今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

大雨と強風後の放射性物質

2011年05月30日 | 東日本大震災関連
台風崩れの低気圧によって、私の那須行きが中止されたが、
その間、この大雨と強風が、地表に溜まった放射性物質にどう影響するのか考えたい。

まず、3月21日のように、雨が上空の放射性物質を地上に降らせることはもはや無い。
いまや放射線は地面から発しているからだ。

雨は、地表を洗い流すが、放射性物質にとっては流されて移動するだけ(地下への浸透はわずかなようだ)。
強風も地表の塵を吹き飛ばすが、放射性物質にとっては吹かれて移動するだけ。

ということは、地域内に均等に堆積していた状態から、流れの下流・風下側により多く移動し、
不均衡に分布する状態に変化すると思われる。
つまり、市町村レベルの地域差の中に、さらに1メートルレベルでのより細かい線量差が発生するのである。

ハンディな線量計を持っている人は、たとえば家の周囲のあちこちの地面を測ってみてほしい。
高い所と低い所の差が出るのかもしれない(今日出なくても、今後出てくるだろう)。

これはたとえば室内でホウキの掃除がある程度進んだ、ゴミが集められた状態に相当し、
地域の放射性物質の総量が同じで、風向が一定とすると、
除染したい場所が集約されることになる(ただし、後日異なった風向の強風が吹くと、再び”散らかる”)。

もっとも、以上は単なる理屈上の予想なので、実測してみないと本当かどうかわからない。
なので実測してみてほしい。
放射線は見えないが測れる。
とにかく実測あるのみ。

※後日那須に測りに行った結果では、大雨によって舗装面の値が減った様子はなかった。土中への浸透は進んだかもしれない。

緊急事態の対応ができない人たち

2011年05月29日 | 防災・安全
JR石勝線での特急火災では
トンネル内に停車して一時間以上たっても
乗客への避難指示がいっこうに出ず、
危険を察知した乗客が自主的に避難したという。
乗務員の(無)指示を無視して避難行動に出なかったら、
大惨事になっていたかもしれない。
このことを知って、寒気がした。

災害が起きているのに、迅速な避難誘導ができないのはなぜか。
今起きている事態の危険性が正しく認識できないためだろう。
なぜ正しく認識できないのか。
多くの場合、「正常性のバイアス」に陥っているためだ。

この概念は、私が尊敬する防災心理学の第一人者・広瀬弘忠先生の
『人はなぜ逃げ遅れるのか』(集英社新書)で紹介されている防災心理学の最重要概念で、
緊急事態でも「たいしたことない(正常事態)」と解釈してしまう心理傾向を指す(その結果、避難が遅れる)。

ただ広瀬先生の本は新書とはいえ、
心理学実験(室内に煙が入ってくるという今回の事故と似たような設定)の説明などやや専門的なので、
山村武彦氏(防災システム研究所所長)の『人は「自分だけは死なない」と思っている』(宝島社)でもいい。

それと同時に、人々を管理する側にはいまだ「パニック神話」という誤った認識が生きている。
すなわち、緊急事態であることを人々に告げると、無知蒙昧な群衆はパニックに陥り、
阿鼻叫喚の大混乱に陥るという、群衆心理に対する誤った思い込みだ。
実際には、群衆的パニックには発生条件が知られており、
緊急事態であるという情報提供だけではパニックは発生しないことはわかっている。
事実、「緊急地震速報」でパニックが起きないように
(最近は”空振り”が多いので「正常性のバイアス」に陥りそう)。
むしろ、情報の公表が遅れて、危険がより切迫したほうがパニックになりやすい。

つまり、災害被害を拡大するのは、「正常性のバイアス」による事態の緊急性の見落としと、
「パニック神話」の誤信念によって実情を公表することの遅れによる”人災”部分があるといえる。

