今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

祝Apple復活(アンチ・マカーはスルーして下さい)

2010年05月29日 | 時事
アメリカで、Apple社の株価が、あのMicrosoft社を一時的ながら追い越し、
エクソンに次ぐ全米2位の位置に立ったという。
長年”日陰者”として細々とMacを使い続けていた私としては、実に感慨深い。

MacintoshSE以来のMac愛用者である私は、その頃から勤務先の大学でパソコンを教えるのも孤然とMacにこだわりつづけ、
その頃は情報教育といえばプログラミング一辺倒だった中、
人間自身の情報処理能力の向上のための"マルチメディア教育"という名目で、
自分の個人研究費を削って教育用のMacを毎年導入し続けてきた。
その孤軍奮闘を認められて情報系の新学部にスカウトされ、その際、Mac専用の演習室を主張した。
ところが、その頃のAppleは瀕死の状態で、大学の管財担当者は、Apple社は1,2年で潰れると主張し、私の提案に難色を示した。
個人的にAppleを応援するため、記念品とされていたApple株券を思い出の品として購入しようかと思ったほどだ(この時ホントに買っておけばよかった!)。

そもそもApple社の生みの親スティーブ・ジョブズは、パソコンのコンセプトの産みの親であるアラン・ケイの影響を受けて、最初の真のパーソナル・コンピュータを誕生させた。
そのアラン・ケイは、メディア論の大家M. マクルーハンの思想に共鳴して、パソコンのあるべき文明論的役割、すなわちあらゆるメディアのメディア(メタ・メディア)であることを看破したのだ。
ジョブズ自身、マクルーハンを読みふけって、パソコンの進化すべき方向(個々人がマスコミと同じことができる)を理解していた。
ポイントは、ユーザーインタフェース(Windows画面の針金のような醜い文字表示と、Macの印刷画面のような文字表示の違いもそのひとつ)。
ただし真にジョブズらしさが実現されるのは、iPhoneを待たねばならなかったが。

マクルーハンのメディア論とアラン・ケイのパソコン論を根拠とした確信的Macユーザーである私は、Macの進化と、共に歩むことをやめなかった。

Apple社に返り咲いたジョブズ(すでにピクサー社のオーナーであった)は、抱負として、この会社をソニーのようなイノベーティブな会社にしたいと言っていた。
この頃のソニーは、そんなカリスマ性があったのだ…。

そういうジョブズはiPodを世に送り出して、先行していたウォークマンを追い越し、
iTunesのビジネスモデルが、ソニーが力を入れていた音楽CDを過去のものにした。

今では逆に、ソニーの方がAppleのマネをしたがって、あがいている(仮に成功しても、日本のみの話)。
Apple社の復活を心から喜ぶ気持ちがある一方、
ガラパゴス的自己満足的端末屋に成り下った日本のメーカーの開発力の衰退に暗然とせざるをえない。
ソニーって、今ではサムスン以下?

湯の島ラジウム温泉を計測

2010年05月24日 | 計測
最近の自分の温泉旅は、ガイガーカウンターを持参して、
ラジウム・ラドン温泉の放射線量を測りまくるのを楽しみにしている。
それなら、ラジウム量実質”日本一”を誇る、
岐阜県・中津川市の”湯の島ラジウム温泉”に詣でないわけにはいかない。

といっても、ここは”東海の玉川温泉”という感じで、
難病に苦しむ人などが殺到し、浴槽が小さいこともあり、いつも混んでいる。
その混雑を避けるには、予約をとって宿泊すればいいのだが、
いかんせん湯治宿なので、洋室ベッドに洗浄器付きトイレを求める私には向かない。
そこで上の条件を満たす恵那峡の温泉ホテル(ここはナトリウム泉)に宿をとり、
翌日午前中に立ち寄ることにした。

二日続きの雨天なので、立ち寄り客が少なめなのを期待して、愛車を飛ばす。
山中の一軒家的ロケーションの湯の島温泉に到着。
まずは受付で1060円の入場券を買う。
紙コップを渡され、湯の入り方を説明される。

まず薄めの2号浴槽から入り、つぎに濃い1号浴槽に入れとのこと。
それぞれ5分を越えてはならない。
また入浴だけで、体を洗うことはダメ(石鹸類は無し)。
湯から上がったら、外の源泉を紙コップに7分目ほど入れて飲み、
あとは休憩室で休めとのこと。
そして充分に休んだら、もう一度入浴する。

