今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

18キップで帰省の旅

2010年07月31日 | 
いよいよ自分も夏季休暇。
久しぶりに青春18キップで帰京した。
使用期間中に東京と名古屋を何度も往復する時にしか使わないため、
そのパターンでなかった昨年はまったく使わなかった。

5回使える18キップで、初回の帰京は、いつも中央線経由にしている。
東海道線経由より2時間ほど余計にかかるが(つまり8時間)、
東濃・木曽・諏訪・八ケ岳山麓・甲府盆地と、岐阜から山梨までの中央高地を横断するので、
旅情満載で、時間の長さもあって充分に”旅”をした気分になれる。

塩尻で1時間の待ち時間があるので、駅から出て信州そばを食べるのも毎度の行事。
週末だと、小淵沢から二階建ての快速列車で新宿まで行けるので、旅行気分が更に高まる
(平日は普通の車両で高尾止まり)。

盛夏の土曜にもかかわらず、列車はいずれも混雑せず、
千種・中津川・塩尻・小淵沢でのすべての乗換え列車で、目当ての座席を確保できた。

通い馴れた東海道線の時は、長い乗車時間を利用して、分厚い本の読書にいそしむのだが、
山岳地帯の中央線だと、車窓の風景が楽しいので、ラジオのPodcast番組を聞きながら、
眼はハンディ・カーナビと車窓の往復で忙しい。

招かれざる?訪問者

2010年07月29日 | 生活
我が名古屋の棲み家は、仕事に出るためだけの”隠れ家”であり、
ここを訪れた知人は数えるほどしかいない。

いいかえれば、日頃ウチのインタホンを押すのは、
新聞や宗教の勧誘など招かれざる客である確率が9割以上。

なので、食事中などはインタホンがなっても、
食事を中断してまで応対する意味がないので居留守を使う。
(たまに宅配や速達なのに居留守を使って失敗する)

今日も勤務先から帰宅し、夕食をとっていると、インタホンがなった。
どうせ不要な勧誘だろうと、無視するが、再び鳴る。
室内の電気もついていることだし、これ以上居留守を通すのも不自然かと思ったが、
なにも玄関を開けて顔を出すことはないと思い、インタホンを取り、
不要な勧誘に備えて、あえて無愛想で不機嫌そうな返事をした。

すると、自分が加入している生保の者だと名乗る。
「オタクはもう加入しているから結構」、と言うのも面倒で、生返事をすると
インタホンから声が消えた。
こちらもインタホンを切って食事に戻る。
その後は無反応なので帰ったらしい。

私が顔を出したくなかったのは、実は今日は我が誕生日なので、
発泡ワインを開けて、数杯分飲んでいたから。

しばらくして、玄関を見ると、郵便受けから冊子のようなものが差し込まれている。
見ると、その生保の冊子だが、さらに私の名前と「 Happy Birthday to You」と
書かれた紙も付いていた。
この地域の担当の人が、私の誕生日にあえて挨拶に来た、ということがわかった。

それとは知らず、誕生日の本人は、玄関も開けず、
無愛想な応対で追い返してしまったわけだ。
いくら営業とはいえ、私の誕生日を唯一祝ってくれる人を。

我がブログのアクセス順位が過去最高を記録したらしい

2010年07月27日 | ブログ編集

7月26日の私のブログの記事のアクセス数が
1,443,210ブログ中、9867位と表示された。
今まで気づかなかったかもしれないが、順位が出たのはおそらく初めて。

144万中の1万だから、上位1%以内とかなり上の方。
土用の丑の記事がタイムリーだったこともあるが、
ひとえに読者のみなさんのおかげ。


といっても、閲覧数285, 訪問者数151ipと、実数的にはたいしたことない気がするが
(記憶では閲覧数が2000 を越えた時もあった)、
いいかえると、公開されているブログの大半はほとんど来訪者がいないのだろうな。

これからも、読みでのある記事を書くよう心がけるので、よろしくご贔屓のほどを。


土用の丑の日に食べる本来の物

2010年07月26日 | 歳時
土用の丑の日は、うなぎを食べよう!
というのは平賀源内の発案であることは周知の通り。

確かに、つらい暑さが続くこのごろ、うなぎを食べて元気をつけたくなる。
言い換えれば、うなぎって非日常な食の位置にまつり上げられてしまって、
正直言って、この日くらいしか、うなぎを食べようと思わない。

