今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

高校に営業

2011年10月31日 | お仕事
少子化時代、大学にとって高校生は”入れてやる”のではなく、”入っていただく”お客様。
なので、高校に営業に出向く。
営業に持参する商品は”授業”。
それは高校生向けにアレンジした"模擬授業”というサンプル(試供品)だから、
もちろん無料提供。

今日、規模の大きい県立高校に模擬授業に行った。
そこでは、あちこちからの大学の教員が同じ時間に集められており、
それぞれの商品サンプルを各教室に別れてアピールする仕組み(業者がコーディネート)。
まるでコンペだな。
幸い、私の模擬授業は「心理学」なので、女子が多いこの高校では群を抜いて受講者が多かった模様。
でも相手は1-2年生なので、これが”売上げ”につながるかは未知数。

高校には”入っていただく”ために頭を下げ、企業には”入れていただく”ために頭を下げる。
昔の大学の先生は、威張っていたらしいが。

線量計で測りまくろう

2011年10月29日 | 計測
高価な線量計を購入した皆さん、
この際だから、日本中で地面付近の放射線を測った方がいいと思う。
何しろ、昔の日本は、放射性物質の管理がずさんで、
原発とは無関係な場所で、そのまま廃棄されたままの所があることがわかったから。

こういう話(しかも死亡例)は、再三紹介した『放射線と健康』(岩波新書)にも載っている。

ついでに福島はもとより、放射線が通常より高い地域では、
ビル・マンションの屋上の側溝や雨どいも測った方がいい(地上の側溝や雨どいより高い値を示すかも)。
ただ汚染範囲が10cm単位ほどと狭いので、それなりに除染は可能だと思う。

私も原発事故の前からあちこち線量計を携帯して測りまくることで、平常値(バックグラウンド)の地域差を実感してきた(原発事故前には、線量計を持ち歩く人なんて他にいなかった)。
花崗岩などから出る自然放射線にも理解が深まると思う。

この手の記事を書くと、危機を煽っているように受け取られがちだが、
そうでではなく、原発の影響のなさそうな所も、この際だから安全を確認しようというのが本音(思わぬ発見があるかもしれないし)。

どくとるマンボウ…合掌

2011年10月26日 | 作品・作家評

どくとるマンボウこと北杜夫氏が死去した。
テレビでは、私とほぼ同世代のアナウンサーやコメンテイターたちが、
感慨深げに「読書の楽しみへ導いてくれた」、「若いとき夢中になった」と述べている。
これらは私にもぴったりあてはまる。
少なくとも”われわれ”の世代にとって重要な作家だったのだ。

私は中学の時、同じく山が好きな友人の勧めで、『夜と霧の隅で』(表題作を含む短編集)を読み、
その鬱々とした文体に惹かれた(鬱々としているがちっとも不快にならない)。
そして高校(全寮制)に入る頃、氏の松本旧制高校での寮生活を描いた『どくとるマンボウ青春記』を読んだ。
高校の寮生活とはどんなものかを知りたくて。
自分の寮生活を旧制高校的な氏の寮生活と重ね合わせたかった。
私が高校時代”聖嶽院”という院号を名乗っていたのは、『青春記』の影響である。

氏の短編『虫』も印象に残った。これは一読をお勧めする(文庫本では『遥かな国遠い国』に所収)。
これの短編映画を誰か作ってほしい。
『船乗りクプクプの冒険』などは勉強嫌いな中学生を読書好きにするのに向いていると思う。
小学校時代はまったく本を読まなかった私が、中学時代に氏の作品と出会って、読書が大好きになった。
それが今の自分につながっている。
本当に感謝している。
『楡家の人々』でも読み直そう。


ジョブズ伝記本発売にみる日本の限界

2011年10月25日 | 時事
先日逝去した、Apple社のスティーブ・ジョブズの伝記本が出版された。
せっかくのジョブズ本なので、彼の示すメディアの方向性に沿って、iPadの電子書籍で読もうと思っていた。
ところが、電子書籍は紙と同じ値段。