あと渡された説明書によると、浴槽は自動的に循環消毒されているとのこと。
ラジウム泉の湧出量が少ないので、”源泉かけ流し”という訳にはいかないのだ。

さて、浴室は本来なら、ひなびた風情なのだが、なにしろ人で混んでいる。
二つある浴槽もそれぞれ4人で満杯。
あまった人は洗い場で待っている。
私はまず、入浴前のかけ湯をして、一旦脱衣場に戻って、
ガイガーカウンターを手にして、一人分の空きの出た2号浴槽に入る。
ガイガーカウンターを窓側に立てかける。
同じ浴槽に入っている他の3人は知り合いらしく、
私のガイガーカウンターには目をやるものの、誰も話題にしてくれない。

5分たち、しかも1号浴槽も1人分の空きができたので、すかざずそちらに移る。
もう一度ガイガーカウンターを窓側に立てかける。
すると隣の人が、それは何かと聞いてきた。
私は待ってましたとばかり、「放射線量を測っている」と答え、
0.300μSvを越えた数値を読み上げ、ここは通常の所より数倍程高いと説明した。
もちろん、湯の中はもっと高いはずだが、
この器械は防水でないので、湯に浸けられないことも付け加える。

私の位置は湯船の端っこで、底が高くなっていて肩までしか湯に浸かれないのだが、
それでも汗がどんどん出てくる。
5分ほどつかって、上がる。
もちろん上がる時は、かけ湯はしない。
着替えて外に出る、体はポカポカ、全身が心地よくだるい。

飲泉用の源泉(右写真)にガイガーカウンターを向けると、
0.400μSvを越えた(はっきり言って放射能泉の温泉場としては驚くほど高い値ではない)。
雨の中、敷地内を散歩するが、全身がだるく(不快ではない)寝転がりたい。
実際、多くの人は休憩室でしばらく寝転がっている。

すぐに運転する気がおきないほどだるいなので、
門の外の高台の東屋に行って(ここなら誰もいない)、そこで寝転がった。
入浴した後、こんな状態になったのは、玉川温泉以来だ(あそこでは岩盤浴で寝転がる)。
同じ中津川市の他のラジウム温泉でもこんな状態にはならなかった。
しかも雨の中の東屋で寝転がってもぜんぜん体が冷えない。
さすが湯の島ラジウム温泉。
まさに東海の玉川温泉(ただし玉川温泉自体は強酸泉)。

帰り立ち寄った博石館の駐車場にも高濃度(ただし湧出量は少ない)のラドン泉があった。

テレビ放映

2010年05月15日 | お仕事
TOKYO MXテレビの科学番組「ガリレオチャンネル」の5月15日の放送は
「日本人の歩き方は変わったか」というテーマ。
そこに、伝統的歩行法側の一人として私も出演した。

4月に大学の和室で収録したものだ。→テレビ収録
私だけでなく、学生による歩行実演も映っていた。
番組は、あちこちの歩きの専門家の取材を並べて多角的視点から捉え、
また映像資料も豊富で、なかなかよかった。

構成的には、前半が西洋科学的歩行論で、後半が日本的歩行論。
前者が理想の歩行=洋式歩行という一義的発想なのに対し、
後者は和式歩行もまた別の合理性を実現しているという立場。
もちろん私は後者の一人。
番組はどちらかというと、後者側に共感的。
その証拠に番組最後の締めを私の言葉にしてくれた。

23日の8:00-8:30に再放送されるので、東京住民ならもう一度見れるよ。

周囲が病気

2010年05月14日 | 健康
従姉が子宮ガンとなり手術することに。
そして別の家族つき合いしている女性が白血病で入院。
さらに近所の肺気腫を患っていたおじさんが亡くなった。
その上、三歳の姪が高熱を出し、職場でも母親が緊急入院となった人がいる。

私個人はいたって健康だが、周囲がたいへんなので心が痛む。

口蹄疫被害へ救いの手を

2010年05月13日 | 時事
深刻な事態となっている宮崎県の口蹄疫被害。
この深刻さは、地元マスコミとネットでしか伝わらない。
一番伝わってほしい農水大臣は”外遊”を優先してしまった。
帰国後の大臣は、一転して大盤振る舞いを臭わせるコメント。
壊滅的被害の酪農家を救うことにはやぶさかでないが、
自分の失政を穴埋めするために国民の税金をバンバン使われるのはたまらない。

現政権や大マスコミ(特に在京)に期待していない人は、
直接、宮崎の酪農家たちに資金援助をしよう。
下記がその1つ。
私は郵貯銀行のサイトからネットで送金した。

川南町のムッチー牧場
口蹄疫災害見舞金を募る会
記号 17310   番号 3609971
カワミナミチョウノムッチーボクジョウコウテイエキサイガイ
ミマイキンヲツノルカイ

