今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

携帯電話紛失対策

2008年09月30日 | 失敗・災難
今日、新しい携帯電話が届いた。
さっそく、使用できる状態にしたが、画面の設定やiアプリのダウンロードなど1からやり直しなので、完全復旧するのは数日先。
やはり、紛失の影響は小さくなかった。

さて、”携帯電話紛失”という誰にとってもショッキングな災難を経験したので、実際にどう対処したか報告する。
反省点も含めて、読者の皆さんもこの災難予防の参考してほしい(ただしドコモ用)。

1.紛失に気づいたら
紛失に気づいたら、まずできるだけ早くドコモに連絡して、「おまかせロック」をしてもらう。
これにより、データの閲覧やおサイフケータイ機能もロックされる。
また「ケータイお探しサービス」というGPS機能を使って、携帯の居場所を確認できる有料サービスがあるが、これは契約していなかった。
10月1日から無料でできるというので、今後はまずこれをトライしてみるといい。

おサイフケータイを利用しているので、モバイルSuicaと Edyに電話して使用停止を頼んだ(おまかせロックで使用不可になるが、念のため使用停止を申し込んだ方がいいとドコモ側はすすめるので)。
Suicaの方は、契約解除になって、残金は手数料200円取られて銀行振込され、再開は再登録が必要だという。
Edyの方は単なる停止でOKだという。
この時点では、Edyはさすが使いやすく、Suicaの方は対応が硬いなと不満を感じる。
あと補償契約を結んでいたのが何より幸いで、ICカード再発行3000円と電話機再交付5000円で、再び同じ機種を使える。
データは、パソコンにバックアップしていたので、住所録などは問題ない。

と、ここまでは損害を感じなかったが、microSDカードを本体に差していたのを思い出した。
それは本体データのバックアップ用にしていたのだが、このカードは当然ロックがかからないので、見られてしまう。
カードは必要な時だけ挿すようにして、挿しっ放しというのはよくなかった。

2.使用再開
さて、新しい電話機が来て、同封の冊子にある手順にしたがって再開手続きをする。
この冊子では入力作業のあとに#入力が必要であることが記されておらず、音声案内でも、作業案内の後、ちょっと間をおいて「#を入れろ」と言ってくるので、気が急いでいるとかえってミスをして何度もやりなおすハメになる。
記述と音声案内ともに改善が必要だ。

データをパソコンから移し、おサイフケータイも再開したいので、Edyに電話。
アプリをダウンロードして登録したら、5000円ほどあるはずの残金が0円になっている。
もう一度Edyに電話したら、一度停止すると、残金が0円になるシステムだという(停止せず、機種移行ならOK)。
Edyは2万までチャージできるが、残金は常に少なめにしておく方が安全ということだ。
その点Suicaの方が、きちんと残金を返還してくれるので、かえってこっちの方が安全とわかった。
Suicaの株が上がった。
モバイルSuicaは、 東京ならば、JRだけでなく私鉄も都営も地下鉄もバスも使え、駅の売店やコンビニ、ビックカメラでも使える。
名古屋では使いようがないが、東京では必須。
ただしチャージがEdyより不便というのが難。

3.予防策
そもそも、携帯電話を紛失するのを予防すべきだ。
私が紛失したのは、おそらくいつも外出時にたすきがけで下げるバッグへの出し入れの時。
財布を落とした時も、その瞬間だった。
財布はそれ以降、カラビナ付きのコードをつけて、必ずカラビナをバッグの紐の取り付け口などにフックすることにしている。
携帯電話もそうするのが一番だが、考えてみると、原因はバッグ側にあるともいえる。
縦長のバッグなので、中に入れる小物類は、上下に積み重なってしまう。
下にあるものを取出す時、上のものが引きずられて落ちる事がありうる。
今回はそれを疑っている。
財布を落とした時は、財布を入れるポケットが縦長で入り口が狭いため、入れたつもりで外に落ちたと思われる。
すなわち、縦長のバッグは、入れる時も出す時も外に落とす危険を伴う。
ただ、この B5縦のバッグ、縦長だから体の邪魔にならず、国会図書館に持ち込める限界の大きさで重宝していた。
横長のバックを探してみるが、とりあえずは携帯電話にもカラビナつきのコードをストラップ代わりにつけた。


