今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

川口に買い物に行く

2020年06月26日 | 東京周辺

東京の山の手線の内側に住んでいる者が、他県に買い物に行く時代になった。
買うのは農作物ではない。

今までは、買い物といえば銀座、あるいは池袋・新宿・渋谷、あるいは六本木・赤坂だった。
おっと忘れてならない秋葉原。

ところが最近、郊外型の店舗が充実してきて、そこに行かないと買えないものが出てきた。
ニトリ、イケヤ、そして今回のワークマン・プラス。

最寄りの店が、埼玉県は川口の、駅からバスの、ララガーデン。

東京に生まれ育ったものの、川向こうの川口に行くのは生まれて初めて。
もちろん用がなかったから(鋳物に用がなかった)。

京浜東北線に乗って、赤羽(北区の繁華街)から荒川の鉄橋を渡る。

背後の東京は住宅街だが、行く手の川向こうの川口は、背の高いビルが林立している。
この風景、南の多摩川を渡って神奈川の川崎(小杉)に向う時と同じ。

昔は東京から出た途端に、風景が田舎びたが、今はそれが逆転している。
まぁ、高いビルを建てたがるのは、成熟都市でない証し、と揶揄したい気持ちもある(…スカイツリーは?)、
降り立った川口駅の風景は、都会の繁華街そのもの。

西口からバスに乗ってララガーデンに降りる。
なぜこういう大規模なショッピングモールができたかというと、人口増加地ということもあるが、
住宅地のかたわらに、そういう広い土地があったからで、そこは工場だったはず。

生産の拠点が去って、消費の拠点になったのだ。
そこで売られているものは、メイド・イン・ジャパンではなく、価格の安いアジア製。
ララガーデンには、目的のワークマンの他に、ニトリ、ユニクロ、ダイソーなどが入っている。
私がこうして足を伸ばしてここまで来たのも、ワークマンの安い製品を買うため。
メッシュの夏用の靴と、夏用のアウトドア用パンツを買った。
ついでにフードコードのリンガーハットで、冷やしチャンポンを食べる。

川口駅に戻り、反対側の東口に行ってみた。
すると、なんと駅前に”そごう”がある!

デパート〔百貨店)があるなんて、ヨーカドーしかない赤羽より格が上ではないか。
お見逸れしました。
もっとも、都民ならそごうに行きたければ、有楽町に行ったので、川の向こうにもあることはついぞ知らなかったが、
有楽町になくなったので、ここが一番近いそごうになる。

かように形勢逆転を身にしみながら、逆転された側の地に帰った。

すると、給付金の10万円が入金されていたということで、その札束を渡された。
電車に乗ってまで安い買い物をしにいく身には、過分ないただき物。
ありがたく頂戴し、消費にまわすことにする。


既視感と正しい想起との違い

2020年06月21日 | 心理学

昨日のブログ記事で、寺社ではお姿を買うと書いたら、
近所のお不動さんにお姿が売られていたが、まだ買ってないなぁと思い、
さっそくお姿のお札を求めにいった。

不動堂にお姿の見本があり、そこには庫裡の玄関でお求めくださいと書いてある。
庫裡にいくと、インターホンを押せと書いてある。
インターホンに手を伸ばしたその時、
このシーンに強い想起感(このシーン経験したという記憶感)が湧いてきた。

ただ、想起感だけだと、実は経験していない想起ミスである既視感(デジャブー)かもしれない。
私にとって既視感はめずらしくないので(夢の中でも経験する)、どちらなのか一瞬迷った。

たが、インターホンを押したあと、玄関に入って、出てきた婦人に用件を述べて、お姿を購入したというエピソード記憶がありありと蘇ってきた。
既視感でも、「このシーン前にもあった」という感覚は、事態の推移に並行して「そうそう、このシーンも確かにこうなった」という想起感が連続するが、これは現象学でいう「原印象」という持続的現在の印象で、まだ経験していないこの先の出来事(エピソード)を予測的(現象学でいう「予持」)に思い出すことはできない。
すなわち、既視感では「この先、こうなった」というエピソード記憶の予持想起ができない
これが既視感と過去経験の想起との決定的な違いだ。