その上、組織的隠ぺい体質や連繋不足があったりしたら
…て、それってこの二ヶ月間起きていることかも

29-30の那須行きは一旦中止

2011年05月28日 | 
30日午後に台風の暴風域に入る可能性があるので、
宿をキャンセルし、那須行きは一旦中止とした。

宿を予約した頃は、梅雨にはまだ間があると思い、台風にいたっては念頭にもなかった。
やはり自然は人知の予測を越えてくる。

でもブログで大々的に「那須行き」を宣伝した手前、これで"無し"にするというのでは、
読者サービスに欠けるというものだ。
そこで翌週末、こんどは日帰りにしてリベンジする予定。
今度は、宿を予約しないので、天気によって日程を調整できる。

那須高原で温泉につかるのは、放射線が下ってからにする。


やっと地デジ化

2011年05月23日 | パソコン・メディア

名古屋の棲み家がやっと地デジ化した。
いままでの21インチブラウン管テレビから、37インチ(東芝REGZA)LED液晶に。
”薄型テレビ”が出始めの頃は40インチはほしいと思っていたけど、
最近はテレビ見なくなったので小さめでよしとした。
映画もベッドの上でiPadで観るパターンになっている。
実際には37インチでも画面がでかくて、映像の存在感有りすぎ(見たくもない顔のアップが続く)。
これだと、今までのように”ながら視聴”ができない。
高画質な映像を楽しむ以前に、(サッカーのWC以外には)真剣に見る番組がないのに…。

それでも、ある程度の大きな買い替えって、生活が変化し、気分が新鮮になる。
なので、祝杯。!

※追加
ケーブルをつなげてDVDを観た(デッキ内蔵でない廉価版なので)。
BDでないので画質は低いが、さすがに大画面はいい(昔なつかしい「未知との遭遇」で確認)。
映画観賞用には向いている!
手持ちのDVDを観まくるか。


facebook利用者宛に異性からの相談メールが来たら要注意!:7日の記事関連

2011年05月22日 | 生活
そのメールの送り主がローマ字表記の見知らぬ異性の名前で、アドレスの後半が@ezweb.ne.jpだったら、
5月7日のブログ記事「facebookで有料サイトへの誘導詐欺に遭う」で紹介した
フェイスブック利用者宛(メール)での振込め詐欺行為の可能性が高い。
上の記事で具体的な内容を紹介しているので、参考にしてほしい(上をクリック)。
「あやうくひっかかりそうだった」というコメントが毎日のように来ている(ひっかかってしまった人もいる)。
男性利用者には女性名、女性利用者には男性名の「某タレントのマネージャー」として来るようだ。

誘導されてSNSに登録しても、無視して(携帯の方は)着信拒否の設定をすれば問題なし。
この情報を広めよう。

5/29-30那須・黒磯に行く

2011年05月17日 | 東日本大震災関連
ちょっと先の予定だが、5月29から1泊で那須に行くことにした。
どうせ旅行に行くなら、観光の風評被害に遭った所にしようと思ったのと、
もういちど黒磯駅前の放射線量を測りたいため。
だからガイガーカウンター持参。

旅程は以下のように大ざっぱなので、那須温泉と黒磯駅以外にも計測のリクエストがあれば、
できるだけ対応したい(ただし公共交通機関で移動)。
最近は栃木在住の方からの問合せが多いので、個人宅でもOK。

29日(日)は、那須温泉の宿にチェックイン
30日(月)は、朝天気がよければ茶臼岳にロープウェイで往復し、昼頃、黒磯から宇都宮線でゆっくり南下する予定

測る内容は、α線~X線までのトータルな放射線量(ほとんどγ線)。
測る場所は、空気中、表土、掘り起こした土中、室内、壁面など。
水中や野菜内部は不可。
また雨天では屋外での測定は不可(要するに防水性がない)。

なお、いただくコメントは公開したいので、
住所・電話番号などの個人情報は私宛のメアドを紹介するまでお待ちください。

電車内での置き忘れ顛末

2011年05月16日 | 失敗・災難
4日飯舘村からの帰途、上野で新幹線を下車する際、車内にモバイル無線ルータ(ネットにつなげる機器)を置き忘れてしまった。
山手線に乗り換える時に気づいたが、新幹線はもう東京に向かっていることだし、夜も遅いのでそのまま帰宅した。
翌朝、 JR東日本の「お問い合わせセンター」に電話をかけたが、該当する物の届けは”まだ”ないという。
午後まで待って東京駅の「お忘れ物取扱所」に行った(終着駅なのでここに直接届けられる確率が高い)。
そこにもないといわれたが、夕方に情報が更新されるという。
帰宅して、夕方に再びお問い合わせセンターに電話すると、今度は、該当物が上野駅で保管されているという。
ホッとしたが、もう上野駅の受付は終了時刻で、しかも明日は休みでその日私は名古屋に帰らなければならない。
終着駅(東京)ではなく、最初から下車駅(上野)に行っていれば、今ごろは手元に戻っていたんだ。

