Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

管(ヒカリイシモチ)

2022-08-23 18:36:49 | テンジクダイ科

昨日、立て続けに2つの台風が発生しましたが、どちらも沖縄島には、というか全国的に見ても直接的な影響はなさそうですね。

というわけで、本日も灼熱~なやんばるです。

水温は上がる一方で、そのせいもあるのか、いや~な感じの濁りが少々……。

台風が直撃して欲しくはないですが、少しは掻き混ぜてくれた方がいいような気もしたり……。

風は南西~西。晴天。

■■

『管(くだ・かん)』

中空の細長い構造のこと。

とりあえずは人工的なチューブやパイプをイメージしてしまいますが、自然界では生物に様々な管構造が見られます。

動物なら、血管や消化管、気管や尿管等々。植物だって道管や師管と呼ばれる組織を持っているのだそう。

棘皮動物も水管系と呼ばれる呼吸や循環などの役割を持つ構造を持っています。

カビやキノコやバクテリアだって管構造を持っているのだとか。

ありふれているように感じられるのは、それだけ役に立つ構造なのでしょうね。

また人間は生活の中でこの管構造を、容器や流体の移動、支柱や建材、細長いものの保護、そして楽器に利用しているのだとか。

そしてその全てに係わる素材が『竹』なのだそう。

確かに水筒にしたり、キセルにしたり、雨樋にしてみたり、尺八や笙にしてみたり。竹筋コンクリートという鉄が不足していた時期に鉄筋の代用とした工法もあったのだとか。

ししおどしなんかも、竹の管構造を利用していますよね。

変わったところでは、節をそのままにして、つまり密閉容器状態で火中に投入して、派手な音をさせて破裂させたりもしていたのだとか。

これが爆竹の由来なのだそうです。

■■

さて、管といえば……

〈テンジクダイ科ヒカリイシモチ属ヒカリイシモチ Siphamia tubifer 22年7月7日 沖縄島安和〉

学名種小名は『管をもつ(もの)』の意。

前述の通り、そりゃあいろいろな管を持っているはずでしょう、とか思ってしまいますけど、まあそういうことではないのでしょうね……。

 

 

コメント
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