「失敗トラブル」

2008年09月29日 | 失敗・災難
ここんところ読者の「通りすがり」さんとのやりとりで、
自分の失敗やトラブルの記事ってどれくらいあるのかが気になったので、新カテゴリー「失敗トラブル」にまとめ直した。
すると今で21件。
車の故障と失せ物が多い。

面白い事に人間て、いい事だけでなく、悪い事が起きた場合も、他人に言いたくなるものだ。
同情してほしいわけでなく、むしろ自分と一緒に笑ってほしいため。
”自虐ネタ”というわけだ。
そう、「他人の不幸は蜜の味」ということで、おいしい話題を提供できた喜びが混じっている。
他人に笑いネタとして話す事で、落ち込まずにいられる。
ついでに、そのトラブルをどう乗り越えたのかを情報提供したいという気持ちもある。
いずれにせよ、我が身に降りかかった災難を、情報的に価値ある体験に変換したことになる。

携帯電話を紛失!

2008年09月28日 | 失敗・災難
朝から甥の幼稚園の運動会。
上空には報道ヘリが数機旋回を繰り返す。
ここの運動会ってそんなニュースバリューがあるのか…
てわけでなく、新幹線が信号故障で、ここの近くの線路上ですでに2時間も停車したままのだ(乗客もいる)。
携帯電話でニュースをチェックし、時たま、新幹線の様子も見に行く。
その繰り返しのためか
運動会観戦を終え、近くの食堂で食事中、携帯電話がないことに気がつく。
当然、あせる。
だが、冷静に対処しなければならない。

幼稚園側に携帯電話の届けはないという。
交番に行って紛失届けを出す。
歩きながら思い出すのは、携帯電話を拾った者が、それを人質代わりに持ち主を恐喝した事件(学生の電話番号なども入ってるし)。

家に帰って、家の電話でドコモにかけて「おまかせロック」をかけてもらう。
この措置で、まずは流用・悪用の心配がなくなった。

次に自分の情報的・金銭的損失はどうなるか。
電話帳やスケジュールなどのデータは、パソコンにバックアップがあるから問題ない。
つまり、携帯電話が手元に戻らなくても、情報的に失うものはない。
通話・メールは臨時の発信しか使わないので、日常のコミュニケーションにはほとんど支障ない。

あとは、見つからない場合の新たに入手する費用。
実は、購入時に月300円の負担で補償サービス(無料ではなく5000円負担)に入っていた。
ただ、このサービスは購入早々買い直しはいやなので入ったものの、半年くらいの間入っていればでいいやと思っていた。
そしてもひとつ実は、購入して7ヶ月を過ぎたので、明日早々に、DoCoMoショップに行って解約するつもりでいた(その予定を携帯電話のスケジュール帳に入れていた)。
なくしたのが一日遅かったら、定価で新機種を買うはめになっていた。
その出費が5千円ですんだのだ。
これってまさに「不幸中の幸い」ってやつだ。

というように、損害が可能なかぎりの最小限で収まったので、落ち込むとか喪失感とかにならず、平常の気分ですんでいる。

バナナがない!

2008年09月25日 | 時事
スーパーに行ったら、バナナが全部売り切れ。
今バナナがパニック的に売れている。
これ、一時の「納豆」フィーバー()と同じ。
つまり、ある芸能人によるバナナダイエットなるものが、マスコミで紹介され、
それを信じて、バナナを買いあさる人が殺到した。
こういう、”なんとかダイエット”に右往左往している人って、きっとダイエットに失敗し続けている人に違いない。