名古屋に帰って数日後、上野駅に電話すると、確かに保管しているが、駅に保管されるのは10日間で、以降は警視庁の遺失物センター(飯田橋近く)に移管されるという。
その間には東京に帰れないので、移管されるにまかせた。

やっと帰京すると、その間に警視庁からモバイル会社に拾得物の連絡が行ったらしく、会社から詳細な登録番号が記された通知が来ていた。
(実はなくした翌朝、まずモバイル会社にルーターの使用停止を申し込み、上野駅にある事を確認した後は、停止の解除を申し込んでいた)
その通知には、まず警視庁の遺失物センターに電話して、登録番号を言って保管されていることを確認して、この通知と身分を証明する免許証と印鑑を持参せよと書いてある。
そして今日、その通りに実行して、やっと手元に戻った。

ちなみに、昨日は、渋谷で、ヘッドホンをしながら鞄をいじった時、小さい機器を鞄から落としたのを気づかずに歩いたら、通行人の人がわざわざ私を追いかけて、落したことを教えてくれた(拾ってくれたのは別の人)。
東京で今まで落し物・忘れ物を何度もやっているが、たいてい戻ってくる(特に財布は4回落として、4回中身ごと無事に戻った)。
東京の人は実に親切だ。
落し物の最後の行き先「警視庁遺失物センター」まで行ったのは初めてだが。

2シーベルトだって!?

2011年05月15日 | 東日本大震災関連
福島第一原発の原子炉建屋内で、2Sv/hもの値が計測された。
前に何もつかない Sv(シーベルト)という単位が出現したことに、
原発事故としての深刻さが”本物”であることが証明され、私は暗然となった。

復習となるが、おおざっぱにいって、
nSv/h(ナノ・シーベルト)は平常値レベル、 その1000倍のμSv/h(マイクロ・シーベルト)は異常値レベル、
その1000倍のmSv/h(ミリ・シーベルト)は危険値レベル。
今まではこれで終わっていた。

今回の2Sv/h(シーベルト:mSvの1000倍)とは実際に”放射線症”という(白血病のような)放射線障害を発症するレベル。
この発症現象を、mSvレベルの「癌になる確率が増える」という”確率的影響”とは別次元の”確定的影響”(確率でいえば100%!)という。

これでは建屋内に人を入れることができない。
すなわち手が出せない。

ちなみにこの値、関東で一番高い茨城の「ひたちなか市常陸那珂」や「日立市久慈」「鉾田市樅山」(いずれも200nSv/h)の1000万倍。
関東の人が不安になる問題ではないからね。

原発事故関連のブログ記事をカテゴリー化

2011年05月15日 | 東日本大震災関連
おそまきながら、小生のブログにおける原発事故とそれに関連する放射線関係の記事を「原発事故関連」というブログカテゴリーに一括した。
記事タイトル右下(記事本文右上)の「原発事故関連」という部分をクリックすれば、同カテゴリーの記事だけが新しい順に次々表示される。
同じ放射線の記事でも個人の趣味的なものは「放射線計測」というカテゴリー(そう、私は放射線計測が趣味)、
今回の地震関係の記事は、他の話題とともに「時事」というカテゴリーにしてある。

「Facebookでのつながり」をどう設定する?

