Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

将門を倒した男(ヒャクメウミウシ)

2018-06-04 19:59:49 | ウミウシ

週末の雨を引きずる感じで、前半とくに雨交じりだった本日のやんばるです。

まあ明日からは心地よい晴れ空が戻りそうですが。

そして南からの風で暑くなりそうです。

風は南東~南。雨のち曇。

■■

時は平安時代中期の関東。第五十代桓武天皇の五世子孫にあたる豪族がおりました。

平氏一門の抗争から関東諸国を巻き込む争いへと進む中で、その豪族はなんだかんだで『新皇』を自称することになり、東国独立を標榜し、時の朝廷と朱雀天皇に対して内乱を起こすことになりました。

結果として、即位二ヶ月で敢えなく討伐されることになるこの豪族の名は平将門。この内乱は世にいう『将門の乱』でございます。

で、以後将門は『ザ・怨霊』みたいなキャラクターとして、伝奇小説や映画などでラスボスとして君臨し続けることになるわけです。まあ、これは僕の勝手なイメージですけど。

ともかく将門をこんなキャラにした切っ掛けを作ったのが、平貞盛と共に将門を討伐した藤原藤太秀郷、別名俵藤太という人物。

奥州藤原氏の祖先である彼は、龍神の助けで将門の弱点を見破り、討ち取ることが出来たのだそう。

なぜ彼が龍神の助けを借りられたのかといいますと、以前に彼が琵琶湖に住む龍神一族の娘に頼まれて、大百足を退治したからなのだとか。まあ、もちろん伝説ですが。

また栃木県宇都宮市には、藤原藤太秀郷が『百目鬼』と呼ばれる鬼を退治したとする伝承もあるのだとか。

あちらこちらで怪物を退治していた人だったのでしょうか。

しかも、『百』がつく怪物に縁がある人だったようですね。

■■

さて…

〈イロウミウシ科Goniobranchus属ヒャクメウミウシ Goniobranchus sp. 18年4月23日 沖縄島安和〉

『百目海牛』と漢字で書くと、俵藤太に退治されてしまいそうに思えたり…。

 


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