今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

安堵と失意と出費の日

2018年11月27日 | お仕事

役職付きになったことで、通常の業務に加えて会議と報告書作成に追われる身となった。
官僚的文書の作成に慣れないため、再三の訂正の末、本日やっと報告書が事務局に受理された。 
これでホッとした。

その今日は、研究論文提出の締め日。
だが提出しない旨を昨日伝えていた。

毎年、2本の論文執筆を自分のノルマにしていたが、ついにそれに達しない時が来てしまった(今年は1本だけ)。
報告書作成のせいではない。
予定していたデータ分析に必要な予算的・能力的準備が足りなかったためだ。
その研究に代わって他のテーマの論文にしようかと手をつけてみたが、こちらも新境地を開拓する必要があるため、頭脳的にまったく進まなかった。
今の自分が抱えている複数の研究テーマが、それぞれ折り返し地点に達したため、従来の延長上の思考・データでは済まなくなっているのだ。 

さらに今日は、買って3年目の車検に出した車を受け取る日。
その車を受け取るために20万円が飛んだ。 
車は外装もきれいに磨かれていて、新車に乗る気分。 

安堵と失意と出費を経て、小さな脱皮をしたのかな。


東高尾の草戸山に炊きハイク

2018年11月25日 | 山歩き

先月の横瀬二子山から始めた”炊(かし)き”登山、すなわち山上で火を炊いて食事を楽しむのを目的とした山歩きを、今月も続ける。
といっても炊きにさらに重点を置くため、山のグレードをぐっと下げて、高尾山(599m)の東にある草戸山(364m)にした(なので登山ではなくハイク)。
なぜなら、前回、ソロストーブの着火に手間取ったので、今回は山歩きよりも、ストーブの扱いに慣れるのを第一とするから。

その草戸山は、高尾山の東隣りの標高300mほどの山陵上の峰で、城山湖(本沢ダム)を見下ろす位置にある。
私は、高尾山域では、高尾山の全ての行路はもちろん、西に延びる奥高尾の縦走路、北高尾山陵、南高尾山陵にも足跡を残したが、”東高尾山陵”に相当する草戸山陵は、あまりに低すぎてまったく対象外だったこともあって、ここだけ歩き残していた。
それが今回、第一の候補になった次第。

高尾山域は、近場でしかも交通の便がいいので、他の山域より遅発ちでいいのが楽。
というわけで、11月の3連休最後の日、8時すぎに出発。

京王線終点の高尾山口駅では、高尾山に向う家族連れ、カップル、若者グループ、中年・高年グループでごった返している。
老・若・男・女の人口分布に偏りがないのは、観光地として立派。
それどころか、欧米系・アジア系の外国人の割合も高い。 

そのあおりで駅のトイレは男女とも長蛇の列(トイレは出発駅ですませておこう)。
駅隣りに温泉施設もできて、もはや高尾山は”近くて良い山”すぎる状態。

この雑踏から抜け出て、高尾山とは甲州街道を挟んで反対側の草戸山に向うのは私一人。
街道からの入り口はちょっと判りにくいが、詳細地図を持っていれば迷うことはない。
入り口から少し先の、住宅の脇を抜ける細い登山道へは指導標がある。
たった一人で山道を登り、高尾山口の騒音も途絶える頃に、稜線に達する。
ここで高尾駅からの稜線伝いの道と合流して、これから右(南)に折れて草戸山へのゆるい登りが続く。
紅葉は終っており、新しい落ち葉を踏みしめる。

やがて次々と走ってくる人がやってくる。
来月、このルートでトレイル(走って山を駆け抜ける)が開催されるので、その練習か。

実は、私も30歳前後の油の乗り切っていた頃、「ランニング登山」 に触発されて、登山靴をジョギングシューズに履き替えて低山を走ったものだ。
日本アルプスもジョギングシューズで軽快に歩いた。
その因果なのか、今の私は腸脛靱帯炎すなわち”ランナー膝”に苦しんでいる。
くれぐれも無理は禁物。 