ということで、これは既視感ではなく、お姿はすでに購入済みした経験があると思い直し、インターホンを押さずに、それを確認すべく帰宅した。
そして各地のお姿を入れてあるクリアファイルを開いたら、確かにこの寺のお姿があった。

ただ、既視感より前に、すでに購入していたことを忘れていたことの方が問題だ。
忘れるには理由がある。
お姿って、こうやってファイルに入れたら、それっきりで見ない。
だから、記憶に残らず、忘れてしまうのだ。
実際、幾度目か訪れた社寺で、ここのお姿買ったかどうか迷う時がしばしある。
かように人間の記憶って精度が悪い。
今回の場合、連想→忘却→既視感(のような想起感)→正しい想起、という記憶現象のオンパレード。

なので、パソコンで購入したお姿のリストを作成し、クラウドに保存した。
こうすれば、買う時にリストを開いてスマホで確認できる。
外部記憶装置に頼ろう。


西大井を歩く

2020年06月20日 | 東京周辺

梅雨の合間の晴天となった土曜、気分転換に都内を歩いてみたい。

候補に挙がったのは品川区の西大井界隈。

なんでかというと、毎度新幹線で名古屋に向う時、品川を過ぎた新幹線が住宅地を見下ろしながらややスピードを上げていくと、突然、右側の線路脇にこじんまりした森が現れる。
住宅密集地の中の森なので、何かと思うと、伊藤博文公の墓所だとわかる。
もちろん初代総理大臣で昔の千円札のあの人。
私も彼と同じ長州・萩の血を引くものの、旧幕臣の子孫としては関心の対象ではないが、住宅地内の森に心惹かれる。

新幹線の車窓は、次に、高台に建つ立派な寺院を映す。
名刹の風格があるので、こちらも気になる。
これは養玉院という寺で、大きな五智如来像が並んでいるという。

そう、毎度新幹線の車窓から見るこれらが、西大井にあるのだ。

近くに「西大井」という横須賀線だけの駅があり、品川で乗り換え、1つ目で降りる。
西大井は、私が名古屋に職を得る30年以上前、ここの駅前のメイプルセンターという所で、カルチャースクールの講師をしていた。
なので、それ以来の下車。

まずは現地で、昼食を摂りたい。
線路脇にこじんまりした中華料理の店があった。
店頭のメニューを見ると、五目焼そばが680円とあったので、入る。
私は、中華では五目焼そばと決めている。
満足して会計をすると、720円だという。
これって外税?。
実際、東京駅から南(〜神奈川)は税抜き価格を店頭表示しているので注意しないと。

さて線路沿いに、住宅地を歩いて、隣が公園の伊藤博文の墓所に着く。
木々が生い茂る広い敷地は居宅の跡らしい。
残念ながら墓所は閉鎖中(11月の文化財週間のみ開くらしい)。
ハルピンで暗殺されたこともあり、いろいろ恨みを買っているだろうし。
敷地内を覗くと、鳥居があって、神道式の墓所になっている。

次の養玉院を目指して、線路沿いの道を歩く。
一帯は静かな住宅地だが、新幹線の高架とその下を通る横須賀線の線路脇なので、10分おきくらいに、新幹線の高周波の風切り音と、横須賀線の線路の継ぎ目を鳴らす音が清寂を破る。
両方の線路脇だと、落ち着かなそう。

本日の第一目標である養玉院如来寺(天台宗)は、門は閉まっているが、脇道から境内に入れる。
新幹線から見たように、寺域は広く、高台に建っている。
一番奥の江戸建築の大きな如来堂には、脇から身をかがめて入る。
中に入ると、高さ3mほどの五智如来(薬師、宝生、大日、阿弥陀、釈迦)が横一列に並んでいる。
堂内はうす暗いが、如来像には照明が当てられ、金色(コンジキ)に輝いている。
都内の寺ではなかなかお目にかかれない壮観。
ただ惜しむらくは、造りがやや素人ぽい。
手前には、興福寺の天燈鬼(国宝)を彷彿させる像が燈明をささえている(写真)。

如来堂内はたっぷり堪能したが、他のお堂は閉まっている。
奥の墓地の入り口に江戸時代の石仏があり、童子・童女という碑銘から幼い男の子・女の子の墓だとわかる。
昔も変らぬ親心に心打たれる。

