Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

危機管理意識…(アワハダキモガニ)

2016-08-19 20:32:18 | エビ・カニ類

相変わらず表層に少々うねりあり、陸上は灼熱~なやんばるです。

風が弱いのも相変わらずで、基本どのポイントも凪の範囲内って感じです。

天気図には8号・9号と台風が現れていますが、これらは沖縄島には関係なしのよう。

その周りにもいくつかの熱低およびその卵があり、そこから発生する台風(10号?)が、沖縄島に影響する雰囲気です。

まあ今年に関しては、こういうことを書いて本当に影響が出たことがまだ一度もないですが…。

一応今のところは、来週の中頃に…って感じです。

風は北東~東。晴天。

〈オウギガニ科キモガニ属アワハダキモガニ Cymo quadrilobatus 16年6月27日 沖縄島崎山〉

学名種小名は『四つの裂片のある』あるいは『四つの耳たぶ形の突起のある』という感じの意。

甲の額が四歯なのだそうなのでここからきているのか、それとも前側縁が顆粒でおおわれた不明瞭な四歯なのだそうでここからきているのか、というところでしょうか。

どちらにしても〈体を表す系〉の学名なのでしょう。

僕的には名前に取り上げる特徴がそこなの…というのが正直な気持ちです。

どう見ても、全身を覆ういぼ状顆粒の方が特徴的に思えますから。

和名のアワハダは〈粟肌〉すなわち〈粟立つような肌〉ということでしょうか。

粟立つとは、恐怖や寒さのために毛穴が収縮して、皮膚一面に粟粒ができたようになること。

つまりは鳥肌、あるいはサブイボ。

こっちの方がピッタリですよね。

鳥肌を表すラテン語あるいはギリシャ語はなかったのでしょうか…とか思えたり。

まさか海外では鳥肌の概念自体がないなんてことはないですよね。

goosebumps という英語がありますもんね。

ところでこの肌、というか甲と脚、隠蔽擬態として機能しているとしか思えません。

住処にしているミドリイシ類やハナヤサイサンゴ類の表面と非常に似ているように思えますから。

ただでさえ枝状サンゴの狭間で安全を確保しているのに、その上で隠蔽擬態もというのなら、相当に危機管理意識の高いやつらなのかもしれません。

 

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