今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

危機管理主任3級試験

2012年09月30日 | 防災・安全
台風接近中の今日は、私にとっては「危機管理主任3級」の試験日。
2年前に4級を取ったので、昇級試験である。
なんだ、いい歳して「1級」でないのかと馬鹿にするなかれ。

この制度、4級から始まり、今年やっと3級への道が開かれたのであり、
2級も1級もまだ存在しないのだ。
すなわち、私は「危機管理主任」の一期生なのだ。

場所は、江東区有明にある「東京臨海防災公園」の管理棟、
すなわちいざ首都直下地震が起きた時の防災本部となる所。

いつもとは逆に試験を受ける側になるので新鮮な気分。
ただ、試験し慣れた者としては、
あちらさんの試験の段取りに不慣れな部分が目についてしまう。

午前中に筆記試験。
あいにく、ヤマが外れて四苦八苦。
午後は救命救急法の実技講習(これも合格要件)。

知識の勉強も大事だが、実技講習は定期的に受ける必要がある。
忘れないためばかりでない。
最適方法が頻繁に更新されるから。
なので、受験する意味はこの講習にこそある。

講習は4時までの予定だったが、台風が接近中なので3時に終わった。
消防署からきた講師は、今日は帰れそうもないと言っていた。
すなわち、早い終了はわれわれ受講生のためではなく、
講師たちが今から防災の対応につくためだ(日曜だが)。

合否が分かるのは数週間後だが、一応、無事に終わったので、
今晩は、久しぶりに寝酒にスナック菓子を加えることにする。

悪習を絶つ

2012年09月26日 | 健康
一ヶ月以上続いているので、言い切って大丈夫だろう。
数十年間絶えることなく、ほぼ毎晩続けてきた悪習を絶つことができた。

私は学生時代から、”入眠儀式”として、寝酒をたしなんでいた。
そうする前は、ひどい不眠で、明け方まで眠れないことが多かった。
寝酒をすることで、入眠はスムースになり、不眠に悩むことは”皆無”になった。

なので悪習とは寝酒のことではない。
実は寝酒とともに、スナック菓子を毎晩1袋は食べていた。
こいつがいけない。

寝る直前の食事は、脂肪になりやすい。
それに食べると、酒が進み、酒が進むとますます食べてしまい、
入眠時であることを忘れて食欲の鬼となってしまうこともしばしば。
その時は1人酒宴とばかり、酒量も必要以上に増してしまう。
この悪習はダイエットの大敵だとわかっていた。

さらに、食べてそのまま(歯磨きをせず)寝るので、
睡眠中の口内環境も想像を絶する状態になっていたはず。

酒には催眠効果があっても、菓子にはプラスの価値がなにもない。
それは重々分かっていた。
でもやめられなかった。

ところが8月上旬、強い決心ではなく、なんとなく菓子を買うのをやめ、
寝酒だけにしてみた。
問題なかった。
つまみがないので酒の量もセーブできる。

夜の菓子をやめれてから、昼食をとっても太らなくなった。
むしろ、毎日きちんと昼食をとっても体重は減少し、
内臓脂肪が減った(体脂肪計によると10から8に減った)。

ときたま、寝酒と菓子とマンガという昔からの3点セットで就寝前の至福の時をすごすこともあるが、
それが毎日の習慣に戻ることはなくなった。

二日続きの酒宴

2012年09月23日 | 生活
昨日は、個室を借りての食べ放題で弟の誕生会。
今日は、大学時代の友人たちとの半年に一度の飲み会(ロシア料理屋)。
二日続きの酒宴は、肝臓的には辛いところもあるが、
いずれも私的間柄なので、気が置けなく楽しい。

逆に言えば、職場などでの公的な宴席では、
親しくない相手との会話に神経を使って、
酒も料理も楽しめない。

今さら、”人脈”作るより、
今ある関係を大切にする方が性に合っているようだ。

AppleMapの酷さ

2012年09月22日 | パソコン・メディア

自他共に認めるAppleファンである私だが、
かといってApple製を無批判に礼賛するような”信者”ではない。

そしてApple以上に”地図好き”としては、
今回のiOS6にGoogleマップに入れ替わって強制的にインストールされた
Appleの地図は、許せない。

商品として未完成という以上に、商品化してはならないレベル。
誤りに満ち満ちた地図なんていうのは、「使えない」のではなく、「使ってはならない」もの。
ジョブズが生きていたら、こんな事許さなかったろうに。