さて、ここから線路から遠のき、荏原台地の端を上ったり降りたりして、西大井の鎮守、蛇窪神社に達する。
この地に白蛇が棲んでいて、蛇窪が地名となっていた。
そこに弁天を祀ったのが今の神社の前身らしい。

弁天は、日本の神ではなく、インドの女神・サラスバティで、本来の所属は仏教の天部(守護神)だ。
それが仏教から独立して、神社側になり、蛇身の宇賀神と融合して水神の役を担っている。
神仏習合のままであればまったく問題ないが、いつのまにかここは皇祖を祀る天祖神社になってしまった。
それでも地元の崇敬を集めているようで、参拝者が堪えない。
あいにく、弁天・白蛇神が祀られている池は今年度いっぱいの工事中で入れなかった。

私は、寺社のご朱印にはまったく関心ないが、お姿や神像には目がない。
ここには、ご神体の蛇の像があったので(1500円)迷わず購入。

ここから近い駅は都営浅草線の中延。
都内に残る数少ない庶民の商店街の1つ戸越銀座は1駅先だが、名所ではないので、次の機会にする。


車の中に子どもを置き忘れない方法

2020年06月19日 | 防災・安全

つくば市で起きた、2歳児を車の中に置き忘れて死なせてしまった事故。
夫が在宅での仕事に集中していて、置き忘れた事にずっと気づかなかった。

こういうミスは、誰でも起りうるのでひと事ではない。

なぜ起きて、どうやって防げばいいのか。

例によって「二重過程モデル」で考えてみる。

※認知・行動をシステム1(速いが不正確)とシステム2(正確だが遅い)からなるという心理モデル。私のブログでは基本タームなので、知らない人は、ググってみて。有名な本は、D.カーネマンの『ファスト&スロー』。ちなみに私はこのモデルを拡張した「多重過程モデル」を提唱している。

システム1による忘却は、対象が視野にないために起きる。
たとえば、傘を電車の中や店の傘立てに忘れる場合だ。
雨が止んだ外出先で傘を忘れないためには、手から離さないことが一番。

システム2による忘却は、注意対象でないため。
システム2の選択的注意は、非選択の認知対象を頭から消す。
すなわち、他のことに集中すると、その事は忘れる。

車の中で子どもを置き忘れる場合は、システム1でいうと、車から降りる時に後部座席に目を向けないために起きる。
システム2でいうと、子どもの事を忘れて他のことを考えているために起きる。

これを防ぐには、確認行為の習慣化が必要。
確認というシステム2を、習慣化というシステム1にすること。
そうすることで、確認のし忘れを防ぐ。
確認の一番いい方法はチェックリストを作ること。
スーパーの買い物などに使うだろう。
ただ毎回チェック項目が異なると作りにくい。

もうひとつは、点検動作をすること。
空間での確認で、指呼点検をする(鉄道の運転手がやるように、言葉でも確認するとよい)。
すなわち、動作として体に覚えさす。

習慣化とは、毎回やること。
すると、そのうち条件づけされて、自然に遂行される。

私自身は、車から降りる時、サイドブレーキとギアの位置(マニュアル車なので)、カーナビとスマホの着脱を、目視と指呼で点検することが習慣化されている。

家族がいる場合は、後部座席(とりわけチャイルドシート)を目視と指呼で確認する動作を加えればよい。

自分でこの習慣化がされた理由は、過去に忘れた失敗があったためで、
1度目の小さな失敗によって、行動修正し、それを習慣化(条件づけ)されることで、2度目以降の失敗を防ぐことになる。

システム1とシステム2の特性を活かして、うまく分業的に組み合わせるのだ。

この他にも、後部座席にセンサーやカメラをつけるなど、メカによる人間能力の補強という方法がある。
メカは最初から自動(システム1)化されていて、
しかも人間のシステム1より精度が高いから信頼できる。
こちら方向での対処も選択肢に入れていい。


パワースポットのカエル館で水質実験

2020年06月16日 | 茶臼山カエル館計測

私が認定するパワースポットである茶臼山のカエル館(長野県根羽村)で、水質実験※をしてみた。

※後日訂正:測定したのは電気伝導率ではなく TDS(総電解物質)でした。
単位はppmで、値はイオンと水の重量比を指し、電気伝導度をもとに計算されるため、電気伝導度と相関し、また測定目的も同じ。なので、名称と単位だけを修正します。評価は変わりません。