というわけで痛み予防のためのZAMSTのサポーターを左脚につけた私は、無理をせず、のんびり歩く。
といっても、ご老人の団体は、追い抜かせていただく。

眺めが開けた草戸峠に達すると、目の前に高尾山の山陵を仰ぎ見る(写真)。
高尾山は独立した山というより、長い山陵の最高点なのだ。
今まで、高尾山は周囲の山から見下ろすばかりだったが、こうして近場から見上げるとそれなりに風格を感じる。
あちらは、今ごろ登山口から山頂まで人でぎっしりだろう。 
休日の高尾山頂はまさに立錐の余地がなく、坐って昼食をとるすき間もない。 

いったん下って、樹林帯の中の草戸山の最後の登りとなり(写真)、
ぱっと開けた山頂に出る。
山頂には、展望台と山の神の立派な祠がある。
展望台からは、相模原の市街地などの平野部が見渡せる。
残念ながら、富士や高尾山は見えない。 

山頂の周囲には、昼食用のテーブル+ベンチが点在。
まだ正午前ということもあって選び放題だが、ここは単独行なのでテーブルなしのベンチに陣取って、いよいよ炊きの開始。
ここまで来る間に手ごろな枯れ枝や枯れ葉を拾ってきており、それを燃料にする。
前回、着火に手間取ったのは、コンロに鍋をのっけた状態で着火しようとしたため、燃焼空間が狭かったのが理由と思う。
なので今回は、鍋を載せず、上空を空けたままにすることで、コンロ内の空気の上昇ルートを確保する。

まず新規購入した電子着火装置で一番下に敷いた新聞紙に着火する。
USB充電式でライターよりも奥に届く。
今回は途中で消える事もなく、順調に火がまわる。
低山の植林で豊富にある杉の枯れ葉がよく燃えるので、それが炎を上げている間に、太めの枝を、これも新規購入した鋸付きの十徳で、コンロ(かまど)に合う長さに切る。
火が安定したので、鍋に水を入れ、コンロに載せる。
火力はガスストーブに負けるが、燃料は周囲に無限にあるので、好きな時間だけ火を炊いていられる。
沸騰した湯をカップ麺に入れる。
ガスなどの燃料式でない竈(かまど)なので、一度着火したら途中で消すわけにはいかない。
3分待っている間もカップ麺を食べている間も、枯れ枝をくべて火をつけておく。
最後に今一度、湯を沸かし、インスタントコーヒーを飲む。
竈方式なので、まずは木が炎を上げて燃え、その後黒い炭になって今度は遠赤外線(色温度が低すぎて炎が見えない)で熱を発する。
そして最後は白い灰になるので、きちんと消火したら、付近に木の養分として撒き散らせる(花咲爺が撒いた灰と同じ)。

かくして、炊きに1時間ほどを費やした。
気がつくと周囲のベンチは満杯で、坐って昼食を摂りたい登山客たちが私が陣取っているベンチを眺めているので、急いで出発の身支度をする。

炊きのコツもつかめたので、 満足して出発。
草戸山からさらに稜線を南下して、神奈川県に入る。
ここから足下に城山湖が見下ろせるのだが、なんと貯水池に水がない!
城山湖を一周するコースも今回の候補だったが、それにしなくてよかった。

今回のコースは、高尾の東隣りの草戸山陵を南下して南高尾山陵の榎窪(エノクボ)山(420m、今回の最高地点)に達して、そこから西に折れて三沢峠に降り、そこから北の谷に降りて出発点の高尾山口に戻るというもの。 

後半の帰還ルートは、高尾から城山湖の南にある「峰の薬師」への参詣道である。 

最後は国道20号線の歩道だが、そこ以外は、高尾山よりも気楽に山の気分が味わえる。
高尾山以外に高尾山口から行き来できる、しかもはるかに静かな山があるのを知って得した気分。

かくして高尾山は、ますます近くて良い山となったので、駅前の案内所で売っていた専門けの『高尾山薬王院の歴史』(外山徹)を買った。
考えてみれば高尾山は、東京一の霊山でもある。
次は、パワーの計測をしてみるか。 