新緑の茶臼山高原

2010年05月10日 | 茶臼山カエル館計測

愛知県の最高峰茶臼山(1415m)の直下に広がる茶臼山高原は、
県内唯一のスキー場として有名だが、
スキーシーズンが終わると、これといった売りのない静かな高原になっていた
(信州側の"ワン"と鳴くネバタゴガエル以外)。

ところが数年前からスキーリフトが掛かる萩太郎山(1358m)に、
芝桜が毎年一定面積ずつ植えられ、次第に見ごたえのある風景を作るようになった。
昨年初めて芝桜の群落を見た。
今年も芝桜のシーズンを目指したわけでもないのだが、
気分的ローテーションで、5月の連休明けの旅を、茶臼山高原にしていた。
といっても、新年度から学科主任になっていろいろ忙しいので、
日曜の晩一泊(月曜は午後から出校でいいから)。

愛車MINIで飯田街道から茶臼山高原道路に入り、高原に着くと、
駐車場はすべて有料で、道路もすべて通行制限。
昨年は駐車場は無料で、通行制限などなかった。
もちろん、そのような制限が必要となるほどの人出だから仕方ない。
なので今回は宿(休暇村)の駐車場に停めて、そこから歩いて出かける必要がある。

日曜の日中だとリフトは40分待ちの行列。
なので月曜の朝に行った(ガラガラ)。
といってもまだ四分咲きで、ほんの一部だけが色づいている(写真)。
6月下旬から7月にかけては、ニッコウキスゲが咲く。

茶臼山高原は、観光地としてはこれといった売りがないが、
山好きの私にとっては、南アルプス南部(赤石~聖、上河内)の展望台でもあり、
川好きの私にとっては、矢作川の源頭でもあるし、
愛知県内としては最高の転地効果を与える所だ。


蚊に食われた

2010年05月08日 | 歳時
3階にある棲み家で、
ベランダのドアを開けっ放しで風を通していたら、
蚊に二箇所も食われてしまった。

まだ5月上旬だというのに…。
もう3階まで上がってくる元気な蚊がいるのか。
ちょっと早すぎない?
気楽に涼をとれないなぁ。
さっそく、去年の残りのかゆみ止めの薬を塗り、
去年の残りの蚊取り線香をつけた。

新緑の高尾山

2010年05月05日 | 山歩き

GW中はどこにも行かないというのはウソで、4日は高尾山にハイキングに行った。
高校の同期のメンバーが健康のためハイキングを始めるという報が流れ、
ワンゲル出身の1人として参加したのだ。
ところが、集合場所の高尾山口駅の改札外に、
集合時間に4分遅れて行ったら、誰もいない。
30分待ったものの、誰の姿も発見できなかった。

探していて気づいたのだが、正式メンバーを私は把握しておらず、
また半年前には忘年会であった連中だが、日頃顔を合わせていないので、
この人ごみの中で高校時代の顔の記憶を頼りにしても見つけるのが困難だ。
それに、自分では参加するつもりでいたが、
明確な参加の意思表示をしていなかったような気もしてきた(いや、確かにしていなかった)。
つまり私が来るものとは思われていないために、
集合時間になったのでさっさと出発してしまったのではないか。

そうなるとここで待っていてはダメで、さっさと追いついた方がいい。
彼らに追いつくべく出発。
数本ある登山ルートのどれを登っているのかは不明だが、
とりあえず最もメジャーな1号路を登ることにした。
といっても日頃はまったく運動もしていないこの体、
ぐんぐんと追い抜くわけにはいかず、へばらないようにゆっくり進む。

高尾山は、電車の駅から登れる便利な山で、
しかも「ミシュランガイド」に載ってから更に人気が増したという。
その人気を実感しながら登って、頂上に着いたら、そこは「ミシュランガイド」を怨む状態に。
山頂一帯は真夏の湘南海岸のように人で溢れている。
この群衆の中から顔の記憶が定かでない人を見つけるのは、絶望的だ。

おそらく、健康のためのハイキングをしにきた彼らとしては、家族向けの高尾山頂で満足できないだろう。
事前のメールで私自身が昼食の場所として、ずっと西側の「一丁平」を推奨し、
リーダーのメールではさらに西の「小仏城山」まで行きそうな雰囲気だった。
ひとしきり山頂の広場を一巡して、メンバーがいなさそうなのを確認して、
山頂を後にし、奥高尾の領域に足を踏み入れた。
うって変わって、人の姿が減り、道も山道らしくなった。

一丁平に着いたが、ここにもいない。
腹減ったのでここで昼食として、コンビニおにぎりを頬ばる。
ここまで来て会えなかったのだから、高尾山頂に引き返そうかとも思った。
でも彼らが足を運びそうな最遠点の城山まで行って、そこから引き返した方が確実だと思い、
高尾山より70m高い城山の頂に達した。
そこにも茶店があり、周囲のベンチには人が大勢休んでいる。
いちおうその中を一巡してみる。