2011年05月15日 | 時事
この問い、フェイスブック上に投稿しようと思ったけど、コメントをいただけるなら匿名の方がいいと思い、
こちらに投稿する。

「Facebookでのつながり」をどう設定するか迷っている。
フェイスブックは実際の知人の輪を拡げるものだと思うけど、
「Facebookでのつながり」を初期設定の「すべてのユーザー」のままにしてたら、
見ず知らずのしかも外国のユーザーから”友達リクエスト”が来るので、どう対応したらいいか迷っている。
いずれも(たまたま)全員女性ということもあって、本人のプロフィールが閲覧できない。
普通、友達になりたいなら、先方から自己紹介するのが礼儀でしょ。
私と友達になりたい理由(接点)が不明なのも不気味。
こういう相手なのでこちらとしては友達になりたいとも思わないけど、
フェイスブック上では、せっかくの友達リクエストに応えないのもこっちが失礼になるのかとも気になる(保留中)。
また、これを利用した詐欺メールも実際に来たので、「すべてのユーザー」のままにしておく危険性も痛感中。
フェイスブックの本来の主旨からいっても、ビジネス目的でなければ「すべてのユーザー」のままにしておくのは、よくないのかな。

よろしければご意見をお聞かせください。

追伸:「facebookで有料サイトへの誘導詐欺…」の記事のコメント投稿がいっこうにやまない(放射線の特定記事より多い)。
皆、自分のところにも来たという内容。

私は自衛手段として、プライバシー設定の「Facebookでのつながり」内の「Facebook検索」と「メッセージ受信」を「すべてのユーザー」から「友達の友達」に変更した。
これで見ず知らずの人からのメッセージを遮断できる。
facebookは本来、友達の輪を拡げるものであり、
不特定多数とのコミュニケーションを目的としたものではないはずなので、
この措置をとっても不都合はないと思う。
私はfacebookを、ゼミ学生とのコミュニケーション(閉じたグループ)に使っていくつもり。

なぜ、いまだ”警戒区域”なのか

2011年05月14日 | 東日本大震災関連
福島県内の警戒区域への一時帰宅の報を見ると、
線量の高低を無視した、原発からの”距離”一律の措置の矛盾を痛感する(これを指摘しているのは私だけでない)。
線量が1μSv/hに達せず、日常生活に支障がないのに自宅に帰れず、不便な避難生活を強いられる人がいる一方、
区域外のため、線量が非常に高くても(10~15μSv/h)平然と日常生活を送っている人がいる(外から来る人はマスクに防護服)。

政府は線量による評価ができるようになったはずなのに、いまだ事故当初の”距離”に固執しているのはなぜか。
臨機応変に改善する能力がないからのか。

ここ数日の原子炉の情報に接すると、いやな予感がする。
なにしろ、原子炉をコントロールできていなかったのだ(幸運にもコントロールしたと同じ結果になっただけ)。
このような手詰まり状況下では、
再び放射線が爆発的に飛散する可能性が、
”万が一”以上の確率で起きることを捨てきれないのかもしれない。
そういう事態になったら、確かに原発からの”距離”が問題になる。

すなわち、現在の線量ではなく、将来起こりうる事態を考えれば、
20km圏内に人を住まわせるわけにはいかない、ということか。

こう考えなければ、線量の値(住民の生活)を無視した乱暴な措置を理解できない。

東濃でチコリに出会う

2011年05月10日 | 
毎年のことだが、GWには旅行にはいかず、
それが終わった次の週末に行く事にしている(4日の飯舘村は旅行にあらず)。
ただ今年の”次の週末”は広義のGWに入っているためか、定宿にしている岐阜県中津川にある「ホテル花更紗」は一泊しかとれなかった。
なのでもう一泊(私の旅は2泊がデフォ)は、中津川の隣の恵那峡の湯快リゾートの安ホテル(ビジネスホテルよりはましというレベル)にした。
いわば”東濃温泉旅”ということになり、そのテーマなら、両宿以外にも、付近の日帰り温泉に入りまくるべきなのだが、
東濃は、意外にも”放射能泉”銀座なのだ。
本来、放射能泉が好きな私は、いつもならガイガーカウンターを浴室にまで携帯して、肌と目で放射能泉を堪能するのだが(ナノSvレベル)。
さすがに、今回は食傷気味。