ありえない。
紙代・印刷代がかからないのに(今は最初からDTPなので、電子化するコスト0)。
だから、アメリカのAmazonでは、同じ本なら紙より電子本の方がずっと安い。
これが真の姿だ。
日本の価格設定は、電子書籍を流通させたくない既得権者の利益のために違いない。

既得権にしがみつく人間からすれば、ジョブズが打ち出す製品は、利益の破壊者に映る。
ジョブズ憎しだろうな。
日本が世界に誇るソニーがウォークマンを出せてもiPodを出せなかったのは、
CDの開発社だったこともあり、その記録媒体にしがみついていたため。
この段階で、ソニーは、そのイノベーション的ブランド性をアップルに譲り、凡庸な家電屋になってしまった。
(ジョブズはソニーに憧れていたのに)

日本は相変らず、ペリーやマッカーサーによってしか変わることができないのか。
Amazonは日本に上陸するが、肝心の日本の出版社が旧態依然なのが悲しい
(Amazonでも和書の電子本の価格は出版社が決める)。
必要以上に高価な本を売りつけようとして活字離れを促進しているのが
自分たちであることに気づいていないようだ。

コメントを載せない場合

2011年10月24日 | ブログ編集

このブログ記事に対していただくコメントには、
私の信念にもとづく以下の掲載基準を設けている(コメントはすべて載せるべきという考えは採らない)。
まず常識的な2つ。
1.公序良俗に反するもの。
2. 宣伝活動でしかないもの。
実際には一番多かった1は、最近はフィルタで防御されるようになった。
2はトラックバックで送られるので、トラックバック自体をやめにした。
そして次に
3.ネットという情報空間の存在価値を低めるもの。
私がネットで特に放射線関係の情報を発信している理由は、
マクルーハンのいう”地球村”(グローバル・ビレッジ)の一員として、政府やマスコミが提供しない情報を誰でもアクセスできる空間に提供するためだ。
その場合、その情報の質(信頼性)が低ければ、それはネット空間にはびこる無責任なノイズにすぎなくなり、読者に混乱を与えるだけとなる。
われわれのネット空間を、情報を牛耳っている勢力に対抗して、"われわれ自身による"貴重な情報空間に高めたい私の立場からすれば、このようなノイズは存在悪である。
なのでチェーンメールまがいのコメントや、また聞きだけのオリジナルでない情報などは掲載しない。
少なくとも、その点の堅持こそ、twitterとの差でありたい。

今回あえてこれを話題にしたのは、放射線関係で、この基準に抵触したコメントが続いたからだ(もちろん掲載していない)。
(以前は、質の高い読者の方々から貴重な情報が次々と寄せられ、現地の計測を手伝ってもらったり、柏のホットスポットや群馬の高線量地帯などの存在を文科省の発表のずっと前から知ることができた。)
そのコメントの1つは、いわば(2ちゃん的表現を使うと)”危険厨”によるもので、特定の政治勢力に巻込もうとする意図を感じた。
もう1つは”安全厨”によるもので、私が”危険厨”に見えたらしく、ホルミシス効果の生半可な紹介だった。私が数年前からあちこちで放射線を測りまくり、低線量放射線の医学的研究について可能なかぎり勉強をしてきた”ラドン温泉愛好家”であることをご存知無いようだ。

ついでにいえば、私はどちらかというと今までは”危険厨”に対して過剰反応を戒めることに意を注いでいたが、最近は、ホルミシス効果の結論だけを無批判に信じる”安全厨”の拡大に危機感を抱いている。
防災的には、”安全厨”になることは”真の安全”から遠ざかってしまう危険性があるから。

このブログで何度も引用した寺田寅彦の警句を紹介する。これが私自身のスタンスでもあるから。
「ものを怖がらな過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむつかしい」


