小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

処暑は過ぎたけれど・・・

2013-08-24 | ガーデニング

二十四節気の処暑も過ぎ、いくぶん空気も秋に近づいたのかと思いきや、うだるような残暑にヘトヘト、この暑さは
どうも9月まで持ち越されるようです。

昨晩の雨もほんのおしめり程度、庭の草木は相変わらず渇水状態、ベランダの夏野菜もほとんど枯れてしまいました。
南国育ちのゴーヤさえも、10センチも満たない実をつけたまま黄色く熟してしまい、庭の草木は熱中症状態、暑さと
水不足なのでしょう。ただ、水不足の地域もあると聞くと、水撒きも気持ち控えてしまいます。

先日、猛暑の中2時間ほど屋外で過ごすことになったのですが、水分補給に気を付けたものの、その後の疲労感が
強く回復するのにだいぶ時間がかかってしまいました。
もともと鍛えた身体でもないので、この暑さは応えます。

庭の草木も暑さに青息吐息、今元気なのはこの4種類ぐらいでしょうか。

白いトラノオ 藤色のトラノオは今夏の暑さで耐えてしまいました。
リュエリア朝一番 一日花ですが、朝一番に咲き、日中の暑さも元気咲き続けています。

デュランタ 四方に伸びる枝先に紫色の可愛い小花をたくさんつけます。
百日紅 夏の優等生、もう1カ月も咲き続けているでしょうか。

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高山植物を求めて(4) 姫川源流

2013-08-15 | 旅行

白馬村・小谷村から流れる清流「姫川」は、50km以上も離れた日本海に注ぎます。その姫川の源流が今回訪れた
白馬・青木湖の近くにあり、日本名水百選にも選定されています。

深い森林帯の中にあり、湧水近くの川面は水生植物で覆われ、清水に洗われ、どこまでも澄んでいるようでした。


周りの湿地一帯には、コオニユリとサワギキョウ、白いドクゼリなどがちょうど見頃でした。



左から
1行目 コバギボウシ、ウバユリ
2行目 サワヒヨドリ、 ニッコウキスゲ

今回の旅行で、たくさんの花に出合えました。はじめての花、懐かしい花、どれもやさしい表情で、ほんとに思い切って
来てよかったと思いました。
子供のころから山に行くと、よく見付けることのできた「フシグロセンノウ」をここ姫川源流でも出合えて、一層感慨深いもの
でした。
フシグロセンノウは、ナデシコの仲間ですが、群生して咲くことはあまりなく、ポツンと朱紅色の花を林の中で見付けると、
深い森の中は、一層 静寂さを増しているように感じます。


まだまだ続く猛暑、白馬ではもう秋の気配も感じられる頃でしょうか。

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高山植物を求めて(3) 栂池高原

2013-08-13 | 旅行

少し足を伸ばして、北アルプス白馬連峰の懐、栂池自然園にも行ってきました。
ここもゴンドラとロープウェイで、標高1900mまで運んでくれます。そこは数千年から数万年の年月をかけて、
ミズゴケ類が増積して出来た高層湿原で、池塘が点在し、チングルマやワタスゲはじめ、たくさんの高山植物が
自生していました。


真っ白い綿のようなのワタスゲと赤いモウセンゴケ


唐松岳の稜線では、まだチングルマの白い花が一面に咲いていましたが、栂池自然園ではすでに花が終り、その名前のように
花後の長いおしべが風車のように見えます。




「オオバタケシマラン」 漢字にすると納得がいきます「大葉竹縞蘭」
花の割には葉っぱが大きく、縞の入った葉や、茎の節の様子が竹に似て、花は葉の裏側にほんの小さな白い花をつけます。


「キヌガサソウ」
厳しい自然環境の中にある高山植物は、花も小さく俯いているものが多い中で、このキヌガサソウは花弁もしっかりして
花も端正、その姿は美しいものでした。日本固有種で本州中部以北の亜高山帯で見ることができるそうです。

「オオシラビソ」
マツ科モミ属の常緑針葉樹で日本の特産種 この卵型の球果は枝の上に行儀よく並び、遠くからみていると、
その紫藍色の不思議な物体は鳥でも止まっているようにみえてしまいます。
亜高山帯から高山帯に移行するところで観察できる針葉樹です。