なにも先日の飯舘村での経験だけではない。
確かに線量は高かったが、大部分は車での移動だったし、トータルでも500μSv以下のはず。
ましてや3月後半の東京での線量など、東濃のこの付近の平常値なので無視できる。

問題なのは昨年暮れのもらい交通事故後のCTスキャン。
頭部だと3ミリSvも受けてしまう(しかも2年連続でCTを浴びている)。
脳内が心配だったから拒否することでもできなかった。

さて今回の旅行は、(そのもらい事故によって)買い替えた中古ATミニ・クーパーによる2回目の遠出。
なにしろAT車を所有するのははじめてなので、効率のいい運転法をマスターしたい。
ハイオク仕様車でしかも価格高騰のおりなので、省エネ運転は必須。

それと、前期授業が始まってからの旅行は、いつもなら客室で集中して”仕事”をするのが目的となるのだが、
今回に限っては、3.11以来の自分なりの心労の骨休みとしたい(先月の茶臼山は、車の運転慣れが主目的)。
なので、精読すべき専門書などは持参せず、寝る前に観るDVDを泊数分を持参。
夕食も酒をきちんと味わって(宿の和食を肴に飲む日本酒っておいしい)、夕食後には仕事はしないことにする。

翌日、ホテルをチェックアウトした後、恵那峡の次の宿は近いので、
中津川の新名所たらんとする「チコリ村」に寄り道した。

チコリに興味津々
中津川の地産事業として今イチ押しなのが、チコリという野菜。
上の葉と下の芋(根)の部分がそれぞれ別個に食の対象となる。
いままでは関心をひかなかったが、
最新の研究によると、チコリの白い葉には、白血病となる細胞のアトポーシス(自然死)を促進する成分が含まれているということで、
がぜん興味がわいた。

実は知人に重い白血病患者がいる。
無菌室に入ったきりなので今は無理だが、軽減したらこの葉を摂らせたい。
それに自分自身も、今年は放射線をバンバン浴びたので、チコリの葉をバリバリ食べたい気分。
といっても葉は生野菜なので、冷蔵庫に入れても一週間しかもたない(チコリの芋の方は茶や焼酎など加工品がある)。

これらを入手できるのは「チコリ村」。
市外に流通させるほどには栽培していないようだ。
芋部分で作った茶と焼酎で我慢するか。

避難しない人の被曝量を抑えるクールスポット化

2011年05月07日 | 東日本大震災関連
飯舘村には長泥地区のような高い線量下でもあえて避難せず、その地で暮し続ける人がいる。

避難所生活を嫌がったり家畜をおいていけないなどいろいろ理由はあるが、そもそも不便な避難所に喜んで行く人はいない。
その人たちの選択を重く受けとめたい。

まず、放射線量だけの理由で避難をしても、避難先での生活の質が劣悪であれば、身体的ストレスにより、持病が悪化し、血圧上昇などによって心臓や脳血管に重大が負荷がかかる。
また、故郷と生活の基盤を喪失した精神的ストレス(喪失体験)により、鬱病を発すれば、自殺の危険が多いに高まる。
すなわち、避難することによって、トータルな生活の質と健康が悪化し、かえって短命化することもおおいにありうる
(放射線だけが癌の原因ではない。数μSvレベルの放射線だけを特別危険視するのは非科学的)。
自主的に避難するかどうかは、このような総合的判断が必要で、居残りを決意した人はその判断の結果だと思う。
だから、重く受けとめたい。

避難せずに今の環境下で被曝量をできるだけ下げるにはどうすればいいか。
一番簡単な方法は”屋内退避”。
たいていの人は一日の2/3は屋内にいるので、被曝積算量も屋外の合計値よりはだいぶ低い。
もちろん実際の被曝積算量はガラスパッチなどを付けてきちんと検査すべき。

最善策は、一番近くで放射線を大量に発している地表面を除去すること。
浪江町での地表面が220μSvの所で3センチ除去すれば地上(20μSv)以下になることがわかった。
さらに厚く除去すれば、事故前の本来(バックグラウンド)の0に近い値になる。
そうすれば地上の値もぐっと低くなり、もちろん室内もさらに低くなる。

