい年を迎える前の慌ただしい年の瀬の
空気のせいでしょうか。

そんな中、多摩川を源流に向かって歩きだしたウォーキングからちょうど1年が経ちました。
先月、奥多摩湖の先にある山梨県丹波村に到達したことで、多摩川は、この先深い谷底となり、川沿いに歩けなくなった
ことでひと区切りをつけようということになりました。
もともと多摩川の源流は、山梨県笠取山の山頂近くにある岩肌からしみ出す最初の一滴をさしますが、この季節私たちの
体力と山の経験不足ではこれ以上先へ進むのは無理と判断し、来年、季節のいい時にあらためて山梨県側から登ること
に決めました。

最終回は忘年会も兼ねて、河口近くの六郷土手で集まりました。

下の写真は、武蔵小杉のビル群と課外授業の小学生

最初の一滴が支流に交わって流れとなり、奥多摩湖に注ぎ、多摩川と名前を変えて、東京湾に辿る川の旅を1年かけて
歩いたことになります。

下流の大きな河川敷には憩いの場やスポーツの広場があり、産業道路を渡る大きな橋が架かり、中流あたりの土手には
桜並木がどこまでも続き、また清流となった上流には、酒造元やワサビ田が点在し、この渓谷美を愛し移り住んだ日本画家の
美術館があり、四季折々の美しさに出合った1年でした。仲間たちと歩いたこの一年は、とても実り多い年だったと思います。

さて、来年のウォーキング候補地はどこに・・・。

コメント (7)
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