(正確には、年に数回、18きっぱーとなって、名古屋から東京へ鈍行を乗り継いで帰る途中、
乗り継ぎ駅の浜松で、浜名湖産と銘打つ漁協の”うな重弁当”を買って、駅のホームで頬ばることにしているので、
食べる回数は複数なのだが、非日常的食であることには変わりない)

そもそも、なぜ丑の日にうなぎなのか。
江戸時代は、丑=牛を食べる習慣がなかったから。
なので、牛のかわりに「う」のつく精の出るものとしてうなぎが選ばれたわけ
(「うどん」は合格ラインに達せず)。

ということは、丑の日は、本当は、牛肉を食べるべきではないだろうか。
牛肉といっても、すき焼きは考えただけで暑さが増すのでこの時期には向かない。
ならば、お手ごろな牛丼にすればよい。

土用の丑の日は、牛丼!

しかしこれは「うなぎでなくて牛丼を」ということにはならない。
ワンコイン以下の牛丼と、千円札以上のうなぎとでは、
客層が異なるので、うなぎをやめて牛丼へとはならない。
むしろ、うなぎを食べられなかった層が牛丼屋に終結するのだ。

彼らはこの日に悔しい思いをすることがなくなり、経済も少しは活発になる。
そして、本来的に、うなぎよりも正しい選択であるから、
保守層からも文句を言われる筋合いもない。
すばらしいではないか。

個人的には、ごはんが多すぎるどんぶりではなく、お重がいい。

多治見が一番暑い理由

2010年07月25日 | お天気

今日は日曜だが、勤務先は「オープンキャンパス」なので、早々に出勤。
それを終えて帰宅すれば、室内は40℃を越えていた。
もうイヤ。
でも名古屋は多治見よりましか。

岐阜県は東濃の多治見は、ここ毎日、全国で最高気温を記録している(今日も38.1℃で全国最高)。
暑さを売りにしているのは埼玉県の熊谷だが、実績からいって多治見が本家というべきだな。

なぜ多治見がそんなに暑いのか。
なぜ周囲の美濃加茂や恵那より暑いのか。
太陽から地表面に降り注ぐエネルギーは等緯度の周囲と同じはず。

実は、多治見が固有に熱せられるのではなく、風が多治見に暑さを運んでくるのだ。
しかも風上よりも多治見が暑くなってしまう現象を伴って。

多治見は周囲を山に囲まれた盆地である。
恵那や中津川よりもほぼ完全な盆地地形になっている。

一日の最高気温を出す午後の多治見の風向は南西~西である。
多治見盆地の西面には、道樹山などの400m級の山が連なり、
濃尾平野からの西風がこの山を越えて多治見に吹き下りる。
そこで、”乾いたフェーン現象”がおきる。

すなわち濃尾平野から山に上昇する空気は、 0.6℃/100mの気温減率で山頂に達する。
単純に濃尾平野が0m、山頂が400mとすると、気温減少は2.4℃となる。
そこから多治見の標高100mまで下ると、1℃/100mの乾燥断熱変化で3℃上昇する。
多治見は濃尾平野、すなわち名古屋や岐阜より、だまっていても0.6℃高くなるのだ。
(もちろん他の風向の時は、こうならない)

もう一つは、関東平野の熊谷と同じ要因で、
風下側に大都市があると、そこのヒートアイランドで熱せられた空気が風で運ばれてくるため。
熱源そのものの大都市・名古屋は、伊勢湾からの海風で温度上昇が抑制される
(東京における東京湾の海風)。
そしてその熱は海風が吹走しやすい川面に沿って上流に押し流される。

幸か不幸か、伊勢湾に注ぎ、名古屋市内をめぐる庄内川は、
岐阜県境で「土岐川」と名を変えつつ、多治見の南西面に、唯一盆地地形を崩す谷として、
下流からの熱風の入口を形成している。
もちろんこの風は、土岐川に沿って多治見を通り抜けて土岐や恵那にまで達している。
岐阜大学の気象情報のサイトを見ると、
夏の午後は、土岐川(≒JR中央線)に沿って高温帯が恵那にまで線状に伸びるのがわかる。
でも土岐や恵那には風上にフェーンを起こす山地がない。