良導点測定器と電子鍼

2018年11月24日 | 健康

『黄帝内経』を始めとして人体での”気”の流路である経絡を勉強していると、ただツボ(経穴)を押すだけでなく、鍼を打ってみたくなる。
といっても鍼灸治療は高いので、なんとか自前でできないだろうか。

素人として必要なのは、まずは正しい経穴の位置を知ること。
本には詳しく書いてあるが、個人差もあるはず。

そこでノイロメーターなる良導点測定器を買った。
最近の”計測マン”としては、計測の対象が生体に向っているのだ。
買った製品名は「ココロケーター」というもので(心にロケーター=電位計をかけている)、
皮膚の電気抵抗が弱い箇所を電気的に検索するもの。

マシンに接続した金属棒を片手に握り、もう片手でペン状の検索機を皮膚に当てる。
抵抗の弱い箇所にペン先が当るとブザーが鳴る(度合いに応じて音量が変わる)。
実際、百会印堂湧泉(下線は経穴名、以下同)などのメインのツボでは大きく鳴る。
指先の井穴(気が出入りする穴)も鳴り、手のひらでは労宮以外にも手相の線に沿って鳴る。
ただ合谷では鳴らなかった(これは個人差か)。
脚では鳴る場所がかなり限られる。
そのうちに、それぞれの経絡に沿って自分なりの良導点を探索してみたい。 

さて、これで終りではない。
その鳴った場所にすかさず、電子鍼を打つ。

いわゆる鍼(針)は衛生上からも素人は使えないが、電子鍼なら、皮膚に当ててスイッチを押すだけ。
ビリっという電流が経穴から離れた経絡にまで響く。
経絡を刺激する分、押すだけの刺激より響きがいい。 

私が買った「みずほ電子鍼」は電気刺激の強度を制御できるので、指先の井穴などの敏感な所では弱く、
体幹部の鈍感な所では最強(15000V)にする。

電気抵抗の弱い箇所に、電流を打込むことで 外からの電”気”が体内の気を刺激するというわけだ。
人体電動観の私にぴったりの処方だ。


アップグレードしたMacOSをダウングレード

2018年11月23日 | パソコン・メディア

MacBookPro13inchを買って、最初にしたことはOSを最新の「Mojave」にしたこと。
すっきりと最新状態で使いたかったので、入っていたOSのバックアップを取らずに、
OSをアップグレードした 。
そして、TimeMachineから引き継ぎ元のマシンのデータをごっそりコピーして、
世代交代を果たすべく最新マシンの最新OSで作業しようとしたら、
古いアプリのいくつかが最新OSには非対応であることがわかった(ここまでは先日に既述)。
1つ前のHigh Sierraならそれらのアプリも無事動く事を確認したので、
MacBookPro13inchの工場出荷時の状態にもどせばいい。
と楽観していた。 

ところが最新OSが入っているマシンには、古いOSはインストールできない仕組みになっていた。

そこで困って、ネットで情報を探した。
目的に見合う情報が載っていたので、その通りにやってみたが、なぜかうまくいかない。
お手上げなので、買ってから90日までは無償のAppleサポートに電話でのサポートを申し込んだ。

昔と違って、今のAppleサポートはとても親切。

目的にかなった説明ファイルを送ってもらい、口頭でも説明された。
それで判ったのは、ネットで得た説明が間違い(ミス)であったこと。

工場出荷時のOSに戻すには、「shift+option+⌘+R」での起動が必要なのだが、ネットでは「option+⌘+R」となっていた(これは最新OSをインストールする方法)。

私の場合、正しい方法で起動しても、すぐにOSのインストールとはいかない。
すでに最新OSが入っているので、まずはHDの初期化をし、
その後工場出荷時のOSをインストールするという手順。
それをなんとかこなして、旧マシンからのデータ移行から先は難なくすませ、
やっと最新マシンでの1こ前のOSによる世代交代が完了した。 
これでひと安心。

次は、今使っている外付けモニターを高解像度なものに買い替えたい。


耳鳴りに低音が追加

2018年11月18日 | 健康

耳鼻科でも治療が困難な耳鳴り(実際、近所の耳鼻科でも耳鼻科専門の病院でも治療してくれなかった)。
私はずっとそれにさいなまされているので、今秋から漢方治療をトライしてみた。

