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巻き添え食ってたまるかよ

2009年の映画・星取表

2009-12-27 20:12:46 | 映画(映画館)
★★★★★
チェ39歳 別れの手紙(スティーヴン・ソダーバーグ)
ドグラ・マグラ(松本俊夫)旧作
メトロポリス(フリッツ・ラング)旧作
残菊物語(溝口健二)旧作
グラン・トリノ(クリント・イーストウッド)試写会
花と兵隊(松林要樹)
西鶴一代女(溝口健二)旧作
ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション(ライアン・ラーキンほか)
屋根裏のポムネンカ(イジー・バルタ)

★★★★
動物農場(ジョン・ハラス&ジョイ・バチュラー)旧作
ルー・リード/ベルリン(ジュリアン・シュナーベル)
キャラメル(ナディーン・ラバキー)
ロルナの祈り(ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ)
ブタがいた教室(前田哲)
肉屋(クロード・シャブロル)旧作
THIS IS ENGLAND(シェーン・メドウズ)
ハーヴェイ・ミルク(ロバート・エプスタイン)旧作
ヴィニシウス -愛とボサノヴァの日々-(ミゲル・ファリアJr.)
ティラミス(パウラ・ヴァンデルウスト)
戦艦ポチョムキン(セルゲイ・エイゼンシュテイン)旧作
カメラを持った男(ジガ・ヴェルトフ)旧作
キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語(ダーネル・マーティン)試写会
浪華悲歌(エレジー)(溝口健二)旧作
昭和八十四年 1億3千万分の1の覚え書き(監督なし)
イメルダ(ラモーナ・ディアス)
グワシ!楳図かずおです(伊藤弘二)
戦場でワルツを(アリ・フォルマン)

★★★
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト(マーティン・スコセッシ)
シリアの花嫁(エラン・リクリス)試写会
エル・スール(ビクトル・エリセ)旧作
私の青い鳥(マイケ・デヨング)
彼女の名はサビーヌ(サンドリーヌ・ボネール)
ミルク(ガス・ヴァン・サント)試写会
ダイアナの選択(ヴァディム・パールマン)
テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる(ナム・ギウン)旧作
フィールド・ダイアリー(アモス・ギタイ)旧作
レイチェルの結婚(ジョナサン・デミ)
キング・コーン 世界を作る魔法の一粒(アーロン・ウルフ)
レスラー(ダーレン・アロノフスキー)試写会
THEダイエット!(関口祐加)
ラヴ・パレイド(エルンスト・ルビッチ)旧作
マルクスの二挺拳銃(エドワード・バゼル)旧作
スペースカウボーイ(クリント・イーストウッド)旧作
暗殺・リトビネンコ事件(アンドレイ・ネクラーソフ)旧作
スラムドッグ$ミリオネア(ダニー・ボイル)
カルトーラ ~サンビスタの物語(リリオ・フェレイラ&イルトン・ラセルダ)
永遠のモータウン(ポール・ジャストマン)旧作
こまどり姉妹がやって来る ヤァ! ヤァ! ヤァ!(片岡英子)
マラドーナ(エミール・クストリッツァ)

★★
遭難フリーター(岩淵弘樹)
ゴモラ(マッテオ・ガッローネ)
ディア・ドクター(西川美和)試写会
MW –ムウ–(岩本仁志)試写会
解任(ユーリー・ライズマン)旧作
悪名(田中徳三)旧作
動くな、死ね、甦れ!(ヴィターリー・カネフスキー)旧作
嗚呼 満蒙開拓団(監督なし)


ラブドール 抱きしめたい!(村上賢司)
アンヴィル ~夢を諦めきれない男たち~(サーシャ・ガバシ)
キャピタリズム マネーは踊る(マイケル・ムーア)試写会


ザ・スピリット(フランク・ミラー)試写会
ある女学生の日記(監督名不詳)

途中退席
ウィッチマウンテン –地図から消された山–(アンディ・フィックマン)試写会
守護天使(佐藤祐市)



