トイレも一回流したら、もう水は出なくなった。
浴室の蛇口をまわしても出ない。
朝って、トイレ(私は毎朝快腸!)、顔洗い、歯磨き、朝食(味噌汁)、コーヒーと続き、一番水を使う。
もちろん、断水情報は事前に通知されたので、前日に台所と浴槽に水を溜めていた。
なので料理と洗面には不自由しなかった(トイレの洗浄器は×)。
そして、出勤し、夕方帰宅の途につく。
今日は雨で体が冷えたから、帰宅したら、風呂に入ろう(いつもはシャワーで済ませる)と、
風呂の事を考えたら、そういえば断水の最中に風呂場の蛇口はきちんと締めたかどうか気になった。
よく、外出して、レンジの火の止め忘れや鍵の閉め忘れに気になることがあるが、私の場合は外出直後ではなく、帰宅直前になってやっと気にし出す(なので茹卵を作る火を止め忘れた時は…)。
今日の断水は昼までなので、もし浴室の蛇口があきっぱなしだったら、と想像する。
浴槽から水が溢れ出て、浴室の吸水口がつまり気味だったら、浴室から水が段下の廊下に溢れ出て(水は下に流れる)、さらに隣の居間全部を水でひたし、ついには階下の天井に滲み出しているかもしれない。
そう想像すると顔面蒼白になるが、「ま、蛇口はそもそも開けてないはず」と不確かな記憶に頼ることにした。
そしてのんびりスーパーで買い物をして帰宅した。
わが棲み家のドアに張り紙がある。
隣室にはない。
その張り紙をしたのは、水道工事担当者で
工事が終わって点検したら、私の部屋の水道メーターが動きつづけていたという。
やっぱり蛇口を閉め忘れていた!
それなので、元栓を締めたとのこと。
その点検はありがたい。
でも悪い勘に限って当る…
急いでドアを開けると、室内がやたら湿っぽい。
電気をつけると、壁一面が湿ってテカテカしており、水滴がベトっとついている。
長時間・広範囲の湿気のため部屋全体がかび臭くなっている。
床を見ると、
水びだしには、なっていない(ひと安心)。
戸があいたままの浴室に行くと、浴槽の上の蛇口から水が細いながらも切れ目なく落ち続けている。
浴槽はほぼ満水だが、溢れ出ている様子ではない(ひと安心)。
つまりぎりぎりセーフだったようだ。
だが、戸の開いた浴室が長時間の給水状態だったため、浴室の外も湿度的に浴室化してしまい、壁一面が結露してしまったわけだ。
だが幸いな事に、居間への戸は閉じていたので(いつもそうするわけではない)、居間の方は浴室状態にはなっていなかった。
ただ結露こそしていないが、湿度計をみると81%(食中毒危険の湿度)。
この湿気をどうするか。
窓を全開にして冬場の乾燥空気を入れたいところだが、
今日は残念ながら、雨。
外の方が湿度95%を越えている。
なので、エアコンの温度設定を上げて、フル回転させた。
ほどなく居間の湿度は60%台まで下った。
さて、浴槽にたまった水だが、手を入れると温かい。
開けっ放しにしてしまった蛇口は「お湯」の方だったのだ。
そういえば、帰宅したら風呂に入りたいと思っていたよなぁ。
いつもシャワーなのは、帰宅してから浴槽に湯を入れるのが面倒だから(すぐ入りたい)。
でも今日は、帰宅したら浴槽に湯がたっぷりの状態になっている。
これってラッキー?
さっそく、たっぷりの湯でまず体を洗い、ちょっとぬるめだがたっぷりの湯に身を沈めた。