東京のマンション最上階の線量

2011年10月23日 | 東日本大震災関連
近所の弟一家が住んでいるマンション12階を測りに行った。
最上階なので、半分屋上的で、屋根の無いコンクリート面がある。
まず12階の通路上(路面はゴム風)1mは、地上の半分ほどの0.07μSv/h(以下同単位)。
ベランダのコンクリ面は、地上1cm・αβ線込み(以下同)で0.3、雨どいの下は0.4,側溝は0.5。

各戸の扉が並ぶ通路側(屋根はあるが、横から吹きさらし)は、人が通る通路上は上述の通り低かったが、
外側のコンクリの側溝はフロアの端から端まで1μSv/hを超えた。
最高値は1.8で、我家の駐車場のコンクリ面の雨どい下より高かった。

ただ、コンクリ面でなく防水処理してある上だけは、0.3以下に激減した。
すなわち裸のコンクリ面だからセシウムが頑固に吸着してしまっているのだ。

次にγ線のみで測り直すと、コンクリの側溝上でも0.3に達しなかった。
つまり先の高い値は透過性の強いγ線でないので、触れた手を口の中に入れなければ(=内部被曝さえ防げば)心配はない。
ただ、不気味な状態なのでなんらかの対処はした方がいい。
上から全面的に覆ってしまうのもいいかも。

柏の件もあるし、横浜の件もある。
自治体が測っているのは地上のγ線のみなので、マイクロスポットの発見には使えない。
いわゆるホットスポットでない地域でも、雨どい・側溝をきちんと測り直したほうがいい。

東京宅で1μSv/h超え

2011年10月22日 | 東日本大震災関連
東京の実家に帰り、さっそく家の周囲のマイクロスポット(極少範囲のホットスポット)を探した。
基準値となる空気中でおよそ0.1μSv/h(以下同単位。東京のやや東部にあるためか、新宿のモニタリングポストの約2倍)。
駐車場スペースにある雨どいの下がやはり高かった。
地上1cmで(以下同じ高さ)γ線が0.25。
また駐車場の後ろ側にある無人の隣家の雨どい下が0.3を超えた。
これらは、線量計を水平移動すると値が大きく変化するほどの極少範囲(直径20cm程度)。

さて、次に線量計のシールドを外して、α線・β線込みの合計量を計測をする。
すると前者の雨どい下で、ガリガリ音が激しくなり、1.1μSv/hに達した。
後者の雨どい下では、もっと激しく音がして、なんと1.7μSv/h。

迂闊だった。
春の頃は空気中の値のみに関心が集中していたし、
夏には平常値に近づいたので、空気中の計測もやめていた。
事故から半年以上過ぎて、国が東日本全体の線量地図をやっと公表し、
東京の東部と西多摩に意外に高い地帯があるのがわかったので、自宅付近の値が気になりだしたのだ。

さっそく、近所の店にデッキブラシを買いに行き、
マスクにゴム手袋のいでたちで
それぞれの雨どいの下に液体状の界面活性剤(要するに洗剤)を散布して、その後、デッキブラシでごしごしした。
しかし、数分程度の(蚊に喰われながらの)作業では効果がまったくない。
なので、気休めに、使用済みのボール状のゼオライトをすりつぶして、少量だが蒔いておいた。

両場所とも、地上1mでは0.17-0.19μSv/hとたいしたことなく、
地面だけがα・β線による1μSv/h超えなので、
空気中で皮膚を貫通することはなく、じかに触らなければいい。