ただし村内のすべての地表を除去するのは、労力と運び先の理由で現実的でない。
そこで、次善の策として、人が暮す場所の周囲だけに除去を絞る(吸着剤を併用すればより効率的かもしれない)。
除去した土の運び先が自分の敷地内であれば、そこに今の時期なら茎の長い「ひまわり」を植えるとよい。

残土を置く敷地がない場合は、
さらに次善の方法として、土壌の上下を入れ替える。
鍬で地面を掘り起こして元の地面を覆うようにすればいい。
これなら通常の畑仕事と同じなので、体の動く人なら誰でもできる。
戸別に作業できて、大規模な動員も重機もいらない。
老齢世帯などに若干の協力が必要なくらいだろう。
ただし以上の作業は、マスクと線量の高い地域では防護服着用のこと。
とりわけ足回りは厳重に。

一番いけないのが、放射性物質が堆積した土地を放置したままにすること。
これは高線量状態を放置していることになる。

あと意外に高かった私道のコンクリート路面は、強い放水などで表面にくっついた放射性物質を洗浄し
(自然の雨ではあまり効果なさそう)、希釈化するしかない。
作業順でいうとこちらを最初にやった方がよい。
壁面は空気中よりも低かったので、屋根や壁面の付着分はすでに雨でかなり洗い落とされたようだ。

屋内は、玄関内に入るだけでもかなり値が低下した。
扉や窓ガラスのない牛舎内でも家屋内並に低かったので、
これらは密閉効果ではなく、地面の影響を受けていない純粋な空気中の値といえる。
地面の値を極力下げれば、屋外でもこの値に近づくということだ。
長泥地区の各家の周囲も今の役場付近の値なみに下ることも夢ではない。

このように自分の家の周囲だけに実現する線量の低い空間を
ホットスポットに対抗して「クール・スポット」呼びたい。
クールスポットが増えるほど、地域全体の線量も下る。
ただしあちこちのクールスポットの間には、線量の高いままの土地がホットスポット的に続いているので、
移動は徒歩ではなく車にする。

とにかく、工夫と努力で線量を下げることは可能である。
しかも早急にやるべきだ。
やらない理由がない。




facebookで有料サイトへの誘導詐欺に遭う

2011年05月07日 | 生活

私のfacebookに次のようなメッセージが届いた。

Yuuko Misima2011年5月7日 8:05
件名: いきなりごめんなさい!
どうしてもお話したい事があってメッセージしました。
a-bc66@ezweb.ne.jp ←私のメアドです。
facebook内ではちょっと話しづらい事なので直接お話し出来ればと思ってます。
ではメール待ってます!

返信を出すとすかさず次のメールがきた。

a-bc66@ezweb.ne.jp To 自分
詳細を表示 9:56 (3時間前)
内容もお伝えしないままメールをお願いしてしまったので、不快な思いをさせてしまっていたら申し訳ありませんでした。
実はfacebook内では内緒にしてたのですが、私は芸能関係の仕事をしていて、某女性タレントのマネージャーをしています。
そのタレント本人はテレビや取材、雑誌の特集などで忙しく、私から見ても精神的に疲れてるようで…
お恥ずかしい話、私では彼女をケアできなくて…。
ここまで心を閉ざすのは初めてなんです。
その彼女と一緒にfacebookで私の友達を辿っていろいろ見てまわっていたところ、何か感じるところがあったらしく
「どうしても話をしてみたいから、連絡取れるようにお願いしてもらえないかな?」
と、言われました。
突然のお願いにはなりますが、彼女と少しでかまいませんのでお話だけでもしてもらえないかと思いメッセージをさせてもらいました。
facebook内でお話して頂くのが一番早い方法だとは思うのですが、本人がネット上で一般の方に連絡をするようなことは固く禁じられています。
名前も出せないので、本人はfacebookに登録すらすることが出来ません。
そこで直接メールでお話して頂きたいと思っております。
彼女の事など疑問もあると思いますが、詳しくは本人から直接聞いて下さい。
よろしければお返事お待ちしております。