ところが、10月29日の茶臼山高原に泊った朝から、左耳の耳鳴りに間歇的な低音が加わった。
低周波音なので、最初はどこぞの電気機器の音かと思ったが、その音は自分といっしょについてまわる。

もともとの耳鳴りは左右ともに「キーン」という高周波の連続音で、しかも左右で若干周波数(音高)が異なる。
そこに今回、「ブーン」という低周波音が左耳だけに、しかも断続的に加わった(なぜ断続的なのか)。

うるさいったらありゃしない。

漢方を飲んだせいなのか不明だが、それまでは低周波の耳鳴りはなかった。

ツボ(経穴)を刺激しても改善しないので、漢方に頼ったわけだが、このまま飲み続けていいものやら。

→とりあえず、処方された漢方を飲むのをやめたら、低温の耳鳴りはおさまった。


ボジョレーの新酒に乾杯!

2018年11月17日 | 歳時

今週末(土日)は推薦入試に公募制入試が続いて休みがない。
その前半が終わった17日は、ボジョレー・ヌーボー解禁日。

お盆と意匠が重なるハロウインは日本には不必要だが、農耕民なら最大行事であるべき収穫祭(新嘗祭)の代表として、この日は祝いたい。
何をおいても新酒の収穫祭だし。

といっても日頃ボルドーなどを賞味しているリッチな人にとっては、ボジョレーの軽いワインなど初心者向きにしか思えないだろうが。

メルシャンの Bistro(濃い赤)をテーブルワインにしている庶民の私にとっては、この日ばかりは、 新鮮なフランスワインを味わいたい。

というわけで祝儀を兼ねてボジョレーの中でもあえて「シャトー」ものを買って、 前菜の生ハムやチーズとオリーブたっぷりのパスタの前でコルクを抜いた。

ボジョレーの新酒ではなく、新酒そのもの乾杯!

新酒ならではのブドウの風味が口の中に拡がる。

酒の味には酔っても、酒の精に酔う前に、コルクを締めねば。
明日も朝から入試業務だから。 


MacBookPro (Touch Bar)を買った

2018年11月12日 | パソコン・メディア

持ち歩き用に使っていたMacBookAir 13inch(2012)がへたってきたので、最新のMacBookPro 13inch(touch bar)を購入した。

そもそもAirを買ったのは、軽量で薄いながらも画面とキーボードの大きさは普通なので図書館や旅先で作業するのにぴったりだったから。
ところが素材の計量化などで、普通のノートパソコンであるMacBookPro自体が計量化して持ち歩きの負担がなくなったので、スペックの高さでこちらを選んだ。
メモリは8Gに倍増し、画面もRetinaできれいになった(文字が読みやすい)。

一番の変化は、外部機器との接続がUSB-Cに統一になったことで、今までのUSB-2やサンダーボルトで使っていた接続ケーブルが全て使えないことになる。
もちろん長い目で見れば、今までの上下が決っているUSB-2までが極端に使いにくかったので、ありがたい変更になる。
USB以外の規格だったモニター接続や電源もこれ1種類ですむ(といっても今使っている外部モニターはUSB-C非対応なので、途中で変換が必要)。

そうそう、ノートパソコンを買ったら、実用で使う前に、用意すべき物がある。
本体にかぶせるプラスチックカバーとキーボードカバーだ。
前者は、携帯中に落とした時の衝撃を和らげるためで、本体の汚れや細かな傷も防いでくれる。
プラスチック製の薄カバーなので、重さも厚さもほとんど増えない。
キーボードカバーは、見栄えと使い勝手は多少犠牲になるが、キーボードの隙間に入るゴミを防ぐのに必須。
実はAirも隙間にゴミが入って、キーが勝手に押された状態になったり、反応しなくなったりした。
それはパソコンの前で飲食するためだが、パソコンは生活の一部になっているのだから、それをやらないわけにはいかない。
いずれもネットで安価で手に入るので、本格的に使う前に、パソコンの型式に合うものを選んでおくのをお勧めする。