それに、アウトドア派として、地形図表示がなくなったのも許せない。
単なるカーナビ地図に成り下ろうとしている(道路表示のうるさいこと)。
OSに組み込まれているので削除できないのも不快感を増す。
このままでは、iPhone5の商品価値を大きく落すこと必定。
Googleマップを返してくれ
(web版のGoogleマップをデスクトップに貼り付けている)。


武力攻撃事態を想定した法律

2012年09月20日 | 防災・安全

今、「危機管理主任」の勉強をしている。
内容は、自然災害に限定されない危機全般についての対処。
中心となる法令は、「国民保護法」というもので、
従来の災害関連法令と違い、武力攻撃された事態を主に想定している。

以前、ラドン温泉をチェックするためにガイガーカウンターを購入した時、
アメリカ製のその説明書に、深刻な放射能汚染時の使い方が書いてあったのだが、
全くリアリティを感じないで読んでいた。
ところが、数年後、東京の自宅でその使い方をするようになるとは…

ある危機を想定から外すということは危機管理として禁忌だ。
福島第一原発事故はその失敗の結果。
だから、武力攻撃もきちんと想定に入れなくてはならない。

「国民保護法」の正式名称は「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律
適用されたことがないので、知られていないと思う。
リンクしてあるので、関心をもったら目を通してほしい。


榛名山:温泉と計測の旅

2012年09月19日 | 温泉

大学の長い”夏季休業”の締めくくりとして、そして先週末に論文を書き上げた”慰労”として、
東京発で1泊の温泉旅に出た。
行き先は、群馬の榛名山。
せっかくなので、山にも登りたい。
だから宿は中腹の「伊香保」温泉街ではなく、山上の榛名湖温泉(一軒家)。

榛名といえば、小学校六年の時の林間学校の地で、しかも小三の時に姉の林間学校の時にも行ったので、
過去二回泊まった。
高崎からの路線バスは、おそらく我が小三の時と同じ路線で、やたら長い(小三の時はバスに酔った)。
長いバスも終点の湖畔で風景が一転し、カルデラの山々に囲まれた山上の湖。

まずは榛名の最高峰の掃部(かもん)ヶ岳に登る。
途中の覗き岩から榛名富士と榛名湖が一望(上写真)。
天気は悪化傾向だが、今日はなんとかもちそう。

榛名湖の北岸を宿に向かう時は、ガイガーカウンターのスイッチを入れた。
何しろ、榛名湖は隣の赤城大沼とともに群馬のホットスポットなのだ。
しかもわが「SLOWLY」のリンクで確認するとどちらも北岸が高い。
掃部ヶ岳の山頂は0.1μSv/hと低かったが、
北岸の道路上で地上1cm,β線込みで0.4に達した。
やはり高い。

今回の宿「ゆうすげ元湯」はどうも立地からみて、
文京区の林間学校の跡地な気がする。
ということは、3回目の宿。
ちなみにこの宿付近は0.2μSv/h。

榛名は、交通が便利な割りに、山上は乱開発されず、自然の風景が残っている。
山に囲まれた静かな山上の湖の湖畔に1人たたずみ、
心地よい孤独を味わう。
山の上の湖の静かな湖畔って大好き。

翌日は残念ながら雨が止まず、
榛名富士に登るのは諦め(小六の時に行ったから)、
榛名神社参拝の寄り道だけにした。

パワースポットといわれる榛名神社(右写真)では、ガイガーの他に地磁気を測った。
放射線は正常値。
地磁気は鉄灯籠の前が31μTとちょっと低めだった(他の地は35~45)。


礼法を学んだ中国留学生

2012年09月18日 | 時事
数年前、大学での「作法」(小笠原流礼法)の授業に
中国・上海からの留学生が受講を希望してきた。
すでに定員を越えていたこともあり、その留学生に対し、なぜ日本の礼法を学びたいのか動機を尋ねた。
私は武家礼法のルーツ(儒教の礼思想と禅清規)は元々は中国なんだよと言った。