ダイエットなんて、日頃の食生活を”縮小”すれば(~だけ食べない、~だけ食べるというアンバランスな方法は不健康)それですむことなのに。
たとえば、私は、夏休み3キロ太ったので、後期が始まってから、以前のように昼を抜いて、2日で1kgのペースで減らしている(今2kg減)。
このように体重管理が簡単だから、逆に夏休みはダイエットを忘れて好きなだけ食べたわけ(正月もそうするつもり)。
私が怒るのは、私にとって貴重な朝食であるバナナを、どうせ失敗するに違いないにわかダイエッターたちが、強欲に買いあさっていること(あんたたちには、無駄だって)。
確かに私もバナナダイエットをやっているともいえるが、もうひとつ、バナナのカリウム摂取で血圧をコントロールしようとしているのだ。
つまり自分の健康維持としてバナナが必要なのに…。
それにバナナって悪くなるのが早いし、熟れすぎると香りで虫を呼ぶ。
買いあさっても無駄に腐らすだけだと思うけど。

近場のビジネスホテルを使う

2008年09月22日 | 失敗・災難
飛び石連休なのでどこかに行きたいが、中日に業務があるので、泊るにしても一泊しかできない。
一泊だと往復の時間もかけにくいので、近場になる。
しかも休前日は混んで予約できない。
こういう時には、近場のビジネスホテルが穴場。
ビジネスホテルだと休前日でも一人客OKだし、休前日の方がかえって空いているくらい。
ただし、仕事での出張でないので、狭いユニットバスに小さなベッドはご免こうむる。
大浴場、しかも温泉であることが条件。
ベッドはセミダブル。

一般的には「ルートイン」系列のホテルが該当するが(7月末に土岐を利用)、他に近場で該当するのは、「キャッスルイン小牧」(写真)
ここがいいのは、夕食に居酒屋を使えること(ビール券がつく)。
居酒屋って好きだが、普段は一人では入れない(仲間と楽しくやる場所だと思っているので)。
こういう時だから、その禁断を破れる。
ビール券でビールを頼み、つまみを2-3皿とって(その中に厚揚げは必須)、あとは”石焼きねぎそば”でしめくくる。

と快適に過す予定だったが、チェックインして、ひとっ風呂あびて、部屋で持参したノートパソコンにLANをつなげようとしたら、なんとパソコンの電源ケーブルを忘れていた
宿泊の目的が、実は今週から始まる後期授業の講義ノート作りで、しかも寝る前はビールを飲みながらDVD映画を観るのを楽しみにしていた(DVD持参)。
なので、バッテリで2時間しかもたないパソコン使用を手控えるわけにはいかない。
幸い、ここ小牧は、名古屋の北隣といってもいい。
名古屋の棲み家に取りに行ける。
一般道を使うと片道1時間するので、往復とも高速(名神、東名阪)を使って、家から電源ケーブルをもってきた。
旅情のない話だが、逆に近場だからこそミスを帳消しにできた。
これが遠方だったら、顔面蒼白になり、生産性と寝る前の楽しみが皆無の悔恨に満ちた旅になっていた。

その後は予定通り、居酒屋で夕食を取り、温泉に3度入って、後期授業に臨んで英気を養った。

ここも閉店とは

2008年09月22日 | 名古屋周辺
一ヶ月余りの空白を経て名古屋に戻ってきて一番のショックは、
近所の「ショップ99」が店を畳んでしまうこと。
これは、同じ近所でも「成城石井」が閉店するよりショック。

原材料費と原油の高騰が大きいのだろうか。
店はそれなりに繁盛していたが、何分、客単価が低く、しかも商品あたりの儲けはもともと少なかった。
逆にそこが客にとってはありがたい店だった。
もちろん、これが99円?と驚くような食品には手を出さなかったが、
ちゃんとしたメーカー製で他のスーパーで定価で売っているものはここで買った。
またオリジナルのものも量的にも丁度よかった。
たとえば、洗剤、トイレットペーパー、炭酸水、だし入り味噌はここのを愛用。

一駅先の店舗は残るようなので、これからはそちらを使うしかない(遠いので月一で買いだめするか)。

それにしても、自分が定期購読していた雑誌が次々廃刊になったように、私の負のオーラのせいか、
近所で愛用する店も閉店していく(書店、エスニックグッズ店、レンタル用品店)。
そして次に入ってくる店は、たいてい私には用無し(エステ、不動産など)。
唯一の例外は、 TSUTAYA撤退後の「やまや」開店。

