テーパリングの拡大(QEの縮小幅をさらに増やす)が話題となりそうなFOMCが28、28日と開かれている。もし、順調にテーパリングが続けられる、あるいはさらに拡大するとすれば、やはりドル高の可能性が高い。
ただ、前に書いたように、QEが停止し、マネタリーベースのチャートが横に寝た過去のQE停止時には、ダウの大幅下落が必ず起こった。今回は、テーパリングであり、停止ではないが、類似の事象が起こる可能性が高いだろう。また、その起こり方は、マネタリーベースの増加の減少度と比例するだろう。つまり、このFOMCでテーパリングがさらに拡大して続けられるとなれば、むしろリスクオフ(相場悪化)の懸念が高まると考えている。
相場全体がすぐには崩れないにせよ、あと2ヶ月くらいのうちに大きな崩れが起きるとするなら、そしてテーパリングの原理から言ってドル高が起こるとするなら、ここで重点的にするべきはクロス円のショートだろうと思う。ドル円は微妙なさじ加減が要求されるが、クロス円、特に豪ドル円のショートは比較的安全なトレードなのではないか。逆に振れた時は仕方ないが、クロス円の大幅上昇がある可能性はひじょうに低くなっていると考えている。
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教えていただけませんか。。。
クロス円の大幅上昇がある可能性はひじょうに低くなっていると考えている。と記事にありますが、これは、円が下がって他通貨があがるということですか?
円が売られ、他通貨が買われるということですか?
逆でしょ@@
一見たいしたことがない状況でした。まだわかりませんが、トルコリラ・南アランドは対ドルで不安定な動きを続けており、情勢は不透明です。リスクオフの方向を見ておくほうが安全でしょうね。
annさん
下のssさんのご指摘のとおりで、逆です。ここからはドル円の戻りはあるかもしれませんが、それは円売りよりもドル高によるもので、したがって、クロス円はそれほど上がらないでしょう。危機的な感じが強くなればもちろん円高となり、クロス円は下がります。
ということで、自分としては、現時点ではクロス円の戻り売りがベストの戦略だと考えて、豪ドル円、スイスフラン円、ユーロ円などを売っては買い戻しを繰り返しています。