すなわち、館内の強磁場と弱磁場と平常磁場の3ヶ所に、蒸留水をおいて、それの電気伝導率の変化を測定するもの。
TDSは、液中のイオンの総量の指標。
それが何を意味するかは、後述する。

まず、館内の磁気が平常値の対照地(44.9μT=この地域の地磁気として標準的な値)の机上にビーカを置き、購入した蒸留水を入れる。
蒸留水は水質検査器の洗浄に使うものなので、TDSの値は0ppm(25.1℃)。
TDSは水温が上がると増えるため、本来は水温を一定にすべきだが、自然状態で計るので水温も記す。

弱磁場とは、(パワー)スポット空間内の北側の壁面で、ビーカを置いたベンチの上は22.8μTと、平常値の半分の値(しかも極性が逆転している)。

強磁場とは、スポット空間の南側の壁面で、ビーカを置いた床面は133.3μTと、平常値の約3倍(写真:壁面の小さなビーカにTDS測定器を差して、同時に手前で直流磁気を測定)。

この3ヶ所に蒸留水をいれたビーカを置いたままにした。
ちなみに、蒸留水のTDSの初期値は理論的には0なのだが、対照地と弱磁場は1μS、強磁場だけが0だった(±1程度は測定誤差ともいえる)。

そして設置してから26時間後の翌日の15時40分、TDSを再測定した(以下、単位はμS,()内は水温℃)。
対照地:20 (22.6)、弱磁場:6(22.5)、強磁場:371(22.1)

3ヶ所の水温はほぼ等しいから、TDSの値はそのまま比較できる。
強磁場のTDSの急上昇に驚いた。

さらに、翌日の午前10時に計った結果は、
対照地:22(20.0)、弱磁場:6(19.0)、強磁場:365(18.0)

互いの水温に違いが出たが、昨日と同じような値だった(強磁場の値が下ったのは、4℃もの低温のためかも)。
強磁場のこの値は、アルカリ単純泉レベル。
私はあちこちの温泉でTDSを測っているのだが、それは温泉の濃さ(イオン濃度)の指標になるから。
すなわち、蒸留水が日帰り温泉並みのイオンの濃さになったのだ(普通の療養泉だと、TDSの値は4桁になる)。
ちなみに、カエル館近くの矢作川水源の湧水の、伝導率からの推定値によるTDSは25程度(22.6℃)。

それにしても、磁場の値の順にTDSが高くなっているのがおもしろい。
磁場にイオン化作用があるかのよう。

気功師が「気」を入れた蒸留水で電気伝導率(TDSと相関)を測定した、佐々木茂美博士によると、伝導率の上昇の原因は、水分子のクラスターが変化し、電子が活性化して、自由電子となったためと解釈している。
「気」には電離(イオン化)作用があるということか。

ちなみに佐々木氏によると水温を40℃にしないと、伝導率が変化しにくいという。
ところが、カエル館の強磁場では20℃前後なのにこの上昇度だ。

この強磁場近くに来館者が座ると、約半数の人がビリビリ感や温熱感を訴える(本当は順序が逆で、来館者が体感異常を訴えるので、磁気を計ったら異常に強かったのだ)。

ということでカエル館内のスポット空間は、磁気以外に、水のTDSも変化を与えることがわかった。

今後もさらに実験を続ける。

参考文献:佐々木茂美 『気のつくり方・高め方:実験データが示した「気」の正体』 サンマーク出版 1990


アベノマスクがそれぞれに届く

2020年06月10日 | 新型コロナウイルス

東京の実家には5月下旬にアベノマスクが届いた。
1住所に1組2枚なので、2世帯7人のわが家に2枚配布された。
幸い、欲しがる人がいなかったので取り合いにはならず、高校生の甥が6月から始まった学校に、敢てつけていった。

そして、先週末、10万円給付の通知が、世帯ごとに届いた。
振込まれるのはいつになるやら。

昨日、名古屋のアパートに帰ったら、なんと郵便受けにアベノマスクが入っていた。
1住所ながら集合住宅だと、部屋ごとに配られるらしい。
ここは単身者用なので、1人につき2枚となる。
マスクが暴落している今更、布製の小さいマスクなどもらってもうれしくない。
2ヶ所でもらって、自ら不公平を実感しただけ。
これからは暑くなるが、サイズが合いそうな人がいる実家に持ち帰るか。


