明日から新学期、というわけではないが、勤務先が全面休業だった8月が終わる。
なので、日頃は昼食を摂らないのだが、往く夏を惜しんで、”冷し中華”を食べ納めに行った。
ところが、以前は合格点を出していたその店の冷し中華に、思いも寄らないことに、鳥肉がのっていた。
最近、冷し中華に鳥肉をのせる店が蔓延しだしていて、警戒していたのだが、
この店は、数少ない安心できる店だったのに。
ついに、お前もか。
個人的に鳥肉が嫌いということもあるが、冷し中華には定番のハムと卵がのっているのだから、鳥肉はいらんだろ(肉という次元でハムとかぶるし、鳥という次元で卵とかぶる。すなわち二重に不要)。
それに、以前なら許せる大きさだったこの店のプチトマトが、ピンポン玉大に大きくなっていた。
なぜ、冷し中華にトマトをのせるんだ?
絶対、味が合わないだろう(みずみずしさはきゅうりが担当している)。
配色的に赤が必要なら、紅ショウガだろうが(細く切って炒めたパプリカでも可)。
私は落胆の色を顔には出さず、淡々と出された冷し中華を食べた。
ただし、鳥肉にはまったく手をつけず、トマトは冷し中華の具としてではなく、独立したモノとしてそれだけをつまんで食べた(決して麺に混ぜることはしない)。
私は、冷し中華にはきゅうり・ハム・卵以外に具として求めるものはない(栄養バランスを考えなければ、これらすら不要かもしれない)。
なぜ余計なことをして本来の味をころすようなことをするんだ(ポテトチップスにのり塩以外の余計な味付けをする愚行に似ている)。
どうしても追加したければ、中華クラゲやキクラゲなら構わない。
このままでは、冷し中華は自分で作る以外には食せない状況になっていくのが恐ろしい。
なぜって、私の数少ない”夏の楽しみ”がなくなってしまうから。
鳥肉とトマトの入ってない、私にとっては”本物”の冷やし中華を来年こそは食してみたいものだ。