一方熊谷は、東京のヒートアイランド熱を呼ぶ風向(南)と、
秩父山地からのフェーン熱を呼ぶ風向(西)とは一致しない。
なので暑くなるのは常にどちらか一方の要因となる。
ちなみに静岡県の佐久間が時々すごく暑くなるのは、西風でフェーンとなる時に限られる。

ところが多治見は、ヒートアイランドとフェーンの風向が一致するので、
ダブルの要因で暑くなる。
かように多治見こそ、最も暑くなるようにできているのだ。

…でも抜群のトップになれないのは、風上の山の標高が低すぎるため。
熊谷や佐久間並に標高1000mもあれば、文句なしなんだが。

多治見が暑い理由の真実がわかった

☞「多治見のアメダス確認


糖尿は怖い

2010年07月24日 | 健康

昨夜、高校時代の同期生の訃報がネットで届いた。
糖尿の悪化とのこと。
高校時代は、あれほど元気でラグビーに打込んでいたのに…
全寮制の高校だったから、単なる同窓というより、兄弟に近い。
合掌。
高校の同期で2人目、2人とも糖尿。

そういえば、今日は、親しかった伯父の命日。
その伯父も糖尿が原因だった。
糖尿って怖い。

この歳になれば、毎年の検診は必須。
とりわけ、ガン検診と血糖値と血圧は要チェック。

勤め人なら、勤務先で検診を受けられるが、
自営業は自分で都合をつけなくてはならない。
勤め人でさえ、その年一回の検診が面倒なほどだから、
自営業の人の足が重いのはよくわかる。
でも背に腹は、いや命そのものには、かえられないからね。


暑さにダウンするのは人だけでない

2010年07月23日 | お仕事
連日の猛暑で、名古屋宅ではエアコンをフル稼働しても、外気温が高いせいか、
室内温度が30℃を下回らない。
つまり室内が真夏日。
←追記:エアコンのフィルターを掃除していなかったせいだった。

そのせいで、我がパソコン(MacBook)が、暑さにへばって勝手にシャットダウンするようになった。
このパソコン、(ノートパソコンは一般的にそうだが)もともと内部が熱くなる傾向にある。
いわゆるノートパソコン用の熱冷まし器(パソコンの底面につけてファンをまわすやつ)
を持っていないので、扇風機をパソコンに向けてやる。
すると、へばることなく、普通に作動し続ける。

というわけで、室温30℃の中、扇風機はパソコンに使わせて、
自分は濡れタオルを肩にかけて暑さに堪えている。

ちなみに、わが愛車MINIの方は、車内のエアコンをつけると、
へばって、エンジンが止まってしまう。
なので、車はエアコンなして運転するはめに。

かなとこ雲

2010年07月22日 | お天気
私が設置している3ヶ所の気象観測ポイント(東京、名古屋、日進)が、
いずれも38℃を越えた灼熱の今日、
幸い仕事は室内なので、空調の効いた環境の中、
前期最後の授業を終えた(来週水曜に補講があるが)。
あとは試験の実施と採点。
前期は、試験日から成績の締切まで期間が長いので楽。

夕方、帰宅したら、東方の空に、発達した鉄床(かなとこ)雲、
すなわち積乱雲が圏界面(対流圏と成層圏の境)にまで成長し、
その後は水平に拡がった雲が見えた。
暑い地上の空気がどんどん上昇してできた雲だ。

ここ数日で最も発達した積乱雲なので、愛知県東部は雷雨になるかと思い、
衛星画像をチェックすると、そこに映るほどの大きさ(マルチセルやスーパーセル)ではなく、
小規模で、降水エコーとは無縁のおとなしい積乱雲であった。

たしかに、高層天気図を見ると、今は上空まで暖かく、
大気はまだ不安定になっていない。
同図によると、もうじき上空に寒気がやってくるので、雷雨がちになってくるだろう。