おそらく後年から2009年を振り返るとき、WBC決勝でイチローが決勝タイムリーを打った場面とか、ワールドシリーズでの松井の大活躍などが手がかりになるのかもしれない。しかし、もっとしみったれて、ゆる~いことで印象に残ったビジュアルも。
元ウインク鈴木早智子のヌードな。あれほど哀しい女の裸にお目にかかったことがない。たとえ熟女好きだとしても、あれでは使えまい。脱いだ言い訳がまた情けない。「映画に主演する企画が進んでるので、その一環として写真集や(AVまがいの)DVDを出したんです」。
ほんとうに公開されるのけ??そんな映画。だまされちゃったんじゃないの??さっちん。でも、公開されるとしたら、いったいどんなお客さんなのか、物珍しさで舞台挨拶を見てみたい気もする。
思い出してみたら、初日舞台挨拶に足を運んだのは『遭難フリーター』と『こまどり姉妹』だけだったよ、今年。なんてこったい。不作。いよいよどうにもならなくなってしまった映画界。金融危機以来、配給会社がばたばたつぶれるなどして、ユニークな外国映画は映画館にかかることさえ難しくなってしまった。ハリウッドや日本の大手映画会社もリスクを避けて、有名スターとか派手なCGとかフィーチャーしたお粗末な娯楽大作ばかりで、はなっから問題外。星取表をご覧あれ。★5つが付いたのは、旧作やアニメや実録・伝記ものが多く、純然たる新作の劇映画は『グラン・トリノ』1本のみ。
どうなんでしょ。J-POPなど音楽にもひどいものが増えているが、そんなものは「ひどい音楽」であるどころか音楽ですらない、と無視してまだまだあるいい音楽を探すことも可能。でも映画では、おバカな映画は映画ですらないと言うことはできない。ハリー・ポッターとナントカ、パイレーツ・オブ・ナントカ、ドラえもん・のび太のナントカ、踊る大捜査線ナントカ、それらこそ映画そのものなのだ。お気の毒なのは、そうした底の浅い大作を「スペシャルな娯楽」として与えられるお客さんだが、回り回って、いずれ俳優やスタッフや映画監督も才能を発揮できなくなって枯渇してしまうかも。
今年最後に見た『マラドーナ』では、彼は革命家チェ・ゲバラとカストロ議長を尊敬して、2人の肖像を両腕に入れ墨していた。キューバの革命を成功に導いた後、カストロは指導者となったが、チェ・ゲバラはさらなる革命を志してボリビアの地に倒れる。キューバでは無学な若い兵士たちの教育に力を注いで権力を倒すことができた(『チェ 28歳の革命』)ものの、山岳地帯が多くて人口密度の低いボリビアではそれも思うようにいかなかった(『チェ39歳 別れの手紙』)。今それを思う。映画はでっかい広告だ。作るのに資本が要る。資本家=権力側としては、頭の悪い映画を見せておけば、儲かるうえ体制もゆるぎないものとなって一挙両得。さらにその先も。
『マラドーナ』を見たシアターN渋谷での予告編。《島に放たれた10人の死刑囚。生き残れるのはたった1人。その闘いは全世界に生中継される…》↑。バカか。『監獄島』とかいうアメリカ映画。人の生き死にを安全地帯から賞味する者は、いつの間にやら自分が賞味される立場となってから悔やんでも、後の祭りだと思うよん↓。アメリカというマルチ商法は、これからも経済後進国の人びとを参加させて存続していくことと思われるが、先に参加した人びとに配当金を配ることができなくなってきているのではないだろうか。



米最大「本屋のない市」に  テキサス州ラレド 最後の1店 来月閉店
【ニューヨーク=加藤美喜】米南部テキサス州のメキシコ国境の市ラレドで1月、市内で唯一の書店が閉店することになり、住民が存続運動を続けている。AP通信によると、人口約25万人の同市から本屋が消えれば、米最大の「本屋のない街」になるという。
米最大手書店チェーンのバーンズ・アンド・ノーブル(Barnes & Noble)社は10月、事業効率化のため、傘下の小型書店49店の清算を決定。ラレド市の店舗=写真↓AP=はその一つで、1月16日で閉店する。
閉店すれば、ラレド市民にとって最も近い書店は北に240キロ離れたサンアントニオ市の店になる。身近に本屋がない状況は一層の活字離れや教育の低下を招くとして、地元紙や教師、保護者らが「ラレドは読みます」キャンペーンを展開。市議会も12月23日に閉店反対決議を採択し、存続を訴えた。
しかし、B&N社はカフェや音楽ショップなどを備えた複合大型書店への移行を進めており、小型店閉鎖の方針を変えていない。オンライン書店の人気にも押され、小型書店の消滅が続く中、米メディアは子どもたちの「本屋さんを残して」という声を紹介するなど行方を注視している。 ─(東京新聞12月26日夕刊)

コメント (2)
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