この栂池自然園は、園内5.5キロのトレッキングコースになっていて、ひと回りするとほぼ3~4時間ぐらいかかります。
湿原を渡る涼風に思いっきり深呼吸して、色とりどりの高山植物の香りを、胸にこのまま留めていたいとそんな思い
でした。



左から
1行目 ミヤマシシウド、ハクサンコザクラ
2行目 イブキトラノオ、ミヤマアキノキリンソウ

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高山植物を求めて(2) 八方尾根の高山植物群

2013-08-09 | 旅行

お天気にも恵まれた唐松登山では、アルプスの眺望はもちろん素晴らしかったのですが、足元の高山植物もちょうど
見頃を迎えていました。
八方尾根は、冬場には7メートルを超す積雪があると聞いています。
この季節、長い冬を雪の下で耐えた高山植物が一斉に咲き出していました。

高山植物の中には、八方尾根にだけ咲く固有種がいくつかあり、撮ってきた写真の中に「ハッポウアザミ」を
見付けることができました。


白いイワシモツケとピンクのシモツケソウがアルプスの山に彩りを添えています。


岩陰でひっそり咲く花、仲間同士寄り添うように咲いているもの、短い夏を惜しんで太陽に背伸びしているように咲く花、
どれも可憐で、しばらく離れがたい思いでした。
左上から
1行目 ヨツバシオガマ、チングルマ、イワカガミ
2行目 シナノサイコ、コバイケイソウ
3行目 ハクサンシャクナゲ、ハクサンコザクラ、ミヤマアズマギク


1列目 タテヤマウツボグサ、チングルマ、カライトソウ
2列目 タカネマツムシソウ、アオノツガザクラ
3列目 サンヨウカ、ハクサンシャジン、ミヤマキンポウゲ

 

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高山植物を求めて(1) 北アルプス唐松岳

2013-08-07 | 旅行

10年目の登山
若いころよく登った山も、辛く苦しい思いをしてまでも山に登るのはもう無理かもしれないと思って、最近では山に登る
こともなく、ウォーキングを楽しんでいたのですが・・・
それが、白馬の八方尾根までリフトを乗り継いで行ったら、苦しい登山をしなくてもたくさんの高山植物を見ることができる!
なら、今夏の旅行はこれで行こうと計画を立てはじめたところ、夫がせっかくなら唐松岳まで登ってみようと言い出し、
久しぶりのアルプス登山となりました。もう登山靴を履かなくなって10年近くたって、すっかり自信をなくしていたのですが。

リフトを乗り継いでトレッキングスタート
北アルプスの唐松岳は、標高2696m、白馬八方のゴンドラ山麓駅から標高1831mのトレッキング地点までリフトで
運んでくれます。
そこから八方池までの1時間30分は八方尾根自然研究路となっていて、この季節貴重な高山植物にたくさん出合う
ことができます。
ところが高山植物についカメラを構えてしまいペースダウン、これからのコースタイムが心配になり、写真は帰りに撮る
ことにして、カメラをしまうことにしました。


八方池から唐松岳まで
標高2080m地点の八方池、この池からは白馬連峰が鏡のように映しだされるはずですが、残念なことにガスの中、
行きは深い霧の中でしたが、帰りに神秘な姿をみせてくれました。

登山道脇には雪渓もみられます。


ここからいよいよ唐松岳への本格的な登山道になります。雨こそ降っていませんでしたが、
第3ケルンまでは、ほとんどガスの中でしたが、運よく雲が切れてきました。


雲の切れ間から、残雪が美しい不帰ノ嶮、天狗の頭、白馬鑓ヶ岳、そして白馬岳が姿をだしました。
周りからも歓声が上がります。





丸山ケルン尾根から、左には五竜岳、鹿島槍ヶ岳がガスの合間に見え隠れしています。


鎖場もある細い登山道をまきながら、唐松岳を目指します。


11時30分、唐松岳頂上山荘に到着、あいにくガスに覆われてしまいました。

下りは短い夏を惜しんでいるようにたくさんの高山植物を堪能しました。







朝7時から登り始めて、山麓駅に下り立ったのは午後4時、ほんとに久しぶりの山行でしたが、自分の呼吸と一歩一歩踏み
しめる足だけが頼り!誰に合わせることもなく、遅々として進むスローペースに、この年齢になったからこそ味わえる登山の
楽しみ方と、とても充実した思いでした。

コメント (6)
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