今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

放射線被曝の防止法:専門家からの助言

2011年03月16日 | 東日本大震災関連
こういう話題に入らなくてはならないのはつらい。
テレビでもマイクロ・シーベルトから、ミリ・シーベルトレベルの説明に移っているし、
被曝を防ぐアドバイスも始まっている。

被曝を極力避ける正しい対策は、私ではなく専門家たる放射線医師の助言を伝えたい。
実は彼は私の高校の同期で、直接連絡がつかなかったので、
同じ同期の知人を介して、メールでアドバイスを受けた。
かいつまんで紹介する。

ポイントは、放射線物質を身体に付着させないこと。
●屋外では、帽子、メガネ、マスク(粉塵防止)、ゴム手袋、ゴム長靴、ビニールのコートを着用。
●雨に濡れないようにし、雪にも触らない。
●窓は締め、外気を入れないようにする(これはテレビでも再三言われている)。
 風上が汚染源の場合、特に厳重に。
●帰宅したら、玄関で服を脱ぎ、シャワーを5分以上浴びる。髪の毛にもつきやすいので丁寧に落とす。
以上の方法は、NHKのニュース解説で言われていたが、花粉症対策と共通しているといえる。

秋葉の在庫状況は平常

2011年03月16日 | 時事
乾電池は計画停電のある東京だけでなく、なぜか名古屋でも売り切れていた
(関東の親族のために買い集めるているのか)。

帰京して秋葉原に行ったら、
確かに売り切れも店もあったが、
なにしろ秋葉なので、店は迷うほどある。
ある店では、乾電池が入荷したばかりらしく、
店員たちが箱単位でどっと山積みしていた。
このような店があちこちにある。
懐中電灯も、携帯充電器も普通においてある。
さすが世界一の電気街。
こんな時でも、ここに無いものは無い。

品不足をもたらすのは、消費者の異常行動が原因。
買い占めはやめて、不足気味になったら補充するようにしよう。

それにガソリンは、東北地方に優先的にまわしてもらいたい。

東京での情報発信再開

2011年03月16日 | 東日本大震災関連
東京に戻ってきた。
昨晩の静岡の地震で東海道新幹線が使えるか心配だったが、ダイヤは正常で、
西から東京に向かう客は少なく、ゆったり帰えれた。

神奈川に入ると、砂ぼこりがひどく、視界が濁っていた。
関東一帯は北西風なので、福島原発の空気は入ってこない(鹿島灘に出て行く)。
東京駅では西に向かう(避難する?)客が切符売り場で長い列をなしていた。

帰宅してさっそく、ガイガーカウンタのスイッチを入れた。
最初は威勢のいいガリガリ音(昔のゴジラ映画でおなじみ)が続いたが、その後は落ち着き、
結局は、 15:40現在で、70-140nSv/hr(0.07-0.14μSv/hr) で一昨日と同じ程度。
すなわち、事故前よりはやや高いが、花崗岩帯の多い東海地方以西では普通の値。
(ということは、東京から西に逃げても、あびる放射線量は変わらないのにね。今のところは…)

22:00 2階ベランダの外気 60-160nSv/hr。(コピペで「μSv/hr」としてしまったが訂正)
木造室内と大差ないが、できるだけ外気を計測すべきだろう。ただ室内より風の影響で変動幅が大きいので、代表値をつかみにくい。おおざっぱに100nSv/hr(0.1μSv/hr)とすると、変化なしといえる。

今回名古屋宅から、空気中のラドン濃度測定器を持ってきた。
これはラドン(という放射性ガス)の量を常時観測(60分更新)するもので、
放射線量全体に正しく反応するものではないが、
大きな地震(地層の断裂運動)の数日前に異常に値が高まるというデータがある(兵庫県南部地震、イタリア中部地震)。
すなわち、大きな地震の予測に使えないこともないかもしれないらしい代物(つまり非確定的)。
ただ、基準値となる移動平均値を出すための予備期間が2日必要なので、
今、すぐには値がでない。
こちらの値も示す価値があれば(最低限とっぴな値が出れば)2日後から示すことにする。

今日は、明日の北上の旅にそなえて、
持参する機器を充電しまくっておく。

関東以西の地震は;大阪が危ない

2011年03月16日 | 防災・安全

 M9の余震が収まらず、それどころか、中越・北信、富士山周辺、飛騨にまで一定以上の強い地震が発生している。
これらは、余震ではなく、別のメカニズムの地震のはずだが、
何しろ M9という絶大なエネルギー(M7の約1000倍)の間接的な影響は否定できない。
つまり内陸の微妙な安定が強力な外力によってドミノ式に崩れていく可能性がある。

何を言いたいかというと、関東・伊豆以西の地域にとっても、
地震災害の危険性についてちゃんとした認識が必要ということ。
名古屋・日進の大学に勤務しているが、いまだに予想される地震を「東海地震」だけと思っている人(教員までも)が多いのに暗然とする。
すでに名古屋市はじめ周辺自治体では、東南海地震、東海・東南海連動地震への対応にシフトしている
(愛知県西部では、東海地震よりも、震源が近い東南海地震の想定被害が大きいから)。
さらにこれに南海地震も加わった、南海トラフの恐怖の「三連動地震」(実際に宝永年間にM8.4で発生した)も想定内に入っている。
と、このヘンまでならネットユーザーならクリアしているはず。

でもこれ以上に達してほしい。
国の『防災白書』が一番公式見解といえるので、これをもとにすると、
北海道から東駿河、そしてそこから南海トラフの太平洋側は、「プレート境界型」の地震の巣である。
マスコミレベルで騒がれるのはここだけ。

ところが中越や飛騨のような内陸地震はそれらと違う種類。
「プレート内型」の地震だ。
正式名称でないが”活断層型”と言った方がわかりやすいだろう。

では活断層はどこにあるか。
「活断層分布」(防災白書h22)をみてほしい(クリック)。
活断層は、中部地方から近畿の中心部にかけて集中しているのがわかる。
中越地震のほかに、濃尾地震(M8)や福井地震(震度7)、三河地震(愛知県民ですらその存在は知られていない)、それに兵庫県南部地震などが該当する。

そして、この防災白書で、予想される被害が”最大”なのはどの地震だと思う?
今回の宮城県沖地震でも、東海地震でも、首都圏直下型地震でもない。

大阪直下型の「上町断層帯地震」だ。

専門家の間では、神戸の次は大阪だといわれている。
大阪は地震とは無縁と思っているのは無知な証拠。
むしろ、最も危険なのだ。
ネットでもこの地震についての言及が見当たらない。

「上町(うえまち)断層」
今回はこの単語を覚えてほしい(特に大阪の人)。