ぼちぼち仕事

2008年09月20日 | お仕事
昨日は、台風接近の中、健康診断を早々にこなして、教育実習の巡回指導のため、浜松の高校を往復。
夜は健康診断明けの、結果を待たずに祝杯。

今日は、朝から大学院の修了式(9月修了)。
今年から院の代表を担当しているので、はじめて出席。
30分ほどであっけなく終了。
非宗教的儀式って、形式は厳格だが、神聖さがないので、気分的昂揚がないのは仕方ないか。
台風一過の30℃を越えた天気だったが、この時だけはスーツにネクタイの姿が必要。
夏用のフォーマルに使えるスーツなんてもってないので、秋冬用を着て汗だくに。
でも今日の仕事はこれだけ、といっても土曜だから当り前か。
いよいよ明後日から、後期授業が始まる。

一年で一番苦しい日

2008年09月18日 | 生活
今日で私の夏期休業は完全に終わって、名古屋に帰った。
そして今日は、一年で一番苦しい日。
他に「確定申告書類を作成する日」も腰が重いが、別に苦しくはない。
今日は、一年で唯一の”休肝日”を強いられる。
明日、職場の健康診断で血液検査があるから。

前の晩、少しでもアルコールを摂ると、途端にガンマGTPが正常値を突破して、「要精検」の回答を連れてくる。
逆に、前の日だけ禁酒すれば、私の肝臓はまったくの正常を証明してくれる(少なくとも今までは)。
つまり、私にとっては”週に一度”という高頻度の休肝日は不要で、せめて年に一度あれば充分なわけだ。
コーヒーも日本茶も毎日摂取しているし、毎日摂取するのが悪いわけでもなかろう。
最近の研究では、適量のコーヒーは肝硬変予防になるという。
それに昼食を抜いて、夕方には完全に空腹になるので、毎日内臓全体に休息時間を与えている。
というわけで、今日だけは、人生のパートナーを遠ざけ、生きる喜びを味わえない寂しい夜を過さねばならない。

儲からない運命の私

2008年09月17日 | 生活
ある程度資金がたまったので、投資信託をやってみると、サブプライムローンショックが始まり、時たま回復の兆しをみせるのだが、上がりきらず、とうとうリーマンショックを迎えた。
投信だから、短期の変動は無視して、長期の運用を目指しているのだが、こうショック(しかも根が深い)が続くと、このままでいいのか疑問となる。
実際に、元本割れになっているし(配当分でやっとプラス)。

ここでパニックを起こすか、逆に正常性のバイアスで何もしないか、どっちがいいのか。
パニックを起こして、反動として皆が市場から撤退し、タンス預金化すると市場経済が凍りつく。
市場内で資金を移動させることによって、損失を回復してくれればそれでいい。
という気持ちがあるので、ここで解約して、タンス預金にはしないでおこう。

ただ、結局は普通預金に預けておいたのと変らなかった、という結果になるのは目に見えているが。
それなら定期預金にした方がましだった。
要するに、自分のふところ具合のサイクルと市場のサイクルが逆位相となっている運命を怨むしかない。

H&Mに行ってみた

2008年09月14日 | 東京周辺
この連休に、H&Mの日本1号店が銀座にオープンすることを7月に知って、ずっと楽しみにしていた。
なにしろ、脱ユニクロを試みていながら、どうしても脱することができなかったから。
つまり、衣服代はユニクロ価格におさえたいのだが、超定番やインナーならともかく、アウターはちょっと(GAPも)…、という感覚の者には、その希望にピッタリ一致するブランドのお出ましだから。
ところがテレビなどで大々的に報道するもんだから、こりゃ大行列を覚悟しないと入れそうもない(もっともテレビで報道されなかったアップルストアー開店時も大行列だった)。

どうせ日曜は暇なので、大行列覚悟で銀座に行った。
日よけの帽子とiPodを持参して。
正午前に着いたら、案の定の長~い行列で、銀座8丁目の角を左折してさらに列が続いている。
結局、1時間半もの間並んで入れた。
その間、店側から500mlのペットボトルとストラップとカタログが配られた。
まだ日中は30℃を越すので、待つ側は日よけは必須。

