私は貧乏性なので、のんびりすることができません
いつも何かしていたいのです
正確に言うと、何かしていないと不安なのです
本当は怠け者ですから、何もしたくないのですが
でも、何かしたがるのは不安だからです
私の両親は朝から晩まで働き続けているような人達だったので
私も、とにかく働いていないと、不安と罪悪感に襲われるのです
でも、私はそんな両親の生き方が嫌いでした
一日中働くだけ働き、後はテレビを観るだけなんて
私には受け入れがたいライフスタイルです
私は働くことも、テレビを観ることも嫌いになりました
ただぼんやり考え事をしたり、本を読んだり
どこに行くあても無いのに出かけたりするのが好きでした
今でも、そんな性格は消えません
自営業となり、子供を5人も育てれば、忙しくないはずはありません
実際、忙しく働き続けて生きてきました
ただ、自営業になったので、通勤の苦しみからは解放されました
その代わり、経営の苦しみと不安からは解放されることがありません
子供達は大きくなり、手がかからなくなりました
あと二人就職させれば、もう手離れです
末っ子は明日で二十歳、法的には完全な大人です
実際は学生であり、私の扶養を受けていますが
でも、着々と独立の日に向かっていると感じます
いくつになっても、子供達の成長を見るのは嬉しいものです
最近の私は、それだけが人生の喜びではないかとさえ思えるほどです
いまのところ、長男以外の4人の子供は一緒に暮らしています
しかし、東京勤務の次男は家を出るかもしれません
少しずつ親離れしていくのが子供です
その過程もまた、私は楽しみです