夕立が来れば、少しは過しやすい夜となろう。

38.7℃

2010年07月21日 | お天気
今日、東京の私設”ひぐらし気象台”は午後2時12分に 38.7℃を記録した。
約39℃だ。
午後2時台はずっと38℃越え。
これぞ酷暑。
同じ東京だと、アメダスの「東京」(大手町の気象庁)で 36.3℃、「練馬」は 37.2 ℃。

体感気温の指標の一つ「熱指数」は 42.8℃となり、熱中症の危険温度(41℃)を越えた。
東京にいる母は、幸い、近所の人たちとカラオケに行っていたという。

勤務先の名古屋も37℃に達した。
帰宅後、エアコンをフル稼働しても、一向に室温が30℃を下回らない。
とうとうパソコンまで熱にやられて勝手にシャットダウンしてしまう。
今こうやってブログを書けているのは、パソコンに扇風機を向けて、
なんとか熱暴走を防いでいるため。

名古屋宅では一晩中エアコンを入れっ放し。
設定温度を28-29℃にしているので、体に支障はない。
エアコンは人体に害みたいな思い込みをもった人がいるが、
単なる設定温度が不適切なだけでしょ。
人間の至適温度は夏季は27℃以下なんだよ。
(クールビズ向けの28℃も、だからちょっと暑い)。



日傘男

2010年07月19日 | お天気
実家で36℃を超えたクソ暑い日、UVindexも8.6に達した(愛知県日進市だとなんと11.8)。

暑く感じるのは気温のせいだけではない。
日射が直接皮膚や服の温度をさらに熱くする。
車のボディほどではないが、我々の皮膚の表面は日射によって気温以上の熱さになっているのだ。
だから、外出時の暑さ、いや”熱さ”対策は、日傘に限る。

何しろ日陰を持参するから。
帽子は頭部しか日射を遮らず、上半身は熱せられたまま。
しかも頭部は蒸れるので温度は気温よりは高まる。
気温が体温以下なら、日陰であれば皮膚にとってはすずしいはず。

それを常時実現するのが日傘だ。
皮膚を熱しないのだから、熱中症予防としてもベスト。
日傘に性別(ジェンダー)は不要。

私の日傘は、晴雨兼用で銀色という、おしゃれ要素皆無の代物。
でも男だから、実用一辺倒でいい。
女性用の黒い日傘は、熱も吸収してしまう(紫外線対策にいいようだが)。

今どき、「男が日傘なんて…」という性差別主義者はいないだろう。

住民が豪雨災害を予防するには

2010年07月18日 | 防災・安全
局地的(突発的)大雨(マスコミ用語の”ゲリラ豪雨”)は、
自治体による避難警報が間に合わない現象である。
なぜなら、この現象を把握できない観測網の時間的・空間的解像度の粗さという
技術的・予算的な問題が根本にあり、
さらに被害が発生する箇所が降水地域内のさらに限定された場所であるためである。

なので、(危険地域に自らの意思で住んでいる)住民が自分の命を守るには、
たとえば避難のタイミングを計るには、
自分で必要な情報を得て、それをもとに判断するしかない。

まず、事前に入手しておくべきなのは、「洪水ハザードマップ」
これは自治体(市区町村)のサイトから、ダウンロードできるようになっている
(役所などでも印刷物を入手可能)。
それによって洪水危険地域、あるいは自分の家の洪水危険度をピンポイントで把握する。

また、それと併用するための「土砂災害情報マップ」を入手する。
これは県以上のレベルのソースなので、自分の居住地の地図の有りかはそれぞれ異なる。
首都圏と愛知県に関しては私のサイトにリンクを張ってある→気象の世界の左窓から「防災情報リンク」へ
(一部、閲覧できるブラウザをIEに限定している愚かな自治体があったので、
非IEユーザーの私が抗議しておいた)。
この地図によって、自分の近所に”急傾斜地崩壊危険箇所”などがあるかどうか把握しておく。もっとも住民なら、その看板を実際に眼にしているはずだが。