細長いビルの地下1階から3階までが売り場で(写真)、メンズは地下のみ。
せっかくだから、ファッション性あるものを買いたい。
ある程度のファッション性と価格の安さのバランスがいいのがここの売りだから。
でも店員は「ゆき丈」という言葉・概念を知らないことが曝露され、勉強が求められる。
シャツのサイズは、ユニクロみたいに一覧の表示が必要だろう(試着室は大混雑)。
ちょっと変ったつくりのシャツを色違い2枚と、秋用のジャケットを買った(計3万ちょい)。
生産地はルーマニアとトルコ。
ユニクロ価格に等しい最低価格ラインはやはり見劣りするので(生産地はバングラ)、1ランク上のにした。

確かに開店を待ったが、「お待たせしました」と書いてある紙袋はちょっと恥ずかしい。

乳頭温泉3

2008年09月13日 | 温泉

三日目
休暇村をチェックアウトして、妙乃湯に入る。
ここは他の温泉宿と異なり、都会人に好まれそうな今風のしゃれた”旅館”の風情で、ローカルな湯治場風情をあえて残している他の宿との差別化が図られている。
その結果、野趣のありすぎる混浴に抵抗のある女性や若いカップルに人気があるようだ。
他の温泉と区別する高級路線のため、入浴料はここだけが700円(他は500円)。
浴室は木造で、風呂は黄土色の金の湯と透明の銀の湯からなり、川に面した露天は混浴。
洗い場も木の板で立体的に構築され、演出的な味わい。
混浴は昼は男が堂々と入っていけるが、カップルが先に入っていると、逆にこっちが入りづらくなる。

最後はバス停そばの大釜温泉。
田舎の小学校を模した造り。
ここは泉質が同じ3つの浴槽がある(写真)。
それぞれ全部入って、いよいよ温泉の入り納めとなると、あがるのに躊躇がいる。
「もう充分温まったから出よう」という体の要求と「もうちょっと入ってようかな」という気持ちが折り合わない。
これぞ「風呂上りのジレンマ」
このジレンマを解決するには、半ば強制的に思いきる必要がある。
それには、幼い時一緒に入った父と歌った「数え歌」しかない。
1から10まで数えればいい。
本当は10まで数えれば上がるべきなのだが、
数えた後、「おまけのおまけの汽車ポッポ。ポーッとなったら、あがりましょ。プクプッ」
と追加がある。

確か私の幼少時は「おまけのおまけの汽車ポッポ」で終わっていた。
それが、世代を重ねるうちにおまけに尾ひれが追加されてきた。
つまり、数え歌を歌う親子もなかなか潔く終われなかったようだ。
数えに追加されてきたこのセリフ自体が、ジレンマを内包しているのだ。
でも「プクプッ」という歯切れのいいセリフは気持ちのふんぎりをつけやすく
、思いきって風呂から上がった。
そして宿の外に出て、最後の最後「足湯」に両足をつけた。

これで、乳頭温泉郷のすべての湯の風呂(宿泊者専用と女湯を除く)に入った。
つまり、鶴の湯4+打たせ湯、黒湯4、休暇村3、孫六温泉4+打たせ湯、蟹湯3、妙乃湯4、大釜温泉3+足湯、計25槽。
温泉の種類では、含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉(鶴の湯)、 単純硫化水素泉(黒湯)、単純硫黄泉・ナトリウム炭酸水素塩泉(休暇村)、ラジウム鉱泉(孫六)、 重曹炭酸水素泉(蟹湯)、カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉・単純泉(妙乃湯)、 酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉(大釜)。
次々とかわる泉質に浸った我が肌は、さぞかし落ち着かなかったろう。

さて、この中の風呂で私の印象ベスト3を挙げよう。
第三位は、妙乃湯の金の湯。
入浴料が200円高いだけのことはある。目の前の川を眺めながら入る。眺めが一番いい露天はここ。同じ泉質で内湯の寝湯もいい。

第二位は、鶴の湯の露天風呂。
ここの湯の乳白色は不透明度が随一。しかも底から湧き出ている豪快さ。乳頭温泉に来たらまずは一浴すべき所。ただ昼の入浴者にとって風光明媚さに欠けるのが惜しい(きっと灯に照らされた夜はまた格別の風情だろうな)。