でも自宅に1μSv/h以上の場所があるのは心地悪い。
ゼオライトが効かなかったら鉄板で覆うのも手だ。



ガソリン代が高止まり

2011年10月18日 | 時事
世の中の仕組みには、私にはよく理解できないものがある。
ガソリンスタンドのガソリン価格もその1つ。

史上最高の円高水準をずっと維持していて、
我々消費者に恩恵があるとすれば、まずはガソリン価格のはず。

もちろん、原油価格が高いとダメだが、
原油先物でみると、85円前後を推移しており、半年スパンでみると値下がり傾向である。

なのに今日のガソリン価格(愛知)は、先週より値を上げ、140円を越えていた。
我が車はハイオク仕様なので、さらに10円/L高い。

ここ最近は忙しくて、遠出ができないし、
医者から運動を勧められて、徒歩通勤を励行しているので、
出費はかさんではいないが、これではなおさら運転を控えてしまう。

ストロンチウム90

2011年10月17日 | 東日本大震災関連
横浜市街でストロンチウム90(以下、ストロンチウム)が検出された。
私がこの物質の名を初めて耳にしたのは、かの東宝映画『ゴジラ』(昭和29年版)での”山根博士”(志村喬)の発言だった。
横浜でさえ検出されたのだから、より原発に近く、空間線量の高い所は、もっと検出されて当然だろう。
※冷静になって考えてみると、これも必ずしも原発起源でない可能性もある。ストロンチウムもラジウム同様、利用されてきたから。

通常のモニタリングポストはγ線のみの計測なので、β線を出すストロンチウムは測定されない。
なので、β線も計測できる機器で自主的に測るしかない。
私も週末に帰京したら、近所を測り直そうと思っている。
ただし、通常の線量計は定性分析ができないので、物質を特定できないのが悔しい。

β線は、直接触れない・手洗いの励行などをすればいいので、透過性の高いγ線にくらべれば大幅に防御しやすい。
でも一旦体内に入ると、逆に影響力が強いので注意。
ストロンチウムの経口摂取の実効線量は、100Bqで2.8μSvになるという。

この物質に対して、”アルギン酸”が体内蓄積の防御になるらしい。
これは海藻から抽出され、添加物として、ドレッシングなどに使われている。
意識して摂取したい。

トイレのトラブル

2011年10月16日 | 名古屋周辺
日曜の朝、快調にトイレをすませ、レバーをひねったら、レバーが空回りした。
タンクの中を開けると、レバーの内側と水を流す装置を結ぶ鎖がはずれている。
レバーの内側のプラスチック部分を触ったら、ポキッと折れてタンクの底に落ちていった。
水を流す装置を手で持上げるとトイレの水は流れたが、今度は止まらなくなった。

日曜の朝だが、管理会社の緊急用の連絡先に電話した。
大家と連絡して修理を手配してくれるそうだ。
修理費は大家持ちで、トイレのトラブルだから8000円くらいだろう。

とりあえず元栓を締めて水は止めたが、このまま家にいるとまたトイレを使いたくなる。
幸い天気もいいことだし、名古屋で出かけ先に一番に思いつく、大須に出かけた。

今日の大須は、大道芸人の祭りで、いつものちょっと寂れた雰囲気がなく、
まるで浅草の商店街のような活気。
この街は、東京でいえば、浅草のアーケード街をちょっと寂れさせ、それに巣鴨の地蔵通りと原宿の裏竹下通りと、高円寺の商店街と秋葉の裏通りを足して5で割ったような所。
すなわち、観光客と老人と着飾った中高生とオタクが1ヶ所に集る場所なのだ。
古さと新しさと外国文化とオタク的こだわりの相互に異質なコラボにより、何か新しいものが生れそうな実験的雰囲気が気に入っている。
私自身は、毎回まわる店でキノコ型のガレ風ランプやバリ島のカエルの人形をチェックする(今回は、カエルの店でカエルとキノコの置物を買った)。

夕方、帰宅すると管理会社から連絡があり、夜修理の人がやってきた。
何しろ築20年になるので、トラブルの原因は部品の劣化。
レバー以外にもダメになっていた部品があり、それらも交換してくれた(8000円では済まないな)。
これで晴れてトイレが使える。

世田谷のラジウムは健康によいか

2011年10月14日 | 計測
世田谷の件は、ラジウム226だと判明した。
この物質はかのキュリー夫人が発見したもので、放射線研究から医療・民生用にともっとも利用されていたものだ。
今回のも蛍光塗料に使われようとしたものだろう。
皆が線量計を携帯することで、今までは気づかれなかった放射性物質の不法投棄がこれからも発見される可能性がある。
これは、新たな問題の発覚を意味する。