その子はこう断言した。
「今の中国にこそ、礼法が必要なんです」と。
そして、マナーが壊滅的な状況を訴えた。

その子はひじょうにまじめで優秀で、礼法の資格も取得した。
今は、上海に戻っているはずだが、
どういう思いでいるだろう。

不要物に囲まれている

2012年09月17日 | 生活
夏休みで空けていた名古屋宅の掃除を(久々に)した。
混乱した室内の片づけが主だったが、
それをして気づいたことは、
室内にあるものの半分は実は不要物だということ。
室内を見渡すと、実に要らない物に囲まれている。
そして見えない所に要らない物がもっと隠れている。

それらが捨てられずにいる唯一の理由は、
「まだ使える」ため。
行動経済学的に言えば、心理的な”減価償却”が済んでいないため
(だから高価なものほど捨てづらい)。

でもそれは「使う」ではなく、
「まだ使いたい」でもない。
使うつもりはまったくないのだ。

使えるものを捨てる後ろめたさ。
最後の「捨てる」ことへの躊躇。
この”躊躇”の累積が室内を不要物の倉庫にしている。

物を新たに買うなら、その代りひとつ捨てるというルールでも作るか。
でもこのルールを励行しようとすると、新しい買物の方を躊躇するようになるだろう。

書籍に関しては、電子化(自炊作業)によってこの躊躇は解決できるようになった。
だが書籍以外の物はどうするか。
遅かれ早かれ、「捨てる」以外に選択肢はないようだ。

不気味な気圧配置

2012年09月15日 | お天気
9月は不気味な気圧配置になりやすい。
今日の気圧配置がまさにそれ(上図、小さい場合はクリックすると拡大するかも)。

本州の南西に台風などの低気圧があり、北東沖に太平洋高気圧があり、
そして、本州には秋雨前線が縦断している、このパターン。

一見すると、雨は沖縄付近と、前線付近だと思われる。
だが、図上では何もなさそうな本州の太平洋側、とりわけ東海地方がもっとも豪雨の危険にさらされているのだ。
かの「東海豪雨」、「岡崎豪雨」もこの気圧配置だった。

それは、台風と太平洋高気圧に挟まれた南東領域から、南の暖かく湿った空気が、
台風の反時計回りの風と高気圧の時計回りの風によって、本州太平洋側に向かって運ばれ、
その先が秋雨前線にぶつかって進行を妨げられるため、
太平洋側に大雨を降らす積乱雲が持続するのだ。

今のところ南東風が強くないのが幸いしているが
(不安定な状態にはなっている)、
台風も発達していることだし、予断は許さない。
すなわち、台風や前線から離れた所でも大雨の注意が必要。

ひと山越え

2012年09月14日 | お仕事
なにしろ大学なので、まだ「夏季休業中」で申し訳ない。
といっても”休業”は学生だけの話で、教職員はもう稼働中。
たとえば今日は、年に一度の「健康診断」。
この健康診断が、半年先の「確定申告」に匹敵ほど重圧であることは、
40歳過ぎの組織人ならわかってもらえると思う。
「胃検診」。
前日21時以降は絶食絶飲で、もちろん当日朝も絶食絶飲。
そして胃を膨らませるゲップ薬と重たいバリウムを飲まされての、
診察台に乗って上下左右のアクロバット。
検診後もバリウムの影響は腸にまで続く。

年一度(実は私は二年に一度にしている)のこの苦痛
(一番の苦痛は、胃検診とγGTPのために前の晩の寝酒ができないこと)
を今日済ませた。
ひと山越えた(次の山は半年後の確定申告)。

そして、今日の私は、もう一つの山も越えた。
年二本をノルマにしている論文の1本目を提出したのだ。

当然、夜は祝杯!
山を越えた、二日ぶりの酒は旨い。


忘れられた祝日

2012年09月09日 | 歳時
今日、9月9日は何の日?
ニコタマでスペインの「トマト祭り」の猿まね企画が、幸いにも中止になって、
世界に恥を発信せずにすんだ日でもあるが、
この日は五節句の最後を飾る「重陽(ちょうよう)の節句」という、れっきとした祝日だったのだ(明治維新まで)。
それを知ってか知らずか、近くの駅前では、区のフード・フェスティバルが開催され、区内の食べ物屋の出店が集結。
私は一番安い(100円)「切りイカもんじゃ」を食べた。