輝く第一位は、蟹湯の木風呂。
数ある露天よりも内湯が一位となった。木の浴室は狭いと息苦しいだけ。ある程度広いのは黒湯も妙乃湯もあるが、浴槽の外側が広く、わざとらしくなく自然な風情を出しているのは蟹湯の木風呂。湯は透明だが、白い湯の花が舞っている。
入っている最中にもう一度入りに来たいと思ったのはここだけ。ただ蟹湯は他の風呂に味わいが乏しいのが残念。

3日間、温泉三昧、入浴づくめで、体にはかえってストレスとなったかもしれないが、気持ち的には、しばらく温泉には行かなくてもOK、と思うくらい堪能した。


乳頭温泉2:乳頭山

2008年09月12日 | 山歩き

9月11日の翌日は雨。
乳頭山登山をあきらめさせるのに充分な本降り…。
宿の周囲は森なので、雨の風景も捨てがたいが、これでは外出できない。
まぁパソコンもってきたから、原稿や講義ノート作りで時間を潰すか…
となかば諦めていたら、小やみになってきた。

天気図は確認していないが、北日本に雨がくる気圧配置でないはず。
なら西風が奥羽山脈にぶつかって雨になったんだろう。
それなら天気は午後には回復する。
これは予報士の分析というより、山をやっていた勘(下山後に分かったが、三陸沖に熱帯低気圧があり、岩手は大雨だった。やはり熱低が吸込む空気が西風となって奥羽山脈にぶつかったんだな)。
時刻は11時前だから、登り2時間の行程なら今から出ても遅くはない。
準備は昨晩しておいたので、思い立ってすぐ出発。
ただし、山頂でのんびりする暇はないので、昼食はとらないことにする。
すなわち、メシ抜きで山を往復する(昼食用のアルファ米は非常食として開封せずに持参)。
展望を楽しめないので、脱メタボのための”ダイエット登山”に目的変更したわけ。

黒湯を過ぎて、乳頭山の登山道に入る。
まだ小雨が続いている。
こっちから雨雲に近づいたわけだから心配しない。
沢沿いを進むと、対岸に湯煙が立ち上がり、源泉になってる溶岩ドームが出てきた。
さらに奥にももう一ヶ所源泉の湯煙がたっている。
かように源泉が豊富なら乳頭温泉は安泰だ。

沢を離れて、傾斜が増して山腹の登りになる。
グリコーゲンを使わずに内臓脂肪を減らすため、筋力で登らず、ゆっくり有酸素運動で登る。
行く手から、大きなザックを背負った一人の下山者がやってきた。
私を見て「久しぶりに人に会った」という。
八幡平から秋田駒まで単独で縦走予定だったが、悪天候で、しかも明日の連休から仕事なので、予定を変更して乳頭温泉に下山するという。
自分も彼のような本格登山をいつの日か再開できるだろうか。

森林限界を超え、草原になる。
雨は完全にやんだが、周囲は白いガス(雲)の中。
気温は12℃だが、風が強く(風速10m)、体感温度は9℃。
半袖だと寒い。
強風の中、何も見えない山頂についた。

小さな祠と剣が奉納してある(写真)。
寒いので雨具をはおる。
非常食用のチョコレートを2,3切れかじって、ペットボトルの水を飲んで下山。
まぁ、脱メタボ祈念登山だし、寒い中雲がとれるのを待つ気がしない。
どんどん降りていくと、雲が切れはじめて、稜線北側の田代平(たしろたい:田んぼのような湿原という意味)の平原が見えてきた(初めての展望)。
たぶん、これから雲があがっていく。
このまま来た道を下ると、沢沿いの展望のない道になるので、
ちょっと遠回りになるが田代平経由の道(立寄り予定の孫六温泉に降りる道)にして、田代平で雲が抜けるのを期待しよう。
田代平に降りると、期待通り、雲は上がって、陽が差しはじめ、背後の乳頭山も全貌を見せてきた(写真)。