狭山湖周辺を歩く:トトロの森でばけたんが…

2020年06月07日 | 東京周辺

久しぶりに歩きたくなった。
陽気がいいので、里山歩きといきたい。
里山歩きといえば、狭山丘陵にひろがる「トトロの森」周辺が思い浮かぶ。

先週から、狭山湖と多摩湖の間にある山口観音に行きたくなっていた。
山口観音は昔に行った覚えがあるのだが、狭山湖・多摩湖は観光地ではないので、いつ、何のために、どのルートで行ったのか覚えていない。
それがために、尚更心にひっかかっていた。

地図を見ると、山口観音に隣接して狭山不動尊というのもあり、堂塔がひしめいているらしいので、ますます心引かれる。
そして、トトロの森1号地が近くにある。

狭山丘陵に点在する「トトロの森」は、公益財団が、ジブリ映画『トトロの森』の舞台となった狭山丘陵の自然を守るべく、土地を購入して、保全している森のこと。
今まで、多摩湖の東側と狭山湖の北側に行ったが(→トトロの里を歩く2),
記念すべきこの1号地には行ってない。
ということで、以上を含む狭山湖の東縁を歩くことにした。

日曜なのに試合のない「西武球場前」に降り立ち、道をわたってファミマでおにぎりと飲料を調達。
昼食をちゃんとした地元の食堂でとりたいとも思ったが、
アウトドア派の私としては、せっかく狭山湖に行くので、湖畔で湖面を見ながらおにぎりを食べたい。

道沿いに進むと、すぐに狭山不動尊(狭山山不動寺)の境内に入る。
丘陵の上にいろいろな堂塔が点在している。
不動尊というが天台宗の別格本山で、山上にある比叡山を思い浮かべる。

不動尊の境内を抜けて更に南下すると、山口観音(金乗院放光寺)の境内に入る。
こちらも堂塔が山中に点在し、真言宗だというので、高野山を連想。
かように両寺を訪れることで、なにか得した気分になる。

この山口観音に白馬の木像があり、これが以前訪れた時の唯一の記憶だった〔写真)。
それは新田義貞の愛馬を模したものという。
新田義貞は、鎌倉責めの時、この当りから多摩川にかけて(今の東京都を南北に横断して)北条氏の幕府軍と戦い、かれらを撃破したのだ。
なので狭山丘陵周辺には義貞の史跡や古戦場が点在している。

境内から出て、自動車道路に沿った遊歩道を進むと、狭山湖の堰堤に出る。
埼玉県の狭山湖と東京都の多摩湖は、ともに狭山丘陵中央に造られた人造湖なので、たとえば狭山湖はその東縁が直線上の堰堤になっている。
堰堤手前の四阿に腰掛けて、西方の奥多摩の山を眺めながら、おにぎりを頬張る。

堰堤の東側、すなわち湖の反対側を下って、道路に出る。
ここから少し奥に入ると、民家の庭先に、トトロをかたどった植木があるのだ。
観光地ではなく完全な民家なので、遠慮がちに写真を撮る〔写真)。

ここからさらに東の平地を歩き、北の丘陵地帯に方向転換すると、
生きものふれあいの里」という自然が残された谷地になる。
そこにトトロの森3号地がある。

すると、突然、胸からさげていた「ばけたん霊石」(霊の探知器)が、赤と緑の点滅をし始めた。
赤は良くない霊がいるというアラート(警報)だ!
ばけたんは、スイッチをいれなくても、自ら何かを検知すると、こうして自発的に光るのだ。
ただ、今回はどうも反応がおかしい。
道を更に進んでも、赤と緑の点滅が止るどころか、いっこうに止らない。

さらに奥のトトロの森1号地にはいっても、ほんらいはのどかな里山なのだが、
ばけたんは狂ったように点滅をやめない。
ボタンを押してても、点滅が止らなくなった。
悪い霊の接近を探知した場合、本来なら、ボタンを押してバリアを張るのだが、
制御不能になってしまった