広場の特設ステージでは、お掃除ユニット「CLEAR'S」とかいう
アイドルグループのカテゴリーに属すらしい少女たちが、
掃除をテーマにした歌を歌って、掃除の身ぶり?で踊っている。
別に掃除具メーカー専属ではないようで、グループとしての個性を出すための方向づけなんだろう。
ステージのかぶりつきには、ファンの男子数名が、一緒になって声を揃えて踊っていた(上写真)。
つくづく平和だ。

今日、何かイベントをやるとしたら、まずは重陽の節句につなげるべきだが、
旧暦に合せての「菊祭り」は時期的に無理。
さらに本来的な”山に登って菊酒を飲む”という行為も、実に面倒くさい(山に登るのが)。
正直、重陽の節句はかようにイベント性に乏しく、盛り下ってしまったのも無理からぬこと。

ならば、現代風にアレンジすればいい。
そう、どうせなら、食べ物に感謝する祭りをやるのが日本人のメンタリティに合っている
(トマトを投げ合うなんてもってのほか…楽しそうだけど)。
だから「フード・フェスティバル」はコンセプト的にはいいのだが、
ネーミングを含めてもう少し日本の伝統色と季節感を出してほしい
(そういう自分で「ネーミング」なんて外来語を使っている…)。
せめて、菊酒にちなんで、日本酒のサービスってのをぜひ取り入れてほしい
(できれば地域にちなんだ地酒的な銘柄を)。
さすれば食も進み、私とてもう少し散財するものを。

玉川温泉を測る

2012年09月04日 | 計測
今回の玉川温泉(宿は写真の「新玉川温泉」)には、初めて母を連れていった。
なぜ80を越えた母を連れたかというと、医者に見放された末期ガンを患っている
というわけではなく、
ただこの日本最高のすごい温泉(その説明は前の記事)を、ぜひ体験させたかったから
(後々、後悔したくなかった)。

もうひとつの目的は、計測。
地磁場計、電位計、ガイガーカウンター、酸化還元電位計、それに気象計を装備した
(pHも測りたかった…)。

岩盤地帯も北投石地帯も地磁場や大気電位は平常値だった。

放射線はもちろん北投石地帯で線量が上がり、
たとえば知る人ぞ知る最高スポットを、今回はゴザの上から測ると、4.66μSv/h。
2年前、地面1cmを測ったら、7μSv/hほどだったので、
ゴザによってα線とβ線が遮蔽された効果か。

2年前にも記したが、温泉や熱い岩盤地帯(有毒ガス地帯)では放射線は正常値。
ちなみに、往きの新幹線車内で郡山~福島間は、空気中で0.2μSv/hを超え、東京からここまでの最高値。

玉川温泉の宿内の金属製の水道の蛇口はみな腐食を免れず、無惨に傷んでいる。
温泉から空気中に出た強酸分子のなせるわざだ。
なので、長期滞在者はパソコンや貴金属など持参しないほうがいいといわれている。

さて、浴室に行き、まずその洗面台の腐食した蛇口の水の酸化還元電位を測ると、-100mV。
こんな値はわが計測で初めて。
みごとな”還元水”ですっごくいい水だ。
客室内の蛇口からの水も同じ値。

そして浴室内の源泉100%の温泉水を、恐る恐る測ると、+458mV。
酸度を測っているわけではないが、酸化度が高いことは確かだ。
でも東京の水道水(+600mV)よりは低い。
温泉の塩酸よりも、カルキの塩酸の方が強いのか。

われら元気な親子は、べつに湯治療養に来たわけではないので、
二日目の午後には、もう岩盤浴にも飽き(何しろ熱すぎ)、
バスに乗って山向うの「後生掛温泉」の泥湯に入りに行った。

