Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

八人の英国人(オキナワベニハゼ)

2018-06-18 19:12:46 | ハゼ科

雨の予報だったはずなのですが、見事に外れて日差したっぷりだった本日のやんばるです。

まあ、こういう外れ方は大歓迎ですが。

週間予報によると、今週は曇ときどき雨の一週間だそうですが、今日みたいな日が続けばいいのになぁ…。

風は南。晴れときどき曇。

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沖縄がまだ琉球国の頃、島の南の海でイギリスの船が遭難しました。そして乗組員のうちの8人が海岸に流れ着きます。島に上陸した彼らは洞窟を見つけ、そこでしばらく過ごすことにしました。するとそこに島の人々がやってきて、彼らと仲良くなりました。そして結局その8人はイギリスに帰ることなく、島に住み着くとになりました。

八人のイギリス人男性が住み着いたその地区のことは、英語で『eight man (エイトメン)』と呼ばれるようになりました。そして後にそれが、『イトマン』に変化したのだそうです。

とまあこれは、沖縄島南部の『糸満市』の地名の由来です。

もちろん事実かどうかは不明ですが、糸満市にはこのイギリス人たちが住んでいたという『ドンドンガマ』という洞窟があるのだとか。

この『ドンドン』は、『ロンドン』が変化したものなのだそう。するとこのイギリス人たちはロンドン出身だったのでしょうか。

1967年発行の沖縄のガイドブックにはこのことが記載されていたそうです。きっと昔から伝えられている説なのでしょうね。

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さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ベニハゼ属オキナワベニハゼ Trimma okinawae 18年5月17日 沖縄島安和〉

まだ幼い個体。

学名種小名は『沖縄島の』の意。

タイプ産地が琉球列島沖縄島の糸満であることから。

■■

実は『イトマン』の由来はもう一つありまして…。

エジプト遠征中のナポレオン・ボナパルトが地中海でサバニに乗った漁師を発見し、「あれは何か?」と部下に問うたところ、「あれは East Man (イーストマン)でございます」と答えたのだとか。

それが変化して『イトマン』になったというもの。

つまりそのサバニの漁師は糸満から地中海に漁に行っていたという説。

こちらは何かスケールの大きさを感じる説ですね。

 


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