だが、同時に、長年それと同居していた人の健康にもおおいに関心がある。
図らずも、低線量放射線の長年の被曝に関する貴重なデータとなるからだ。

ちなみに、日本一のラジウム温泉である三朝温泉の線量は8μSv/hほどだという(ラジウムがα崩壊した後のラドンによる)。
今回発見されたラジウムは文科省の計測で600μSv/h(=0.6mSv!)にも達したというから、強すぎる(同じα線込みの線量で比較すると、5月での全員避難した浪江町の集落の地表1cmで200μSv/h。その値に私は腰を抜かした)。
ラジウム1gの放射線量は1Ci(キュリー)として単位化されているのだが、
ラジウム温泉では、その10億分の1のnCiが使われている。
だからラジウムがグラム単位で目の前にあるというのは、ラジウム温泉とはケタ違いの話だということだ。
セシウムは怖いが、ラジウムだから安心と思うなかれ。
放射線はあくまでも”量”が問題である。
もちろん、除去された後は問題ない。

世田谷の件

2011年10月13日 | 防災・安全

世田谷の高線量は置かれていた瓶のせいだとわかったらしい。
道路を高圧洗浄しても値が減らなかったから、道路が線源ではない気がしていた。
その瓶からは30μSv/hもの値が検出されたという
(正確には、その値で線量計の針が振り切れたという。安物を使うな)。
これは住民が避難した5月の浪江町の値だ。
瓶だからといって安心できない。
むしろ原発以外に線源が住宅街に放置されていたこと自体が恐ろしい。
今後の調査結果を待ちたい。
ただ、こういう件を含め、近所を測り直した方がいいことには変わりない。


近所を測り直そう

2011年10月12日 | 東日本大震災関連
東京世田谷で2.7μSv/hものホットスポットが見つかった(飯舘村並の値)。
個人による発見だ。
ご存知のように半減期の長いセシウム137なので、数ヶ月程度では線量が減らず、その間の風雨によって、特定場所に集積してしまうおそれがある(特に台風15号によって分布が変化しうる)。

東京の実家周囲も5月頃までは頻繁に測っていたが(高いところで、0.2μSv/h)、それ以降は測っていない。
夏は室内の計測だけでチェックしたつもりになっていた。
その間、家の近所に、その当時にはなかった新たなホットスポットが出現しているかもしれない。
来週末、帰京したら早速測り直す。

同様に福島はもとよりその周辺の県の人も今一度、自宅周囲を測り直すことをお勧めする。

体育の日の高尾山

2011年10月10日 | 山歩き

「体育の日」なんていうのは、日本の伝統でもなんでもない、とってつけた祝日であるから、
別段それに従う必要は毛頭ないのだが、
「体育の日だからちょっと運動するか」という気に国民を誘導する効果があるのなら、
それは結果的に、国民自身の健康を高めることになるわけで、
そうなればそれで、まぁ文句を垂れるほどでもなくなる。
というわけで、体育の日にちなんで、高尾山にハイクに行ってきた。

ホントの理由はもっと深刻。
週末帰京して、定期的に降圧剤をもらっている診療所の先生に、先日の健康診断結果を見せたら、
コレステロール値(特に悪玉LDL)が問題なので、このままだと薬を投与する必要があるといわれた。
血圧は無理でも、以前、コレステロールは”摂生”でコントロールがある程度できたので、
まずは生活習慣の改善によって値を落したい。
そうなると運動である。
以前は登山を趣味としていた自分なら、山を歩くのが一番やりやすい。

そこで、東京から日帰りできる山を物色した。
第一候補に浮かんだのは、まだ登っていない丹沢(神奈川)の仏果山
さっそくネットで情報をみたら、10月はまだヤマヒルが出るという。
迷わず却下。

行く山が決まらないとだんだん面倒になってくる。
早起きするのも面倒だし、便数の少ないバスに乗るのも面倒。
それに標高が高い山だと登るのが面倒。
これではいけないと、面倒でない山を探す。
すると、京王線の駅からすぐに登れる、ミシュラン推薦の名山、高尾山が脳裏から離れない。

