今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

紅岩に登る

2012年10月30日 | 

恵那峡のシンボルである「紅岩(べにいわ)」。
木曽川右岸の上にそそり立つ岩峰で、頂直下の巨大な一枚岩がダイダイゴケに覆われて、
橙色に染まっているのでこの名がついた(日本人は有彩色を赤と青に二分する)。
中山道を行き交う旅人にも、大井宿の道しるべになっていたという。

恵那峡には何度も訪れているが、いつも眺めている紅岩には行ってなかった。
今回は帰りに時間があるので、宿をチェックアウト後、初めて登ることにした。

恵那峡の橋を渡って、天佑稲荷下に車を停め、
石段を登って天佑稲荷に達する。
この地点ですでに恵那峡を見下ろす。
紅岩への道は稲荷右奥から始まる。
紅岩本体へは登山道から左にはずれる踏み跡をたどる。
その踏み跡によって、紅岩の下、紅岩の上などに達する。

鎖や柵などないので、転落防止は自己責任で。

紅岩の上から、恵那峡や恵那市が一望。
逆にいえば、紅岩は周囲のどこからも拝めるわけ。
一汗かいてほてった体に風が涼しい。


恵那峡の宿で

2012年10月29日 | 
今、恵那峡の宿にいる。
編入学入試で日曜出勤した慰労ではない。
執筆中の論文を進めるために、1晩のお篭(こも)りのため。

論文のヤマというかカベにさしかかっており、
形にならないものを形にする産みの苦しみで懊悩・呻吟するため。
今が一番の”苦しみ”の時なのだ。

苦しみの行為だからこそ、快適な環境下でしたいわけ。
恵那峡を一望の窓に向かって、リラックスチェアに身を沈めて、音楽を鳴らしながら
持参したノートパソコンを打ち込む。
頭がくらくらしたら、温泉に入って気分転換。
そして、夕食は、豪華に「松茸と飛騨牛会席」。
確かに快適。

快適すぎてどれほど進むか心配。

※翌日談
残念ながら、原稿はたいして進まなかった。
1泊だと集中作業は夕飯前と後の2クルーのみ。
2泊だと2日目の4クルーを足して計6クルー。
つまり2泊すれば滞在費は2倍になるものの作業量は3倍に増える。
お篭りには最低2泊必要だ。

それから「松茸と飛騨牛」のような豪勢な食事って
1人で食べても嬉しさ半減って感じ。
1人なら安めでいいや。

Windows8がニュース?

2012年10月26日 | 時事
Windowsd8が発売された。
でもなんでこれがNHKのニュースになるの?
Windowsユーザーにとっては、テレビで知るような話題ではないはず。

そもそも1民間企業のOSが新しくなっただけで、別に画期的でもなかろう。
国営放送が1民間企業のステマをやってるような感じがした
(しかも、家のPCにWindows8にすれば途端にタッチパネル操作ができると誤解を与える)。

いつぞやのWindows95に一般人たちが”大騒がされ”した時を思い出す。
何しろ、守旧派メディアの代表の筑紫哲也までが、
にやけた顔でビルゲイツ詣でをしていた。
マイクロソフトは宣伝費がかからなくていいなぁ。

タッチパネルはいいから、せめて画面の文字が針金状でなくなれば、
Macユーザーも少しは使う気になるのだが…

恩人が逝く

2012年10月25日 | お仕事
また1人、私にとっての人生の恩人がこの世を去った。
その方は、今の勤務先の大学にいて、新学部ができるという時、
常勤職のなかった私を間接的にも引っ張ってくれた。
その方が「こういう条件の人が誰かいないか」と知人の先生に募集してくれなかったら、
私には定職がなかったのだ。

同じ学部に勤務してからも、とてもよくしてくれた。
その方が定年退職したあともずっと賀状の交換だけはしていた。
もう出す宛がなくなってしまった。

先日、大学院の同窓との再開を楽しんだばかりだが、
うかうかしていると、もう会えなくなってしまう人が次々と出てくる。
今の私が在ることを可能にしてくれた今までのを大切にしよう。
合掌。

「やったねアップル」と思ったら

2012年10月24日 | 時事
筋金入りの「マカー」である私(SE以来のユーザー)は、パソコンはもちろん、タブレットも(いずれスマホも)アップル以外の選択肢がないのだが
(ただし気象業務用にWindowsマシンを3台稼働中)、
製品に対する目はそれなりにきびしく、
「買いでない」と判断した商品は徹底的に無視する(かつてのNewton).