以前は液晶画面にもカバーを使っていたが、 Retina画面を直で見たいので、今は使っていない。 

まだ本格的に使ってはいないので、 Touch Barの使い勝手などはわからないが、キーはカバーの上からでも打ちやすい。
ただ、最初にOSを最新のMojaveにアップしたのだが、相性の悪いアプリが複数あったので(たとえばFileMakerPro,Dreamweaver)、 High Sierraに戻すつもり。
またBootCampを使ってWindows10を入れるかどうか思案中。


NEXCO中日本のCMのお辞儀がすばらしい

2018年11月07日 | 作法

両手をヘソの前で重ねた休め姿勢のままの、すなわち畏まっていないままのお辞儀姿勢を強要する誤った”作法”が蔓延している中、 NEXCO中日本のCMでの女性のお辞儀姿勢は、今どき珍しく本来の作法(所作の文法)に適ったお辞儀をしている。

これぞ日本のお辞儀。
すばらしいと感嘆すること自体が悲しい現実を表している。
これが当たり前であるべき。 

両手を重ねたお辞儀(拱手)は大陸の習俗である(清朝までの中国では重ねた両手を目の上まで上げる)。
それをどこぞの作法知らずが、ビジネスマナーとしてひろめてしまい、テレビ CMまでまねしている現状の中、 NEXCO中日本は唯一それに抗っている。
制作スタッフに礼法を知っている人がいるに違いない。
このCM、東海地方でしか流れないのが残念だ※。 

※そんなことはないようで、東京の地下鉄内のモニターでも放映されていた。
ぜひ全国に流してほしい。 


2度目の大腸内視鏡検査

2018年11月05日 | 健康

私の大腸内の最新情報など知りたい人はいないだろうが、こちらは虚空に向ってでも語りたい。

昨年の10月に実家近所の診療所で大腸の内視鏡検査を受けたら、直径10mmほどのポリープが見つかり、
その場で切除し、悪性がどうかの検査にかけられた。 
人生で初めて、ガンの疑いと直面した。→昨年の記事

結果は良性で、ポリープそのものは問題なかったが、切除痕の経過を診るため、翌年の内視鏡検査を約束させられた。

というわけで、昨年と同じく、前日は与えられたお粥中心のシンプルな食事セットを3食(夜はスープ1皿)。
刺激性の飲料は禁止なので、酒も飲めない(今年2日目の断酒日)。
そして当日は、検査までもちろん絶食で、朝から腸内洗浄液を溶かした2リットルの溶液を2時間かけて飲む。
その間、幾度もトイレに行き、出るのも次第に水だけになる。 
こういう状態なので外出もできない。 

かくして、検査の時刻を待って、近所の診療所に向う。
その後の手順は、昨年と同じなので、あえて記す必要はない。

ただ今回は担当の先生が、若い女医さんなのが違う。
その先生に尻から内視鏡を入れられ、命じられるままに、仰向けになったり、左右の横臥を繰り返す。

先生の技量か私の大腸の状態かわからないが、昨年は大腸内の異物に対する腹痛反応があったが、
今回は吸入されるガスによる膨満感だけだった。

ほどなく検査が終り、着替えて、診察室に戻ると、先生は昨年のポリープと今年の切除痕の画面を見せながら、
今年の大腸はまったく問題なく、切除痕も見分けがつかなほどだという。
そして、3年から5年はこの検査を受けなくていいとのこと。

検査結果も嬉しいが、これで今晩から普通の食事ができ、酒も飲めることが何より嬉しい。 

さっそく、寝酒のつまみを買いに行った。


文化の日に重文阿弥陀像を拝む

2018年11月03日 | 東京周辺

東京都は文化の日のある週を「文化財ウィーク」として、日頃は拝観・見学できない文化財の公開を促している。
毎年それを楽しみに、特別拝観の仏像を拝む。

今回は、以前時間が間に合わなかった、府中市にある上染屋不動堂が公開する阿弥陀如来像を観に行く。この仏様、国指定重要文化財(旧国宝)。
東京では、東博(東京国立博物館)所蔵以外の文化財級の仏像は珍しい。