ブログならともかく、fecebookにはたいした内容を載せていないのだが、まぁブログでも普通に相談にのっているので、OKした。
すると次のメール。

a-bc66@ezweb.ne.jp To 自分
詳細を表示 10:35 (2時間前)
それでは彼女の連絡先をお伝えします。
本人のアドレス等は事務所にて厳重に管理されており、マネージャーである私が直接教えてしまうと大問題になってしまう為、彼女のいるSNSから招待を出してもらう形にさせて頂きます。
手間をおかけして申し訳ありません…
彼女からのメッセージも預かっていますので、そちらも併せて確認してくださいね!
http://bx1td.net/b_content/index.php?MM=zbnbofjdiAhnbjm%2fdpn&FC=a13134&CD=a13134&MS=m
facebookで色々お話したかったのですが、今回の事が私にとってとても大事なことだった為、ご協力頂けてとても嬉しいです!
このアドレスは事務所に管理されていて、これ以上メールをやり取りすることが出来ないため、私からこのアドレスでのお返事はここまでとさせて頂きます。
彼女の招待を受けて頂いた後、改めて彼女と共にご挨拶させて頂きますのでよろしくおねがいいたします!

ここから携帯でSNSに誘導し、下記のメールが来て「確認」という名の登録をさせた。
シェリー To 自分
詳細を表示 11:26 (2時間前)
☆.。.:*°みんなのSNS☆.。.:*
ひみつ☆マネージャー さんからメールが届きました☆彡
☆タイトル☆
有難うございます。先にお願いしたいことがあるのでご確認下さい【確認必須】
メールの続きはココから
http://pc.shx1td.net/auto_auth.php?pp=ZjhjNDdkZjllMGMwYTUjZUZgFiC2NXbAdiBGFRZgAzBGcDYAdkVmEFbFppUzdWYFU1VDQBaFJuBDIHYA49Vm0GN1Fl&guid=on
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そして、携帯メールに次のメールが来た

〓〓 みんなのSNS 〓〓
ひみつ☆マネージャーさんから〓です〓
☆タイトル☆
費用の方もこちらで検討しておりますのでご安心下さい!彼女のアドレスです!至急確認して下さい!!
☆〓の続きはココから↓
http://www.shx1td.net/m_maillog.php3?id=c13cce730e2a0&pw=1be4e6&mid=5ed3549fdd893&detail=1&mode=recv&page=0&guid=on
----------------
〓メインメニュー
http://shx1td.net/m_menu.php3?id=c13cce730e2a0&pw=1be4e6

上のリンクをクリックすると「後払い案内」のページ。
もちろん"彼女”から、食事したいだの一緒に旅行したいだの常識を外れた思わせぶりなメッセージもあった(それにだまされるバカはいないと思うが)。

最初のa-bc66@ezweb.ne.jp宛に厳格な警告の返信をし、
NTTに連絡して、ドコモレベルでは料金が発生しない事を確認し、
メアド(love@shx1td.net)を指定して、着信拒否にした。

fecebookならではの、個人を特定した誘導に遭ってしまった。
※ 2012年5月現在では、スマホのLINEでも同様な内容のメールが出回っている。要注意!

※なお、皆さんからのコメント(情報)がどんどん増えているめ、私自身はコメントはひかえる。
敵さんも多少改良しているようなので、新しいコメントから読むといい。
基本的には無視すればいいのだが、
登録後、支払い後の対策のアドバイスも載っている。
たとえば「砂漠の虎」さんのコメント群を探して読むといい
(たいていの質問はそこに回答済みだし、私自身は”無視”という対応で済んでいる)。

そして、この件以外の理由(不特定多数の人と”友だち”になっても意味がない。身内同士の”いいね”の押し合いはつまらないなど)もあって、私はfecebookを止めた。

※詐欺プロフィールをfacebookに報告しよう!(コメントより引用)
方法1.メッセージのページ → 右上のアクション → スパムとして報告
方法2. 友達リストの一番下 → Report/Block → プロフィールを報告 → このプロフィールは他の人になりすましているか、偽プロフィールです → タイプを選択 → 実在の人物のものではない → 調査に役立つ追加情報 300文字以内 (例 メッセージ受信→プロフィールは問題なさそう→ライブドアブログ→携帯ezwebメール→有料サイトに誘導) → この報告が正確であることを保証します → 承認