iPad2を持っているのだが、画面の大きさとバッテリの持ちは満足でも、
外出用の携帯としては重すぎ・かさばりすぎ。
なので、より小型の機種(Kindleあたり)を物色していた。
もちろんいちばんの期待は、本日発表されるiPadmini。
心配だったのは画面解像度。
できるだけ小さい文字で読みたいのに、iPad2では拡大して読んでしまう。
そして発表されたiPad3より解像度は低いものの7インチのiPadminiはRetina
と思ったら、そうではないようだ。
はっきり言ってがっかり。
4インチの新型iPod touch(こちらはRetina)と心の中で競合している。
touchで電子書籍が読めたら一番。

家のMacはAir(2011)で、図書館に持っていくのにとても軽い。
デザインがいいので見ているだけで楽しい(これがMacの魅力)。

Airが実現した超薄型がトレンドになって、
MacBookProも携帯しやすい薄さ・重量になった。
そして今回発表された超薄型のiMac。
ノート派の私も一目見て欲しくなった。
来年度の研究費でどちらかを買うぞ。

この「欲しい」という気持ちを起こさせるモノこそアップル製品。
ジョブズ時代は恒例だったのだが、ティム・クックになってその開発力が心配だった。
でもゲイの人って、美意識が高いから…。

デザインだけでなく、
Ratinaディスプレイの他にUSB3よりずっと速いThunderboltなどテクノロジー的にも
先行的。
これがアップルの本来の立ち位置。
多少高くても、そのブランド力で勝負してほしい。
日本製も性能なら負けないだろうが、デザインは負け
(この弱点はIT機器以外でも)。

大学院の同窓会

2012年10月22日 | メモリアル

大学院以降の同窓会に初めて参加した。
「院以降」という意味は、学部は同じ大学でも別系統だったから。

同窓会には会費だけは払っていたものの、ずっと名古屋に行っていたこともあり、
一度も会合には出席できなかった。
今回あえて出席した理由は、会長がお世話になった同分野の先生で、
これまたお世話になった先輩の講演があり、そのテーマが面白そうだったから。

会場となっている茅場町のホテルに行ってみたら、
ホテルからして意外に小規模でこじんまりしていた。
その分気安い雰囲気。
院時代の先生や先輩、そして同輩と超久しぶりに会って、昔話や現況に花を咲かせた。
有名人である大御所の先生とも直接話せたのもうれしい。

この歳になると、新たな出会いがほとんどなくなることもあり、
旧い縁を大切にしたくなる。
一般的に、同窓会には若手より年配者の出席が多いのはそのため。
あまり望みのない未来より、長く生きてきた過去が重要になるということか。

毎年出られるものではないが、とにかく楽しかった。


質問コーナー閉鎖

2012年10月21日 | 生活
我が「気象の世界」のサイトの読者質問コーナーの受付を残念ながら閉鎖した。
質問者にこちらが回答を送付しても、無反応が続いたため。
すなわち、人にものを尋ね、回答を得られたら、黙って去っていくような人が続出したから。
コミュニケーションのマナー違反がかくも多いと、回答する気力が失せる。
人に相談するというより、情報を検索したという感覚なのだろう。

金銭に置き換えたくないが、分かりやすいので置き換えると、
こちらは専門的知識を得るのに、多大な費用と労力を費やしている。
すなわちコストがかかっている。
そして、回答する作業にもそれなりの頭脳労働的コストがかかっている。
なので、本来なら有料にしてもおかしくない。
というか、情報サービスは書籍代と同様有料であって当然の価値をもっている。

ただそれで食べていくつもりはないので、サービス(奉仕)として情報提供していた。
そこには金銭は不要でも、絶対必要なものが残っている。
礼(敬意)の心だ。
これさえあれば、社会はきちんと成立する、というのが
礼治主義の理想(儒家思想)。

これが無理なら、ルールでがんじがらめにする法治主義(法家思想)しかない。
法治主義の発想では、法的義務のない”礼(ありがとう)”などは不要。

かような法治主義者たちとは私はソリが合わないので、
彼らと接触しないことにした。



危機管理主任3級試験結果

2012年10月19日 | 防災・安全
今日、大学院の学内選抜試験の合否判定の会議を終え、夜遅く帰京した。
実家には、9月30日に受験した「危機管理主任3級」の通知が来ていた。
開封すると、「合格」の報せ。