京王線の武蔵台駅で降りて、旧甲州街道を進み、西武多摩川線を越えて、石仏が祀ってある交差点の前が上染屋不動堂。

貴重な公開日なので、地元の人達が受付をして、説明のしおりをくれて、来訪者の記名を求める。
まず奥の不動堂内に上る。
左右に童子を従えた本尊の不動明王像は、智証大師円珍の作との伝説。
身の丈50cmに満たない。
こちらは文化財ではないことは作りを見てわかる。
その横にほぼ同じ高さの端正な阿弥陀立像があるが、地元の人の説明によると、これは重文阿弥陀像のレプリカで、旧国宝に指定された時に作られたものという。
そして、貴重な重文阿弥陀像の公開日(文化の日と1月の初不動の日のみ)が雨天だった場合に、代わりに公開するのだという。

その重文阿弥陀像は、不動堂手前の小さな宝庫に納められ、幸い今日は晴天なので、照明付きで公開されている(写真)。
この像、本来は善光寺式三尊(本尊と両脇侍が一つの光背に納まる)の中尊で、上州(群馬)の八幡八幡宮の本地仏であったという。
そして、この地の鎮守・上染屋八幡神社の神宮寺であった玉蔵院が維新時に廃寺になったことで、この不動堂に安置したという。

善光寺の阿弥陀像が絶対秘仏で見る事ができないだけに、 この阿弥陀像を拝めるのは貴重(しおりにも写真が載っている)。

次に、この像の所有主のその八幡神社に向う。
旧甲州街道からの長い参道を辿って、木々に囲まれた広い境内に入る。
この神社自体が、上州からやってきた。
周囲は、新田氏の戦跡も分布しており、新田氏ゆかりの地。

本殿右の大ケヤキは見事な巨樹で(写真)、いい気を感じるので幹の樹皮に両手をかざして気の交流をする。
その奥に、二本の木が歓喜天のように抱き合ったまま伸びている。

一応、これで目的を達した。
時間があるのでもう少し歩こう。

この神社に沿った道を「浅間(せんげん)街道」といい、その道を辿って、多摩の台地上にぽつんと盛り上がる浅間(せんげん)山に向う。
この山を訪れるのは3度目になる(最初は中三の時)。
浅間山というのは、山頂に浅間神社があるためで、海抜79.6mの立派な三角点標石もある。
そして浅間山(元の名は堂山)の他に、中山(74.0m)、前山(72.8m)と連なっているので、私はここの地名の人見(ひとみ )をとって「人見三山」と勝手に名づけている。
その人見三山を縦走し、「人見四郎墓跡」がある前山まで行き、富士山(浅間神社の御神体)が拝める広場を抜けて西麓の道路に降りた。
余裕があれば近くの多磨霊園に寄ってもいいが、本日の目的はすでに達したので長居は無用と、東府中駅行きのバスに乗って帰途についた。

はっきり言って、今回の訪問先は、篤志家向きで一般にお勧めできるものではない。
京王線沿線なら、まずは深大寺(調布からバス)、次いで高幡不動(同駅名)、少々間があいて威光寺弁天洞窟(よみうりランド)か。 


紅の豚のパイロットジャケットと

2018年11月02日 | 雑感

私は、格別「ジブリ」ファンというわけではないが、『紅の豚』の主人公ポルコ・ロッソのパイロットジャケットを模したジャケットを持っている。
ただ、まったく同じではないこともあり、本人はポルコ・ロッソを気取っていても、周囲の人が気づくことはないと思う(もう少し太ればそれらしくなるか)。

そのジャケットを買ったのは、たまたまデパートで見つけて衝動買いしたのだ。
この作品、ジブリ(宮崎)映画に珍しく成熟した男が主人公だからか、もともと他の作品よりは親近感をもっていた。

そういえば、もう一着、誰ぞやの服を模したものを持っている。
それは戊辰戦争時の箱館で撮った写真の土方歳三が着用しているフランス風のベストを再現したものだ(前のボタンが14個もある)。

両人(?)とも私にとってカッコいい男なのが共通点。

そもそもベスト自体が好きなこともあり、このベストを着て大学で授業をしたら、学生にズバリ当てられたことがあった。
歳三ファンにはバレてしまう。