Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

右か…左か…(フタスジリュウキュウスズメダイ)

2009-05-27 19:00:30 | スズメダイ科

昨日の後半、特に夜にはかなり激しく雨が降った沖縄島ですが、本日は晴れ間がひろがりました。

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突然に襲われたとき、右に逃げるか? 左に逃げるか?

それを判断するのは脳……のはずだったんですが、突然だと脳も迷ってしまうんだとか。

魚では、最終的に決断してるのは脳ではなく、脊髄の特殊な神経回路なんだそうです。

緑色蛍光タンパク質(GFP:下村博士のノーベル賞受賞で話題になったやつ)で、脊髄の中で逃避行動に関わる神経細胞(コロ神経細胞)を光らせたゼブラフィッシュを利用して、突然襲われたときのその働きを解析した結果明らかになったんだとか。

魚の脳でも人間の脳でも、突然の事態が起きたときには、脳の中では判断しきれずに相反する指令をほぼ同時に出してしまうことがありえるんだそう。

でも少なくとも魚の脊髄では、ほぼ同時に出された指令のわずかな時間差(0.002秒以下)を感知して、脳の指令を取捨選択する仕組みが備わっていることが分かったんだそうです。

つまり、『脳がすべてを判断しているわけではない』ってことですね。

人間はどうなんでしょうねぇ…。

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風はやや強めの北東~北。晴れ時々曇。

090527

〈スズメダイ科スズメダイ亜科ミスジリュウキュウスズメダイ属フタスジリュウキュウスズメダイ(Dascyllus reticulatus) 09年4月29日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

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