最高峰の秋田駒だけは雲をかぶっているが、奥羽山脈北方の八幡平方面や、田沢湖も一望。
待望の展望を得て大満足。
湿原の拡がる山の上は別天地でいいなぁ。
この幸福感は登山者にしか体験できない。

孫六温泉に降りたって、そこの3つの風呂に入り、蟹温泉にも立寄ってこちらも3つの風呂に入った。
あと残りは2つの温泉だが、これらはもう立寄り時間が終わっているので、明日に残しておく。
結局、予定通りの行動ができた。
登山の後の夕食はビールにバイキング。食うぞー!(脱メタボは?…)


乳頭温泉1

2008年09月11日 | 温泉

夏季休業もいよいよ終わりに近づき、そろそろ後期授業の足音が聞えてくる。
そこで夏期休業のしめくくりとして真の”休暇”を取ることにした。
慰労の意味もあるので、ちょっと遠目の温泉がいい。
夏だから東北、しかも北の方。

秋田県の東部仙北市は、蒸ノ湯・後生掛温泉・玉川温泉に、乳頭温泉郷という、温泉好きの間ではブランド的な名湯が集まっており、しかも両方とも秋田新幹線の「田沢湖」駅から路線バスで行ける。
田沢湖駅へはJR東日本の「秋田・大館フリーきっぷ」(7日間有効)を使えば、エリアの一番手前ながら片道1000円ほどお得。

玉川温泉には一昨年行った。
2年続けて同じ駅に降りる気はしなかったので、昨年は裏磐梯に。
そして今年は満を持して乳頭温泉に。

乳頭温泉といえば、よくある入浴剤の「名湯シリーズ」の中で乳白色のやつ。
私は入浴剤の色では乳白色が一番好きで、これぞ温泉って気分になる。
その湯が乳頭温泉なのだ(同じこの色で有名なのは信州白骨温泉、でもここは本当に入浴剤入れたからなぁ)。
もちろん臭いもこれぞ温泉を感じさせる硫黄。

ただ乳頭温泉という名は、この乳色の湯からではない(それなら乳温泉でいい)。
奥羽山脈上の”乳頭山(1478m)”の麓の温泉だから。
この山がまさにその形なのだ。
せっかく二泊するから、真中の日に登りたい。

さて、乳頭温泉はそれぞれ泉質が異なる複数の温泉が出ているので、”温泉郷”と名乗っている。
個別には、鶴の湯、大釜温泉、妙乃湯、蟹湯、孫六温泉、黒湯などからなる。
それらはいずれも古い湯治宿だったので宿泊できるが、実は私は、鄙びた湯場は好きだが、鄙びた宿は好きでない。
やっぱり泊るなら、ベッド、カーペット、冷蔵庫がほしく、トイレは洗浄器つきでないと。
それに適合するのは、このエリアの中にある「休暇村乳頭温泉郷(ついこの間までは”休暇村田沢湖温泉”という名)」。
しかも、この宿内に、鄙びてないちゃんとした温泉が二種類もある。
ロケーション的にも鶴の湯と大釜温泉などの中心部との間にあり、他の湯に立寄れる位置にある(巡回タクシーもある)。
食事も地元料理を生かしたバイキングというので、迷わずここに決定。
そして他の湯は日中に立寄ればいい。

まず、チェックイン前に、一ヶ所だけ離れている、しかも乳頭温泉の代名詞(乳白色の湯)である”鶴の湯”に立寄ることにする。
バス停から山道を歩いて行こうと思っていたのだが、
途中の「アルパこまくさ」前で、鶴の湯行きのマイクロバスが客を乗せて待っているのを発見し、急いでそれに乗り換えた。
このマイクロバスは鶴の湯と路線バスに乗り換えるこの場所との間を往復しており、立寄り客でも無料で利用できる(帰りの便は宿で予約)。
これで大幅に時間短縮できたので、ゆっくり湯につかろう。