三日目の最終日は、チェックアウト後、バスで標高1600mの八幡平(はちまんたい)まで行き、
秋田・岩手の山々を一望して、盛岡に下った。

玉川温泉:最高のパワースポット

2012年09月03日 | パワー・スピリチュアル

今年も玉川温泉に行ってきた。

私は全国を巡るほどの温泉通ではないが、この玉川温泉はズバ抜けたパワーがあると確信している。
いわゆる怪しげな客観的根拠のないあちこちの自称・他称”パワースポット”とは違い、
ここは客観的にホンモノの自然界のパワーが3種もある。

まずは温泉の本質たる泉質
下流の田沢湖の魚を絶滅させた毒性のある強酸泉(pH1.1)。
酸度では確かに草津あたりに追随されているが、湧出量では群を抜いている。
生物学的には「毒」としか考えられない強い酸(塩酸と硫酸)の液体に、神妙な面持ちで全身をあえて浸からせる人間は、いったい何を期待しているのだろう。
その数えきれない効能をここに披瀝する必要はない。

次には、源泉の奥にある硫化水素で死者を出す危険な噴気孔地帯での熱い岩盤
ここの岩盤浴こそ、全国に広まった「岩盤浴」のルーツである。
しかも唯一の天然自然のホンモノの”岩盤”浴の地である(もともとこの地方のオンドルという暖房法が元らしい)。
ただ天然自然だからこそ、安全を管理できない部分がある。
黄色い噴気孔のあい間を縫って、熱い岩盤は、そのまま触れると火傷をする。
なので、まずゴザを敷き、その上にバスタオルを敷いて、さらに衣服を通して熱をやわらげる。
有毒ガスがたなびく中、火傷の危険を犯してまで、岩盤に横たわる人たち。
中には、あえて深呼吸をしている人もいる。
そういえば、硫化水素は微量なら心筋梗塞に効果があると最近報道された。
この岩盤地帯は、周囲が雪に埋もれる真冬でも岩盤浴ができて人気で、今年の冬、雪崩で死者を出した。

三つ目に、その手前にある、北投石地帯
ここは温泉神社の鳥居と特別天然記念物北投石の碑がある以外は、噴気孔も熱い岩盤もなく、殺伐とした通過点にしか思えない。
だが、もしあなたがガイガーカウンターを手にしていたら、まったく異なった結論を下すことになる。
昨年来、福島原発の北東部で出た数値を見るからだ。
だが、ここは恐怖の地でなない。
常時マイクロ・シーベルトを越えるこの高い線量地帯(定義上は「低線量」)に、全国から多くの人がここを目指して、その放射線を浴びる(被曝する)ために、そこに横たわっているのだ。
最後の救いを求めに。

「玉川温泉はガンに効く」と言われているが、その表現は正確ではない。
玉川温泉自体は、「ガンに効く」とは微塵も謳っていない。
当然で、温泉は強酸泉であって、いわゆるガンに効果があると期待されるラジウム・ラドンの”放射能泉”ではない
(微量の放射線はかえって健康に良いという「ホルミシス効果」は、各地の放射能泉における民間療法を支持する論拠になっている)。
つまり、玉川温泉は、三朝(鳥取)や増富(山梨)、湯の島(岐阜)など名だたる放射能泉とは比較ができない。
ガンに効くとされるのは、玉川”温泉”ではなく、そして熱い岩盤地帯でもなく、その間の北投石の”冷たい”岩盤なのだ。
だから、ガンの克服を願って、玉川温泉と熱い岩盤浴とを幾度も往復しても、その途中の北投石帯を素通りしてはまったく意味がない。

以上のパワー群は、特殊な感性をもった人だけが感じるらしい、不確か(微弱)なものではない。
pHも地熱やガス成分も、そして放射線量も、身体そして客観的な計測器で万人が確認することができ、
そしてそれらの現実的な効力も確認できる確かなものである。

外力としてのパワーは、強すぎると、人間に破壊的に作用する。
だが、ある範囲内では、人間に適度のストレスを与え、人間の防御反応を活性化する。
すなわち人を強くする(筋トレも断食もこの原理)。
そのような作用は温熱というパワー(エネルギー)においてだけでなく、
強酸、放射線、最近では自殺にも使われる硫化水素ガスにさえ認められている。

以上の点で、源泉付近の岩盤を含めた”玉川温泉地帯”こそ、本邦最高のパワースポットであることを、私が認定する。