次に、大雨時には、ネットで降水の実況を把握する。
気象庁のサイトの「レーダー・ナウキャスト」がおすすめ。
ここは画面上の解像度が低く、自分の居住地を地図上で特定しにくいのが難点だが、
更新が5分間隔と最短なのがいい。
同じ情報のサイトには国交省のサイトもあり、こちらは観測点も多く地図の解像度も高いが、
更新間隔が10分でしかも画面が自動的に更新されないという欠陥がある(自動更新の要望はしてあるんだが)。
上のリンク先の左窓の「気象情報リンク(初級)」へ

それらの画面で何を見るかというと、
自分の居住地あるいは河川の上流域に、強い降水域が”停滞”しているかをチェックする。

”停滞”をチェックするには、画面を”動画”にして、降水域の移動速度・方向を確認する。
50ミリ/時以上の強い降水域が数十分間も移動しない場合、災害が発生してもおかしくないと判断。
具体的には、ハザードマップと土砂災害マップにより、内水氾濫や土砂崩れ、がけ崩れなど、
近所のどこでどういう災害が発生するかを予測し、今いる場所の危険性と、そこでない方向への避難を考える。

つまり、気象現象の実況を知ることが必須。
そしてネットを使わないとその実況に常時アクセスできないのだ。

雲はしゃぐ梅雨明けの空

2010年07月17日 | お天気
各地で豪雨被害を出した梅雨前線が消滅し、
その後の空は幾重もの厚い雲と青空が交差する戦場跡のようなあわただしさ。
長雨で湿った地表の水蒸気をいっぱい吸ったちぎれ雲のような積雲が
頭上近い所を通り抜けていく。

新幹線で帰京の途、静岡市の南にある久能山(日本平)の丘陵に
笠雲が幾層にもかかっているのを初めて見た。
同じ静岡でも富士の高嶺に笠雲ならわかる。
海沿いのちょっとした丘陵に笠雲がかかるなんて、
地表の空気がちょっと斜面に沿って上昇するだけで、
分厚い雲をつくる高湿状態だったことを示している。

東京で迎えた翌朝は、高い気温と濃い青空(わが”ひぐらし気象台”で今年最高の34.9℃)。
ただし大気中の湿気が多いので、濃い白の積雲(低層)と巻雲(上層)が、
すなわち晴天を象徴する二種の雲たちが、梅雨明けの空を我が物顔に縦横に漂っている。

特に巻雲は、暖湿な大気のせいで、薄い氷晶ではなく、
厚い水滴(氷点下なので正しくは過冷却水)によるものらしく、
つとに濃密で白が濃く、輪郭も明瞭で、しかも思い思いの形をなして、はしゃぎまわっている。

そのあまりに楽しげな姿に、思わず私の顔もほころび、
手していたMINOXのファインダーからのぞいて、シャッターを切った。
ちなみに、写真のような濃密巻雲は、積乱雲の頂上部分の名残りが多いらしい。

7月の温泉旅:驚きの計測結果

2010年07月13日 | 計測
日曜に大学院の入試を終え、その足で東濃の温泉旅に出た。
本当は定宿の中津川温泉「花更紗」に連泊したかったが、
月曜の晩の1泊しかとれなかったので、
日曜の晩は、5月に行ったばかりの恵那峡国際ホテル(恵那市)。
この宿で、参院選の結果と、 サッカーの決勝戦の結果を知った。

チェックアウト後は、久しぶりに、恵那峡の遊覧船に乗った。
あいにく雨天で川霧が出ていたが、川霧の中を疾走するのも神秘的といえばいえる。

その後は、東山温泉(中津川市)に立ち寄り、ラドン温泉を堪能。
近くの湯の島温泉ほどのラドン濃度は望むべくもないが、
少し入っただけで、体がポカポカして汗が落ちるのはラドン温泉らしい(入浴後のだるさも)。
ただ、浴室内のガイガーカウンターでの計測値は高くなかった。

馬籠に立ち寄って、湯舟沢に下って、花更紗に到着。

今日は、残念ながら「檜風呂」ではなくタイルの「岩風呂」の日だった。
でも、ガイガーカウンターを露天風呂近くにある花崗岩にかざしたら、腰を抜かした。
なんと、私のガイガーカウンターの最高値を更新したのだ (1.078μSv/hr、念のため4回計測)。