その通知によると、第1期生試験の合格率は50%だったそうな。
あの時、一緒に実技講習を受けた人たちの半分は不合格だったのか…
私もヤマが外れたので、ちょっと心配だった。
これで4級から3級に昇格できたことになる(2年後は2級に挑戦するのかな)。

昼は合否を判定する側、夜はその逆の立場。
いずれも一仕事終えた。
寝酒で祝杯といくか。

お篭りの宿:二日目

2012年10月15日 | 
連泊すると、二日目が丸一日”お篭り”に使える。
これがありがたい。

およそ2時間を作業の1クルーとすると、
朝食後の午前中に1クルー、昼の散歩の後の午後に1クルー、
3時の入浴(一番風呂)の後に1クルー、そして夕食後の1クルーと計4クルーも作業できる。
到着した初日は3時以降の2クルー、帰る日は1つもないので、2泊で計6クルー、最低12時間。
これだけあればかなり進める。

ただし、毎晩10時からは、不健康ながら
寝酒+つまみをふんだんに用意してのパソコンでの映画鑑賞を欠かせない。
この気分転換が旅の楽しみでもあるので、日ごろは悪習を絶ったこともあり、ご容赦願いたい。

さて論文だが、純粋に理論的な内容で、しかも書き始めだから、
論理構成を試行錯誤しつつ、結論(到達点)も見えない段階なので、
懊悩・呻吟しながら進めざるをえない。
この苦しみは日常空間では果たせない。
だからこそ、お篭りが必要なのだ。

論理に行き詰まってふと顔を上げると、目の前の視界いっぱいに浜名湖が広がっている。
空と湖がおりなす広大な風景は、隘路に陥った思考から頭を解放してくれる。

そういえば、湖畔に死んだエイが打ち上げられていた。
浜名湖にはエイが生息しているんだ。

お篭りの宿

2012年10月14日 | 
今年度2本目の論文を書き進めるため、勤務がオフの日にお篭(こも)り用の宿に連泊する。
私のお篭り用の宿は、仕事の関係で会員料金で泊まれる浜名湖畔のホテル。
ここ、建物は古いのだが、シングル客でも定員五名の和洋室を使え、
夕食はズワイガニを中心とするバイキング。

温泉ではないが大浴場があって、遠赤外線効果を出す備長炭が浴槽に沈められている。
お篭りに使うここは、ビジネスホテル並の宿代で済むこともあって、
私が”2番目”に気に入っている宿なのだが、
残念ながら会員の期限が今年いっぱいで切れる(非会員料金は普通の観光ホテル並)。
なので、名残惜しくも「泊まり納め」も兼ねた。

会員としての最後のチェック・インをすると、宛てがわれた部屋は、
いつもよりずっと上階の窓が二面ある角部屋。
すなわち、浜名湖が目の前に270°も広がって見える部屋(上写真)。
今までの”ご愛顧”への感謝としてなのか、
それとも会員でなくなった後もまた来てほしいというメッセージか
(スタッフの1人は名前を覚えてくれたし)。

もともと広い和洋室なので、
原稿書きの作業は和室の広い卓で持参したノートパソコンをひろげてやるのだが
(洋室の狭い机よりやりやすい)、
今回は、日中は湖に面したベランダに、持参したリラックスチェアを置いて、
270°のオーシャンビューの中で作業をするとしよう。

体重60kg台に戻る

2012年10月13日 | 健康
自分の体重がとうとう70kgを割り、68kg台に減った。
これはたぶん30歳代前半の頃の体重。

数年前の「一日一食法」で2ヶ月間で10kgの体重減に成功した時でさえ、
さらにダイエットを1年近く続けたにもかかわらず、体重減はストップし、
72kg以下にはどう頑張っても下がらなかった
(体がその食生活に順応してしまったようだ)。

それが、今年8月に寝る前の間食という悪習をやめ、
ずっと続けている「朝食か昼食のどちらかを抜く(すなわち「一日二食」)生活」をしているだけで、
20年間越えられなかった72kgのラインどころか、70kgのラインも突破できた。

20代後半の頃、自分の体重は65kgだった。
そこに戻れるだろうか。

ちなみに、「一日三食」という慣習的概念は私の辞書には存在しない。

健康診断結果発表!