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飯舘村民の被曝積算量は…

2011年05月06日 | 東日本大震災関連
飯館村役場のモニタリングポストは、3月15日の水素爆発からずっと稼働しているので、
自分が飯舘村に行く前の晩、その1時間ごとの線量データを4月27日分まで集計してみた。
そうすれば、住民の被曝積算量の目安がわかると思ったから。

ついでに、データをエクセルに入力しながら気づいたことは、
3月15日以降の大きな減少トレンドの中で、日中は高くなり、夜に低くなるという日内変動があることに気づいた。
この変動パターンは、原発敷地内の最大線量を誇る「事務本館南側」の変動パターンと同じ。
事務本館のデータには「風向」もあるので、この増減は日中の海風(事務本館は原子炉の陸側にある)と夜間の陸風によるものとわかる。
不幸にも原発に吹く海風の進入路だった飯舘村も、原発からの海風のせいで昼間はやや高くなるのだ。
すなわち昼は原発からの飛散が来ているのだ。

話は戻って集計結果だが、総計は8982.65μSv、すなわち約9mSvに達した。
もちろん飯舘村でも地点により線量の差が大きいが、役場は円形の村の丁度中心にあるので、村全体の平均値ともみなせる。
ちなみに一日当り最大量だったのは翌16日で、701.85μSv/day。
そして16-20の4日間だけで2349.3μSvにも達した。
全44日間の1/11の間に総量の1/4の線量を浴びた事になる。
今では日に80μSv程度なので、この4日間浴びた人は今後の一ヶ月分損した事になる。

その被曝積算量としての9mSvだが、年間被曝量の(私が採用している)安全限度を10mSvとすれば(政府は20mSvとしている)、
猶予はあと1mSvしかない。
それを日数に直すと、今後は更に線量が低下するから計算は難しいが、仮に今の80μSv/day状態が続くとすれば、猶予はたった12日半ということになる。
それなら今月中の計画避難というのも当を得ている。

と思い、4日には同行者にもこの話題を得意げに語ったのだが、
家に帰って計測結果をまとめているうち、この論理はとんでもない誤りである事に気づいた。
読者のみなさんは、それがおわかりか。
ヒントは前回の記事そのもの。
※どこが誤りかわからない読者は、ここで先を読まずに、前回の記事に戻ってほしい。

机上の計算が現実と乖離してしまう実例を自ら犯してしまった。

定点観測をしているモニタリングポストは村役場の敷地内のもちろん屋外にある。
なのでこの総計8982.65μSvは、あくまで村役場の敷地における線量の積算量であり、村民の被曝積算量では決してない!

なぜなら、村民は、村役場の敷地にまるでモニタリングポストのように24時間ずっと立ちっ放し状態を44日間通していることなどないからだ。

たとえば役場勤務の人なら、昼の8時間は(今なら0.2μSv/hの)建物内にいる。
そして仕事が終われば家に帰って、家の中で朝まですごす。
すなわち、多くの住民は日常生活的に”屋内退避”状態だったはずであり、そうすると被曝積算量はこの屋外の積算値よりもずっと低いことになる(ただし屋外で飼われているイヌは地面に近いところで生きているだけにより多く被曝している)。
4日のわれわれだって、大部分は車の中にいて、屋外に連続1時間以上いたことはなかった。
すなわち、屋外の線量は人の被曝量に換算できない。
屋内が屋外よりずっと低い事を計測したことで、この誤りに自分で気づく事ができた。

人の被曝積算量を正しく知りたいなら、私が4日にやらせてもらったように、ガラスパッチをずっと身につけて、それを専門の機関に提出して検査してもらうことだ。
このガラスパッチこそ、居残っている住民に配布して、毎月検査すべきだ。

信頼できるのは、机上の計算ではなく、ただただ実測値のみ。
もともと自分がこう主張しておきながら、たとえ2日間とはいえ、机上の計算でわかったつもりになってしまったのには、恥じ入るばかり。
証拠もないのに論理(理屈)だけでわかったつもりになってしまう”知性”の弱点を心しておこう。