すると、高校以来聞き覚えのある声が流れてきて、しかも私の名の発音をしている。
声のする方に向っていくと、懐かしのメンバーが5名ベンチに座っていた。
私が、のっそりと近づいて挨拶をすると、みんなびっくりして私を見、
「今お前の話をしていたところなんだよ」と言ってきた。

彼らは、まず私が集合時間に遅れるはずはない人間と思い、
その私が集合時間に来ないのだから、参加しないのだろうと思ったという。
私の方では、4分の遅刻程度は、他のメンバーもするだろうと思っていた。
お互いの人間観が事実と一致していなかったのが、まずかった。

それに携帯の番号を誰とも交換していなかったので、
まったく連絡がとれなかったのもまずかった。
でも、私があきらめずに彼らに追いついたことは、驚きをもって歓迎された。
というところで仲良く記念写真。

この後は、6人揃って下山し、下界で乾杯した。


睡魔に襲われない読書姿勢

2010年05月02日 | 生活
GWは遊びに行かず、のんびりと家で読書をしたい。
快適な読書環境は、足先から頭までカバーするリラックスチェアに身を沈め、音楽を聴きながら、コーヒーを片手に、という風景。
だが、これを実行すると、コーヒーを飲んでいるのに、どうしても睡魔に襲われる。
1時間ももたず、字を追っていた目がいつのまにか閉じられて、夢見心地になっている。
どうやら、あまりに快適な姿勢がよくないようだ(学術書なので、読みながら頭を使うし、小説のように入り込めないためでもある)。

ではどうしたらいいのか。
正座がいいと思う。
昔の日本人は、本を書見台に置いて、正座して読んでいた。
正座の緊張感が眠気を寄せつけず、集中力を維持できるのだろう。
もちろん、昔の人は、足がしびれるような弛れた座り方をしなかった。
私もそれができるので、長時間の正座はなんともない。

ただ、正座読書用の書見台が入手できない
(時代劇に出てくるヤツ。ネットで探しまくったが)。
座卓の上に普通の書見台を置いても実際には支障はないが、
それでは四書五経を読む知的な武士の気分がでない。
やはり、正座用の書見台がほしい!
音楽用の譜面台でも代用できそうな気がするが…

ハイルシュトレンのラジウム原石

2010年05月01日 | 計測

ラドンのホルミシス効果を期待して、実家の浴槽用に本物のハイルシュトレンラジウム原石を購入した。

おりしも、国民生活センターによると、「家の風呂をラドン温泉に!」と謳って
ネットで販売されている高額なラジウム(石、加工品)を実験したところ、
ラジウム温泉といえる濃度のラジウム・ラドンが検出されものはなかったとの報告。
なかには数十万以上の商品もあったという(4/21)。

まぁ、確かにラジウム関係のサイトは、「ガンが治った!」みたいな大げさな宣伝で、
かえって怪しげな雰囲気満載の所が多い。
たとえば、やたら縦に長く、情報量がない割りにもったいぶった表現が延々と続くページを見せられると、
それだけで誇大広告という印象をもってしまう。
(ちなみに玉川温泉側は「ガンに効く」とは一言も言っていない。周囲が騒いでいるだけ)。
特に、産地を明示しなかったり、しても中国の奥地だったりするのは怪しい(ラドン222と220の違いにも注意)。

私が選んだのは、もちろんそんな所ではなく、正式なオーストリアのハイルシュトレン鉱石を扱って証明書を発行しているE&Sという会社。
ここのラジウム原石は、へんに加工もせず、価格もかえって良心的(といってもセール中で3kgで5万円弱)。
他のサイト(会社)の入浴用としてすすめるラジウム石の重量は1kgであるが、ここは3倍の3kgが標準(推奨は5kg)。
そもそも家庭用の入浴剤は、成分濃度が天然温泉(温泉法の基準)の1/10しかなく、1袋では単なる温泉”気分”を味わうだけ(温泉法レベルの”温泉”として味わうには10袋入れるべし)。
3kgのラジウム原石でも、ここのサイトでは「家の風呂をラドン温泉に」とは謳っていない。
たぶんラドン温泉並の濃度にするには、浴槽そのものを本物のラジウム原石にする必要があろう。

ちなみに、ここのサイトでは、ラジウムの産地を詐称している他社を実名で公表している。
ラジウムの購入を考えている人は、まずはここのサイトを当って、他のサイトと見比べることをお勧めする。→E&S