今までの最高値は、鉱物博物館前の晶洞のある苗木石(0.900)。
それに伊豆長岡温泉にあるバードガスタイン鉱石の0.700よりも高い値。

こんな高い値を出す岩は貴重だ。

この岩を浴槽に入れれば、たちまち”ラドン湯”になるだろう
(温泉法による”ラドン温泉”の濃度基準には達しないだろうが)。

この事実を宿のアンケート用紙に記入して(数値つきで)宿の人に伝えた。

”ゲリラ豪雨”を死語に(再び)

2010年07月10日 | お天気
毎年この時期に主張することだが、
マスコミが喜々として使っている、下品で不正確な用語
”ゲリラ豪雨”を死語にしてほしい。

この単語が平然とテレビで流されるたびに、
気象庁をはじめとする気象関係者は、不快な思いを抱いているはず。

さすがにNHKは、気象用語的な”局地的大雨”と表現している(”短時間強雨”という表現も可)。
問題は民放。
原稿棒読みのニュースキャスターがこの単語を発するのは、いたしかたないのかもしれないが、
お天気キャスター役の気象予報士(国家資格)ともあろう者が、平然とこの単語を発するのは許せない。
いやしくも気象関係者(気象情報を正確に伝える者)たる矜恃をもってほしい。

せめて、「いわゆる”ゲリラ豪雨”」というように、引用的用法で、抵抗感を示してほしい。
下品で不正確な用語は、確かに民放向きかもしれないが…
気象予報士は、正しい気象情報・知識を知らせる義務があると思ってほしい。

この単語が下品というのは品性(美意識)の問題であるから、
元来下品な人にはフィーリングが合う単語かもしれないが、
まぁ、アメリカで毎年死者を出しているトルネード(大竜巻)を、”ゲリラ・カミカゼ”とでも表現するような言語感性。
不正確というのは、雨雲は別に反政府勢力ではなく、相手の裏をかくゲリラ的行動をする”意思”をもたないから。
現在の観測密度(解像度)では予想困難な短時間・小地域での現象であるにすぎない。
たとえば実測データをもたらす”アメダス”は、各県に数箇所レベルの空間間隔で、測定の時間間隔は一時間ごと。
これでは無理。
観測の解像度を増せば、理論的には予測可能となる。
ただしかなりの予算が必要となり、人件費抑制のため測候所の無人化を進めている現状に逆行する。

七夕の夜は素麺パーティ

2010年07月07日 | 歳時
七夕復活委員会(五節句復活委員会の下部組織)の私としては、
七夕(正しくは”しちせき”と読む)の行事が、ゆっくりながら着実に復活しているのは
実に喜ばしいことだ。

なにしろ、勤務先の共同研究室にも、願い事の短冊が下った笹竹が今年初めて登場した。
ただ、七夕飾りだけでは物足りない。
何かわくわくするイベント性がほしい。

そこで素麺(ソーメン)だ。
七夕の夜は素麺を食べるのが伝統なのだ。
七夕の節句が明治政府によって廃止されるまで、日本人はそうしていた。
素麺というより、冷や麦に色の着いた麺が1,2本入っているでしょ。
あれ、七夕飾の五色の糸を模したもの。

国家から否定された伝統行事である節句(本来なら祝日)は、
われわれ国民が自主的に盛り上げるしかない。
たとえばスーパーマーケットが節分の恵方巻(これは伝統ではなく、
数十年前に関西の寿司屋がやりだしたもの)のように、
大々的に素麺を売り出していいのに。

どうせなら、七夕用の素麺(冷や麦)は、白いだけの麺でなく、
五色とはいかないまでも、色のついた麺を増やしてもっとカラフルにしてほしい。
素麺だけだとまだ地味なので、豆腐や茄子や、てんぷらやその他もろもろの惣菜を取り入れて、
ビール片手に暑気払いを兼ねたソーメンパーティをやるといい。

本当は、夜空の織女と牽牛を眺めながらしたいのだが.
いかんせん新暦だと梅雨の真っ最中。
それにめげずに、二人の逢瀬を祝って、盛大に盛り上げよう。