殿様の湯治場だった名残の冠木門をくぐり(写真:時代劇に使えそう)
500円払って、まず内湯の黒湯・白湯に入る。
黒湯といっても湯は白い。
そして、いったん服を着て、外の通路に出て、すぐ近くの中の湯と露天に入る(乳頭温泉の写真は常にこの露天)。
通路脇に石で囲われた露天は本来は混浴らしいが、あまりにあけっぴろげなので、昼(立寄りタイム)は男ばかり(別にがっかりしてないからね…)。
ここは源泉掛け流しどころではなく、底から温泉がわき出て、あちこちに泡が立っている。
しかも硫黄の臭いなので、中でおならをしても平然とできる唯一の温泉といえる。

ただ、掛け湯をしないで入る者がいて、山奥のここにも客のモラルハザードを感じる(実は混浴においてもモラルハザードが起きているという)。
昔の日本人は、固定した社会だったが、その分モラルはしっかりしていた。

鶴の湯から宿の休暇村までは、遊歩道で50分ほど。
鶴の湯峡という谷をつり橋で渡り、キャンプ場を抜けて(キャンプ場内のルートが分かりづらかった)、途中道の中央に温泉がわき出ている所を通過して、乳頭山が正面に見えた野原を通ると休暇村。

チェックインして、まだ立寄り可の時間である、黒湯に行く。
遊歩道途中の空吹湿原は、脇に車道ができつつあり、危機に瀕している。
温泉郷の最奥、乳頭山麓にある黒湯は、立寄り時間が18時までと一番遅い。
混浴の湯は、ここもあけっぴろげで、外の工事現場からも丸見え(写真)
男女別の湯が新しくできて、そっちにも露天がある。
当然、客をこっちを利用する。
逆に混浴の湯は空いていて一人で占領。
ここの湯は飲泉もできる(便秘、糖尿向け)。

休暇村に戻って、ここの湯にはいる。
ここは炭酸水素塩で茶色の乳頭温泉と、単純硫黄泉で乳白色の田沢湖温泉の二種の湯があり、それぞれ色が違う。
浴室も東北の大浴場ぽく、大きな柱で屋根が高い木造で、築は新しいが趣きがある。
一日目で3ヶ所入った。


久々の新幹線

2008年09月09日 | お仕事
7月以来の教授会に出るため、これまた7月以来の新幹線で名古屋へ。
空は快晴で、風はないものの、空気が澄んでいるようで、東京から富士山が見えた。
東京生まれの東京育ちだが、冬以外で東京から富士山が見えた記憶ってない(落日の影にななることはある)。

東京から見た富士山は、必ず雪をかぶった白い姿なのに、今日は9月だけに残雪がまったくない黒富士。

勤務先では、会議2本に、成績つけなおし(私のつけ忘れ)、試験担当の割当て、それにその場でできた用事を終わらせた。
休む暇はなかったが、効率のいい一日。




震災訓練に参加

2008年09月07日 | 防災・安全
防災週間が終わった日曜の今日は区の各地で「総合震災訓練」が開催される。
今までは、地元の防災訓練には無関心だったが、「防災士」になったら義務感にかられる。
町内会ごとに会場は決まっているのだが、いろいろ見たいので一番大規模そうな会場に行って見た。
その地区の住民ではないが、参加は自由なので、まずはトリアージ(傷病者分類)訓練の患者の役(私は歩行不能状態の黄色タッグ)。
記念にそのトリアージタッグをもらう。
タッグには、トリアージの実施者名などが記入されていた(死亡で不処置とする黒のタッグの場合は、その記名者が看取った人となる)。

会場中央では警視庁の倒壊家屋救出訓練(プードルの警察犬も登場)。
私は消火器を使っての初期消火訓練も参加。
あと会場には、マンホール上にそのまま設置する仮設トイレ(写真)がすでにできあがっており(地区の町会による設置)、これなら溜まることなく安心と区の担当者は太鼓判を押していた。

最後に、炊き出し訓練で作られたアルファ米の弁当をもらう。
アルファ米は、中学の時の登山で二度と食べないと誓ったまずさは今はなく、これならOK。

会場で、消防団募集のチラシを何枚ももらった。
本当は、消防団に入って訓練・実践をすべきなんだろう(年4万円と制服が支給される)。
でも、日頃は居所が不安定なので、地域的な活動ができない。
定年後だな。