2012年10月10日 | 健康
今年もお待ちかね、私の健康診断の結果を発表する。
何しろ、数十年来の悪習(寝る前のスナック菓子)を絶って一ヶ月ほどの測定結果、
われながら楽しみだ。

まずは肝機能。
GOT,GPTはもとより正常。
γ-GTPがここ数年、標準(10-47)より高めで昨年は65だった。
それが今年は「44」。
やった! これで安心して酒が飲めるぞ。

何しろ、1年365日の中で健康診断前日だけが休肝日。
肝臓を酷使しているのは分かっている。
なので、肝機能をアップするL-システインが500mg入った輸入錠剤を毎晩1錠摂取してきた。
この効果以外に考えられない。

次に脂質。
総コレステロールは、ずっと昔から標準(128-219)より高く、昨年は259で、今年は226。
でも下がったことは確か(コレステロール値は、気にしないけど)。
中性脂肪は、昨年は140だったが、今年は83に激減。
これこそ悪習を絶った効果だ。
そしてHDL(善玉)コレステロールは、昨年の80から91に上昇、
一方LDL(悪玉)コレステロールは、昨年の152から117(標準値内)に減少。
毎晩、寝酒は赤ワイン。つまみのスナック菓子をやめてこんなによくなった。

そして血糖値。
一昨年115に達し、標準値(70-109)を越えたのであせった。
なにしろ父母両方の伯父が糖尿病だったから。
昨年は108、今年は101に下がった。
これで安心。
今後も糖代謝に負荷がかからない食生活を続ける。

その他、体重は3kg減り、難聴もいくぶん改善していることが確認された。
ただし、尿酸は高めが維持されたまま。
そして胃検診の結果、ポリープが2ヶ所増えていた(計3ヶ所)。
そして新たに「びらん性胃炎」だと。
これ初めて。
検診の二週間前に行った玉川温泉(強酸)の飲泉のせいかも…

草鹿式と江戸城跡

2012年10月08日 | 歳時

体育日の休日は、電車の旅に出ようと思っていたが、
小笠原弓術家の草鹿式(鹿の的を射る競技)が靖国神社で行なわれるというので、
同じ小笠原流に属する者としてこちらを優先した。

靖国神社・護国神社の類いには足を踏み入ないつもりだったのだが、いたしかたない
(その理由は、我が曽祖父が幕軍として箱館で戦い、その後駿府の臨済寺に幕軍慰霊の碑を建てた、という事を列挙すれば推測していただけよう)。

頼朝の巻狩に起源をもつ、草鹿(くさじし)の的は、
午前と午後の2回開催されるので、じっくり見ることができた。
もちろん私は、演者の所作(指使いや足使い)を細かく観察。

弓を射る瞬間は、観客も固唾を呑んで静かにするのだが、
プロでもないのにでかいカメラを構える”カメラおやじ”という人種は、
所かまわず「ピピッ」というピント合せの音と「カシャ」というシャッター音を無遠慮に連続して響かせる。
マイクでの説明の邪魔だし、第一私が撮っている動画の音声にノイズが入ってしまう。

最前列に立って夢中でシャッターを押している”カメラおやじ”の肩をたたいて、
「消音にしてくれない?」と頼むと、
おやじはCanonのEOSの設定画面をあちこちいじったあげく、「これが最小音」だと。
我がNikonならちゃーんと「消音」設定があるのに…Canonってできないの?

鎌倉時代からの由緒ある小笠原弓術を堪能して、ついでに靖国の境内を歩き回る。
第二次大戦の英霊については私とて祈る気持ちがあるが、
戊辰戦争での自軍の死者を英霊化する一方、
幕軍側の遺体を腐敗するまま晒させた無慈悲さは、同国人として許せない(それが曽祖父の思い)。
中国人の同僚が、鎌倉にある”元寇の碑”のように、敵味方双方を慰霊する所であればいいのに、と言っていたのを思い出す。

神社を出て向い側は北の丸公園。
さらに立派な田安門をくぐり江戸城天守閣跡に登る。
松の廊下跡、富士見櫓を見て、百人番所の建物を見て、大手門に出る。
草鹿の式を見て江戸城を巡り、武家の世を偲ぶことができた。


松づくしで祝う

2012年10月07日 | 身内
今や一族の最長老となった母の誕生会として、
松茸と松阪牛(いずれも私が調達)で”焼き肉パーティ”。
日頃はつつましく生活しているので、年に1度の贅沢だ。

8歳の甥っ子も昨年から松茸の味を覚え、
今年は大人と同じく香りや歯触りを堪能。
わが家の経験上、松茸は網焼きより、鉄板焼きの方が香りがいい。
松阪牛(一部、柿安牛も入る)は、義妹の作ったネギ主体の特性のタレで賞味。

大人4人でワインを3本空けて更に手近の缶ビールも空け、
久しぶりに酔った。
もちろん満腹。