小学校以来、数えきれないくらい行った山なので、”今さら感”がわくのだが、
裏高尾からの「日影ルート」という、まだ歩いていないコースを見つけた。
人が少ないだろうし、歩き甲斐もある。
高尾山なら、早起きしなくていもいいしヤマヒルもいない。

というわけで体育の日の朝、高尾山に出発。
都心部は雨上がりの曇天だが、多摩西部に着くと秋晴れ。
気温も丁度いい。
高尾駅から、小仏行きのバスに乗って「日影」で降りて、
沢沿いに森の中を歩く。
せせらぎと緑の世界に入り込んで気分がいい。
やがて登りになり、一汗かくと、高尾山上のメインルートと合流。
ここからは行列の中を進む。
このまま頂上に行くと丁度正午となり、大混雑で座る場所もなさそう。
なので頂上直下を迂回し、下って登って奥高尾の一丁平まで足を伸ばし、そこで昼食(駅で買ったサンドイッチ)。
途中、先月の台風15号の爪痕なのだろう、いくつかの大木が根こそぎ倒れて道を塞いでいた(写真)。
また、いくつかのルートも崩壊などで通行止めになっていた。

高尾山なので、とにかく人が多い。
ミシュラン効果か、あるいは薬王院という密教の寺があるいせいか、外国人ハイカーも多い。
スカート姿の”山ガール”を初めて見たが、なるほど昔のワンゲル的山女のいでたちとは雲泥の差。
見た目もかわいくおしゃれで、ハイク程度ならあれで充分。

喫煙者ってなんで山の上まで来てまでタバコを吸いたがるんだろう。
おいしい空気を吸えばいいのに。

おばさんグループは山道でも横にひろがって歩こうとする。

頂上の店で楽しくビールを飲む人がいるが、私は下山後までお預けだ。
下山って足下が危険なんだよ。

下りは2号路の急坂をスタスタと、琵琶滝経由で降りた。
降り立った高尾山口で名物の蕎麦を食べようと思ったが、どこの店も満席。
仕方ないので、駅の売店で缶ビールとつまみを買って、道脇の小川にほてった足を浸しながら、
今日の”運動”の祝杯を上げた。


アップルストアにリンゴ

2011年10月08日 | 時事
アップル社の創業者の一人、スティーブ・ジョブズの死で、
今までのガン無視状態から手の平を返したマスコミの賛美ぶりに(80過ぎの母までがこのニュースを知っていた)、
Mac一筋の私は鼻白んでいる。
どうせiPhone以降しか知らないくせに…。
Windows95が発売された時、”画期的”と称賛の嵐で、卑屈な笑顔でビル・ゲイツ詣でをしていたくせに…。
もちろん、当時のMacユーザーは、「なんだMacOSの劣化コピーじゃん」と鼻白んだものだった
(MacOSの進化版といえるのであれば、とっくにWindowsに乗り換えている)。
さらに遡って、当時MS-DOSユーザーだった私が(このOSは結構気に入っている)、ある大学の計算機センターに1台だけ置いてあった小さなMacintosh plusを起動した時の驚き。

ジョブズ追放中のアップル社が経営危機に陥って青息吐息だった時、
アップル社の株を買ってサポートの意思を示したかった(実行してれば、今頃は大金持ち?)
こういう内輪話は、マカーの間だけですべきだな。

さて、帰京したので、
アップルストア銀座に行った。
この店の前だけ人だかりがしている。
店の入口には、花やリンゴやジョブズへの感謝のメッセージ(英語・日本語)が書かれたポストイットが入口のガラスに張られている。
人だかりは、その情景を皆、写真に撮っているためだ。
有楽町駅の外で、リンゴ1つを買ってきた私は、この様子を見守っていた警備員に許可を得て、
献花の山の中にリンゴを置いた(写真の中央真下:写真をクリックすると拡大されます)。

これが銀座に来た目的だった。