実は、ばけたんがここに来てアラートを発したのには、心当たりがある。
というより、その心当たりのために、こうやってばけたんを装着してきたのだ。

私が、この地を歩きたくなったのは、先週末、この地を地図で見たからだ。
なぜ地図でこの地見たかというと、
5月30日に、埼玉県所沢市上山口の山林で、キャミソールを着けた白骨遺体が発見されたのだ。
その地名の山林ということろが気になり、その地名を地図で探したら、トトロの森1号地があった。

さらに、その地周囲を見て、そういえば、このあたり前から行ってみたかったことを思い出したのだ。

そういうことで、本日、自分自身は、狭山不動と山口観音をお参りして不動明王と観音菩薩の守護を得たつもり。
そしてばけたんを胸からさげて、警戒していた。
すると案の定、ばけたんはそこに達して強力な警報を発した。

すでに遺体は、この地にないのだが、
ばけたんが制御不能になるまで、強いアラートを発したということは、
その地にばけたんが探知できる”何か”がまだ残っているのだろう(遺体は数年間そこにあったのだから)。
この地は、きちんとお祓いをした方がいいと思う(私はピンポイントの場所がわからない)。

1号地から森の中を道伝いに行くと、堀口天満天神社の道と合流する(写真:左の土の道が1号地からの道)。
現地から一番近い寺社であるこの神社で改めてお祈りをした。

さらに北上して、藤森稲荷神社を詣で、全徳寺とその観音堂を詣で、
最後に小手指の鎮守たる北野神社(ここも新田義貞ゆかりの地)を参拝した。
ここまですれば、私自身も浄められたろう。

気づくと、ばけたんはいつの間にか、点滅をやめていた。
というより電池が切れていた※。
前日、新しい電池に入れ替えたばかりなのに。

北野神社には、藁で作られた神馬があった(絵馬の元型という)。

神社前から西武バスに乗り、小手指駅前の「ぎょうざの満州」で、餃子を肴にグラスビールで咽喉を潤した。
帰宅して、一応、湯で体を浄めた後、仏前で陀羅尼を唱えた。

※夕食後、ばけたんの電池を確認したら、電池切れではなかった。
ただ、通電すると、相変わらず、赤と緑の点滅が止らない。
あの地で、突然回路が故障してしまったわけである。
赤と緑の点滅は、赤(悪い霊)と緑(正常化)とのせめぎ合いと解釈できる。
ばけたんが身を挺して、私を守ってくれたのかも…。
長年(全世代)のばけたん愛好者として、初めての事象。

後日、今年発売された、ばけたんの最新バージョン(霊石kai)を購入した。


緊急事態宣言期間の払戻し

2020年06月05日 | 新型コロナウイルス

帰京して、賑わいの戻ったアメ横界隈を歩きながら、バッグの中をまさぐっていたら、東京メトロの回数券が出てきた。
6枚残っていて、使用期限は5月17日。
アウトだ。

春休み中に、国会図書館に通うため、回数券を買っていたのだ。
ところが、緊急事態宣言で外出自粛、というより国会図書館が閉館。

それが5月いっぱいつづいていたので、こちらも使っていない回数券のことはすっかり失念していた。

期限の切れた切符ほど、持っていて無意味意なものはない。
しかもそれが未使用なら、持っているだけで嫌な気分になる。

悔しまぎれに破いて捨てようと思った。
が、なぜか気を取り直して、そのまま財布にしまった。

その時は、捨てない理由が浮かんだわけではないが、歩いているうちに、もしかしたら、払戻しできないだろうかと思ってきた。
ただ、通常の払戻しは、鉄道側のトラブルが原因の場合で、今回は曲がりなりにも、地下鉄は運行されていた。

総理大臣自ら国民に向って外出自粛の要請をしていたが、要請であって強制ではない。
う〜ん、弱いな。

でも、学校や会社も自宅待機になったのだから、乗車する理由がなくなった人たちがいるはず。
定期だったら、払戻しされておかしくない。

帰宅して、いちるの望みをいだいて、東京メトロのサイトを開いた。

すると、緊急事態宣言期間中の定期券のほかに、回数券も、払戻しの対象になっていた!

払戻し期間は、解除後1年間。

ただし手数料が、回数券でいうと1枚分強とられる。

それでもいくぶんが現金が戻ってくるだけでうれしい。

あの時、破り捨てないでよかった。